■ツーリングレポート セロー 北海道

 

2015北海道ツーリング、雨雲すり抜け記 の4


今日は一気走り!

 

 

garage Ak!rA

 

<2015年8月13日>

一気に行きましょう

 朝、ツーリング中は何故か早く……でなく、きっちり7時まで寝てしまう。

 同泊の方によれば、今朝方外は物凄い豪雨になっていたらしい。あっはっは、それすら全然気づかなかったぜい。
※そろそろ旅の疲れが溜まって…には早すぎるな。(←歳のせいじゃね?)

 今の外は曇り+霧と昨日同様。いや、少しは明るいかも。

 天気予報も同様に「少しはマシ」なのだけれど、「ところによっては酷い雨になるんだぜ?」な部分も。
 つまりはまぁ、よくわかりませんということなのだろう。(をい)


 朝食は昨日同様7時半、「いやー、きれいに焼いたねぇ、いや、鰯をさ」(←なので3杯飯に・再)

 今日は宿の観光船も出るとのことで、同泊の方で参加される方も何人か。霧がきれいに晴れるといいですねえ。

 カク似氏は、今日はレンタルバイクで周囲を回ってみますとの事。
 どうやら毎夜のバイク啓蒙運動はそれなりに有効だったようだ。
※そういえば「もしかして生き別れのお兄さんとかいませんか?」ってお聞きするの忘れちゃったな。

 それぞれ出かける方をお見送りして、宿のご主人にご挨拶。
 2泊お世話になりました。部屋はきれいだし、ご飯も美味しかったし、ウトロに来たらまた寄らせていただきます。

#2泊とも同泊の方に恵まれた気がするなあ、煩いおっさんでごめんねぇ。【謝】

 セローの雨対策は万全だったので明け方豪雨の影響はなし。いつものようにエンジン一発始動。
 ダイソー製の100円自転車カバーを侮ることなかれ。

 さあ、今日は西へ一直線だ!


朝からちらり青空見えてりゃそれで充分!


 中4日の北海道ツーリングは実質今日が最終日。

 今夜の宿はいつもの小樽のビジネスホテル。というわけで、ここ知床からだと北海道をきっちり横断することになる。

 何も最終日にこんな強行軍にしなくても…って、これでも一生懸命考えたスケジュールなんだってば!


 8時半、ウトロを後にする。

 国道脇の草原では当然のように2頭の鹿が草を食む。ホントこの辺りって野生動物の宝庫だよな。


朝飯中ですかね?

 天気は今のところ良好といっていいだろう。

 早朝より更に回復してほぼ「晴れ」といっていい空模様。但しところどころに怪しい雲もちらちら見え隠れはする。
 まぁ降ったら雨具を(略)お腹が膨れておおらか(略)

 一次目標のまるせっぷまでは海沿いではなく内陸ルートを選択する。昨日と同じ道を戻っちゃつまらないからね。

 畑や牧草地の中を走るR334を「道東だねぇ…」と走り、道路わきに北海道形(多分)の花壇を見つけ記念撮影してみたりもする。


道東的風景と


花壇

 気温は上がって23~4度。
 ツーリングには絶好の気温で、パーカーのベンチレーションを全開にして走ると素晴らしく気持ちがいい。

 美味しそうな枝道・ダートを見つけ覗きに行くのはいつものことだけど、今日は強行軍だからほどほどにっと。


探索中


天候更に好転!なれど怪しい雲も


「ほぅ、ここから栃木へ帰れるんですか」 【違】


 11:30、まるせっぷ。給油。

 GSへ入る10kmほど前でタンクがリザーブに。切り替えて走って数キロで、何故かガス欠じみた症状が出る。

 タンクにはまだ2L近いガソリンが残っているはず。
 なんだろ?リザーブのガソリン通路にゴミでも詰まってるか、タンク底に水でも溜まってるのかな?帰ったらコック周りも含め全バラして見てやるとしよう。
※リザーブ以外ではもちろん問題なし。満タン状態だとコックリザーブでも再発しなかったけど、上から吸えてるんだろうからテストにはならないよな…(ぶつぶつ)


