☆ ツーリング紀行 ☆
餃子オフ 7th記


またこのシーズンがやってきました
 


<2006年7月>

今年もやりまっせ~

 「そうか、雨か…」

 毎年恒例餃子オフ
 栃木県の北の方、信号待ちや混雑の無い山の中を思う存分走り回って、帰りがけに餃子でも食べましょうか?という例の企画である。

 なんやかんやで、今年でなんと7回目。
 何事にも飽きっぽい俺が幹事なのにこれだけの回数が続いているのは、ひとえに参加してくれる人のおかげである。

 開催は7月の3連休にする事が多い。だが、この時期は丁度梅雨の終わり。
 毎年天候には悩まされているのだ。

 今年も天気予報はあまり良くない。前日の時点で「曇り時々雨、降水確率は20-50%」

 本来であれば中止にする確率だが、今年も(「夜の部」があるので)既に宿を予約済みの参加者が多い。
 午前中なら天気も持ちそうだし、午後降る雨も少なそうだし…と、今年は「限定開催」とすることになった。
※どの辺りが「限定」なのかは後述

 当日朝、天候曇り…だが、朝日も少しだけ覗いている。
 よしよし、もうちょっとだけがんばってくれよ、太陽。

 隼の装備はいつもどおり。
 カウルサイドにカメラステー、リアコブの中に雨具一式。
 軽い暖機の後、集合場所へと走り出す。

 例によってちょい遠回りして集合場所のコンビニへ。
 数台のバイクが集まっていたので、「まさか1時間も前に?」と思ったのだが、さすがに別のツーリンググループであった。
 今日は確実に雨が降るってぇのに、いや物好きってのはいるものですなぁ…(←お前だお前)

 コンビニのベンチで朝飯のオニギリをパクつきながら、今日のコースをもう一度考える。
 先に書いたとおり今回は「限定開催」
 いつもよりコースを短くして、早めに解散できるようにしたい。

 「ベースはAコースにして逆周りにしてあそこをカットして・・・」

 うんうん考えているうち、参加者が次々と到着する。
 どもどもと挨拶。今日は雨だけに「ドタキャンの方は遠慮なくどうぞ」と伝えておいたのだが、思っていたほどキャンセルは多くない。
 確実に雨が降るってぇのに、いや物好きってのは…(略)

 定刻、(明確にキャンセルと連絡のあった以外)全員の到着が完了する。
 
 なんと総勢19台。
 ううむ、これはすばらしい。
 台数もそうだが、きちんと遅刻に全員が揃うとは思わなかった。
 確実に雨が降るってぇのに、いや物好きってのは…(略2)


全員揃いました


え~本日はお日柄も…よくはありませんが…
撮影:SALMON氏
 

 軽い挨拶の後「んじゃまぁ、ともかく走り出しましょうか」と出発する。

 天気はまだ悪くない。路面はもちろんドライ。
 田舎道をちまちまと走り、いつもの「ご挨拶動画」を撮影。
 後方カメラはブレが大きいんだよなぁ…
 
 



例によってこんな感じですが

 一通り撮影したら…さて、最後尾から追いかけますか。

 当然、はるか彼方へ行ってしまったトップチームに追いつけるわけはない、貴重なドライ路面(のはず)を気持ちよく流す。
 「む~、なんとかこのまま降らないで居てくれないかなぁ…」

 そんな考え事をしていたのが悪かったのかどうか。
 
 交通量のほとんどない田舎道。前に見えたのはをゆっくり走る黒いセダン。
 
 スピードを落とし、左に寄ったのを確認。

 後方を確認し、追い越しを……かけた瞬間、黒いセダンがウィンカーも出さずに急右折をはじめた。

 既に対向車線に入っていた俺に避ける場所はない。
 背筋がぞくりとなったがフル加速。
 セダンの右フェンダーを掠めての追い越し(?)になんとか成功する。

 途中、目測で「抜ける」と判断できたのでパニックにはならなかったが、僅かでも躊躇していたら間違いなく衝突していただろう。

 よほど「Uターンして注意してやるか…」と思ったのだが、なにしろ今はツーリング中。
 他のメンバーに不愉快な思いをさせるわけにはいかないので、後方を一瞥しただけで先へと進む。

 しかし、あの程度の車の動きは予測できてしかるべきだった。
 いや、予測はできなくても対応できる余裕はもっておくべきだった。
 「俺もまだまだ甘いな・・・そしてもちろん『ご先祖様ありがとう』

 それにしても、あのドライバーは今頃「危ない運転をするバイクがいた」とでも思っているのだろう。
 それだけが悔しい事だ。

 これまたいつも場所で、トップチームと後続部隊が合流。再び隊列を組みなおす。
 さぁ、足慣らしも終わったし、貴重な午前中のワィンディングといきますか。

 これまた通る車のないワィンディングを流していく。
 
 当然ここでも動画撮影、これも今日の貴重な「ドライ路面での動画」になるはずだ。
※後日談:途中でカメラの電源が切れてました、申し訳ない…m(__)m
#そろそろ買い換えようかな?カメラ…
 


当然カメラは前にセット
 

 ぐるぐる回って八方ヶ原から塩原方面へと登っていく。

 ここまで来ると、道が森林の中という事もあり、昨夜の雨で日陰はウエットになっている。
 道幅も狭く、「楽しく」というのは難しいが、森林浴と思えば気持ちよく走る事ができる(よね?)

