■バイク用品・関連品レポート、インプレッション

 

メッシュシートカバー購入記

メッシュシートカバー
KOMINE 3Dエア メッシュシートカバー AK-109

 購入   ロングツーリング   豪雨ツーリング NEW

 

 

garage Ak!rA

 

<2019年6月>購入

興味はありましたけど

 セロー用にメッシュシートカバーを買ってみる。


 セローで尻が痛いのにはもう慣れた。

 慣れたというか鍛えられたというか。
 ずいぶんな回数ロングツーリングに出ていることもあるし、もしかすると近年始めたロードバイク(自転車)のサドルの影響があるかもしれない。
※ロードバイクのペラペラのサドルに比べればオフ車のシートなんて天国みたいなもの(そうか?)

 それでもやはり、1日200~300km走ると後半は尻が痛くなる。
 ごそごそ前後に動かしたりスタンディングしたり。いろいろ誤魔化しが必要になるのだ。
※マスツーリング中の突然のスタンディングは大抵これが理由。

 さて、世の中にはこんな尻の痛みに対応すべく、バイク用のゲルザブジェル素材の入ったザブトン)というものが売られている。
 初めてこれの試作品を見た時(東京モーターショーだったかな?)には「へー!」と感心したものだ。

 尻の痛み対策としてはこれを買ってもいい。だが、だったら俺は今のシートを加工するだろう。

 その方が見た目もいいし、雨の心配やら着脱の手間もない。
 事実、以前V-Max1200用に作った事もあるのだから。

 「ま、本当に我慢できなくなったら考えよう」とか思っていた某日、ショップで見つけてしまったのが件の品だ。

 ゲルザブではない、全面メッシュのシートカバー。

 シート上にベルトで留めるタイプだが、全部メッシュ・網なので雨の時にも外す必要は無さそうだ。

 能書きとしては「風が通るので尻が涼しい!厚みが増すので痛みも減る!」

 うーむ、この手の品も以前から見かけてはいたのだけれど、皆薄くて「これで効果あるのかいな?」と思っていたんだよな。(体重で潰れるからねぇ)

 だがこれは結構ぶ厚い、これまでの2倍厚だそうだ。
 「でもお高いんでしょう?」と値段を見たら、あらら、こんな金額で買えちゃうんだ。
 さすがはコミネ、これなら「とりあえず」感覚で購入してもいいかもな。

#他メーカーだと同様の品はやはりそれなりの金額に。

 さくっと購入。

 4つほどある種類のうち、選んだのはslim(スリム)というタイプ。

 大きい分にはいいからLとかXLも考えたのだけれど、どうせセローにしか使わない。
 ならオフ用に設定された(と思われる)タイプが間違いないだろう。

※VMAXには付けん!付けない!付けないはず!付けない……よね?

 どれどれ見ると、なるほど確かに二倍厚だった。


「にばい、にばーい!」(昭和)
↑裏から見るとよくわかります

 よしとセローのシート上に置いてみる。


背景が汚くてすいません

 うん、確かにスリムだ。
 シートサイドへの回りこみはごく少ない。でもこれは良いのだろうか?それとも悪いのだろうか。
※サイドが長すぎるとシート裏へ巻き込まなきゃいけないから短い方が汎用性が高い……かな?

 取り付けは、外したシートにゴム+ベルクロのベルトで固定するだけの簡単なもの。

 だが位置決めで悩む。
 普段座っている位置に付ければ良いのだろうけれど、「いつも痛くなるのは尻の後ろ側だし、ならその辺り重視して……」とか余計なことを考えてしまう。

 これはカバーがもっと長かったら迷う必要はなかっただろう。
 「XLサイズはこれより20cm以上長いからそちらの方が便利だったかな?いや、その分幅もあるから先の巻き込みの心配が……」(ぶつぶつ)

 ともあれ取付完了。シートを車体にセット。
 一歩引いて眺めてみる。

 「凄く、格好悪い、です……」


赤いタグはあとでなんとかしましょう

 あっはっはぁ、まぁ仕方ない。機能重視の実用品だものな。

<俺メモ>
・ベルトがレギュレータに当たっている。何かガードを考える事


 さて、肝心の座り心地は悪くない

 もちろん激変したわけではないけれど、1枚(2枚?)追加になったのは確かに判る。
 手で触るとざらざらした感触だが、俺的標準夏装備のジーンズ下なら違和感はなし。

 そしてなるほど、多少スースーするような?
 走行中、風はどのくらい通るのだろうか。

 ざらざらする分、シート上での尻の移動は難しくなったかもだけれど、アクティブに動く林道ではスタンディングメインなので問題なし(のはず)
 というか、林道へ行く時は外せばいいのだ。

