☆ ツーリング紀行 ☆
北海道ツーリング2009 "七転び八起き" 記

<3>
 

空は青いのに何故か合羽が(笑)


<2009年8月15日>

とうとう最終日

 7時起床。
 着替えて朝飯を食べて、出発準備完了となったのが午前9時。

 駐車場で記念撮影を済ませてオーナーさんにご挨拶。いやお世話になりました&ご馳走さまでした。
#来年も来られるかな?来られるといいなぁ…

 洗ったシールドをカコンと下ろして出発する。
 気温も高く天気は上々、だが風があるので雲の流れが速そうだ。


青空が見え隠れ

 「おっしゃ!今日も行くぜぃっ!」と気合をいれて、道道84を西へと向かう。
 
 今日は北海道の実質最終日
 最終目的地である日本海(石狩湾)の小樽まで、ここオホーツク側のクッチャロ湖畔からどうやって行こうか考えたのだが、一端日本海側へ出て、初日とほぼ同じルートを南下することにしたのだ。
 
 「同じ道では芸がない!」とも思うけど、行きに寄れなかったところに回れると思えばそう悪くはないぜべいべぇ。
 なんてったって、iPod shuffleの中には布袋寅泰も突っ込んできてあることだしなっ!(←意味不明4)

 「♪べびべびべいべぇ~」と走りながらわき道を探す。道道84には「茂宇津内林道」への入り口があるはずなのだ。
 
 そしてそれらしい場所を発見。
 尤も、ツーリングマップルに「林道入り口の目印」と書いてあった牧場はなく、古びたサイロがぽつんと立っているだけだ。

 「ここかな?それとも違うのかな?」
 
 さあ、それでは活躍してもらいましょう。我が携帯電話のGPS機能に!
#「北海道で道に迷った時に使えるから」が理由でこの機種買ったんだもんね。

 携帯電話オープン。GPS起動。
 現在地の北緯東経を確認……「ゲンザイチ ガ カクニン デキマセン」(←何時の時代のコンピュータだ)

 「なんだと~っ!」

 何度やっても、「確認できません」の一点張り。

 「お前なぁ、普段偉そうに能書きタレててもいざって時に使えねぇんじゃ意味無ぇだろっ!(「すいませんすいません…」←何か引っかかるものがあったらしい)


この根性なしがっ!

 使えなかった理由はいまだに不明。
 空が曇ってたから…って事はないよねぇ?
#その後街中に入ったら使えたんだよなぁ…

 仕方なく、またまた「俺GPS」(=野生の勘)を起動。
 そしてそれが「ここだよ」と告げているのでこの道に入ってみる。
 
 そしてこんな時のお約束、200m程で行く手をゲート(チェーン)に阻まれる。
 チェーンなのでもちろんナニできるのだが、横の立て看板には「熊より弱き者、ここより去れ」の文字。
 はい、素直に引き返します…


「このチェーンをくぐる者、全ての希望を捨てよ」

 道道84を先へと進む。

 横へと伸びる枝道は何本もあるのだが、どうにも怪しくて入る気にならない。
 
 先の林道の出口側(上猿払林道出口)は見つかったが、こちらにも「2キロちょい先で閉鎖してるよん」の看板。 うん、まぁこんな日もあるさ。今日は林道はあきらめよう…


それらしい道はいっぱいあるんですが…

 「まっすぐ日本海側へ出るか、それともどこかで曲がるか?」とか考えながら走っていたら、道道732とのT字路に出た。
 
 ここは地図にも出ている17kmのロング林道
 だが「悪天候時閉鎖」の注意書きがあり、「なら今回はやめとくか」と考えていた道なのだ。

 しかし、目の前のゲートは綺麗に開き、注意情報等も出ていない。
 「行くか?行くしかないのか!」
 


行きますか


行きましょう!

 コースイン。最初は簡易舗装の広い道、それが広さはそのままに砂利道へと変わる。
 
 「うっひゃ~、飛ばせるぞここは」
 
 荷物があるので全開ではないが、きっちり6速まで使うことができる。
 「どうせ林道はゆっくり走るんだし」と高速重視の規定空気圧が入ったタイヤがぽよんぽよんと跳ねる。
 
 「ポヨンポヨン物語」『誰がシドロモドロだっ』と一人突っ込みボケをしながら走る。
 
 中盤、道はやや細くなるが走りやすさは変わらず。
 一般道の制限速度以上で走り続けることができる。

 周囲が湿地帯(?)に変わると、路肩に高さを示す標識が現れる。
 ああ、これは水深ってことか。つまりこの道、ここまで水没することがあるんだねぇ…


「水深機」って言うんですね


あー気持ち良い…


 

