■ツーリングレポート VMAX1700 神奈川、東京

 

ど~しよっかな~江ノ島記


富士山が綺麗でしたよ

 

 

garage Ak!rA

 

<2014年3月>

そろそろ暖かく…にはちと早いかもしれません

 時は3月の3連休。
 「ど~しよっかな~、ヤボ用あるから日帰りしかできないんだよな~」

 まだツーレポを1本も書いていない2014年。

 半日200~300kmくらいのお出かけはちょくちょくしているのだけれど、中身的には「ちょい乗り」と呼びたい部類。そろそろ「きちんとしたツーリング」をしてみたくてならない。

 「でもなぁ、北(山)と西(群馬)は雪でまだ無理だしなぁ、東(茨城)へはこの前行ったしなぁ」

 ならとりあえず南へ向かってみようか。あとはまぁその後考えよう。

 当日朝6時前起床。

 天候は良好。天気予報では「日中はそこそこ温かいでしょう」だが、今はもちろん冷え冷えでガレージの温度計は4度を指している。
 「んでもまぁ、これくらいの寒さは想定内っと」


いつものスタイルで出発

 控えめの暖機の後走り出す。

 服装は完全冬装備~1枚といったところ。
 これで上下共にほぼ問題なしだったのだけれど、しっかり冬グローブをつけているのに何故か指先だけがじわじわと冷えてくる。

 「いつものグローブだし、もしかして体調悪くなる前兆じゃぁ?」と首を捻りつつ、高速に乗る前にオーバーグローブ(グローブカバー)を追加する。
 我慢できない程冷たくはないけれど、我慢したからといって誰かが褒めてくれるわけじゃ無いわけで。(達観)

 結果的にこのカバーは正解で、以後はほかほかと走ることができた。
 操作性が若干犠牲にはなるけれど、高速道路を流して走るだけなら問題なし。

 定例、東北道蓮田SAで休憩&給油。

 朝飯にパンを齧りながらさてと考える。「さ~て、本当にど~しよっかな~。いったいどこへ向かおうか」


空は青いしねぇ

 南の定番、伊豆箱根でも良いのだけれどあまりに定番過ぎる気がしないでもない。

 千葉でもいいけど混雑は避けられない。というか、晴天の3連休の真ん中に空いている観光地があるとは思えない。
 そうか、どうせ混雑するなら普段混んでいるからと避けている場所へいってみようか。

 「よろしい、ならば江ノ島だ」

 あの辺りは確かシラス漁が解禁になったばかりのはず。そして江ノ島は小学校の遠足で行ったのが最後だった気がするので新鮮味もある。

 問題は…「土地勘ゼロなんだよな、ま、地図があるからなんとかなるだろう」(←甘い)


 首都高へと突入。川口線の混雑は程ほどで抜けるのに苦労はない。「あ~、蓮田でグローブカバー外して正解だったわ~、指先動くわ~」(←さすがに東北道ほどまったりとは走れない)

 そういえば一昨日には3号渋谷線で火事があって大騒ぎだった。今もC2より内側は閉鎖中のはず。

 だから「もしかして激混みなんじゃぁ?」と心配した山手トンネルは、驚くほどすんなりと抜けられた。
 騒がれ過ぎて皆この辺りを避けたのかな?ならこちら回りにしたのは正解だったかも。

 用賀で首都高を降りて環状8号から第三京浜。
 サンケイも久しぶり、そういえば以前この辺りでお気に入りの帽子飛ばして泣いたっけなぁ…

 これまたお久しぶりと保土ヶ谷PAで小休止。
 4輪駐車場はいっぱいだがバイクは数台のみ。まぁまだ朝のうちだからねぇ。


そういえば以前は屋根が無かったような?

 さて、この先は見知らぬ土地だし、一般道へも降りるし、スマホのナビでも使おうかと…「あ~、ホルダー忘れたぁ!」

 ホルダーというのは、走行中にスマホを見られるようにと作っておいた100均のカバーに吸盤を付けたもの。
 こういうときの為に準備しておいたのに、しっかり忘れてきたのだ。

 地図はあるが(マップケースを持ってきていないので)リアバッグの中。
 「まぁ仕方ない。ここから先は野生の勘で走るとしよう」(甘い2)


 横浜横須賀道路→国道1号。R1はさすがに激混みだった。

 さほどの距離を走っていないのにガソリンスタンドへと入ったのは「こんなに混んでいると燃費どうなのかな?」と心配になったから。
 そして案の定、90kmも走ってないのに7L以上も飲み込みやがった。いや~、都内でVMAX転がしてる人って大変だよねぇ。
※でもまぁ、峠をブン回している時と同じくらいとも言えるか…

 その先、「江ノ島行く人は左折、県道30使うといいよん」という標識をあえて無視して直進してしまう。

 頭の中で「曲がるのはR467!」と覚えていたからなのだけれど、案の定こちらは遠回りだった。
 しかもそのR467を曲がる箇所がわからず行き過ぎてから戻る。挙句の果てに藤沢の街中に入り込み、バスやら原付やらに囲まれてのろのろのろのろ…「お~い、帰ってこぉい、俺の野生の勘ん~」


