■ツーリングレポート セロー 福島、北海道

 

2017北海道原点回帰ツーリング記、の2


今日は走ってる画像はありません!

 

 

garage Ak!rA

 

<2017年8月12日>

予報悪化なり

 朝5時、フェリーは秋田港に寄港した。

 新しいベッドには換気ファンも付いていて空調が心地良く、夜はぐっすり寝ることができた。
 そのせいかすっぱり目が覚めたので起きだし、デッキから外を覗いてみる。

 「あれ、雨なのか」

 天気予報はそう悪くはなかったはず、なのに外はそぼ降る雨。
 おかしいなぁ?とスマホをチェック。「あー、なんか悪くなってるぞ……」

 晴れと曇りが多かった北東北~北海道あたりの天気予報。それが今は傘マークがずらずらと並んでいるではないか。
 うぐぐ、晴れ男のパワーも形無しだなこりゃ。


雨に煙る秋田港

 とはいえ、こればかりはどうしようもない。夕方の到着まで例年通り船内でまったりと過ごす。

 タブレットにダウンロードしてきた小説をじっくり読む。物理本と違って何冊持ってきても嵩張らないのがありがたい。
 残念なのは、夕方到着なので読みながらビールを飲めないことだ。

 昼飯後、なんとか雨止まないかな?と後部デッキに出てみたら、ものすごい風に吹き飛ばされそうになった。

 こりゃぁこの先も天候にはあまり期待はできないな。

 午後、フェリーは津軽海峡を越え、日本海側から太平洋側へとでた。

 そしたらまぁ凄い凄い、かなりのというか結構な大揺れになる。
 安定していることで有名な新日本海フェリーだけれど、これじゃ大昔に那智勝浦まで乗ったフェリー並みじゃないか。

 通路ではまっすぐ歩けず右へ左へ。
 そしてトイレ(大)は当然のように満員に。
#俺は揺れには比較的強いので大丈夫。

 こりゃぁこの先も天候にはあまり期待はできないな。(再)

 強い追い風のせいか、苫小牧東港へ着いたのは予定を30分前倒しにしての17時前だった。

 心配だった天候は……やっぱり

 「あー、久しぶりだな、初日から合羽着るってのはさ。そしてよもや万が一にと持ってきたこのネオプレーングローブが初日から必要になるとはな!」


祝渡道、そしてなんとなくかけた荷物カバーは失敗(後述)


あくまでも予備のはずだったんだが……


 ごとごとと船を降り、上の「また来たぞ北海道!」の画像を撮ってもらったところで、後から降りてきた青いハヤブサの方に声を掛けられた。

 以前餃子オフに参加してくれたW氏。
 俺のTwitterのリアルタイム呟きを見てどうやら同じ船に乗っているらしいと気づき、探してくれたとのことだ。

 おお、それはそれは。でもよくわかりましたねぇ。
※ホント、よくわかりましたよねぇ……【←前フリ】

 W氏に手を降って別れ、「さあ行くぞ北海道!まぁ今日は宿に向かうだけだけどな!」 (甘い)

 そぼ降る雨の中、集団に混じって走り出す。

 車種が大型小型、オンにオフと多種多様なのは北海道ツーリングの定番。
 そしてそこの某250cc、荷物のカバーが外れかけて、マフラーに当たって溶けかけてるよ!

※……と教えてあげたのは良かったけれど、その後自分のカバーが同様の事態になっていることに気づいたり。因果応報会者定離(違)


 無料の日高道へと上がり東へ。

 電光掲示板によれば気温は16度
 雨と相まって結構な冷え具合だけれど、合羽を着ているので問題なし。ネオプレーングローブの手も同様だ。

 片側1車線の日高道では例によってばんばん追い越させる。サンキューハザードの数がいつもより少な目なのは天候のせいだろうか。

 終点まで走って国道235へ乗り換え、更に東へ。


 「雨だ~雨だ~、日も暮れた~」と喚いていたら、なんと、この国道を走っている自転車ツアラーがいる。

 北海道で自転車ツーリストに会うのは珍しいことではない。有名処では連なって走るロードバイクを度々見る。

 だが、真っ暗な今のこの時間、そしてこの雨。
 積まれた荷物は多数、そしてもちろん全身びしょ濡れだ。
 「凄いよなぁ、この状況を自転車で走るってのはいったいどんな気分なんだろう」

 追い越して、その先のコンビニ(当然セイコマ)で休んでいたら、その自転車が入ってきた。

 せっかくなので声を掛けてみる。
 やはりロングツーリングの途中らしい。この先の温泉に宿をとってあるのでそこまで移動するそうだ。
 「え~、でもあの温泉までまだ10km以上あるじゃん!」

 オートバイならなんてことない距離だけど、この雨の夜にあと10kmか、俺なら泣きベソかくなきっと……


自転車の画像は自粛、代わりに今日の夕食をご覧ください

 自転車氏に「気をつけて!」と手を上げて走り出す。さぁ、宿まではもう少し!……のはずだったのだけれど。

 雨なのでスマホが出せず、宿へと曲がる交差点を通り越してしまったのはまぁ仕方がない。
 だがそれに気づいた後、素直にUターンすればいいものを、「ぐるり回った方が近いな」と欲を出したのが失敗だった。

 いつの間にやら幹線道路を外れ、道は次第に細くなり、人家の明かりが遠くなる。
 もちろん街灯など皆無、周囲を照らすはセローのヘッドライトのみ。進んでいる方向すらあやふやになってくる。

 さすがに心細くなってスマホを取り出すものの、激しくなってきた雨の中では操作不能。防水スマホとはいえ画面に雨粒が付くと誤動作してしまうのだ。

 どう考えても牧場の中、草原のド真ん中で立ち尽くす。
 「いったいここはどこなんだぁ!」

 ようやく雨を避けられる場所を見つけ、スマホを拭いて現在位置を確認。
 ぐるり回るどころの話ではない、なんとたっぷり20kmも外れた場所にいるではないか。

 土砂降りの雨の中、ぐねぐね曲がる峠道を越え、どうにか宿へと着いたのは到着予定の1時間も後だった。

 「ああ、怖かった。遭難するかと思った。人気の無いホッカイドーおっかねぇ……
#そのとおり。【←前フリ】

 心配してくれていた宿のご主人にご挨拶して、セローは屋根下の駐車場へ。

 宿ではいつものように同宿の方とのおしゃべりが楽しい……のだけれど、今日はいろいろ疲れたので22時には布団に入る。

 「寝るぞー!」 zzz

今日のルート図はなし!


今日の走行距離:100km 給油回数:0回
今日の教訓:迷ったなと思ったら即Uターンを

 

 

 

■ ご注意 ■
 ツーリングレポート中の数値・金額・時間・時刻等の表記は、特に記載のない限りツーリング当時のものであり、現在とは異なる可能性があります。

 

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