YAMAHA V-Max

☆　メンテナンス編　☆

キャブレター同調記

４連バキュームゲージを手に入れました！
キャブレターの同調取ると、低速域が滑らかになるんですよねえ・・・

＜１９９９年８月＞

キャブレターの同調って？　過日、念願の「４連バキュームゲージ」を手に入れる。　これは負圧式キャブレターの各気筒間の吸入負圧を計るゲージで、４つのキャブ間のバランスを取ることでアイドリングの安定や低速域でのエンジンのスムーズな回転が実現できるのだ。　通常だと２～３万円する高価な機器のため、個人で所有している人はまれ。キャブの同調作業自体もショップへ依頼すると、１回３千円～５千円の工賃がかかる、なかなかに「贅沢な」メンテナンスなのだ。　今回このゲージは、V-Maxのメーリングリストの仲間で、一括して海外のショップと直で個人輸入したため、１万円を切る価格で手に入れることができた。＃その節は皆さんお世話になりました・・・＞ＭＬの方々。　実は購入直後に一度あれやこれやと調整（同調）済み。今回は２回目だし、順を追ってゆっくりと調整してやることにする。
準備開始　注意点 ★暖気が終了していること（水温がグリーンゾーン） ★プラグが汚れていないこと（新品が望ましい） ★エアフィルターが汚れていないこと（新品が望ましい） ★キャブレター内部が汚れていない事（洗浄後が望ましい） ※逆に「プラグ、フィルターを交換したら同調を行う」くらいの考えの方が良いのかも知れない。　今回はエアクリーナーをＫ＆Ｎ製に換えたのを機に同調を取った。　近所をちょっと走って暖気を完了、キャブは清掃済み、プラグは交換したばかりだ。　エンジンを停止してキャブについているカバーを外す。　ちなみにV-Maxはこのカバーがとにかく外れないのだ！むやみに大きいネジが付いている割にドライバーのかかりが浅く回しにくい。初めて外す時、オーナーは皆苦労しているらしく「カバーを傷つけた」「割った」「外れなくてショップへ持ちこんだ」との逸話には事欠かない。運良く外れたら、くれぐれも「取りつけ時に締めこみすぎないよう」注意する必要があるのだ。
バキュームゲージの取りつけ　注意点　 ★負圧ラインのキャップを外す、ゴムのキャップについた留め具をラジオペンチ等で挟んで外す。 ★絶対にキャップを外したままエンジンをかけてはいけない　（２次エアを吸ってしまう） ★バイクに跨り、左前、左後、右後、右前、の順に１、２、３、４番とする。 ★負圧計のホースに付いたバルブは、全て完全に閉じておくこと。（開けたままエンジンをかけるとゲージが壊れる）　現れた負圧ラインにゲージのホースを順番に繋ぐ。　負圧ラインのホース、バルブをもう一度確認してゲージの取りつけが終了。	これは左側、丸印が負圧ライン
測定開始　注意点 ★測定中は、無用な空ぶかし等は行わない。（ゲージのバランスを見るときは別） ★長時間のアイドリングになるので、前方から扇風機等で風邪を当てておくとベスト。　夏のガレージにはかかせないオンボロ扇風機をまわしながら測定を開始する。　エンジン始動、アイドリングが安定したらゲージの各バルブを少しずつ開ける。開けすぎると針が振れて読み取れないし、空け足りないと針はまったく動かない。微妙なバランスが要求される作業だ。　針が僅かに振れながら安定する場所を見付けて状況を見る。
同調作業。　注意点 ★左側バンク１番2番を調整し、その後、右側３番４番の同調、最後に左右バンクを合わせる。 ★調整ネジを回しても反応が出るまでには多少のタイムラグがある。 ★長時間の調整の場合、水温等にも注意しておくこと。　右の画像ノネジを回して調整する。左側には１つ、右側には左右調整用と合わせて２つのネジがある。　右へ回すとどちらが高くなるか・・・と考えるより、実際に動かして見たほうが早い（笑）「注意点」ある方法で４つのゲージが同じ負圧になるように３個のネジをマイナスドライバーで調整して行く。　左を合わせて、右を合わせて、双方合わせて、ちょっと空ぶかしして針が落ち付いたらまた左を合わせて・・・となかなかに忙しい作業だ（笑）　扇風機で風を当てているとはいえ、水温も気になる。オーバーヒートなんてさせてしまったら何の為の同調だかわからなくなってしまうしね（笑）　それでも５分ほどで４本の針がほぼ揃う。　アイドリング音も心持ち安定してきたような？気のせいかな？（笑）　アイドリングを規定の１０００回転に合わせて同調作業は完了だ。　早速近所を回ってみる。うむ、極低速域は確実に安定しているようだ。以前初めて調整したときほど劇的ではないけれど（今回はそれほどズレていなかった）それでも効果は感じられる。６ｍ道路でのフルロックターンも楽々だ（笑）これなら林道へ行ってもＯＫかな？（笑）　コツさえ飲み込めば作業自体は比較的簡単、これからは季節毎に調整してやっても良いかもしれないな。（後はパーツを交換したときとかかな？）	これは右側、２つのネジが見えるゲージが揃ったのがわかるかな？

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