☆ ツーリング紀行 ☆
2010 四国ツーリング記

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<2010年5月2日>

目指せ最先端

 5時半起床。
 「早朝出ますとは(略)」「ロビーでごそごそ(略)」
 
 準備万端整えて、宿の先の通りでアイドリング。うんと見上げる空は今日も青い。っしゃぁ、今日も行くぜぃ!

 今日の目的地は四国の最西端「佐田岬」
#ちなみに九州最南端は「佐多岬」

 なにしろ最先端は男の夢(?)だ。またそこへ行くまでのメロディーラインも楽しめることだろう

 たぱたぱと走って国道へ出て…5kmも走ってからまったくの逆方向へ向かっていることに気づく。
 むー、昨日といい今日といい、ここ宇和島にはなにか俺のジャイロを狂わせるものがあるんだよな…

 『どうだい、俺の股間のジャイロも回りっぱなしだぜ』「下ネタじゃねぇかっ!」

 「ん~、オチだけだと元ネタわかりにくいか…」と一人頭を捻りながら国道沿いのコンビニへ。
 朝食はパンとコーヒー。天気は良いけどちょい寒いな、上だけウインドブレーカーを着ておくか。

 R56からR378、国道のくせに妙に狭い道幅にはもう慣れた。
 
 道は海沿いへと変わる。
 朝の海辺は実に気持ちが良い。今日のような快晴のときは尚更だ。


空と海は今日も青く

 ゆっくりとセローで走る。

 時速は40km~50km。
 聞こえるのはウミネコの鳴く声とストトトトというセローの排気音のみ。
 
 「ああ、世界の乗り物が全部セローだったら戦争なんてなくなるんじゃなかろうか・・・」

  高台はミカン畑。
 モノレールの線路が縦横に走る。


斜面と防風林とみかんとレール


あ~、ほっとする…

 9:30am、八幡浜。

 「シーロード・お魚牧場」の看板に、「土産物屋か市場か?」と覗きに行く。
 するとそこは、なんと「海上の釣堀」でしたとさ。う~ん、この発想はなかったなぁ…
#ご家族連れで結構な混雑。

 国道197。いわゆるメロディーラインへ突入する。

 さすがは観光道路、交通量は増えてくる。
 景色も良い。尾根を走る国道の両側は海。まぁ実際に両側が見える場所は少ないのだけれど。

 道路脇に大きな風車が見えたのでわき道に入ってみる。
 
 北海道同様、大きな羽がぐるぐると回って…はいいのだけれど、「うげ、ここ原子力発電所(伊方発電所)の近く(というか敷地内?)じゃん!」
 原子力発電所とはあまり相性が良くない俺、早々に引き上げるとしよう。


こんなのが見えたので行ったんですけどね


 すぐ隣の道の駅、伊方きらら館で休憩。
 名産らしいのじゃこてん(100円)を試してみる。
 「うん、なかなか旨い。カマボコというよりツミレだなこりゃ」


美味しかったですよ

 海を見ながらぱたぱたと走る。
 
 ああ、やっと気温が上がってきた。風が気持ちいいなぁ…


見ながらというか見下ろしながらというか

 三崎へと到着。給油。

 ここは九州へのフェリーの港でもある町だ。(先の八幡もそうだった)
 丁度フェリーが着いたところらしく、車とバイクが続々と下りてくる。
 「ああ、また九州へも行かなきゃ…」

 三崎から先、県道256へと変わると道が急に狭くなった。
 
 2車線歩道付きだった道路が1.5車線へと変わる。
 四輪車がすれ違いに苦労するほどだが、交通量はここまでと同じ(皆岬へ行く)なので大混雑となる。

 摺り抜けもままならず、のろのろ走って到着したのが佐田岬の駐車場。案の定車でいっぱいだった。

 片隅にセローを停め、やれやれとヘルメットを脱ぐ。

 案内板を見ると、本当の岬(灯台がある)まではここから2km弱歩かなければならないようだ。
 「はい終了、っと」


残念だなあ、予定が詰まってなけりゃなぁ(嘘)

 海を見ながら小休止。
 遠くにちらりとだけ見える灯台の頭だけを見てUターンする。


ここからでも景色充分です

 佐田の港へと戻ったのが丁度お昼。

 行きにめぼしをつけておいた店に入るが、なんと満員で行列までできているではないか。
 「くそ~、考える事は皆同じか」

 えんやこらと三崎まで戻り、フェリー場の近くの食堂へ入る。
 海沿いということでオーダーは刺身定食。「む~、美味いには美味いけど、これといって特に語るべきことは…

 12:30、出発。

 R197、来た道、メロディーラインを戻る。
 同じ景色も反対側からだとまた違ってみえるものだ。

#途中追い越していった神戸ナンバーの新型VMAX。同じ追い越しをするにしても、もう少しジェントルというか紳士的にすれば余計な反感買わなくて済むと思うんだけどなぁ…

