＜２００２年９月中旬＞

またまたこんな天気ですが 　秋雨前線の影響で、空からぽつりぽつりと落ちてくる雨粒。 　「ったくまた雨かよぉ…今年は晴れたツーリングが少ないよなぁ…」ぶつぶつ言いながら雨具を着込み、Ｖ－Ｍａｘのリアに積んだバッグにカバーを掛ける。 　今日はＶ－Ｍａｘメーリングリストの全国大会。東京都のあきるの市までお泊りツーリングに出かけるのだ。 　昨年一昨年とサボってしまったこの大会は、普段メールでしか会えない人たちと出会える数少ない機会でもある。 　今年は会場も比較的近い。公私共に忙しい時期ではあるが、出かけないわけにはいかないのだ。 　出発は朝８時過ぎ。しとしとと降りしきる雨の東北道を南下する。 　雨雲が空を流れていく。雨は強くなったり弱くなったり。ブーツカバーのせいでシフトチャンジが面倒臭い、５速固定でまったりと走る。 　毎度恒例、蓮田ＳＡでの給油休憩。 　いつも素通り（給油＆トイレのみ）なのだけれど、今日は雨だし、偶には飯でも食ってみるか。 　改装されたラウンジでは、珍しいことに「広島風お好み焼き(500円）」なるものが売られていた。いつぞやの九州ツーリングの際、途中で立ち寄り楽しむはずだったお好み焼きである。丁度焼いているところだったので一つ所望してみる。 　うむ、悪くない。ソースがちょい甘めだがなかなかイケる。これから贔屓にしてやろう。 　そこそこの満足感と共にＳＡを出発する。 　空の雲は多少薄くなってきているようだ。雨も気にならない程度にまで減っている。このまま止んでくれると良いのだが。 　相変わらず混雑している首都高速へ突入。 　川口線からＣ１環状線、新宿線から中央道というのもいつものルート。東北道や東名に比べると狭い中央道はすり抜けていくにも気を使う。まぁ首都高ほどではないのだけれど。 　八王子ＩＣでやれやれと中央道を降りていく。天気が悪いとペースも上がらないよなぁとぶつぶつ言いながら、手近なコンビニにＭＡＸを停める。 　振り仰ぐ空の雲は薄い。雨はいつの間にか上がっていたようだ。雨具はそのままにブーツカバーを外してバッグにしまう。 　国道４１１から五日市街道。お祭りの準備に忙しい五日市市街を抜ければ、開催場所の秋川渓谷はもうすぐ先である。
なんか盛大なんですが 　開会予定は夕方。今はまだお昼過ぎなのだが会場の駐車場にはスタッフが十数人集まっていた。 　顔見知りのメンバーにどもどもと挨拶すると、まずは写真撮影してくれと言う。え～、雨具姿なんですけれど、俺 　まぁ、旅（という程の距離ではないが）の雰囲気はでるかな？とそのままの姿で写真撮影する。 　駐車場にＭＡＸを並べ、やれやれと雨具を脱ぐ。 　空には相変わらず雲が広がってはいるが、どうやら雨の落ちてくる気配はなさそうだ。よしよし、このまま夜まで持ってくれよぉ… 　受付を済ませ、明日の朝飯用のパンとジュースを受け取り、記念のステッカーを貰う。 　う～む、今年の全国大会はなんか良い意味でシステム化されていて凄いぞ。聞けば今日の参加予定は百数十人、運営側もいろいろ考えてくれたのだろう。 　配られたガムテープの切れ端にハンドル名を書いて帽子にぺたり。ふらふらと会場を見て回る。 　まだ時間が早いので、立ち働いているのはスタッフの人たちだけだ。 　その数は駐車場と会場合わせて３０人ほど。こちらも顔見知りのメンバーに挨拶してまわる。 　時間と共にV-Maxの数が増える。雨具姿も多いが、上下ゴツい皮を着たツワモノも多い。 　これだけの台数が集まっても一つとして同じ仕様が無いのがＶ－Ｍａｘである。個性的な改造を見学しているだけで時の立つのを忘れてしまう。 　テント村のオープンと共にテント設営。 　砂利のサイトにペグを打ち込む間、いくどと無くあくびが出る。 　実は昨夜も仕事であまり寝ていないのだ、開会式までにはまだまだ時間があるし、今のうちにテントで仮眠をとっておこう。Zzzz…	まだまだ、ほんの序の口です
宴会宴会 　すっきりとした目覚めの後、午後五時開会式。 　乾杯の音頭で缶ビールの栓が一斉に開けられる。 　今日はもちろん食い放題の飲み放題。 　巨大なまぐろの頭（カマ）が焼きあがり、それに群がる参加者達。旨い！旨すぎるぞマグロ！ 　炭火で焼き鳥が焼かれ、鉄板で肉と野菜が焼かれる。 　酒はビールが嫌というほどあるが、参加者有志の持ち込んだお国自慢の日本酒も山のように並んでいる。 　これは試さずにはいられないと片端からやっつけてはみるものの…全部試すとこちらが壊れてしまうのは間違いがない。 　会場の一角を陣取って大騒ぎ。 　お馴染みの人、お初の人、お久しぶりの人。 帽子に貼った「Ak!rA」の文字を見て声を掛けてくれる人のいるのが嬉しい。 　協賛各社の景品を争っての抽選会。「これだけ参加人数が多いとなかなか当たらないよなぁ」と思っていたら、某社のキーホルダーを頂いた。うむ、有効活用させていただきましょう。　 　宴会後半はもうなにがなにやら状態。 　某有名ショップのオーナーやら、某有名チューナーやらとなにやら大騒ぎしたのは覚えているのだが、いったい何を話したのかまったく覚えていないのが返す返すも残念である（爆）	これまたこんなもんじゃありません
ゆっくりできればよかったんですが 　 深夜、まだまだ盛り上がる会場を後にテント村へ。 　ゆっくりできるのならそうしたいのだが、明日は所用で早出しなければいけないのだ。後ろ髪を引かれる思いでテントへと入る。 　まぁどちらにしても、これ以上呑むと明日はバイクで帰るどころではなくなってしまうだろう（笑） 　「山間部は寒いかな？」と思って持ってきたシュラフは結局出番なし。気の早い秋の虫の鳴き声を聞きながらあっという間に熟睡である。 　翌朝は６時に出発。 　どうやら一晩中駐車場を交代で見張ってくれていたらしいスタッフに挨拶して会場を出る。 　早朝の街道は交通量もなく快適、スーパートラップの排気音を響かせて一路北を目指す。 　いや、それにしても呑んで食べたよなぁ…これだけ盛大な宴会は実に久しぶり。いろいろな人とも出会えたし、たっぷりと楽しませて頂きました。 　来年はどうやら東北らしいけど…福島あたりだったら今回より近いよな。

＜２日間の総走行距離＝約３００マイル＝約４８０ＫＭ＞＜本日の教訓＝宴会中雨が降らずに何よりでした＞