＜２００１年１０月下旬＞

便乗キャンプ開催 　きれいに晴れ上がった１０月の土曜日、久しぶりに訪れたここ「道の駅もてぎ」は、沢山の観光客で大賑わいであった。 　ここからほど近い「ツインリンク茂木」、今日はそこで行われるＨＯＴＤＯＧ２００１というイベントに便乗し、場内でキャンプしようという趣向なのだ。 　ショップや屋台で地元産の野菜や果物、花や山菜等を買い求めようとする人々の中を、一人ふらふらとうろついてみる。 　狂牛病騒ぎの為（？）か、２００円とバカ安の「牛串焼き」を噛り、抹茶アイスを舐める。（どんな食べ合わせなんだか…）秋の澄んだ空気に抹茶のさっぱり感が実に良く合う。 　コーンがあと一口になったところで、amiさんharuさんが到着だ。 　最近オフ車で会う事の多いお２人だが、今日はオンロード。久しぶりにGSF1200とCB1300の出番らしい。 　「寒いから今日は泊らずに帰るぅ～」とのたまうharuさん、見れば本当にテントを積んでいないではないか。「なにを～」と２人いぢめているところへすぱーださんが到着。どれ、んでは茂木へと向かうとしましょうか。 　ほんの１０分で到着したツインリンク茂木北ゲート。 　５００円と引き換えにＨＯＴＤＯＧのパスカードを受け取り、中へと入る。 　通常日の２輪車の駐車料金は５００円、そう、つまり今日は駐車料金だけで事実上無料、しかも各種記念品ありという素敵なイベントなのだ。 　今回で３回目のこのＨＯＴＤＯＧ、実は一昨年やはりキャンプで参加した事がある。 　その時は、前日から泊まり込みで参加するライダーは少なく、正直、夜のテントサイトは閑散としていたものだ。はて、今年はどんな感じなのだろうか？ 　事前に仕入れた情報に従い、オーバルコースの土手上に築かれたキャンプサイトへと向かう。 　余談だが、ツインリンク内の連絡路は実に複雑怪奇である。初めて行ったのに迷う事なく目的地へ着けたという人がいたら、その人の前世は犬か伝書鳩に違いない 。	現地到着
テント村も盛況で 　さて、比較的早い時間（お昼過ぎ）に到着したにもかかわらず、テントサイトは盛況であった。 　土手上に用意された砂利のテントサイトだけではなく、駐車場として使用されているアスファルトの場所にまでテントが張られている。その数は約３０張り。この分では夜までにまだまだ増えるに違いない。 　ともあれ、入り口近くを陣取ってテント設営。あ～、ガレ場にアルミのペグは役不足だぁ～ 　場所が取れ落ち着いたら、見晴らしの良い土手に座って下のサーキットを眺めて過す。 　今日は何種類かの走行会が行われているようだ。 　「サーキットって言っても"かるがも走行"じゃなぁ…」 　「あ～、トライクが走ってる～」 　「ＲＺＲ白煙吐き過ぎぃ」 　「あのドカって限定の奴だよねぇ？」 　見ているだけなら実に気楽なものである。 　さて、「便乗オフ」の名に恥じぬよう、HOTDOG会場もしっかりと見学しよう。 　メイン会場のサーキットパドックへほこほこと移動。受付で記念品の携帯ストラップと、その名の通り「ホットドッグ」を貰い、それを齧りながら雑誌やショップの出店をひやかして回る。 　ＭＶアグスタやボスホスなんてのは、田舎ではこういう機会でもないとなかなか見られないのだ。 　意外にも、ツインリンクは初めてだというharuさんを「ここを見なきゃぁモグリでしょう」とコレクションホールへ連れ込んでみる。 　山と積まれた懐かしのバイク達にレトロバイクマニアのharuさんは興味津々。そうだよなぁ、俺も最初に来た時には感動したものなぁ。 　ラッキーな事に、今日はコレクションホールの中庭スペースでデモ走行が行われていた。 ※コレクションホール所蔵のバイク＆車は「実動」が原則なので、時折りこの手のデモ走行が行われている。 　バイクはＹＤＳとＣＢ、４輪車はなんとヨタハチ（トヨタスポーツ８００）とエスロク（ホンダＳ６００）である。 　う～ん、格好いいなぁ、ヨタハチ。 　少し現代風にアレンジして、１６００くらいのエンジン積んだら売れるだろうなぁ…（＃安全基準に通らないか？）	いい音してました テントサイトに日が暮れる
