ベスウォーマー ヒートグローブ
…というわけで、電熱グローブを購入してしまう。
#「なんだかんだ言いながらすぐ買うんだろ?」と思った人、正解!
言い訳は、blogの方にぐずぐず書いたとおり「寒いものは寒い」という事。
「いいもんね、俺もうオヤヂだから格好つけた我慢とかはもうしないんだもんね」
★
さて、この手の電熱系統を選ぶにあたり、ポイントにしたことが何点かある。
■グリップヒーターは嫌。
理由はバッテリーに負担がかかる、グリップが太くなる、夏に外すのが面倒、バイクが3台あるんだゴルァ!
■グローブそのものが暖まるものも避けたい。
転んだりして破れるとショック、オンでもオフでも使いたい、既存のものはデザインや厚みにちょい不満あり。
「インナーグローブタイプで温まるものがあればなぁ…」と思っていたところへ、表記の製品に行き当たってしまったのだ。
「ベスウォーマー ヒートグローブ」
どうやら今年の新モデルらしい。
薄手のインナーグローブに発熱体を差込み、自前のバッテリーで暖めようという趣向の製品である。(アウターグローブは付属しない=今持ってるものを使用する)
価格は15k円と決して安くない。というか俺的には天文学的数字である。
だが、先に書いたとおり買うなら早い方がいいし、こんなときに限って夜走る機会ができたりするんだよねぇ…
#「鶏が先か卵が先か、それが問題だ」
★
まず思ったのは…「重い!」
専用バッテリーが重いのだ。
外箱を持った時点である程度予想はついていたのだが、バッテリー単体で持つとその重さがひしひしと感じられる。
腰に付けるか上着のポケットに入れるかウエストバッグにしまうか…いずれにせよ一工夫必要になりそうだ。
★
インナーグローブ自体はそこそこに薄い。
これなら手持ちの冬グローブの中にも装着できるだろう。
これは発熱体を入れたあと
説明書どおり、中に発熱体を仕込んでみる。
配線は結構しっかりしている風。
曲げたり伸ばしたり擦れたり、結構な耐久性が求められるはずなのでこの辺りは重要なポイントだ。
これが各指の背側に入ります
(見えてる面を指側にして)
専用バッテリーに充電を開始。
約5時間で満充電とのこと。買ってすぐ使えるわけではないので要注意。
※そんな人はいないか…
さて、数日中に久々の「冬の夜間走行」が予定されている。
どのくらい暖かいか、楽しみ楽しみ。
★
今日は残念なことに気温が高い。おそらく7~8度はあるだろう。
上半身は例によってウインドストッパ&冬ジャケ、下はタイツ・Gパン・オーバーパンツのコンボ。
マイナス気温対応の完全装備でまったく寒さを感じないのだ。
「今日は寒くなりますって天気予報で言ってたんだけどなぁ…」
#普通なら嬉しい事なんだけどねぇ
★
まずは装着。
自宅でのテストの時にも感じたのだが、これが結構面倒くさい。
バッテリーをしまって(上着の内ポケットに入れてみた)袖からコード出して、グローブに接続して。
これだけならなんということもないのだが、冬のバイク装備の場合、他にもしなければならないことが多い。
具体的には、インナー・アウターウエアのファスナーをきっちり閉めるとか、袖口を絞るとか、ネックウォーマーを付けるとか。
この辺りの作業と上記装着を一緒にしようとすると、「上着を着終わってから中にしまったヒーターのスイッチを入れていないことに気づいてやり直し」とかになってしまうのだ。
#慣れの問題か?
★
さて、そのヒーターのモードは5段階。まずは標準とされる「3」にあわせてみる。
これで20時間程持つのだそうだ。
走行開始。
先のとおり、上半身下半身は完全装備なので寒さは感じない。
肝心のグローブは…「温まったか?」程度の微妙な感じ。
確かに「温(ぬく)い」のだが「暖かい」とか「ホカホカする」という感じではない。
走る速度は100km/h。
この速度で走り続けると30分くらいで「痛冷たく」なってくるのが普通なのだが、今日はまったく平気である。
気温が比較的高いからだろうか?それともやっぱり効いているからだろうか?
発熱体があるのは指の上なのだが、指だけが暖かいということはなく、手全体がほんのりしている感じである。
1時間走っても感覚は変わらない。
それではと、ヒーターを最強の「5」にしてみる。
うむ、さすがにこれだと「暖かく」感じる。
じわっとするのはちょい汗をかいたせいだろうか?
北へと走るにつれ、気温は下がる。
宇都宮近辺での表示は4度。やっとそれらしい雰囲気になり、ウエアの方も外からの冷気を感じるようになってきた。
そんな状況の中、指先変わらず。
「ふ~ん、やっぱり効いているんだな…」
そのまま何事もなく走り、無事自宅へと到着。
冬の夜間走行、2時間走りっぱなしで平気というのは結構凄いことかもしれない。
★
というわけで総括である。
ものとしては結構使えると言っていいと思う。
これまで使ったグローブで、V魔で冬に長時間走り続けられるものは無かった。
これだけでも買った価値はあったと思う。
反面、「もう少しなんとか…」と思うところもある。
・装着が面倒(仕方ないことだが)
・バッテリーが重い(これも仕方ないか)
・薄いとはいえ、アウターグローブがパンパンになる(ちょい大き目のを買えばいいのだけれど)
・インナーグローブ上の配線が指に当たる感じがする(これも柔らかいアウターグローブなら…)
等々。
そして一番言いたいのはもちろん「もう少し暖かく(熱く)してもいいんじゃない?」
「低温火傷」とか「継続時間」とか、いろいろ考えなければならないことはあるだろうが、「このグローブってすげぇ!」という位のモードが付いていてもいいんじゃないかと思うのだが。
ともあれ、これで冬の走りはかなり楽になりそう。
さぁ、今冬は走るぞぉ!……減価償却目指して!(笑)