SUZUKI GSX1300R 隼

☆ メンテナンス編 ☆

アッパーカウル交換記


<2004年9月>

新品じゃありません

 隼のアッパーカウルを交換する。

 別に転んだわけでも傷をつけたわけでもない、ましてやフルカーボン製に交換したわけでもない。
 単に純正の中古品へと交換したのだ。

 カーボンのハーフカウルにした当初から、'99式アッパーカウル下部にある銀ラインが気になっていた。
 「これが全部黒だったらなぁ…」と思っていたところへヤフーオークションの出物、ええいと入札したら見事に落札してしまったという訳なのである(笑)

 届いたカウルは純正'03(想像)の黒一色用のもの。
 表面には若干の転倒傷と補修跡。これはまぁ了承済みで、実物を見てあまり酷ければ再塗装を…と考えていたのだが、俺的に許容できる範囲であった。
 素人の下手糞な再塗装はできるだけ避けたい、目立つ傷にはあとでステッカーでも貼って誤魔化すとしよう。

 いそいそと交換作業。

 まずは左右インナーパネルを外してやる。これはいつもどおり。

 次にハーフカウル。
 いやぁ、純正カウルに比べると外すのが楽でいいなぁ…左カウル内のラジエターサブタンクからの配管を外すのが面倒なので、左カウルは天井から釣っておこう。

GSX1300R 隼
ガレージ作業の強みですな

 ミラーを外してスクリーンを外す。
 さてさて、ここから先は未体験の領域である。

 まずはメーター。

 メーター下2本のボルトを外すとメーターパネルがフリーになるので引き抜く。
 後側にあるコネクタはなんと1箇所のみ、ううむ、これだけの配線で全部制御しているのか。
 しかも外したメーターは薄く、軽い。最近の電気式メーターは凄いんだねぇ…

GSX1300R 隼 GSX1300R 隼
外すのは左右2箇所だけ           薄いよねぇ…

 アッパーカウル下部のアンダーパネル、クリップ4個を外す。(6個あるクリップのうち2個はサイドカウル用なので既に外れている)
 クリップが全部取れると、アンダーパネル間に溜まっていた小石がじゃらじゃらと落ちてくる。
 転倒歴なし&洗っているのにいったいどこから入って来るんだろう?

 「あとはどこだ?」とカウルを揺すってみると、下側だけカクカクと動く。
 おお、ミラーの取り付け部が引っかかっているのか。これを外してやると…おっとっと、カウル(ヘッドライト・ウインカー付)がごっそりと前に抜けました。

 カウルと車体間の配線を処理する。

 左右ウィンカーの配線は球を抜けばOK。
 ヘッドライトのコネクタは上下2箇所(High&Low)外せばOK

 これだけでアッパーカウルが完全に取り外せた。意外に簡単な取りつけなんだねぇ

 よいしょとカウルを置いて、改めて隼を眺める。

 カウルの無い姿もなかなかに格好良い。
 これをベースにネイキッドを作っても面白いだろうと思う。ライトのマウントを作ってスクリーン付けて…(想像するだけなら只)

GSX1300R 隼
ナナメからも画像を撮っておくんだったな…

 妄想から覚めたところで、購入したアッパーカウルにライトを移植する。

 ライトは4本のネジでカウルに取り付けられている。これを外し、正面からゆっくりと押してやるとライトが抜けていく。
 せっかくなので、プラスチック部はアーマオールで磨いてやろう。

 左右ウィンカーは各2本のネジで固定。
 実はこれを期に「外部ウインカー取りつけ&標準ウインカーのダミー化」などというものも計画していたのだが、諸々の事情により今回はパス。技術的な問題が解決できたら再考…っていつになることやら。

 悔しいので(?)100円ショップパーツにてちょいと小細工。
 格好良いかどうか微妙なその中身はあえてここには書かない。ま、気づく人だけ気づいてくれればいいや…

 あとは逆順で組み込むだけ…と思いきや、やることがもう一つ。
 '99とそれ以降(それとも'01以降だったかな…)では、アッパーカウル下部に付いている「ツメ」の数が違う。このままだとハーフカウルが付かないのだ。
 アッパーカウル前部のツメを'99と同じになるようカッターでカット、切断面の処理は慎重に。

 ハーフカウル、インナーパネル、スクリーン、ミラー、アンダーパネルと順にセット。 
 やってみてから気づいたのだが、どうやらアンダーパネルは外さなくとも大丈夫だったようだ。ま、これもまた経験って事で。
 そうそう、メーターを外したので時計の表示が狂っている。中央上ボタンを長押しして調整モードにして、時刻を合わせてっと。

GSX1300R 隼  GSX1300R 隼
左使用前:右使用後。でも見た目あまり変わらない(笑)

 交換完了。

 真っ黒のカウルの付いた隼を見ながら考える。
 さぁこれから先、このカウルになら、ステッカーを貼ろうが穴を開けようが、やりたい放題できるぞぉ・・・
#どうやらこれが本当の目的だったらしい(笑)
 

 Copyright 2004 Akira




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