毎度同じ事やってます。 　わいわいと騒いで外へと出る。 　秋の日は釣べ落とし。薄暗くなりかけた秋空に、「いやマジで明日は予定があるので…」と言うharuさんを「裏切りものぉ～」送り出したら、さて、風呂へでも出かけますか。 　バイクで５分ほどの場所にあるクアハウス。しかしさすがは週末の夕方、風呂はなかなかに盛況で洗い場渋滞が起きるほどだった。ま、仕方ないでしょう、この時期はねぇ。 　湯冷めをしないようにと取って返し、茂木の市内で宴会の買い出し。 　前回の轍を踏まぬ様、量を充分注意して・・・お～い、みんな注意してるのかぁ？ 　なにやら皆で大荷物を抱えてテント村へと戻る。 　携帯に連絡が入る。「仕事が終わってから行きます…」と言っていたカクチさんだ。 　既に到着しているのだが、どうやら我々の場所には気付かず、奥の方にテントを張ってしまっていたらしい。 　無事合流後、設営済みだったカクチさんのテントと荷物を、皆でえんやらやぁと運ぶ。 　陽はとっぷりと暮れ、灯に浮かぶサーキットコースが美しい。さ～宴会始めるぞぉ。 　ビールでの乾杯（アルコールが×なすぱーださんは「夏っちゃん」）の後は食い物の出番。 　今日のパスタは炒めた玉ねぎと明太子のスパゲッティ、いいかげんに作った割にはインチキビールに良く合う逸品となった。 　例によって、美味そうな匂いと共に肉やら炒め物やらがぐるぐると回り始める。 　丁度一息入ったあたりでkinyaさん到着。これまた仕事から直接という事で今日は四輪での参加。今夜は車の中に毛布に包まって寝る覚悟で来てくれたらしい。いや、ありがたい事ですな。 　「どれ、んでは」とストーブにネットを敷き、その上に金網を載せる。 　ふふふ、今日のツマミのメインは、冗談半分から始まった焼き鳥なのである。 　酒もビールから日本酒へとチェンジ。さすがにストーブの上では焼きあがるのに時間がかかるが、時間も、上がる煙も、肴のひとつだと思えばなんの事もない。 　焼き鳥＆日本酒は好評のうちに完売。程よくアルコールの入った体に、kinyaさん差し入れのバーボンが実に美味い。 　「いやいやいや」 　「まぁまぁまぁ」 　「今日は看板系の人が多いっすねぇ」 　「大体洗い場が少なすぎるんだよ、あそこは」 　「明かりが綺麗だねぇ、サーキット」 　「んじゃ幌とっちゃいましょう、幌」 　「いきなり殴られたらどうしようかと思ったンすよぉ」 　「ままま、飲んで飲んで」 　「俺はミスター系かっつ～の」 　「でね、ナンシーなんてのはどうです」 　「あ～、酒が美味いぃ～」 　「俺はもう訳わかんないんっすよ・・・」 　相変わらずの大騒ぎは、いつものように夜半過ぎまで続いたという 。	まずはカンパイ 焼き鳥万歳！
