＜２０００年１２月上旬のある日＞

とるものもとりあえず参加を。 　埼玉のライコランドでＨＯＣ（隼オーナーズクラブ）のミーティングが行われると言う。 　近隣ではなかなか台数を見ることのない隼、オーナーズクラブの集会ともあれば様々な仕様のバイクが集まってくるはずだ。この機会を逃す手は無いといそいそと参加表明を行う。 　当日は綺麗な晴天、気温も比較的高い。悩んだ挙句、オーバーパンツはバッグに仕舞いこみ、冬用グローブ＆ジャケット姿で出発する。 　時間が少し遅かったせいか、週末の国道４号線は大渋滞。行楽に向う（であろう）家族連れに加えて妙に多いトラックやダンプ、成る程栃木県南部ではそこここで道路の拡張工事が行われており、渋滞に拍車を掛けている。そうか、もう年末だしなあ・・・ 　国道４号から１６号へ。こちらも先程に輪を掛けた大渋滞。春日部や浦和の市街地では道路沿いのショッピングセンターに出入りする四輪車で身動きが取れなくなる有様だ。 　「すり抜け擦りぬけ…」とやっとの事でライコランド埼玉店へと到着。む～、１５分の遅刻だ。 　駐車場には既に十数台の隼が集まっていた。 　受け付けで参加者名簿に記入し、ＨＯＣのロゴ入り名札を受け取る。このあたりの配慮はさすがである。	隼、並びました。
目移り危険。 　早速参加の方々のバイクを拝見する。 　マフラーは何故かアクラヴォビッチが目立つ。うかつに交換するとアフターファイヤーが頻発する隼だが、装着している人が多いと言う事は何かメリットがあるのだろう。 　スクリーンを交換している隼も多い。自分と同じレーシングサプライ製とＭＲＡ製が半々といったところか？ 　１台チタンコートのスクリーンを装着している隼がいたが実に格好良い。手入れは大変そうだけど（笑） 　外装はさすがにノーマル車が多い。一台アッパーカウルが青白２色に塗られた隼があり「え゛？２００１年モデル？」と思ったらカッティングシート仕様であった。自作とは思えぬほど綺麗に仕上がっているのにはびっくりだ。 　今日のミーティングは、幹事の方の尽力により、ライコランドを始め他のショップの協力を得ているとのことで、隼専用駐車場の脇にはショップのブースやデモ車が展示されている。 　ＷＩＴＨ　ＭＥは隼の他にＸ１１とＣＢＲ(900)を持ち込み、インジェクションコントローラーの展示を行っている。 ＃この後、コントローラーの説明会も執り行われた。パソコンなしで各種セッティングが試せると言うのは確かに便利そうだ（走りながらもできそうだし） 　ダックスコーポレーションは隼のレーサーを持ち込んでいる。う～む、ハーフカウル＆アンダーカウルの組み合わせはやっぱり格好良い。来年夏を目安に…とか思わず考えてしまう（笑） 　カウル横に付いていたクラッシュパッドも気になる一品、ノーマルカウルに装着しようとするとカウルに穴を開けなくてはいけないのが難点で購入していないのだが・・・「転ぶ前に」つけないと意味ないんだよねぇ。（笑） 　ＳＰ忠男は新作のフルエキゾーストマフラー装着車を展示。なんと隼オーナーに限り試乗させてくれるらしい。 　社長（鈴木忠男氏）の愛車との事だが、後で試乗させてもらおう。 　各ショップのブースの奥には、ライコランドで用意したらしいショーケースがあり、隼の用品が特売価格で並んでいる。おお、アップハンドルキットもバックステップもあるぞ、どれどれ・・・ 　　程なく、「当日はよろしく」と連絡のあったカクチさんと合流する。 　一昨年の四国ツーリングの際、偶然一緒になった方だ。当時は自分もカクチさんも別のバイクだったのだが、現在は何故か同じ隼オーナー、偶然と言うものはおそろしい物である。	KLAZE隼 特設ショーケース（笑）
試乗はたっぷりと。 　一通り見物し終わったら、ＳＰ忠男のデモ車を試乗させていただこう。 　今月号のバイク雑誌でかなり強気の広告を打っていた（笑）ＳＰ忠男だけに期待が持てる。 　「転ばない程度にがんがん回してやってください（笑）」と言うショップの方に見送られてライコの駐車場を出る。 　をを、低速が太いぞ。例のクラッチ（6,000kmインプレ参照）の性でいつも気を使うゼロ発進だが、この隼の場合まったく不安感が無い。すっと前に出て行く車体は、マフラー交換による軽量化の効果も大きいのだろう。 　２速のまま引っ張って見る。音は（純正に比べれば）やや大きいが、純正と代わらない音質で好感が持てる。ややザラついたノイズも混じるが、それも力強い印象と言えるだろう。 　３０００～７０００rpmと言えば街中で一番使う回転域だが、ここのレスポンスは素晴らしい。 　謳い文句の通り、ノーマルの「スロットルオン時のドンツキ」がまったく感じられないのはさすがだ。ノーマルの５０００rpm付近にある音質変換域（意訳）がなく、スムーズにトルクが立ち上がるので、擦りぬけや交差点での右左折が実に楽しい。 　「う～ん、これはすごいかも。」 　８０００rpm以上のピークパワーは（さすがに街中では・・・）試せなかったが、ここまで乗りやすければそれだけで充分な価値があると思う。 　デモ車という事でスロットルやブレーキ系にややダルな点はあったが、それを補って余りある性能だ。 　これでこのマフラーが「ポン付け」（セッティングなし）だというのだから驚いてしまう。 　納得するまで走りまわった後、駐車場で係りの方の「どうです、いいでしょ？」の笑顔に迎えられる。 　「う～ん、いいなあ、これ」（笑） 　自分の好みから言えばエキパイとサイレンサーはチタン製であって欲しかったのだが（この製品はステンレスエキパイにカーボンサイレンサー）・・・もしそうだったらこの場で買っていたかも（爆） 　その旨をしっかりと試乗アンケートに記入しておこう。 　※ＳＰ忠男のＨＰに試乗レポートが載りました。	たっぷり乗らせていただきました。
ぶらぶらと店内外をうろつくうちに解散予定時刻となり、あらためて駐車場に集合する。 　なんと、今日はライコランドやショップの方、はたまたメンバーの方から各種の提供品があるとの事だ。 　見れば交換スクリーンやバッグ、はては純正オプションのセンタースタンドに至るまで、実に豪華な賞品ではないか。 　当然のようにじゃんけん大会が始まる。人数は２０人程度、競争率は異常に低い。 　自分はＪＴＣの防水ダッフルバック（丁度前使っていたのが壊れたところだった）、カクチさんにはＭＲＡの交換スクリーンが当たる。いや、ありがたいありがたい。 　商品をほくほく顔でデイパックに詰め込み出発する。幹事のNAKAJIさんお疲れ様でした。次の機会にもぜひ参加させてくださいね。 　帰りの国道も相変わらずの大渋滞。日が傾きかけたバイパスを北上する。 　いやぁ、楽しい1日だったなあ、そういえば来週は・・・あ、またライコランドでＶ－Ｍａｘの集会だ（爆）

＜本日の走行距離＝約２１０ＫＭ＞＜本日の教訓＝実りの多い一日であった・・・＞