 今日はまったくのドライ路面。水溜りの気配もない。
 ここしばらく怪しい天気が続いていたのだけれど、この辺りには降らなかったのだろう。

 後半は普通の林道っぽくワインディング気味になる。
 道も細くなりペースは落ちる。あ~、んでも楽しいや。

 ぶはっと17kmを走りきり、国道238へと出る。

 あ~面白かった、はいいのだけれど、さて、どうしようか。
 
 今いるのはオホーツク側。予定コースとは真逆の方向で今朝出てきた宿にもほど近い場所なのだ。
#つまりぐるっと一周したようなもの

 地図をぐるぐる回して考えるが良い道が見つからない。「え~い、ならこの林道を往復してやるぅ~」
 どうせこのペースなら、17kmなど20分と掛からず走りきれるのだから。

 それっとUターン。

 20分とは言ったものの、もったいないので今度はペースを控えめにして走る。
 「あ~、いい風が吹いてるなぁ」

 土埃で真っ白になって道道84へと復帰。そのまま西へと走る。

 ハイペースで林道を走った後だからだろうか?舗装路面の凹凸での前後のサスペンションの動きがちょい気になってくる。
 「ポヨンポヨン物語」『誰がIQ1300だっ』と一人突っ込みボケを(略)

 幌延辺り、セイコーマートで休憩。
 それほど疲れているわけではないけれどゆっくりと休んでいくとしよう。なにしろあの雲の下は、どう考えても雨だからねぇ。


前線通過しま~す

 グランディアブラックと豆パン(ゆでとうもろこしは売り切れだった、残念)を腹に入れた後、ごそごそと合羽を着る。
 何事も早めに準備しておくに越した事はなし、っと。

 そしてそのとおり、まだまだ先だなと思っていたのに、1km程で土砂降りのど真ん中に突入する。
 うっひゃ~、先見の明の俺凄ぇ~(笑)

 そして5分間で一気に雨雲(前線)を通過。だがたった5分とはいえ、雨具をつけていなかったらびしょ濡れになったに違いない。
 
 急に晴れてきた空にびっくりしながら海沿いへと出る。
 そうか、青空が見えてるうちに海岸へ出てみようかな?

 防風林に囲まれた広場で小休止、雨具を畳む。
 さて、今日はこの先何回合羽を着る事になるんだろうか。


晴れた


晴れた晴れた

 国道232を南下する…前に、海沿いの開拓農道を走るとしよう。行きには寄れなかった道だしね。

 国道から農道へ入ろうと右へウインカーを出し減速。対向車の無いことを確認して…というところで、突然「右から」車に追い越された。
 「あ、危なっ!、って言うかタイミングコンマ1秒ずれてたら完全に衝突してたぞゴルアっ!」

 よほど捕まえて小一時間説教してやろうと思ったが、相手は大排気量のVIPカー、セローで追いつけるはずもない。
 「人を呪わば穴二つだしな。ともあれご先祖様ありがとうございました。(合掌)

 青空は更に広がってきた。
 だが遠く南の方にはなにやら怪しい雲が見えるような見えないような……ま、今は気にしない気にしないっと。


来るなら来いやぁっ!
(↑誰と戦ってるんだか)


 羽幌あたり。
 
 「ちょい遅いけど昼飯を食べようかな~、それとも思い切って夜まで我慢しちゃおうかな~」
 
 そんな事を考えながら走っていたら、道路脇の海産物直売所にハーレーのお兄様方が大勢停まっているところに出くわした。
 「ふ~ん、良い土産でもあるのかな?」
 
 興味半分でセローを停める。
 ぶらぶらと店内へ。なるほど値段は安い。残念なのは冷蔵・冷凍物がメインなので宅配を使うにはちと費用がかかることだ。
 まぁ土産は礼文で買ったし、ここはスルーさせていただきましょう。
 
 ふと見ると、隣には食堂が付属している。丁度いい、ここで昼飯を食べるとしよう。

 何気に頼んだ海鮮丼(小)は800円。「まぁ値段なりに軽く…」と思っていたら、「なんじゃこりゃ~!」

 確かに丼は小ぶりだった。だがその上には具材がこれでもかと盛られていたのだ。
 その数10種以上。「しまった、こんなステキな丼なら普通サイズ(それでも1000円)頼むんだった!」