 道の駅瀬戸内農業公園で休憩。
 定番のアイスクリームは紅芋。意外に旨くてびっくり。


自分で選んでおいて意外も何もないわけですが
 

それにしても気持ち良い道です

 メロディライン往復完了。道はR378へ。
 「よぉし、これで今日も目的達成だぁ!」

 さて、時間はまだまだ早い。(←ように感じるけど実際は…後述)
 せっかくだから林道を1本回っていこう。

 これはというところから林道へイン。「ありゃ?なんか雰囲気違うなぁ?」

 道が妙に荒れている。
 一応恒常的に使われている道らしく、カーブミラーが設置され、路面の一部はコンクリートで簡易的に舗装してある。
 だが轍は深く、路肩も荒れ気味。コンクリート部分も道が崩れてしまうのを防ぐためのようだ。
 周囲の森も深く、見通しは悪い。
 「おっかしーなー、マップルには『海の景色抜群のメインルート』ってあるんだけどなー」


これは比較的状況の良い部分

 数キロ先でひょいと広場へ出る。そしてそこでジャリ敷きの広い道路と合流する。
 「ありゃ?もしかしてこっちが本線かぁ?」
 
 どうやらわき道に紛れ込んだ挙句、一番景色の良いところを回り道してしまったらしい。
 「くっそー、今回のツーリング、林道でいろいろありすぎるぞぉ~!」(←悪いのは自分)


最初からこっちを上っていれば…

 登って下るダート道。
 木々の間からちらりちらり覗くのは瀬戸内海。うん、いいよいいよ。

 R378、長浜まで出てほっと一息を付く。
 「うへ~、結構走り応えあったな。さぁ、後は今日の宿へ向かうだけだ!」

 問題はその宿まであと200km以上あるということで・・・


ま、慌てず行きましょう

 四国の西の端まで行く日の宿を、よりによって東の端に取った理由は翌日のフェリー
 明日の午前中に徳島を出るフェリーに乗るのだから、前日にできるだけ近くまで戻っておきたかったのだ。(←にしてももう少しやりようがあった気が…)

 R378北上(というか東というか)
 伊予からは高速へと乗り込んでいく。

 一生懸命走る。90km/hではあるけれど。
 そしてばんばん抜かれるが、もう鼻もひっかけませんよっと。(←使用法違)

 このクラスのオフ車にしては比較的楽なセローのシート。だがさすがに高速道路を連続走行すると尻が割れてしまう。

 SA、PA毎に小休止。ついでに小腹を満たしていく。
 じゃこてん、地鶏、カンキツ類、そしてもちろん讃岐うどん。
 今日の宿に夕飯はない。地元の名産を少しずつ楽しんでいくとしよう。
#それにしても、SA内に「セルフうどんの店」があったのにはびっくりした。


しかも大混雑だし

 とっぷりと日が暮れた19時。引田ICで高速を降りる。
 いやぁ走った走った、一旦割れた尻がくっついてまた割れるまで走ったぁ~

 さて、今日の宿であるこの場所は、初日に確認し、「なにぃ~」と騒いだ場所でもある。なぜかといえば…

 「うん、ラ○ホなんだな」

 WEBでこの辺りの宿を探した際、ちゃんと「ビジネスホテル」で検索した。
 そしてホテルの説明にもきちんと「ビジネス」とあった。
 
 だが、目の前にでんとそびえる建物は紛れも無い「ラブ○」
 看板には「ご休憩、ご宿泊」の文字。まぁその下に「ビジネス」ともあるのだけれど。

 「ま、九州でもこんなことあったしぃ~」と中へ入る。
 お、室内はそんなに○ブホっぽくないじゃん。

 九州の時は中もモロだったのだけど、ここは普通の作りだった。
 部屋は広いし設備も充実している。
 バイクも屋根下駐車場に停められるし…意外にここはお奨めできる宿泊場所かも?

 荷物を解き、広いベッドに横たわる。
 「あー、これで四国もこれで最終夜かぁ…」


○ブホの代わりにうどんの画像でお楽しみください

 ★

 
<本日の走行距離=480km><給油回数=2回><教訓:今日はぐっすりと寝ましょう、明日の分まで>

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