 カバーの分足つきは悪く……うん、まぁ誤差の範囲内だな。

 そして気が付いたのだけれど、メッシュで隙間ができているなら雨の時、合羽の下半身に水がしみ込む可能性が減るかも?
 しみ込む原因の大半は、体重による圧力だからねぇ。
※ま、これのテストはあまりしたくないけどね。

 というわけで、勢いで購入してしまった(?)メッシュシートカバー。
 実際の処どうなのか?は、それなりの距離を走ってみてから判断しよう。


楽になれば良いけどねえ

<続く>


<2019年8月>ロングツーリング

使ってみました

……というわけで北海道をツーリング。計7日、2000kmほど使ってみた感想なのだけれど。

 まずは各能書きから。

 「エアスルー」先にも書いた通り、これは確かに感じられた。
 走っていると股下がムレにくい気がする。「風が凄い通る!」とまではいかないが、ジーンズの尻が汗でべっとりという事態は避けられそうだ。
 真夏の炎天下ツーリングではそこそこ有効だと思う。

 「振動軽減」「衝撃吸収」「座位分散」つまるところは「尻が疲れないだろ?」
 残念ながらこれは感じられず。いつもの距離を走るといつものようにいつもの場所が痛くなる。まぁメッシュ2枚だけのシートだから致し方ないところだろう。

 「滑り止め加工」
 うん、確かにメッシュシート自体は動かないのだけれど、その上に乗ってるジーンズは滑るよね。

 残念ながら(というかラッキーな事に)まだ豪雨の中で使っていないので「雨具へのしみ込みへの影響」はチェックできず。
 それでもこれまた先に書いた通り、多少隙間がある分、悪くなることは無いだろうと思っている。

 今回のツーリングでは林道もがしがし走ったのだけれど、メリット・デメリット共に特に感じるところはなかった。
 先の通りジーンズは滑るのだけれど、それが悪いという印象はない。
 むしろ多少滑った方がポジション変更が楽だったりもするわけで(俺の乗り方ではね)

 というわけで今後は「普段は外しておく。複数日にわたるロングツーリングでは付ける」になりそうだ。


<2021年8月>豪雨ツーリング

雨中の使用では

……というわけで、車両がセロー250に変わった後も継続して使っているわけなのだけれど。

 今年の北海道ツーリングで豪雨の中を延々走った感想を書いてみよう。

雨のPA
いや、思い出すのもアレになる雨でしたよ……

※と書いているのは2021年の12月になってからだったりとか。いや、決して書くのを忘れていたとかそういう……(フェードアウト)

 先のツーレポにも書いた通り、栃木~青森間において400km5時間延々ザーザー降りの中を走るハメに陥った。
 そして驚いた事に、あれだけの雨の中を走ったにも関わらず、尻がまったく濡れなかったのだ。

 確かに雨具は新品だったけれど、上半身や下半身の前部はそれなりに染み込み・濡れてしまっていた。
 だが尻の下は平穏そのもの。縫い目のない雨具パンツのおかげがあるかもしれないけれど、「それにしても?」と不思議に感じるほどだった。

 結果的にこのメッシュシートカバー、雨中走行での濡れ防止としてもかなり有効だと思う。

 普通の雨でも一番先に濡れてくるのは大抵尻。そして濡れて気持ち悪くなる筆頭もまた尻。
 これが濡れにくくなるのはツーリングでは大変にありがたい事だから。

 但し注意点を一つ。これ、意外に乾きにくいように思う。

 先のツーリングでも、翌日「晴れた晴れた」と嬉々として乗りだしたらGパンがじんわり湿ってきた。

 シート生地は乾いていたのでメッシュ部分の濡れが原因のよう。
 「メッシュなのに乾きが遅い」というのは不思議な事なのだけれど、ま、実際そうだったのだから仕方ないよね。

 ともあれ、今後も使っていこう。「あー、これでもう少し恰好良かったらなぁ……」
#黒シートなら目立たないんだろうけどね


 

 

 

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