＜２０００年７月中旬のある日＞

早起きは３文の得？ 　掲示板でおなじみのカラテカ＠埼玉さんが日光へ来てみたい言う。地元民（？）として放っておくわけにはいかない。＜いろは坂から奥日光へかけてご案内＞する事にする。 　当日朝６時前、集合場所の宇都宮ＩＣ近くへ出向く。 　未明まで降っていた雨で路面はウエット。但し例によって朝に雨はあがり、国道のアスファルトも次第に乾きつつある。日光へ到着する頃にはイイ感じになっている事だろう(笑) 　時間通り、カラテカさんが白いＶＦＲで登場する。どもどもと挨拶。 　実際にお会いするのは初めてだが、何故かそんな感じがしない(笑)これがネットの良いところだ。 　ＶＦＲは教習所用の「Ｋ仕様」との事。そういえば栃木県の鹿沼免許センターで大型二輪を取った時の試験車両もこの型のＶＦＲだった。いわゆる「白バイ」にも多く採用されており、後ろに付かれるとちょっと心臓に悪そうだ(笑) 　程なく、ＧＳＸＲ１１００のメーリングリストのメンバー、Ｓ氏とＡ氏も登場する。 　誘われて参加しているこのメーリングリストでは、以前から、「日光へ行くのなら連絡するように」との通達があったのだ。 　直前のＵＰにも関わらず参加してくれた両氏（マシンは当然ＧＳＸＲ１１００）に礼を言い、さて、出発する事にしようか。 　早朝という事で裏道は使用せず、国道１１９をたんたんと走る。予想通り乾いてくる路面、昨夜の豪雨も北の方ではさほどではなかったのかもしれない。路肩の水溜りも次第に目立たなくなっていく。 　３０分ほどでいろは坂下の馬返し駐車場に到着する。 　とりあえず休もうかな？と思って後ろを振り返るが、なにやら皆やる気満々の様子（笑）ちょっと合図してそのまま峠道へ突入しよう。 　１本目ということで無理はしないが、結構「いいペース」で流す。さすがにＧＳＸＲのＡ氏はぴったりと付いてくる。 　路面はまったく問題ない。一部セミウェットの場所もあるが滑るほどではない。朝日の木漏れ日の中を快走、う～ん、気持ち良いねえ… 　黒髪平を過ぎて後半戦（笑）へ、気付くと何時の間にか後ろを走るＡ氏の前にＲＶＦが居る。どうやらこの峠の常連さんのようだ。 　ちらりとバックミラーで確認するとかなり気合いが入っているので、コーナー途中で合図をして先に行って貰う。ちょっと「付いていこうかな？」と色気が出るがそこは我慢、ま、こっちはまだ朝一番だしね、慌てない慌てない・・・(笑) 　路肩にパイロンが現われる。車線規制がされているようだ。「工事中なのかな？気を付けないと…」と思っていたら・・・ 　右コーナーを曲がったところで突然道路がなくなる！ 　崖崩れにより車線がまるまる閉鎖されていたのだ。通れるのはコーナー内側に臨時で作られた車１台分の車線のみ、ブラインドコーナー出口に突如シケインが現れたようなものだ。 　車体を強引に引き起こしてブレーキング、再度バンクさせて内側へ向ける。アウト側の壁に張り付きそうになりながらもかろうじて曲がっていく隼、ちらりとバックミラーを見ると、Ａ氏も大慌てしながらクリアしたようだ。 　う～む、それにしても危なかった。もしＲＶＦを追いかけて全開で行っていたりしたらとんでもない目に逢っていたに違いない。先導役だというのにこれではイカンなぁ、反省反省。	馬返し駐車場にて
明智平先で後続を待つ。「危なかったですね」とＡ氏と苦笑い。４台揃ったところで中禅寺湖まで登り、第一いろは坂を下る。ぐるり１周して馬返し駐車場で休憩だ。 　隼、ＶＦＲにＧＳＸＲを２台並べてあれやこれやのバイク話。Ｓ氏のマシンのＦＣＲやら、Ａ氏のマフラー話やらで盛り上がる。聞けばカラテカさんのＶＦＲはコーナー毎にステップを擦りっぱなしだったらしい。「予備のステップも持ち歩いてますから…」との話には皆で感心することしきりである（笑） 　その後、いろは坂を２周程楽しく走り回った後は、中禅寺湖から半月山を登る。 　混雑してきたいろは坂とは対象的に、相変わらず閑散とした峠道。路面は多少荒れているものの、左右への切り替えしが楽しい楽しい、峠はやっぱり空いていないとなぁ・・・ 　半月山手前の駐車場は、何故か多数のトンボが飛び交っていた。まさかもう秋の気配って事はないよねえ？ 　相変わらずのバカ話の後、半月山を降りる。 　「午前中には自宅へ・・・」というＡ氏とＳ氏とはここでお別れ、「また是非…」と再会を約束する。	快晴の半月山駐車場
