■ 純正ウインカーの隠された(?)仕様とは
(仕様にもよるが)海外仕様のV-Maxの前ウインカーにはW球が入っている。
フィラメントはウインカー用とポジションランプ用だ。
このポジションランプは単純な配線なので、キーオンと同時に点灯する。そしてキーオフまで点きっぱなしになる。
これは日本の道路交通法(というか車検規定)的にはアウト。
※二輪車のウインカーは、点滅する側の反対側は完全に消灯していなければならない。
なので輸入された際に、ポジション側の配線だけ外されているはずだ。
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この配線はヘッドライトカバー内に隠されている。
ギボシはオスメス側共に外されているだけ。ポジションなので左右は関係なし。
配線色はこれまた仕様によって違うが、余っているのはこの配線しかないので間違う事はない。
リスクを承知の上(車検に通らない)上記配線を単に繋ぎなおせばポジションランプが点く。
海外仕様ならではのお手軽チューン(?)といえるだろう。
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そして次にウインカー交換の話。
※以降はV魔に限らない。
ウインカーを交換しようという際、一番面倒なのはマイナス(アース、グランド)配線の処理だ。
どういうわけか、市販ウインカー(キット)にはマイナス側配線が用意されていないことが多いのだ。
能書き的には「フレームに取り付けられるステーがマイナス側になるので…」だ。
そして確かに、マイナス側は配線しなくとも点く場合がある。
だが、「ウインカーを交換しよう!」と意気込む場合は得てして
・ステーがアルミ製だったり
・ゴム・プラスチックだったり
・間にプラスチックのワッシャが入ったり
・フレームには直接付けなかったり
…するものだ。そしてこのような場合にはアースはきちんと取れないのだ。
せっかくウインカーを交換するのに、取り付ける場所やステーの材質を制限されたのではつまらない…というわけで、俺がやっていたのが「アース線は別途自分で引く」という方法だ。
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プラス側と同じ太さの配線を1本用意し、ウインカー内のソケットの枠にハンダ付けする。
※ソケットは、枠側がマイナス、根元の黒いところがプラスになる。
ソケットには大抵小さなネジが付いているのでここに接続しても良い。
あとはプラス同様ステーの中を通し、他の線と一緒に内側(フレーム側)へと引き、先にギボシを付け、適当なアース線に(もしくはフレームに直接)接続すれば良いのだ。
注意する点は「プラス側とのショート」
ウインカーの内部という非常に狭い範囲での処理になるので、プラス側と接触しないよう注意を払う必要がある。
これで市販ウインカーでも安定した動作が期待できる。
ウインカーの不調(突然のハイフラ、消灯等)は、大抵アース不良によるものなのだ。
#多分…ね(笑)