 海岸線へと出て江ノ島が見えたのは11時というあたりだった。

 信号待ちでお~江ノ島江ノ島!と騒いだ後、「なんで4輪は入っていかないんだ?進入禁止じゃないよな?」とびくびくしながら橋を渡る。

 バイク駐車に利用されている公園にVMAXを停める。
 その先の4輪駐車場は満車。前には入庫待ちの車がずらり。ああ、だから皆入って来なかったのね。

 それはもう久しぶりの江ノ島。正直見覚えある場所は無い。
 ああ、でもこの参堂の鳥居には見覚えある気がしないでもないような・・・


中も大混雑でした

 さて、まずはにするか。

 まだ11時半前だけど朝飯が早かったので腹は減っているのだ。それにお昼近くなると店も混むだろう。

 シラス丼で有名な店「とびっちょ」の前には既に行列ができていた。
 それを華麗にスルーして、近くの「しらす丼あります」の看板が掛った店に入ってみる。

 オーダーは生と茹でが乗った2色しらす丼
 うん、旨い。大洗のかあちゃんの店で食べた奴も旨かったけど同じくらい旨いな。


おいしゅうございました

 ご馳走様と店を出る。さて、せっかく来たのだから上も覗いてくるとしよう。


 参道・仲見世通りは狭い階段で、両側にびっちりと土産物屋が並ぶ。

 先のとおり道は大混雑。
 まぁ3連休だから当然なのだけれど、こういうちゃんと混雑している土産物街ってのは久しぶりかもしれない。やっぱ観光地ってのは活気があるほうがいいよねえ。

 置物にTシャツに食べ物とひやかしながら上がっていく。
 えびせん・たこせんの店の前には長い行列が。旨そうだけど俺は飯食ったばかりだし。

 八坂神社前まで上ってさてと一息。

 せっかくだからもうちょっと先まで行ってみたいのだけれど、エスカー(有料エスカレーター的なもの)に乗るのは悔しい。
 歩いて行くとして、皆時計回りに歩くようだから天邪鬼な俺は逆周りで行ってみるか。


神社前にもこの人出

北→西側へと回る(ここは通常は下山ルート)

お昼を過ぎて気温もあがる。ジャケットは脱いで脇へ抱える。

海の向こうには藤沢の町並み。そしてその先に箱根の山。お~綺麗だな~


そして西には富士山が

 階段を登ったり下ったり。

 途中には神社旧跡が多数、これだけを見ていても楽しそうだ。


龍宮には…


龍がいました

 土産物・食事処街を抜け、海辺へと降りてみる。

 岩場ではお子様達が網をふるっていた。磯溜まりだからなにやら生き物がいるのだろう。そしてそれに付き合って岩場を走り回るお父さん達お疲れ様です。


海っていいよねぇ海って


せっかくなので自分撮りも

 しばらく潮風にふかれた後退却。
 またまた階段を上り下り。う~膝が膝が…

 駐車場へと戻ってほうと一息をつく。「よし、江ノ島観光終了っと。さ~て、これからど~しよっかな~」


そういえば江ノ島名物の猫をあまり見かけなかったのは残念

 広げる地図。行くは東かそれとも西か。

 「西だと西湘に出ちゃうし、やっぱ東か。」

 国道134へとでて海沿いを東へ走る。
 右手に広がる海は気持ちいいのだけれど道はやっぱりびっちり渋滞。まあ今日は仕方なし。


また来るよ江ノ島


あ~電車でってのもいいかもな~

 ゆるゆると進む。

 稲村ガ崎とか烏帽子岩とか、なんかそんなの(をい)が後ろへと去っていく。なるほど、江ノ島へ向かうのなら今日とは逆の向き(東→西)の方が雰囲気はでそう、これは覚えておくとしよう。
※あと海沿いの駐車場へも入りやすいしね。

 渋滞に飽きてきたところで有料パーキング(二輪は無料)で休憩、お茶を飲む。

 そして逆方向へと向かうライダーに「この先も混んでますか?」と聞かれ「ええ、江ノ島まではずっとですね」と答えてみる。


まあでも空も海も真っ青ですから

 「あーあーあー前のハーレー、抜けられないなら道をあけなさい!」とか一人芝居しながら三崎の市場へと着いたのが午後3時前だ。

 駐車場はこれまた混雑していたがバイクなら問題なし。
 そしてその駐車場に増して、市場の中は大混雑だった。

 それはもう「年末のアメ横かよ!」と突っ込みを入れたほど。
 おっちゃんとおばちゃんと奥様と疲れた旦那様とベビーカーをかいくぐりながら見て回る。
 「バイクだと停めるのは楽だけど買える土産が限定されるんだよなー」

 まぁ慌てることもあるまいと、とりあえずマグロの串焼き(200円)を買って海沿いの桟橋へと出る。

 「にしても今日は天気良いなー」と画像を撮って一口かじり、「お、旨いじゃん」と思ったところで……バサーっ!うわーっ!

