＜２０００年７月上旬のある日＞

台風はどこへ？ 　台風が去り、からりと晴れ上がった日曜日。楽しみにしていた一泊ツーリングは台風によりキャンセル。 　悔しいので（笑）スズキ自動車主催のイベント＜千葉県銚子市で行われるツーリングオアシス＞を覗きにいこう。 　朝７時過ぎ、隼のエンジンを始動する。 目標地点は日本本土の最東端、「犬吠埼」 のすぐ隣だ。 　犬吠埼へは、その昔（それはもう昔（笑））、バイクGSX250E刀で初日の出を見に行った事があるだが、その時には細い道＆大渋滞でとんでもなく時間がかかった覚えがある。（夕方に出て着いたのは日の出直前） 　まあ、最近は道も良くなったし、何よりバイクが隼だ（笑）。今日は実質３時間（休憩込み４時間）も見ておけば大丈夫かな？ 　自宅からツインリンクのある茂木市へ、そこから県道１号を使い笠間市へと向かう。 　空は快晴、交通量も少ない。田舎道を快適に飛ばす・・・だが、「うわ～い！」 　笠間市手前の山間の道、台風の名残なのだろうか？山側から大量に流れ出た泥水が道路を横断しており、全長２００ｍにわたりまるで川のような有様になっているのだ！ 　逃げ道はどこにもない。泥水の道路を対向車が弾き飛ばす水を避けながらゆっくり前へ進むしか方法がない。 　「くそぉ、昨日あんなに綺麗に磨いてやったのに・・・」 　案の定、どろどろになってしまった足周りに涙しつつ（笑）、笠間市からは東へ向かう。 　この先、海岸までの裏道は、以前Ｖ－Ｍａｘのメーリングリストで教えてもらったルートを使うのだ。 　途中のコンビニ休憩を含め、自宅からＴＯＴＡＬ２時間ほどで海沿いの国道へと到着する。
国道５１号を南下。左手に広がるのは太平洋。 　まだ午前中だというのにぎらぎらと照りつける太陽だが、湿気は少なくさっぱりとしている。 　海沿いだというのに、これも「台風の名残」の一つなのだろうか？意外に風も弱いし、どうやら今日は、絶好のツーリング日和になりそうだ。 　サッカーで有名な鹿島スタジアムの先から国道を乗り換え、銚子市を目指す。 　途中、ＧＳで給油している最中、あらかじめ「現地で落ち合いましょう」と連絡してあったＢ．ＷさんよりＴＥＬが入る。 　あれこれ話すが、どうやらちょっと遅れるらしい。 　「そうか、時間があるのか・・・」 　ＧＳの片隅を借りて洗車開始（爆） 　どろどろになっていた足周りを水洗い。「よぉし、これでやっと人前に出せる状態になったぞぉ・・・」（笑） 　炎天下の走行はその後も続く。コンビニ休憩を繰り返し、ゆっくりと走って犬吠埼手前の君ヶ浜駐車場オアシス会場に着いたのは１１時過ぎ。既にテントが張られ、多くのライダーが集まっていた。 　※ツーリングオアシスの詳細については、スズキ自動車ＨＰへ	会場到着。
とりあえず駐車場見学 　メインのテントで麦茶を頂いて落ち付いたら、駐車場のバイクを見物しよう。 　スズキ主催だけあってスズキ車が多いが、もちろん他社のバイクで来る人もいる（俺も以前はＶ－Ｍａｘで行ったし） 　カタナに忍者、ＣＢ（1000&1300)あたりはまあ普通(笑)だが、ＧＳＸ６００（カタナエンブレム付き）とかＲＧ４００γ、ＧＡＧ(50)なんてのが走っているのはツーリングオアシスならではかな？(笑) 　海岸沿いの駐車場と言う事で、まれにちょっと勘違いした族風なのも入ってくるが、雰囲気が違うと見てかそそくさと出て行く。「どこにでもいるんだねえ、こういう輩は・・・」 　ふと声を掛けられる。以前何度かお会いした事のあるスパーダさんだ。 　その名の通りHONDAのSPADA(250)にも乗られているのだが、今日はＶＦＲ(750)で参加との事。「宇都宮ナンバーの隼が停めてあったのでもしやと思い…」探してくれていたらしい。いやいや、ありがたい事です。 　２人で駐車場のバイクを眺めていると、１台のマシンが駐車場に入って来た。 　「あ、ヨシムラのＸ１だ」 　あちらも気付いたらしく、うちの隼の１つ先にＸ１を停める。 　降りてきたオーナーに話を聞く。特にツーリングオアシス目当てに来たわけではなく、ツーリングの途中に面白そうなので立ち寄ったとの事だ。動いているＸ１(笑)を見るのは初めてなので、じっくりと観察させていただく。 　さすがに外観からエンジンの凄さは判断できないが、そこかしこからオーラが漂っているようにも感じられる(笑) 　カウルやステップはやはり高級感が漂う。バンク角確保のためか、内側に追い込まれてセットされたトライオーバルマフラーが迫力だ。 　すっきりとしたシングルシートにリアのカーボンインナーフェンダーが格好良い。 　そうか、インナーフェンダーか。俺の隼に付けても良いよな・・・(爆)	さすがはヨシムラ
