■ 何事もやってみないとわかりません
ふとしたことからセローの社外マフラーが手に入る。
いつも同じことを書いていて恐縮だが、今の純正マフラーに不満があるわけではない。
むしろ気に入っているのだけれど、つい「もう少しだけ抜けが良くなるとどうなるんだろう?」と考えてしまうのが人の常という奴なのだ。
もちろん爆音仕様にするつもりは毛頭ない。
できれば音量は今のまま。音質がより歯切れ良くなって排気効率(抜け)が上がれば申し分ない。
そして「そんな都合の良いマフラーはなかなか無い」のもまた常識ではあるのだけれど。
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さて、手に入れたのはこちらのマフラー。
タイラレーシングのフラットパフォーマンス(スリップオン…と言っていいのかどうか?)だ。
FLATPERFORMANCEのエンブレムも勇ましく
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「タイラレーシング」といえば平忠彦氏(知ってるよね?)の立ち上げたショップ。ヤマハとの繋がりもあり信頼がおけるのは間違いない。
当然のようにJMCAマーク付き。問題は…何時頃のものかわからない点で。
#97年頃という情報もあったけど未確認。
しかもネットで検索してもクチコミ一つみつからない。
「ま、タイラさんとこで作ってた・売ってた奴なら大外れってことはないでしょ」
中古の程度はまぁ程々という感じ。凹みが無いのがありがたい。
市販品だけに純正より軽い…が「うわー軽いー」と感動するほどではなし。
アルミのサイレンサーはメタルコンパウンドで磨いて、鉄の部分は花咲かGで処理する。
ボルト2本+ステンレスバンドでの取り付け方法は省略っと。
使用前
使用後
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それではとエンジン始動。
「…ありゃ、こりゃ音大きいな…」
決して爆音ではない。だが、純正から比べると結構な音量増加になっている。
音質の歯切れはいい。が、言い換えると単気筒独特のパンパン音が響く。
「ん~、でもまぁこのくらいは仕方ないのかなぁ…」
発進、街中を回ってみる。
「うわー、結構クるぞぉ…」
走ると更に音量が気になってしまう。ぶっちゃけて言うと煩いのだ。
巡航時はさほど気にならないのだが、加速時には一気に音量が上がる。
アイドリング時にも気になった音質は、ババババという破裂音へと変わる。
急激な減速(スロットルオフ)時にもかなりのこもり音。
TWとかブロンコとかをスカチューンして乗りたがるお兄さん達が喜びそう…と書くとイメージは伝わるだろうか。
確かに元気の良い音ではあるのだが…「俺には大きすぎるな。山奥での熊避けには良いだろうけど」
最高速はノーマルと同様。
中間のピックアップがやや良くなったような…は音が音なので気のせいかもしれない。
いずれにせよ、ポン付けにも関わらず性能が落ちている部分が見当たらないのはさすがだった。
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自宅前で首を捻る。「JMCAならもう少し静かだと思ったんだけどな」
もう一度眺めなおして気になったのがマフラーエンドにある隙間。
中古で買ったこのマフラー、もしかするとここをカバーするようなバッフルとかがあるのではないだろうか?
それではと直接タイラレーシングへメールしてみる。
翌日返信あり、「昔のマフラーなので公式見解は出せませんが、個人的には隙間があったと思います」
ああそうですが、ありがとうございます。すいません中古で買った品だというのにお聞きしちゃって…(謝)
いかにも気になる隙間でしょ?
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ともあれ、今の音量だとあまり使う気がしないのは事実だ。さてどうしようか。
煩い理由には、内部の劣化(グラスウールとか)も考えられる。
実際、「グラスウールを巻きなおしたらとても静かになった」という例はかなりの数存在する。
電動ドリルもハンドリベッターも持っているので、バラせないことはない。
ただ、そもそもこのマフラーにグラスウールが入っているかどうかはわからない。そして入れ替えたからと言って俺好みの音量になるかどうかわからない。
「バラして確認・交換するか、それともこのまま手放すか…」
…と考えながら、ノーマルマフラーに戻す。
このマフラーの処理はさておき、やはりしばらくはノーマルマフラーで乗るとしよう(笑)
※セロー(もしくはブロンコ用)フラットパフォーマンスマフラーの情報をご存知の方がいらっしゃったら是非お教え下さい。
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結局、マフラーは手放しました。
デザインは気に入っていたし、これでもう少しだけ静かだったら…と思うと残念なんですけどね。