YAMAHA V-Max

＜１９９９年８月＞

 

おちつかないフロント 　過日、友人と日光に走りに行く。 　天気は快晴、エンジンの調子も良い、なのにどうも走りがピリッとしない。 　おかしいおかしいとあれこれ調べたが、どうもフロントが安定していないようなのだ。下り坂の途中で故意にちょっとハンドルを叩いてやるとステアリングが猛烈にブレ出す。ステアリングダンパーを付けているにも関わらず・・・だ。 　「そんなはずはないよなあ・・・」と、走行中何気にステップに立ちあがって（ハンドルの高いバイクはこういうことができるから楽）フロントタイヤを覗く。「・・・あれ、タイヤがブレてないか？」 　回転するフロントタイヤ、その外形が微妙に歪んでいるように見えるのだ。「タイヤか？。ホイールか？それともまさかフォーク？」いずれにしてもちょっと不安、フロント回りをバラしてやることにする。 　 なんでこんなパーツが・・・ 　帰宅後、即確認作業に入る。 　なにはともあれホイールを外す。シャフトにメガネレンチをかけ、緩める途中ふと気づく。「変な抵抗だなあ・・・」 　シャフトを回すと、手にかかる抵抗が「軽く」「強く」「また弱く・・・」と交互に変わるのだ。これはやはりどこかが歪んでいる証拠だろう、フォークでないと良いんだけれどなあ。（パーツの値段が・・・） 　ホイールを取り外して左右フォークを緩める。フォークのインナーチューブに９０度毎にサインペンでマーキング、少しづつ回して左右のバランスを見る。う～む、測定がいいかげんだからなんともいえないけれど、ホイールが歪むほどのズレはみあたらないなあ・・・ 　左右フォークを連結し様子を見ようとシャフトをセットしてみる。相変わらず変な抵抗だ。その途中、ふと思い付いて一旦取り付けたシャフトを抜いて、受け側の右フォークに単体で取り付けようと回すと・・・「うわっ首振ってる！」 　シャフトのネジ山を切ってある場所からごく微妙に曲がっているようだ。このためネジ自体はきれいに回るのだが、後に付いているシャフト部がローテーションを起こしている。「これかぁ、原因は！」
インプレッション（笑） 　翌日、ショップで調べてもらうと、部品代は１８００円ほど。すぐさま注文する。 　届いたシャフトをグリスアップし、取り付け。よしよし、変な抵抗は感じないぞ。 　近所をぐるぐると試乗する。別段際立って変わったところはないけど、これで元へもどったのかな？後で高速テストと高負荷テストをしてやることにしよう(笑) 　それにしてもなんでこんなパーツが曲がってしまったのだろう？ぶつけた記憶はないし、無論転倒等もない、経年変化とか金属疲労とかなのか？いずれにしても早めに気づいて正解、高速道路とかで怖い目に遭っていたかもしれないしね。	左が新、右が旧。 首振っているのは・・・わからないわな・・・

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