雨なのねぇ・・・ 　あっさ～。サーキットの朝は早い。ま、この場合はあんまり関係ないけど 　昨夜は結構な量＆種類のアルコールを消費したにも関わらず、胃腸＆頭の調子は悪くない。散歩がてらペタペタと水場（結構遠い）まで歩き、洗顔を済ませ、昨日とはうって変わってどんよりと曇った空を見上げる。 　「あ～、今日は降るなぁこりゃぁ・・・」 　コーヒーを沸かしていると、やはり散歩に行っていたらしいamiさん、すぱーださんがバイクで帰ってきた。 　「何処行ってきたんですか？」と尋ねる間もなく・・・「がっしゃ～ん」。 　いや、すぱーださん、朝からそんなにサービスしてくれなくても… 　（パンツの裾とステップの関係にはくれぐれも注意しましょう） 　益々怪しくなってくる空。 　いずれ降ってくるのは間違いない。とっとと片をつけましょうとテントを撤収、「雨は嫌だぁ…」というamiさんはこのまま帰宅するとの事だ。 　貧乏性の我々は「せっかくなので…」とイベント会場へ。 　程なくぽつぽつと降り出す雨。あ～、荷物にカバーかけないとなぁ・・・ 　雨は次第に強くなる。 　ほうほうの体で会場の大天幕下へと逃げ込む我々。 　せっかくのイベントだというのに残念な事だ。各展示ショップの店員さん達も手持ち無沙汰で、恨めしそうに空を見上げている。 　テント下でサービスのコーヒーをすすりながら携帯電話を取り上げる。 　今日はうちのＢＢＳに書き込みしてくれていたコヨーテさん（実際にお会いしたことはない）と待ち合わせをしてあるのだ。 　「・・・あ、どもどもAk!rAですが、今どちらですか？」 　「えっと、真ん中のテントですけど」 　「ああ、じゃ私たちと一緒ですね・・・って、え？」 　何気に振り向くと、すぐ後ろに携帯電話を抱えたコヨーテさん（らしき人）。電話する前に気づけよ、俺。 　お仲間方々どもどもと挨拶。バイク話に興じているうち次第に小降りになってきていた雨は、お目当ての「トライアルデモ」が始まる頃にはすっかりと止んでいた。 　口八丁手八丁の面々によるトライアルのデモンストレーション。相変わらずすごいテクニックだ。 　小型軽量なトライアルマシンとはいえ、あそこまで自由自在に操れるというのは人間業には思えない。 　ほぇ～とか、わぅ～とか歓声（？）を上げながら観戦。デモが終わるまで雨が止んでいてくれたのは何よりであった。 雨なのよぉ・・・ 　はて、んではそろそろ引き上げますか・・・と解散となる。 　遠い人、近い人、それぞれまた降り出した雨の中を帰っていく。さぁて、俺も引き上げるとするかぁ・・・は、いいのだけれどねぇ・・・ 　実は今日は雨具の用意をすっかり忘れてきていたのだ。はっはっはっ 　普段偉そうな事を言っていてもこんなものですよ、ま、濡れるったって１時間弱の話だし、なんとかなるでしょう。（←なりません） 　東京まで帰るカクチさんを途中まで先導し、後は田舎道を一人旅。 　雨は強くなったり弱くなったり。 　ずぶぬれというほどではないが、たっぷりと雨を吸った革ジャンが肩に重い。「まだ家に残ってたよなぁ、ミンクオイル…」 　自宅まで後２０分足らずの場所、ふいにＶ－Ｍａｘのエンジンが吹けあがらなくなる。 　あれれと路肩にＶ魔を停めて、レーシングすると回転は上がる。が 走り出すとトルクがない。 　う～む、こりゃぁ一昨年の四国ツーリングの時と同じだわ。濡れた電気系がリークしてしまっているようだ。 　その後のプラグケーブル交換で直ったかに思えたのだが、どうやら別の場所からのリークが始まってしまったらしい。こりゃぁ近々プラグ周りを総取り替えしないといけないなぁ・・・ 　ともあれ、エンジンが乾けば現象が消える事は分かっているので気楽は気楽。ぼへぼへと3000rpmをキープしながら自宅へと向かう。 　信号のない田舎道はこういうときにありがたい。東京あたりだとこう呑気にはいかないだろう。 　予定より１０分遅れで自宅へと到着。 　さて、まずはシャワーを浴びて革ジャン干して・・・電気系チェックは来週にして、なにはともあれビールをやっつけるとするかぁ！	空は既に怪しい あんたらは絶対人間じゃない・・・

＜２日間の走行距離＝約８０マイル＝約１２８ＫＭ＞＜本日の教訓＝久しぶりの雨中走行でした・・・＞