ヨシムラＸ１が去っていったのを機に、駐車場を離れて海岸線へと出てみる。 　これまた台風の置き土産で、海は波が高い。 　白く上がる波頭に揉まれるサーファー＆ウェイクボーダーが３，４人、他にも水着姿の海水浴客がいるが、さすがにこの波では海に入るつもりはなさそうだ。 　堤防に腰をおろして一休み。照りつける太陽に潮風が心地よい。あ～来てよかったなぁ・・・ 　しばしぼ～っとした後（笑）会場へ戻る。 　スパーダさんの顔なじみのサイクルボックス小松さんの常連さん達も現われる。皆でひとしきりバイク話。 　時間はお昼を回り、食事に行くという方々とはお別れ。そうか、お昼はどうしようかな？ 　せっかくのイベントなので、用意されていたＤＲ－ｚ４００に試乗してみる。 　うわっ、さすがは４００ｃｃのオフ車、停まっている時は足がバレリーナ状態だ（爆） 　トルクは充分、アイドリング付近の走行でもエンストする気配は無いし、回せばスピードだって十分すぎるくらい出る。信号待ちでハングオフしなければならないのを我慢できればツーリングは楽チンかも。う～む、オフ車かぁ・・・（←何を考えているんだか・・・（爆））	波はやはり高い
飯飯飯・・・ 　１時に近くなった頃、Ｂ．Ｗさん、いずらんさん、ゆっきぃーさんが到着する。どもどもと挨拶。 　Ｂ．Ｗさんは新車のＳＶ４００Ｓで登場だ。慣らしもまだ終わっていないとの事で、初めての低いハンドルに戸惑っているらしい。なぁに、大丈夫、すぐ慣れますって・・・（←言ってる本人が大丈夫ではない（爆）） 　いずらんさんは相変わらずのボルティ、「クラッチケーブルが伸びて…」という話なので、皆でわいわいと調整する。お二人は今年の夏休みに北海道ツーリングだそうだ。羨ましいよなあ、バイクで北海道・・・ 　ゆっきぃーさんとはお初、先述のサイクルボックス小松さんのＢＢＳでは何度かお見かけしていたのだけど。 　愛車はバリオス(250)。是非にと勧められ、ちょっとお借りしてみる。 　うむ、インライン４の２５０ｃｃって久しぶりに乗ったけど、これはなかなかに元気が良い。 　レッドゾーンは18,000rpmからだし、その半分くらいの回転域でも非常に良い音がする。確かにトルクは薄いけど、回して乗ると楽しいよな。 　免許取り立てのゆっきぃーさんに「エンジンは元気ですよ」と告げて、話を聞きながらクラッチレバーを修正する。ブレーキレバーのナット脱落を発見、無くし易いんだよねえ、ここのナット。 　イベント恒例のじゃんけん大会で案の定敗退した後は、途中合流のswskiさんとその同僚の方々と共に、近くのウオッセ２１へ遅めの昼食を取りに向かう。 　時間をずらしたのが正解だったのか、８人という大所帯にもかかわらずすんなり席に付くことが出来た。 　ここまで来たのだ、俺は贅沢にも「海鮮丼 1,680円」を注文。ほどなく運ばれてきたそれはマグロ、ハマチ、イクラ、アナゴなどがたっぷりと詰め込まれた満足のできるものであった。 　すいません、飯食っている間は無言になっちゃいますけど勘弁してやってください・・・
あ～、食った食った(笑) 　せっかくきたのだからと、皆で犬吠埼灯台へ向かう。 　土産物屋街を抜け、灯台の下へ。灯台へ登るのには１５０円必要との事なのですっぱりと諦め(笑)、高台から眼下に広がる太平洋を眺める。 　相変わらずの晴天に、高台ゆえの海風が心地よい。う～む、善哉善哉。 　ここでswskiさん達とはお別れ、残りの我々は、途中まで帰り道が同じなので地元のスパーダさんの先導の元、銚子市内の国道を走る。 　市街地を抜けたら、北へ向かう俺は西へ向かう皆とはお別れ。 　手を振る皆にホーンで返答し、さて、戻るとしようか。 　来た道を戻るのも悔しいので(笑)地図を見ながら茨城県の県道を走る。 　平地で目印のない上、標識の少ない茨城の県道を迷走(笑) 　あれこれ寄り道し、来る時より１時間程余計にかけて、自宅へ着いたのは陽もとっぷりと暮れた２０：３０。 　「今日はたった３００ｋｍしか走ってないのに疲れたなあ、やっぱり低いハンドルは肩にくるわ・・・」 　ぶつぶつ言いながらシャワーを浴びる。鏡に写る己の姿、「うわっ、首筋だけ真っ黒に焼けてるぅ・・・」 　＜本日の走行距離＝約３００ＫＭ＞＜本日の教訓＝やっぱり市街地はきついかも・・・＞	快晴の犬吠埼灯台