☆ ツーリング紀行 ☆
赤城山「耐寒ツーリング」記
最初は洒落だったんですけどねぇ・・・
11月とはいえ群馬の寒さを思い知らされました(笑)
<1998年11月下旬のある日>
「耐寒」とは「寒さに耐える」と書く・・・
世間は冬の気配だというのに<「耐寒ツーリング」と称して群馬県の赤城山近辺>まで出かけることにする。
集合場所は群馬県の桐生市、自宅からは2時間弱と言ったところ。だが、今日はうちのホームページの掲示板で盛り上がったメンバーによるツーリングだ、パソコン通信界に歴然と存在する「言い出しっぺの法則」により幹事役を担った自分としては集合時間に遅れる訳にはいかない。9:00の集合時間に合わせ、ちょっと余裕を見た6:30am、バイクのエンジンを始動する。 群馬県の桐生市は、実はその昔しばらく暮らしていた(?)事もあるおなじみの場所。せっかくなんで行きは高速道路を使わず、昔通った一般道を通っていく事にする。 |
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天気予報では「曇り」となっていた今日の天気は快晴!雲一つない青空だ。 気温が低いのを除けば絶好のツーリング日和。待ち合わせのコンビニで日向にバイクを停め、ぼ~っと缶コーヒーを飲んでいるとichigiさんmiyuさんご夫妻がタンデムで到着する。バイクはフリーウエイ(250)、大型二輪免許を取得し現在バイクの購入を検討中というご夫妻にうちのバイクをじっくりと観察されてしまう。しまった、もっと掃除しておけばよかった・・・ 程なくamiさん登場GSF(1200)もまたまたご夫妻の観察対象に入る。「ああでもないこうでもない・・・」としばしバイク談義、ichigiさんは以前乗っていたCXユーロ(400)を売らなければ良かったと悔やむ事しきりである。途中何度か携帯電話に連絡が入っていたいずらんさんも無事到着する。慣れない道と寒さで大分苦労してきたらしい、遠路はるばるご苦労様でした、と聞くがどうやら走行距離は自分の方が大きいようだ。げっ、一番遠いのは俺だったのか・・・ 今回は「いきあたりばったりツーリング」と宣言していたので相談の上まずは<草木ダム>へ向かう。R122は大間々街中の渋滞を抜けるとあとは快適、ダムの駐車場でichigiさんご夫妻に「群馬と言えばコレでしょう!」と「焼きまんじゅう」をご馳走になる。焼けた味噌ダレが香ばしくて美味、ご馳走様でした。 |
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さて、気付けば時刻はお昼。途中目を付けておいた「駅の列車レストラン」は満員で×、県道62号線へ回って途中の怪しげな食堂でお婆さんが作ったうどんを食し「ひなびた食堂に漂う哀愁」を一同で堪能する。(爆) とりあえず満腹はして食堂を出るとなにやら天気が怪しい、山間部へ来たからなのか午後になったからなのかははっきりとしないが空を雲が覆う。気温もかなり下がってきている様子だ。次のルートは「赤城山登頂コース」と決まったが大丈夫なのか?天気。 道案内役のamiさん、いずらんさん、ichigiさんご夫妻、自分、のオーダーで進む。道は次第に峠道へ変わる、10%勾配の上りだとタンデムのフリーウェイはさすがに苦しそう、下りではオートマチックの為エンジンブレーキも効かないようだ。 「次はやっぱり大型二輪でしょう>ichigiさん、miyuさん」(と煽る奴(爆)) 赤城道路に入る。赤城山のこちら(北)側は通称「赤城の北面」。ここは一度は来ようと思っていた有名な峠道だ。一本道で迷う事がなくなったのを機に前へ出る。どれ、ちょっと気合を入れて走るか・・・ 直線でスロットルを開ける。マフラーを換えたV-Maxは相変わらず4000,5000,6000の各回転域でトルクの谷(山?)が出て安定しない、ギクシャクするトルクがコーナーの立ち上がりでりアタイヤのスライドを誘発する。これは本気でキャブを見てやらないといけないようだ。 「北面」のコーナーは複合もあるけど基本的には単純な曲がり具合なので比較的安心して突っ込んでいける。コーナー途中の路面に掘られた有名な縦溝もそれほど気にならない。ただ傾斜(斜度)がきついので上りはパワーのあるマシンが有利かな?下りはテクの差がモロに出そうだが。 峠をひたすら登る、オフシーズンだというのに途中のパーキング(?)にはワンボックスに怪しげなマシンを積んだ連中が「たむろ」している、時折すれ違うバイクも一癖ありそうなマシンが多い。う~む、こりゃあシーズン中に来ると面白そうだな・・・ |
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程なく山頂の<大沼>に到着。後続の3台を待って、赤城山神社駐車場へバイクを停める。
何気にヘルメットを脱ぐと・・・「寒ぅ~」
今まで気づかなかったのが不思議なくらいの寒さ!高度が上がったせいもあるのだろうが、何時の間にか吹き始めた風が冷たい。ichigiさんはフードを、miyuさんは合羽を着込む。う~む、侮り難し!赤城山。 神社の境内で缶コーヒーをすすり込む。 湖(沼?)では、この寒空の中、ボート漕ぎを楽しむ(?)女性2人連れを発見。おぉぃ、大丈夫かぁ?そこからボートの係留場まで逆風だぞ・・・(爆) あまりの寒さにメゲた我々は早々に出発する。エンジンをかけていると「ん、なんだこの白い物は・・・」。雪が降り出していた。 「♪ぶぅりぃざぁ~どぶ~りざ~ど~♪」降りしきる雪の中、ヘルメットの内側でヤケになって歌いながら山を下りる。本来なら気持ち良いはずの下りのワインディングを楽しむ余裕もなくたんたんと下る。下まで行けば多少は暖かくなるかな?という期待もむなしく、下界の気温もそれほど変わりは感じられなかった。「こ、これは本当に『耐寒ツーリング』になってしまった・・・」 「道の駅グリーンフラワー牧場」で休憩、しかし休憩場所が屋外にしかない!寒風吹きすさぶ中、皆で「耐寒」の意味について語り合う(爆)「言霊」ってやっぱりあるのかなぁ・・・ 日が陰る。初冬の夕暮れは早い。 暗闇と化した東北道。だが下り車線は比較的空いているしなにより通い慣れた道だ、調子良く飛ばす・・・のだが。「・・・んっ?あ、雨ぇ!」 |
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まとめ
まあなかなか想い出深いツーリングになりました(笑)。参加された皆さん、これに懲りずにまた遊んでやってくださいませ。
(でもこれだけ苦労しておけば、数年振りの「初日の出ツーリング」に行っても大丈夫・・・かな?(笑)
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<本日の走行距離=約200マイル=約320KM><本日の教訓=暑さ寒さも彼岸まで>