 まるせっぷから無料の高速道路(旭川紋別自動車道の無料区間)へと乗り込んでいく。

 いつぞや逆ルートで使った無料区間。
 セローで高速走っても面白くないのは判りきってはいるのだけれど、今日は強行軍だから仕方なし。


無料を再確認

 90km/hプラスでぽへぽへと走る。

 面白くないとは書いたものの、こう天気が良くて気温も丁度良いとどこをどう走っても楽しいもの。
 山やら森やら並行して走る国道やらを眺めながら快適に進む。


 道の駅しらたき(将来的にはPAになるはず)で休憩。

 腹は減っていないのでゆでとうもろこしを買うがこれはちょい失敗。
 やっぱとうきびはセイコマか、農家のおばちゃんが自宅の庭で茹でてる奴が一番だな。

 文句を言いながらもモゴモゴやっていたら、突然、ポツリと雨が落ちてきた。
 え?ついさっきまであんなに良い天気だったのに?


 この道の駅は峠の手前に位置している。(大雪山とか天塩岳とか)

 なので目の前には山並みが連なるっているのだけれど、いつ沸いたのかその上から真っ黒な雲が降りてきつつある。

 スマホで雨雲レーダーを覗くと、丁度この峠を覆う形でそこそこな奴(?)が現れてしまったよう。
 そしてそれを抜けた先は今もきれいに晴れている。

 「とりあえずここの峠の上だけだな。雲が大きくならないうちに抜けてしまおう」

 ごそごそと合羽を着込む。
 グローブを換えてブーツカバーは省略して…とやっていると、隣に入ってきたゼファー氏から「どちら側から来られました?降ってました?」と聞かれた。
※この駐車場は西行き東行きどちらからでも入れる。

 「私も同じ方向ですが、山を越えれば晴れるみたいですよ」とにこやかに答えて出発する。
 晴れるよな?本当に晴れてくれるよな?


 道の駅を出てすぐのトンネルを抜けると本格的な雨になった。

 ざーっと降る雨をかいくぐったらすぐ次のトンネル。それを抜けるとざーっと…そしてトンネル。
 前来た時も同じように思ったけど、悪天候の時のトンネルってありがたいよなあ。

 道が下りになって峠を抜ける。と、空は見事に晴れ上がった
 「うっはー、雨雲レーダーのとおりだぁ、文明の利器って凄ぇ!」

 層雲峡ICで一旦高速を降り、手近な駐車場で合羽を脱ぐ。
 途中止まれる場所が無かったからなのだけれど、無料だとこういうことが気軽にできて良い。


ふ~やれやれ

 そして俺は「あちら(東)」からだったので手前のPAで合羽を着られたけれど、「こちら(西)」からだと止まれる場所が無いから「トンネルを出た途端に土砂降り!」だったはず。走ってた対向ライダー、めげずに頑張れよぉ。

※雨中走行は実質5分くらいだったのにやっぱり浸水してしまったブーツ。やっぱりそろそろ考えるか。


 高速継続。
 無料→有料(道央自動車道)へと移り、深川ICから降りたのは14時過ぎというあたり。

 朝飯をたらふく食ったとはいえ、さすがにこの時間になると腹が減った。この辺りで何か食べていくとしよう。

 道の駅ライスランドふかがわはこれまた以前立ち寄った場所。

 更に上がった気温にパーカーを脱いで中に入る。
 トップシーズンだけに結構な混雑ぶりだ。列に並んで前回同様おにぎり(シャケ・イクラ)とカラアゲを買う。

 うん、旨い。
 前回は「普通に旨い」とか書いたけど充分それ以上に旨い。さては腕を上げたな?
#食べる側の問題かと


旨し

 道の駅の隣のGSで給油して、さてと考える。

 時間はちょいオシているんだけど、ここまで来たらやっぱひまわりは見ておきたいよな。

 スマホのナビに任せて北竜を目指す。
 もちろん地図でもいいのだけれど、なんとなく街中を外して走りたくて。

 晴れ上がった青空の下に広がる一面の畑。そして北東に見える凄い大きさの入道雲
 あれはさっき抜けてきた峠あたりかな?見る分には綺麗だけどあの下は酷いことになってるんだろうなぁ。


