＜２０００年４月３０日＞

行くぜ四国へ、陸路でＧＯ！ 　何にでも、最後に「２０００」を付ければ良いという最近の風潮を、あなたはどう考えますか？ 　さて（笑）、そんなこんなのゴールデンウィーク。今年はなんと９連休だ。もちろん自宅でじっとしていては罰があたる。 　去年と同様、ライダーの楽園（？）＜四国ツーリング＞に出かけよう。 　去年のツーリングの模様は　四国ツーリング記　のとおり。今年はその時行けなかった瀬戸内側を重点的に回るのだ。 　昨年相次いで開通した本州との連絡橋も渡ってみたいし、小さな島にも渡ってみたい。入り組んだ海岸線を走るのも気持ち良いだろう。さて、今年はどんな事になるのやら・・・
初日は京都 　４：００ａｍ。例によってキャンプ用品で荷物満載のＶ－Ｍａｘに跨り自宅を出る。 　周囲は漆黒の闇、天候はまあまあ（見えないけれど）、しかし気温は低い。 　吐く息は白く、アライＳＺ－Ｍのシールドも曇りがち、トレーナーの上に羽織った１０年物の皮ジャンバーのジッパーをしっかりと上げて東北自動車道を南下する。 　ゴールデンウィークの２日目、しかし時間が時間だけに高速道路は快適に流れている。 　エンジンも快調、リアに積んだ荷物が重しになってか、普段よりも直進安定性が増しているようにも思える。 　実は、今回のツーリングに備えてリアバックを新調したのだ。 　ＲＳタイチ製の巨大バック、インナーフレーム付きで容量は６０Ｌ。 　買った時は「デカいなあ、これ１つあれば何でも入るぜっ」なんて思ったのだけれど、実際あれこれ積め込んでみると肝心のテントの入る場所がない。バックの上にネットで括り付けておけば問題ないのだが・・・う～む、やっぱり荷物が多すぎなのかも。結構絞り込んでいるつもりなんだけどねえ・・・ 　あれこれ考えながら東北道を走る。しかし・・・う～、この寒さはなんとかならんものかっ！ 　「寒いよ寒いよ・・・」と佐野ＳＡへ飛び込んで佐野ラーメンの朝食。 　あ～温まるぅ～、まだ家を出てから４０マイルくらいしか走っていないんだけどね。 　蓮田ＳＡでの給油はいつもの事。リアバックの前ストラップをパチンと外して持ち上げ、シート下の給油口を覗かせる。荷物降ろさずに給油できる事ってのが、リアバック購入の最低条件だったのだが、こりゃあ給油中は手で支えておかないとズレ落ちてくるなあ、荷物・・・ 　「面倒くさい事してるなあ」と目で語りかけてくるＧＳのお兄さんを意味の無い笑顔で誤魔化したら出発だ。 　首都高川口線からＣ１内回り、渋谷線から東名高速へ。 　そう、今年は去年（フェリー利用）とは違って、往きは陸路を自走して行くのだ。 　自走していけば途中で寄り道もできるし、スケジュールも自由にできるから・・・というのが公の理由なのだが、去年使った満員の２等船室にほとほと参ったという事が影響していないと言えば嘘になるかも。 ＃その割りに帰りのフェリーは相変わらず２等だったりする（笑） 　ま、今まで東名から先の高速は（バイクでは）使った事もないし、何事も経験経験。 　東名高速に入ってすぐ給油。 　日も昇り、やっと気温も上がってくる。 　正面にはど～んと富士山。まだ半分以上雪を被ったその姿は、小学生がクレヨンで書く富士山そのままで笑ってしまう。 　富士川ＳＡでまた給油。「するかどうか迷ったら即給油」が原則のＶ－Ｍａｘ、給油回数が多いのは覚悟の上だ。さて、今日は何回給油することになるのかな？	荷物満載 　 給油給油 そして又給油
