YAMAHA VMAX 1700 (VMX17)

☆ メンテナンス編 ☆

スタンドフック・ミラー交換記

まずは基本的なところから
  
 スタンドフック   ミラー 


<2009年6月>

  スタンドフック

 新型VMAXにはセンタースタンドが無い

 スタイル優先で…というよりは、巨大な消音チャンバーのせいで物理的な取り付けスペースが無いのだ。
 となれば、日常のメンテナンス用としてリアスタンド(メンテナンススタンド)を掛けるためのフックが必要となるだろう。
#特に自分であれこれやろうと思っている場合には(笑)

 隼にも付けているスタンド用のフック。
 スイングアームに取り付け穴がないとどうしようもないのだが、なんとVMAXにもこの穴があらかじめ開けられているのだ。
※その割にオプションパーツにはスタンドフックが無かったりする。


判りにくいけどここです

 ボルトサイズは6mmでYZF-R1やR6と同じ。フックもこれら用のものが使えるはずだ。

 それではどんなタイプのものを付けようか?といろいろ悩む。

 隼に付けているのはスタンドメーカー(J-TRIP)の製品だ。
 アルミ製で質実剛健な造りなのだが、繰り返し使用すると傷が避けられない。
#今も傷だらけ

 最近ではアルミではなく、ジュラコン材のものもあるようだ。
 スタンドの滑り(掛かり)も良さそうだし、傷も目立ちにくそうだし、今回はこのジュラコン材を試してみようか。
 
 というわけで、購入したのがこんな奴。


なんか錆びてるように見えますが、もちろんそんなことはありません

 外側が黒のジュラコン、芯はアルミ。価格は2~3000円とJ-TRIPの奴とほぼ同じである。

 取り付けはさくっとネジ止め…なのだが、右側がうまく付けられない。

 見事な3次曲面を描くVMAXのスイングアーム。
 そのボルト取り付け部にはきちんと平面の「ボルト取り付け面」が用意されているのだが、面積が小さくて、買ったスタンドフックが合わないのだ。

 悩んだ末、内径6mm、外径12mm、厚さ5mm程のアルミ製スペーサーを買ってくる。
 これを間に挟めば「逃げ」になるだろう。

 スペーサーを入れるとボルトの「掛かり」が浅くなるので、ステンレスM6ボルトも追加購入。
 サイズはフック付属のボルト(M6、30mm)にスペーサーの厚み分5mmを足し、M6の35mmとした。

 これからフックを選ぶ方は、取り付け面の「逃げ」の大きいもの、もしくは取り付け面の狭いものを選ぶと良いだろう。(数値)


スペーサーと長ボルト
左側はセット後

 また結果的には、右側だけでなく左側にもスペーサーを入れた。
 取り付け自体は問題なかったのだが、直に付けるとフックが内側になり、スタンドを掛ける際スイングアームに傷が付きそうな気がしたのだ。

 スタンドアップはもちろん問題なし。
 さぁ、これでリアホイールが外せるぞ(笑)
 

<後日追記>

 「スタンドアップはもちろん問題なし」と書いたが、使っているうちいくつか不具合が出た。

 原因はスイングアームの幅。

 「右側だけでなく左側にもスペーサーを入れ」ると、フック間の幅が広がりすぎる。
 うちのJ-TRIPスタンド(JT-123)だと、目いっぱい広げてやっと引っかかるかどうか?という感じになる。
 この為、やはり左側のスペーサーは外すことにした。

 さほど変わりないタイヤサイズ(190/50-17)の隼と比べ、VMAXのスイングアームは考えられないくらい広くなっているようだ。
#そりゃまぁ240サイズのタイヤも入るくらいだしねぇ…

 スペーサーを外した事によりスタンドの掛かりは改善されたのだが、今度はスイングアーム(というかリアハブ)とのクリアランスが小さくなった。

 結果、初回のスタンドアップで傷を付けてしまった。ああもったいないもったいない…
 


ボルト穴の周りが削れて…しくしく…


#教訓1:スタンドアップは慎重に。
#教訓2:スタンドのフックにはガード用のビニールテープを。
 

 それにしても、取り付けに使用したこのM6ボルトは本当に細い。
 YZF-R1とかR6とかの軽量レプリカ車(車両重量でも200kg未満?)ならともかく、こんなに華奢なもので300kgオーバーのVMAXの車体を支えて大丈夫なのだろうか?

 隼だとスタンドを掛けたまま跨ったりしていたのだが、VMAXでは控えた方が良いのかもしれない。


右側


左側


 ミラー

 VMAXの純正ミラーは悪くない。
 デザインも格好良いし、某氏によればバランサーの位置に工夫がされているのだそうだ。

 ただ、俺にはちょい位置が広すぎる。
 後方を確認するのに頭の移動量が大きいのだ。

 もちろんある程度の調整は利くのだが、頻繁に見るものだけにちょっと拘りたい。
 そして何より、旧V-Maxや隼で使っていた防眩&広角のブルーミラーは一度使うとやめられないものだ(笑)

 品物はワイズギア製をチョイス。
 
 形はいわゆるリュートミラー
 これは旧MAXで使っていたのと同タイプ。隼のミラー同様位置が低く、更に「前」になるので頭の移動量が少なくて済むのだ。

 取り付けはまぁ普通に(笑)

 ワイズギア製ということで、「ヤマハの右ミラーは逆ネジの伝説」のまま取り付けることができた。
 
 取り付けに使用するスパナは、純正の17mmから19mmに変更となる。
#そういえば俺、19mmのオープンスパナって持ってなかったわ。
 色は黒で正解。質感もGOOD。


使用前


使用後(位置未調整)

 思わぬ収穫は「すり抜け」がし易くなった事。
 まぁこれは見た目からくる心理的なものだけど(笑)

 実は弱点もある。

 ブレーキ・クラッチレバーを俺のベストの位置(結構高め)にすると、相対的にミラーが下を向く。(レバーホルダー=ミラーホルダーなので)
 そして低い位置にあるミラーが更に下を向くと、映る後方視界の調整幅が小さくなってしまうのだ。
#ぶっちゃけて言うと、めいっぱい調整しても上(遠く)が見えない。
 
 これに妥協する為、レバー位置をベストからベター(やや下げた)にする必要があった。
 もうちょっとミラーの調整範囲が広ければ良かったのだが。

 でもまぁ、見やすいミラーはやっぱいいものですな(笑)
 



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