SUZUKI GSX1300R 隼

☆ メンテナンス編 ☆

ステップバー交換記


 取り付け   インプレッション 

GSX1300R 隼
DURA-BOLT
NRライダー DBP210
定価:\7800-

<2003年11月> 取り付け

 予算もない事ですし

 外観限定○と×でいくつか書いた純正の気に入らない点。
 塗装の厚みはともかくとして、各パーツについては3年半の月日のうちにあらかた交換を済ませている。残ったのがこのステップだ。

 「ステップ交換」として最初に思いつくのはバックステップだが、正直今ひとつ食指が伸びない。
 値段が…というのがもちろん一番大きな要因なのだが、ハンドルを(17mmだけだが)上げ、全体的なポジションに違和感が少なくなって来た今では、あまり必要性を感じなくなっていたのだ。

 ともあれ、純正のデザインが気に入らないのは相変わらず。
 ステップをじーっと見ていて思いつく「バーだけでも交換してみるか…」

GSX1300R 隼
純正は今ひとつでしょ?

 一番気に入らないのはこのステップバー。
 ラバータイプの是非はともかく、下に付いたバランサ(?)とバンクセンサーがどうにも不恰好。ここだけでも変われば結構良くなるのではないだろうか。

 早速WEBで調査を開始する。
 目指すのはオールアルミ(ラバーなし)のステップバーだ。

 まずはお手軽な純正品流用。

 このステップバーというパーツ、結構流用が効くようで、同じスズキだとSV400やGSX-R1000あたりのものが付けられるようだ。(一部修正要との情報もあり)

 ところが問題は価格。まともに純正部品を購入すると左右で7K円程度かかってしまう。
 ヤフオクで中古も探したが、出品数は少なく、あってもサビサビの年代物。見た目重視で交換するのにこれでは主客転倒である。
 「う~む、なら市販品か?」

 探すとDURA-BOLTの「NRペグ」というのが見つかった。
 純正品流用に比べて価格は更に上だが、その分見た目は大変に良い。
 いろいろなカラーがあり一部は少々小僧的だが、まぁアルミ地の銀を買えば問題ないだろう。

 何より良かったのが純正そのままの可倒式であった点だ。
 
 

<余談>
 ステップには固定式と可倒式がある。
 一般的に、レース(サーキット)で使用されるのが固定式である。
 固定の為操作性が良いのと、転倒の際足を守ってくれるというメリットがある。
 これに対し、純正ステップは可倒式である。
 走行中障害物とぶつかった際、逃げる事を重視しているといえる。
 俺が好みなのは可倒式。操作性や転倒した時云々より、普段のすり抜けで縁石との接触を気にしなくて済むのが一番の理由である。

 
 某日、ショップでこの商品を発見する。

 色もちょうど欲しかったアルミ地色。いくつか種類がある中で、パッケージの裏の適応表に「ハヤブサ'99」の文字のある「DBP230」というものを取り上げるのだが…「あれ、穴のサイズが違うなぁ?」

 純正交換タイプのステップバー。周辺パーツ(スプリングやステー)は当然純正部品を使用する。
 このステップバーの取り付けボルト(本当はボルトではないが…)用穴の大きさはφ12mm、しかし俺の下調べに寄れば、'99年式隼の取り付けボルトはφ8mmのはずなのだ。
 首を捻りながら店員に聞くが「メーカーがそう書いてるんだから大丈夫じゃないですか?」というはなはだ当たり前な返事しか返ってこない。「ま、そりゃそうか…」と購入する。
 

 交換・・・だけど

 自宅へ戻り、早速純正ステップバーの取り外し。

 作業は実に単純。サークリップを1つ外し、ボルトを引き抜くだけである。
 しかしサークリッププライヤーなど持っていない俺は大苦戦。細いペンチ2本をあれこれ駆使してなんとか取り外す。

 外したボルトをしげしげと眺め、首を捻る。
 念の為ノギスを持ち出し、計測。
 「やっぱりφ8mmじゃん!」>ボルト

 作業を中断。ショップへ連絡し現状を告げ、メーカーに確認をとってもらう。

 ・・・

 翌日、連絡あり
 「すいません、メーカーの記載ミスのようです」
 
 '99隼に適合するのは「DBP210」という型番のものらしい。もちろんそちらはφ8mmとの事、やれやれ。
※こちらのパッケージ裏には「'00隼適合」の記述があった。

 取り替えてもらった後、改めての交換作業。
 先述のサークリップ以外に難しい点はない。純正のままに組み立てれば良いのだ。
 さくさくと作業は進み、交換完了となる。

GSX1300R 隼
よしよし・・・

 デザインに違和感は無く、そこそこに高級感も出た(実際高いのだが)

 どれどれと隼に跨り確認。

 ステップバーの取り付け位置は純正のままだが、バー自体が純正品より細い。この為足を乗せると、今まで若干だが低く感じられる気がする。
 操作性は問題なし。ゴムの無い分ダイレクト感が出る事だろう。

 反面、バーが軽くなった分、バランサーとしての機能は減少しているはず。
 ゴムが無くなった事も含め、足裏に感じる振動は増加するに違いない。

 どの程度変化するか、次回乗ったときに確認してみようと思う。

GSX1300R 隼  GSX1300R 隼
左:ノーマル             右:変更後
 

<2003年11月> インプレッション

 乗って感じるあれやこれや

 というわけで早速街乗りに出かけてみる。

 まず最初の感想はといえば…「低っ」
 
 スタンドを立てた状態で確認した時より更にステップが低く感じる。
 実質的な移動量は数mmのはずなのだが、感覚的にはその数倍、走り出してすぐ、チェンジペダルの位置調整をしてしまった程だ。
#ブレーキペダルはテールランプのからみがあるので、ガレージへ戻ってからゆっくりと。

 これに伴い、膝の曲がりがずいぶんと緩やかになった。
 まったり走行にはぴったりで、上半身を起こし気味にして乗ると実に楽だ。

 反面、スポーツ感は少々削がれる。交差点でのステップ加重は多少ではあるが緩慢になった。
 この様子だと、タイトな峠の切り替えしで少々・・・ま、俺の腕ではさほどの影響はないだろう。

 操作性、振動は思ったとおり問題なし。
 振動については長距離ツーリングの際に再確認してみるつもりである。

 それにしても、ステップバー1つでこれほど印象が変わるとは思わなかった。
 これならバックステップではなく、ステップバーだけでポジションを変更しても良いくらいだ。
 例えば、バーの中心と取り付け穴をオフセットする事で(ペダルとの位置関係はあるものの)街中ライディングに対応する事は十分に可能だと思う。
 価格的にもバックステップの数分の一で済むし、取り付けも簡単。1種類で複数車種への対応も可能。結構ヒットすると思うのだが。

 というわけでパーツメーカーさん、商品化の際にはアイディア料をお忘れなく(笑)

 Copyright 2003 Akira




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