この時間になると、さすがに他のツアラーの姿も増えてくる。 　やはり皆、荷物を山積み。時期的に見て（自分のように）長距離（長期間）ツーリングに出発する人が多いのだろう。 　ごくまれにまったく荷物を積んでない身軽なバイクもいる。大抵最新型の大型バイクだ。 　ＨＡＹＡＢＵＳＡ(1300)とかＸＪＲ(1300)とか、本当に出たばかりのＺＸ１２Ｒ(1200)もちらほら見かける。ＺＸ１２Ｒって「慣らし運転」に２０００マイル（３２００ｋｍ）かかるんだよなあ・・・って事はもしかして現在慣らし中？いいなあ、高速道路で慣らしができるなんて理想だねえ・・・ 　浜名湖ＳＡでまたまた給油。 　バイクの数は益々増える。大型に混じって２５０ｃｃのスクーターが目立つのは、やっぱり最近の流行なのだろう。 　何気に入ったＳＡ売店の一角のパン屋で、焼き立てのカレーパンとマロンパンに思わず手が出る。コーヒー片手にベンチに座って浜名湖を眺めながら小休止、あ～天気が良くなってきたぞぉ・・・ 　東名高速を一気に走って名神高速へ乗り換え。養老ＳＡでまたまたまた給油。 　一走りして京都南ＩＣで高速を降りる。 　う～い、走った走った。ご馳走様でしたあっ！（笑）	浜名湖が見える
実は、今日は京都市内のユースホステル（ＹＨ）に宿泊するのだ。京都なんてめったに来られないし（修学旅行以来か？）一気に四国まで行っちゃうともったいないもんねえ。（←何が？） 　今の時間は丁度１２時。チェックインまではまだまだ時間があるし、予定どおり京都観光と洒落込もう。 　もちろん、その前に肝心の昼食だ。（笑） 　まずはＶ－Ｍａｘに恒例の給油をしてやり、飯屋を探す。機動性を武器に京都の裏小路をぐるぐると回り、なかなかに雰囲気のある一件の食堂を発見する。どれどれと飛び込んで天ぷらうどんを注文。 　京風の上品な出汁、うどんはやや細め、エビの天ぷらに万能ねぎの薬味。うむ、これはこれで美味いぞ。 　食べ終えて、食堂の女将さんに「晴明神社」の場所を聞いてみる。京都へ寄ったら一度ここを覗いて見たかったのだ。（←後述） 　「晴明さん（←ご近所の人はこう呼ぶらしい）ねえ、確か会館の手前だと思ったけどちょっと待ってね」…という意味の言葉を京都弁ではんなりと（？）言われる。 　何時の間にやら食堂のご主人に常連さんをも巻き込んでの大騒ぎ（笑）、結局、ツーリングマップルのそれらしい場所に印をしてもらい、礼を言って店を出る。 　堀川通りを北上、交通量は少ない。周囲を眺めながらゆっくりと走る。歩道を歩く外国からの観光客、揃いの制服の修学旅行（？）生、いいねえ、京都だねえ・・・ 　幸いにして晴明神社はすぐに見つかった。歩道にバイクを停め、ヘルメットを脱ぐ。 　あ～、思っていたより立派じゃないか（笑） 　平安時代の陰陽師、安倍晴明の人となりについてはここでは省略（笑） 　自分はその昔に夢枕獏の小説から興味を持ったのだが、最近はこの小説が漫画化され、若者（笑）にもかなりの人気らしい。成る程、それらしい女子高生の参拝客（？）の姿も見かける。う～む、それはそれでなんか複雑な心境・・・ 　お参りの後、予定通りツーリングの安全を願って「護符」を購入。五望星ステッカーにペンダントなんてのも売っているのには大笑いだが、ステッカーは面白そうなので購入する（笑）よしよし、これで目標一つ達成っと・・・ 　特に宛ても無く市内をぐるぐる回って京都御所で一休み。平安神宮前にバイクを停めて土産物屋をひやかす。裏小路の川沿いを歩いて餌をつついている鴨を眺める。あ～平和だこと・・・ 　４：００ｐｍ、ＹＨへ。 　同部屋の方と挨拶して、荷物整理して、風呂入って飯食って・・・夜、本当はラウンジで地元の話とかで盛り上がりたいところだが、今日はさすがにちょっと疲れ気味。まだまだ先は長いのだ、今日は早く寝ておこう・・・ 　ＮＥＸＴ→	着きました、京都 晴明神社 御所で休憩
お前の首はどこだ！（笑）

＜本日の走行距離＝約４００マイル＝約６４０ＫＭ＞＜本日の給油回数＝６回＞＜本日の教訓＝走った走った＞