奥日光周遊開始！ 　さて、これからのスケジュールをカラテカさんと相談する。天気も良いし、せっかくだからとの事で、山王林道から栃木県の北部を一回りしようとの話になる。 　山間部へ入る前に、念の為戦場ヶ原手前で給油。…と、突然携帯電話が鳴り出した。 　「今日は天気いいですねえ、今どこですか？」どうやらamiさんからの非常召集のようだ（笑） 　これから自宅を出るというamiさんに「んじゃどこかで落ち合いましょう」と返事、「あっちから来るって事は、こっちはここからこう行って…」ま、なんとかなるでしょ（笑） 　給油の終わった２台は奥日光を目指す。 　戦場ヶ原から光徳牧場横を抜けて山王林道（奥鬼怒林道）へ。九十九折れのワィンディングを気持ちよく流す。 　成る程、後ろからついてくるカラテカさんの、ＶＦＲのステップを削る音が勇ましい。コーナー毎にガーッガーッと響く音、「転んだわけじゃないよな？」とついついバックミラーを覗いてしまう（笑） 　山王林道は以前に比べて交通量が確実に増えている。やはり全面舗装されたのが効いているのだろう。３０分程で峠を抜けて川俣温泉、そこから東へ抜けた川俣湖畔で、峠でかいた汗の水分を缶コーヒーで補給する。 　福島から来たと思われるオフ車軍団、ソロの自転車ライダー、これから日光へ抜けるのだろうと思われる大型ツアラー、様々な人達が前を横切っていく。今日は絶好のツーリング日和だしね、さて、我々も出かけるとしますか。 　川俣湖から先は、以前は道が狭く通行するのに気を使ったものだが、最近ではトンネルが通り、一番狭かった場所を回避できるようになっている。更にその上部（川俣寄りの意）にはもう一つのトンネルが建設中、これからどんどん便利になっていくのだろう。昔は川俣温泉って言うと「栃木県の秘境」だったんだけれどね。	川俣湖にも人出があるとは…
栗山温泉のＴ字路を右折、またまた峠道を登っていく。この先にあるのは大笹牧場、いつも大笹へ行くのと丁度反対側からのアクセスとなる。 　休日のお昼の大笹牧場は相変わらずの混雑だった。それこそ山のような（笑）バイクの群れには、初めてここへ来たというカラテカさんもびっくり（笑） 　とりあえずバイクを停めたら、お約束のソフトクリームを購入し、ベンチでバイク話に興ずる。天気は相変わらず良好、だが霧降高原の頂上あたりだけには雲がかかっている。ま、これもいつもの事だ。 　２人でぼ～っとしていると携帯が鳴る。またまたamiさん、どうやら今は古峰ヶ原神社のあたりに居るらしい。あれこれ話して日光市内で落ち合う事にする。さてと、それでは下界へと戻りますか（笑） 　もちろん霧降高原有料道路には見向きもせず、県道（青柳今市線）を使って今市市へ降りていく。 　狭い県道は相変わらず、通行量もやや多め、四輪車を追い越す場所も限られているからなかなかペースが上げられない。 　裏道を使って今市から日光へ。これで朝から考えると、丁度奥日光を１周してきた事になる。いやはやお疲れ様でした。
飯飯飯・・・ 　連絡の通り、日光でamiさん(GSF1200)と同行のharuさん(CB1300)と無事落ち合う事に成功する（笑） 　「とりあえず昼飯を・・・」という事で日光市内のファミリーレストランへ向かうが観光の家族連れで満員、仕方なく今市市まで戻ってみる事にする。 　駐車場からの出際、amiさんがなにやら自慢そうにＧＳＦのマフラーを指差す。うわっ、ヨシムラのチタンサイクロンだっ！ 　「取り回しが軽くなっていいぞぉ・・・」とはamiさん談、あ～、俺も欲しいぃ・・・ 　今市の市内までは裏道を爆走（笑）する。 　正午を過ぎ、益々ぎらぎらと照り付ける太陽に皆脱水症状寸前。お目当てのファミリーレストランになだれ込んでの最初の一言は、「み、水をくれぇ…」ミミズが出てこずになによりなにより。 　冷房の効いた室内でゆっくりと飯を食いながらの雑談。 　カラテカさんの地元埼玉に何故か異様に詳しいamiさんとharuさん。あまりにもローカルでマイナーな話題の連続にカラテカさんもタジタジだ(笑) 　一通り落ち付いて店を出る。駐車場に並ぶ４台のバイクは、排気量の合計が４５００ｃｃオーバー。考えてみれば凄い事だよね。 　やはり裏道を使い、国道２９３との交差点でamiさんharuさんとお別れ、「んじゃ今度はキャンプって事で」と手を振る。カラテカさんとも宇都宮ＩＣでお別れする。どうやら今日は心配していた夕立も無さそう、「気を付けて」と手を振る。 　ここから自宅まではゆっくり走っても３０分程、帰宅してびっしょりとかいた汗をシャワーで流す。あ、先週に輪をかけて首筋が黒くなっているぞ・・・	４台揃い踏み

＜本日の走行距離＝約２５０ＫＭ＞＜本日の教訓＝暑い…本当に暑いぞ・・・＞