 トンビに襲われました。

 正直その場の俺には何がなにやら。ものすごい羽音とどすんという衝撃しかわからず。

 なんでもそれまで悠々と空を舞っていたトンビの一羽が急降下して串焼きを一掴み!・・・・・・したらしいです。(←近くの人に教えてもらった)


この画像撮ってる時に狙われた気が


ええい、犯人はどいつだ!

 うっひー、「トンビに油揚げを攫われる」を地でやっちまったぜい!

 他にもスナック菓子を持っていて襲われる人とかもいた様子。皆さん、鳥が舞っている時に食べ物持って桟橋へ出るのはやめましょう。


鳥も人間が餌持ってるの知ってるからなー、観光船もこの有様だし


 土産に冷凍のマグロカマ(塩焼きにすると旨いんだこれが)を買って一安心。

 「さーて、これからど~しよっかな~」

 まずはとR134を使い海岸沿いを走って久里浜へ。

 海辺にはフェリーターミナル。そうか、ここから東京湾を横断して千葉へ渡れるのか。

 ちょうど船が着いたところで、驚くほどの台数の車とバイクが下りてくる。いやぁ、需要あるんだねぇ。

 休憩はコンビニでコーヒー。
 こういう時に最近の100円ドリップコーヒーは本当に助かるものだ。

 さーて、ど~しよっか……ま、4時も回ったし、そろそろ高速乗って帰り道にしますかね。

 横横道路→首都高湾岸線
 混雑程々、さぁ日中の渋滞のウサ晴らしにブリバリ行くぜい!

 ブリバリしたりしなかったりしながら(?)走り、大黒PAでまたまた休憩。

 ここもお久しぶり。でもなんで土産物屋がくまもんに占領されてるんだろ?(キャンペーンかな?)


相変わらず凄いループだねぇと眺めてみたり

 じわじわと傾いていく太陽。
 このまま帰ってしまってもいいのだけれど、ここまで来たら毒を食らわば皿までも【違】お洒落に芝浦のライダーズカフェへ寄って飯を食っていくとしよう。


 湾岸線で羽田→お台場→レインボーブリッジ

 西へ向かうレインボーブリッジでは真正面に凄い夕日が。

 とても綺麗なのだけど前が見えない。う~む、こういう時に今度Araiが新しく出すプロシェードシステムとやらが効くのだろうか?
 「でもなー、中の人がツアクロ用は当面出ないって言ってたしな…」

 ぶつぶつ呟きながら橋を渡り、さー芝浦で降りるぞ~って、ダメじゃん!こっちからじゃ芝浦IC通らないじゃん!
※芝浦ICがあるのは羽田線、今走っているのは台場線

 だってさー、地図見られないしさーと自分に言い訳しながら、仕方なくその先の銀座まで走り首都高を降りる。

 そして、降りてぐるり回った交差点の向こう側にガソリンスタンドを発見する。
 よし、捨てる神あれば拾う神あり。だってホラ、この辺りのガソリンスタンドって大通り沿いに無いし、そもそも軒数少ないから一見さんにはなかなか見つけにくいんだよ。
#正直ここでガソリンを入れられたのは助かった。その後GS見かけなかったものな>都内

 幸いにしてライダーズカフェには迷わず着けた。店前にVMAXを停めてやれやれとヘルメットを脱ぐ。

 夕飯はハンバーガーのセット。慌てる理由もないしゆっくりとやっつけよう


ピクルスが箸休めに丁度良くて

 満腹しての出発前。脱いでいたトレーナーを着込んで朝一番と同じスタイルになる。
 ここはまだ大丈夫だけど、この先冷え込んでくるのは間違いなし。

 真っ暗になった空の下走り出す。

 降りられなかった芝浦ICはなんと工事中で入ることも適わず。

 その先「こっちのが近いかな?」と色気を出して適当なICからC1に入ったらそこは外回り。結果延々遠回りをさせられる。
 「だってさー、地図見られないしさー…」(再)

 行楽帰りで混雑した首都高をえんやら抜けて、東北道へと入ったら一気にペースアップ。

 自宅への到着は9時半という辺りだったろうか。うひ~お疲れお疲れ!

…というわけで、久しぶりのあての無いツーリングはなかなか面白く過ごせましたとさ。

 「あ~楽しかった、またやろうっと」


目的なくただ夜の東京を走るってのも楽しいかもね


本日の走行距離:500kmちょいのはず
本日の教訓:夜の高速は目が付いていかないんだよなー


 

 

 

■ ご注意 ■
 ツーリングレポート中の数値・金額・時間・時刻等の表記は、特に記載のない限りツーリング当時のものであり、現在とは異なる可能性があります。

 

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