EARTHMAN AS-10
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前々から欲しいと思っていたのだがなかなか手を出せずにいたエアーコンプレッサ。
買わなかった主たる理由はもちろん「予算」なのだが、それ以外にどんなタイプを買ったら良いかがわからなかったのだ。
「エアコンプレッサーを使う」というと、まず思い浮かぶのはエアインパクト系のツールだろう。
4輪のタイヤ交換の時などに使うあのタカタカタカタカ……という奴である。
ところが、あの手のツールを使うためには、そこそこ大型のコンプレッサを買う必要があるらしかったのだ。
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コンプレッサーの大きさ…というかサイズは、いろいろな面から判断できるそうだ。
まずは馬力。
これは圧縮に使うポンプが持つパワーと考えれば良いだろう。
次にエアの吐出量。
当然馬力のあるポンプの方が、単位時間当たりにより多くの空気を吐き出す事ができる。
そしてエアタンクの容量。
吐き出した空気を一旦溜めて(圧縮して)おくことで、その先のツールへより安定した圧力で吹き出す事ができる。
これまたどれだけ圧縮できるかは馬力次第。
※タンクは後に買い足す(増設)する事も可能。
というわけで、全てに影響するのがポンプの馬力。
先のインパクト系をきちんと使おうとすると、1.5馬力クラスのコンプレッサーでないといけないらしいのだ。
※より小型のものでもインパクトが使えないわけではないが、「緩まない」や「ボルト1つ緩める毎にエアを再充填」になってしまう場合が多いのだそう。
ところが1.5馬力ともなると、消費電力は700wとか800w。うちのガレージだと容量がちょいと心配だ。
しかも馬力が大きければ音量も考えなければならない。
消音も考えてある高級品なら別だが、俺が考えているクラスの安物だと「馬力大=音量大」だからだ。
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少し考える。
インパクト系を諦めると、とたんに敷居が低くなる。
タイヤへの空気入れやダスター(ゴミ・水分の吹き飛ばし)だけなら馬力は不要だからだ。
また資金的にも「オイルレス」タイプを選ぶ余裕が出てくる。
※オイルレス=圧縮ポンプの潤滑にオイルを使わないので空気にオイルが含まれない:吐き出す空気が綺麗&塗装に使っても塗料を弾かない。
※※インパクト等のツールを使う場合には、錆防止としてオイルが含まれた方が良い場合もある。
・・・というわけで、インパクト(打撃系ツール)はすっぱりと諦める。
100V190W、0.7MPa、10Lタンクのオイルレスという小型(というかほぼ玩具)モデルを購入する事にした。
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さくさく購入した某日、早速使ってみる。
ともかくスイッチオン。
タタタタタ……と起動するモーターだが…「あ~、煩いぞぉ…」
思っていたよりかなり大きな音、しかも高音の連続音。
夜間はもちろん、日中でもちょいと気の引ける音量音質である。
小型だからと思って安心していたのだが、価格が価格だけに、騒音対策までは考えられていないようだ。
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数分でタンクが満タンとなり、ポンプが停止する。
早速ダスターを使ってみる。
噴出すエアの量は充分、これならブレーキ周りのメンテの時に活躍しそうだ。
しかし、調子に乗って吹いていたらあっという間にエア圧が低下し、ポンプ再起動となった。
やはりタンク容量は小さい。頻度にもよるが、場合によってはタンクの増設も考えるとしよう。
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ともあれ、そこそこには使えそう。
当面の課題は「静音化」。
これからいろいろ試してみようと思う。
持ち運びは簡単でいいんですが