 毎度おなじみ「頭文字Dコース」へ逆ルートで入り、「4連コークスクリュー」(今命名)を駆け下ったら……さて、ちょっと休憩にしましょうか。

 いつもならコンビにで給水休憩となる時間帯。しかし、この山の中ではコンビニどころか自販機の1台も無い。
 う~む、やっぱり安易に考えたコースは駄目だな、メモしとこっと…
#女性には辛かったんじゃないかな?と今更ながらに反省
 


一服中


バイク談義は長くなりますな
 

 「んじゃ行きますよぉ!」と出発して間もなく、空からぱらぱらと雨が落ちてくる。

 くそぉ、とうとう降ってきたか。
 丁度山越えしたところだから、時間と言うより場所的なものなのかもしれないな。

 路肩に停まり、雨具を着込む面々。
 確実に雨の天気予報にも関わらず、雨具を忘れ、集合場所のコンビニで慌てて購入した某氏が「蒸れる蒸れる」と騒いでいたのは秘密である。
※やっぱ雨具は専用品が一番だよねぇ、博さん。


いや、本人が載せろと煩くてですねぇ・・・
 

 路面はじわりとウエットに。

 少しずつ霧も出てきたが、山を降りきると視界は晴れた。雨はぱらぱら程度で気になるほどではなし。

 一気に昼飯の蕎麦屋まで走る。
 まだ11時だが、なにしろ今日は限定開催。早め早めに動かねばならないのだ。

 お昼前ということで、いつもの蕎麦屋には19人が揃って入る事ができた。
 
 蕎麦とテンプラ盛はいつものとおり。
 昨日「行きますよ」と連絡しておいたのが効いたのか、いつもの煮物の他に茸の炊き込み飯までサービスでつけてくれた。
 飯は味が濃くて激旨。ついつい食べ過ぎそうになるが……「え~っと、あと3時間で餃子ですからねぇ→ALL」


一升蕎麦お待ち
 

いや、そんなに笑顔になられても・・・

 食って喋って大笑い。
 外は相変わらずのぱらぱら雨だが、それを吹き飛ばす楽しさだった。

 店のおばちゃんの「また来てねぇ」の声に送られて店を出る。

 雨具を着こみ、えんやらやぁと山を登って毎度お馴染み日塩もみじライン。
 
 路面がウエットなので飛ばす事はできない。
 ならばとこれまた森林浴。雨にぬれた木々が美しい……というか、「ええい、後ろから追いかけられれば逃げるしかないでわないかっっっ」(笑)

 逃げたり追いかけたりしながら峠を上り、頂上の駐車場で一休み。
 
 雨は小康状態。これまたわいわいと雑談が始まる。
 何しろバイクが19台ある。話のネタに困る事はないのだ。
※本当はここで撮影会するはずだったんだけど、この路面じゃねぇ・・・


霧も出てました

 たっぷりと休憩して山を降り、料金所で「おやぢ、後ろ18台分よろしく」と万札を突き出したら、さて、餃子へ向かいますか。

 鬼怒川温泉を抜けて今市市。
 日光杉並木をのろのろ抜ける頃には雨があがった。路面もハーフドライへ。
 う~む、やっぱり下界の方が多少は天気が良かったみたいだな…

 さすがに18台(1台離脱済み)だと、街中の信号で列が切れるのは仕方が無い。
 待ったり待たれたり。
 国際救助隊(謎)を待ったり追いかけたり。
 いろいろ騒ぎながら、それでも15時には宇都宮の餃子屋へと到着する。

 「さぁ、食ぞぉ!3時間前に腹いっぱい蕎麦を食べたばかりだけどなっ!」


食いますよぉ
 

こっちでも食いますよぉ

 食って喋って大笑いは昼飯同様。
 しかしこれだけの量がいったいどこへ入るんだか→餃子。それと・・・
 「え~っと、あと3時間で飲み会ですからねぇ→夜の部参加者」
 

 17時前、綺麗に乾いた餃子屋の駐車場で解散となる。

 「いや、今日は本当にお疲れ様でした。雨にも関わらずこんなに大勢に集まっていただいて恐縮です。なにしろ…」(以下長くなるので略)

 東北道経由で帰る人たちを宇都宮ICで見送り、市内宿泊の人たちを駅まで案内した後、一路自宅へと向かう。

 いやぁ、今年も無事終了できました→餃子オフ
 これに懲りずに来年もまたよろしくね→ALL
 

 さて、給油と洗車は明日として、自宅へ着いたらシャワー浴びて着替えか。電車は何時発のがあったかな・・・ 
 とにかく「夜の部」に遅れるわけにはいかないからなっ!
 

<本日の走行距離=約170km><本日の教訓=今年もありがとうございました>


<参考資料>夜の部


 




 ツーリング紀行へ戻る