見たたまんまです

 わしわしと食う。
 
 旨い。いろいろな具が少しずつ乗っているので飽きがこない。そしてその具自体がまた旨いのだ。
 「こんな良い店がこの国道沿いにあったとは…結構下調べしたつもりだけど、俺の検索能力も大した事ないな…」

 「ここを見習え~っ!和商市場ぁ~っ!」と叫びながら店を出る。

 う~い、今年は忘れ物やら落し物やら天候やらに振り回されたけど、人と食べ物に関しては一切ハズレ無しだよなぁ…

 海沿いに南下を続行する。

 走るにつれ、前からまたまた雨雲が迫ってくる。
 
 路肩が濡れてきたのを見て雨具を装着、その3分後に雨の中に突入。
 「う~む先見の明(略)」

 そして5分で雨雲を抜ける。
 「だが着ていなかったらびしょ濡(略)」

 どうやらこの先、しばらくは気まぐれな空が続きそうだ。

 留萌先の漁港で小休止。またまた脱いだ合羽を畳み一息をつく。

 そういえば雨の中を走ったせいか、チェーンのシャラシャラ感がちょっと気になっている。ここいらで一度給脂しておこう。

 バッグからワコーズのチェーンコンディショナーを取り出す。
 「うははは、今年は忘れてねぇぜ」と給脂を…

◆問:チェーンのメンテにおいて、最も給脂しにくい状態を1つあげよ。
■答:チェーンルブの先端ノズルが無い。

 「おっかし~な~」と、バッグの中身を全部引っ張り出して探すがノズルは見つからない。
 出発する時入れた(キャップに差し込んだ)のを覚えているから、絶対バックには入っているはずなんだけど…

 結局ノズルは見つからなかった。仕方なく先端を地道にプッシュして給脂するという難行をこなす。
 「ああ、カモメって自由に飛べていいなぁ…」(←現実逃避中)


また晴れてきたしねぇ

 南下再開。

 海の上には黒雲が広がってくる。
 だがその雲は固まる気配は無い。風に流され、開いた穴から太陽の光がレーザービームのように差し込んでくる。
 「おお凄ぇ!これが"チンダル現象"とか"天使の梯子"って奴か。まさに天使降臨って感じだなぁ!」


BGM:歓喜の歌

 石狩市手前。いつぞやも休憩した旧道の高台。
 
 ここから先、道路がびっしょりと濡れている。
 だが空はさほど暗くなく、雨は降っているようないないような…とりあえず下だけ履いて様子を見るか。

 畳んであった雨具を取り出し、パンツのみを履いてみる。それにしても今日何回目だろ?これ履くのって。
 「ふふふ、雨具の脱ぎ着すら楽しむのさ、我々ライダーは」(嘘)

 今日冴えまくっている勘のとおり、雨は降ってはこなかった。
 濡れた路面から水しぶきはあがるが、下半身に雨具をつけているので被害はなし。

 1時間程走り、小樽へと到着したのは午後7時。
 あ~、よく走ったなぁ今日は。(走行距離はさほどじゃないんだけどね)

 いつものホテルへチェックイン。
 屋根下駐車場も健在、荷物を下ろしてセローに施錠、ぽんぽんとシートを叩いて部屋へと上がる。
 風呂入って着替えたら、さて、散策に出ますかね。

 1年ぶりの小樽市内。
 
 いつもどおりあちこち歩いたのだが、去年より開いている店が少ない気がしてならない。
 今日はお盆真っ最中の8月15日の土曜日、しかも時刻はまだ8時前なのだ。
 「やっぱり景気の影響なのかねぇ?」


人出も少なくて寂しい限り


 それでも路上でのジャズフェス(こちらは盛況)を見学し、ガラス屋さんで土産にぐい飲みを購入する。
 さぁて、んじゃ飯にするぞぉ~

 店はもちろん去年のところ。
 そしてもちろん「ビール呑み放題」を注文する。

 おねぇさんが申し訳なさそうに言う。「飲み放題は3時間なんですが、今からですとオーダーストップまで2時間しかないんですけれど…」
 
 ああ、大丈夫ですよ、一人だしそんなに長居はしませんから。(量は別だけどな、へっへっへ)


いただきます

 3種類あるビールを交互に楽しむ。
 ツマミをつつきながら6杯ほどやっつけてご馳走様。ほらね、まだ1時間しか経ってないでしょ?(笑)

 ほろ酔いでホテルへと戻る。
 ああ、今年のビールも旨かった。でもこれで終わりなんだよねぇ、北海道ツーリング…
 


今年もこの画像で締めますか(笑)

 ★

 
<本日の走行距離=380km><給油回数=2回><教訓:最近酒に弱くなってねぇ…>

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