あ~気持ち良いわ~


綺麗だけど近づきたくはないですね

 15:20、北竜ひまわりの里
 3度目のはずだけれど、午後に来るのは初めてだ。

 二輪用駐車場にはサイドスタンド用板(アスファルトめり込み防止)が準備されていた。こういう気遣いはありがたい限り。


二輪専用駐車場がありました


お気遣いに感謝

 ここも見学者が多数。カップル・家族連れはもとより、国外からの方も多い雰囲気だった。

 ぐるぐると観て回る。

 ちょい残念だったのは、旬を少しだけ過ぎている感じだったこと。
 まぁ前回来た時が満開で凄すぎたせいもあるのだろうけれど。

 もうひとつは時間帯。

 ひまわりは開花すると基本的に東向きになるそうなのだけれど、午後の日差しは西からになる。
 つまり逆光、「逆光は勝利」ともいうけれど、やっぱ向いてる方向からの方が綺麗に見える(写る)んだよな。


今年は咲きが早かったんだとか


でも充分綺麗にですけどね


当然俺も逆光に


それにしても広いわ

 そして皆が東を向く中、畑の隅で一つだけ西を向いてる小ぶりな奴
 俺、お前みたいの嫌いじゃないぜ。


ふっ

 早朝だと開いていない建物内には土産物屋がオープンしていた。

 ひまわりマグネット(冷蔵庫用)を買い、ひまわりソフトクリームも買ってみる。
 「ひまわりってどんな味なんだ?」と思ったら、炒りゴマのような香ばしさ。うん、これは美味しいわ。


ゆるキャラ…なのかな?


旨し(再)

 あれこれ回るうち、時刻は16時過ぎとなる。

 さて、ここから小樽まで、時間優先なら先の高速に乗りなおしての一気走りが一番だ。だけど……
 「多少遅くなっても男はやっぱ海沿いだよな!」
※まぁレーダー見たら内陸の天気がちょい怪しかったってのもあるんだけどね。


 道道を西へ。

 海への山越えルートはガラガラでついついペースを上げたくなるのだけれど、時々キツネが飛び出してくるので要注意。(あーびっくりした)

 無事増毛まで出て、「また髪の話をしている…」(3日ぶり2度目)と呟き海岸線を走る。
 あー、西日を浴びて顔が焼けるぅ~

 「雄冬岬展望台」の看板に引かれ、凄い急坂を登っていくも、行き着いた駐車場から展望台までは更に長い階段を徒歩で上がるしかない様子。
 「今更歩くのもなあ」とUターン。だが戻る急坂途中から観る日本海はなかなかきれいなものだった。


見晴らし良さそうだったんですけどね


でも海が綺麗だったのでOK


 海沿いを継続しての18時半くらい。

 夕日が綺麗なので小さな漁港に入ってしばし休憩。
 おー、暮れていく暮れていく、そして俺の北海道ツーリングも終わりに近づきつつあるわ。


西日にスノーシェイドが不思議な雰囲気に


綺麗だねぇ・・

 小樽市内で給油してのホテル着は20時くらい。

 屋根下駐車場にセローを止めて施錠してポンポンとシート叩いて。

 荷物を部屋に片付けてシャワー浴びて着替えたら、「さて、遅くなった(当社比)けど、小樽運河沿いにまだ開いている食べ物屋はあるやなしや」

 小樽運河沿いの屋台村で飲み食いしようと思っていたのだけれど、案の定狙っていた店は閉店済み、ならばと行ったもう一軒はそろそろ店じまい。
 まぁ時間的に仕方ないな、んじゃビールメインに切り替えるか。

 小樽倉庫は深夜までOK。席をキープしたらとりあえずヴァイスを大ジョッキで。
 「お、相変わらず大きいな大ジョッキは。」(1000ccらしいからね)


持ってわかるこの大きさ

 タコのカルパッチョとぐるぐるソーセージを肴に一息をつく。

 ああ、走った走った。

 今日の北海道もあちこちで豪雨があったらしいけど、最小限の遭遇で済んで良かったな。
 ま、この俺様が走るわけだからこのくらいは…(←いつか手酷いしっぺ返しが)【←最近常】


久しぶりにこの画像で締めましょう

本日の走行距離:530km、給油回数:3回
本日の教訓:走った走った、イヤマジで。

 

 

 

■ ご注意 ■
 ツーリングレポート中の数値・金額・時間・時刻等の表記は、特に記載のない限りツーリング当時のものであり、現在とは異なる可能性があります。

 

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