■ スタンドフック
新型VMAXにはセンタースタンドが無い。
スタイル優先で…というよりは、巨大な消音チャンバーのせいで物理的な取り付けスペースが無いのだ。
となれば、日常のメンテナンス用としてリアスタンド(メンテナンススタンド)を掛けるためのフックが必要となるだろう。
#特に自分であれこれやろうと思っている場合には(笑)
隼にも付けているスタンド用のフック。
スイングアームに取り付け穴がないとどうしようもないのだが、なんとVMAXにもこの穴があらかじめ開けられているのだ。
※その割にオプションパーツにはスタンドフックが無かったりする。
判りにくいけどここです
★
ボルトサイズは6mmでYZF-R1やR6と同じ。フックもこれら用のものが使えるはずだ。
それではどんなタイプのものを付けようか?といろいろ悩む。
隼に付けているのはスタンドメーカー(J-TRIP)の製品だ。
アルミ製で質実剛健な造りなのだが、繰り返し使用すると傷が避けられない。
#今も傷だらけ
最近ではアルミではなく、ジュラコン材のものもあるようだ。
スタンドの滑り(掛かり)も良さそうだし、傷も目立ちにくそうだし、今回はこのジュラコン材を試してみようか。
というわけで、購入したのがこんな奴。
なんか錆びてるように見えますが、もちろんそんなことはありません
★
外側が黒のジュラコン、芯はアルミ。価格は2~3000円とJ-TRIPの奴とほぼ同じである。
取り付けはさくっとネジ止め…なのだが、右側がうまく付けられない。
見事な3次曲面を描くVMAXのスイングアーム。
そのボルト取り付け部にはきちんと平面の「ボルト取り付け面」が用意されているのだが、面積が小さくて、買ったスタンドフックが合わないのだ。
悩んだ末、内径6mm、外径12mm、厚さ5mm程のアルミ製スペーサーを買ってくる。
これを間に挟めば「逃げ」になるだろう。
スペーサーを入れるとボルトの「掛かり」が浅くなるので、ステンレスM6ボルトも追加購入。
サイズはフック付属のボルト(M6、30mm)にスペーサーの厚み分5mmを足し、M6の35mmとした。
これからフックを選ぶ方は、取り付け面の「逃げ」の大きいもの、もしくは取り付け面の狭いものを選ぶと良いだろう。(数値)
スペーサーと長ボルト
左側はセット後
★
また結果的には、右側だけでなく左側にもスペーサーを入れた。
取り付け自体は問題なかったのだが、直に付けるとフックが内側になり、スタンドを掛ける際スイングアームに傷が付きそうな気がしたのだ。
スタンドアップはもちろん問題なし。
さぁ、これでリアホイールが外せるぞ(笑)
<後日追記>
「スタンドアップはもちろん問題なし」と書いたが、使っているうちいくつか不具合が出た。 原因はスイングアームの幅。 「右側だけでなく左側にもスペーサーを入れ」ると、フック間の幅が広がりすぎる。
さほど変わりないタイヤサイズ(190/50-17)の隼と比べ、VMAXのスイングアームは考えられないくらい広くなっているようだ。
スペーサーを外した事によりスタンドの掛かりは改善されたのだが、今度はスイングアーム(というかリアハブ)とのクリアランスが小さくなった。 結果、初回のスタンドアップで傷を付けてしまった。ああもったいないもったいない…
ボルト穴の周りが削れて…しくしく…
#教訓1:スタンドアップは慎重に。
|
それにしても、取り付けに使用したこのM6ボルトは本当に細い。
YZF-R1とかR6とかの軽量レプリカ車(車両重量でも200kg未満?)ならともかく、こんなに華奢なもので300kgオーバーのVMAXの車体を支えて大丈夫なのだろうか?
隼だとスタンドを掛けたまま跨ったりしていたのだが、VMAXでは控えた方が良いのかもしれない。
右側
左側
■ ミラー
VMAXの純正ミラーは悪くない。
デザインも格好良いし、某氏によればバランサーの位置に工夫がされているのだそうだ。
ただ、俺にはちょい位置が広すぎる。
後方を確認するのに頭の移動量が大きいのだ。
もちろんある程度の調整は利くのだが、頻繁に見るものだけにちょっと拘りたい。
そして何より、旧V-Maxや隼で使っていた防眩&広角のブルーミラーは一度使うとやめられないものだ(笑)
★
品物はワイズギア製をチョイス。
形はいわゆるリュートミラー
これは旧MAXで使っていたのと同タイプ。隼のミラー同様位置が低く、更に「前」になるので頭の移動量が少なくて済むのだ。
取り付けはまぁ普通に(笑)
ワイズギア製ということで、「ヤマハの右ミラーは逆ネジの伝説」のまま取り付けることができた。
取り付けに使用するスパナは、純正の17mmから19mmに変更となる。
#そういえば俺、19mmのオープンスパナって持ってなかったわ。
色は黒で正解。質感もGOOD。
使用前
使用後(位置未調整)
★
思わぬ収穫は「すり抜け」がし易くなった事。
まぁこれは見た目からくる心理的なものだけど(笑)
実は弱点もある。
ブレーキ・クラッチレバーを俺のベストの位置(結構高め)にすると、相対的にミラーが下を向く。(レバーホルダー=ミラーホルダーなので)
そして低い位置にあるミラーが更に下を向くと、映る後方視界の調整幅が小さくなってしまうのだ。
#ぶっちゃけて言うと、めいっぱい調整しても上(遠く)が見えない。
これに妥協する為、レバー位置をベストからベター(やや下げた)にする必要があった。
もうちょっとミラーの調整範囲が広ければ良かったのだが。
でもまぁ、見やすいミラーはやっぱいいものですな(笑)