<2003年7月>
■ 一番目立つ場所ですし。
隼に限った話ではないのだが、バイクのキーシリンダ周辺というのは傷つき易いものである。
原因は主としてキーホルダ。
バイクに金属製のキーホルダを使う人はそうはいないだろうが、皮製でもコスレがおきるのだ。
うちの隼も同様。
新車で買ってすぐにコスレ防止にシートを張っては見たものの、見た目質感共に今一つ。
専用のカバー(プロテクタ)も市販されてはいるものの価格が…というわけで自作してみる事にする。
■ 作るならカーボンで。
まずは材料の手配。
これまで当HPをご覧になってきた方ならお解りのとおり、当然のようにドライカーボン製のシートを手配する。
※「カーボン柄の粘着シート」ではなく、本物のドライカーボン素材。
通信販売で購入したシートは厚さ0.2mm。
硬いカーボンシートとはいえ、この厚さなら普通のハサミ&カッターで切ることが可能である。素人のお手軽加工にはぴったりの素材なのだ。
実は、南海部品等でも同様のカーボンシートを入手する事が出来る。
こちらは光沢のあるカーボンの裏がシールになっていて便利ではあるのだが、なにせ価格がちょいと張る。
下手をすると市販のトップブリッジカバーの価格を上回ってしまうので今回はパスとした。
■ 作業開始。
作業のはじめは型紙の作製である。
ステアリングヘッドにコピー用紙を置いて鉛筆で擦り型を移す。いわゆる石刷りである。
外枠とボルト穴周辺は特に念入りに型取りしよう。
型が取れたら、型紙をシートに張り、切る。
小さめのハサミとカッターで慎重に慎重に。
ちなみに切る際には中央のエンブレム部をまず切り抜き、トップブリッジの実際に当て、クリアランスを確認した後に他の部分を切ると良い。
中央がズレてしまうと、いくら周りを上手に切ってもぴったりにはならないのだ。
ステアリングヘッドは念のためパーツクリーナーで油分を除去。
慎重に張り込めばこれで完成である。
うむ、なかなか綺麗に仕上がった。
例によって近くで見れば粗が目立つが、近くで見なけりゃそれでよし。
さて、購入したカーボンシートはまだ半分も使っていない。
残った部分でナニしようかな?