☆ ツーリング紀行 ☆
2009 宇都宮餃子オフ 9.net 記


なんと今年で9回目 


<2009年7月19日>

今年もこの季節がやってまいりました

 早朝、寝ぼけまなこで部屋の窓から見上げる空は天気予報どおり雲が多く…って、「なんで雨が降ってるんだよっ!」

 例年より早く、5日前に梅雨のあがった栃木県。今日の降水確率は午前中10%午後40%。

 40%というと高く感じるが、ここ2、3日は似たような予報が続いている。そして実際は日中は曇りで夜に雨。
 
 これなら大丈夫とイベント開催を決めたのに、今日に限ってこの雨である。

 「遠くから来てくれる人もいるのになぁ…晴れ男の俺以上に強い雨男がいるのかなぁ…」
 

 今日は恒例宇都宮餃子オフの日。

 年1回実施しているこのイベントは、数えること今年でなんと9回目

 ショボい幹事にも関わらずこれだけの回数続いているのは、ひとえに参加してくれている方々のおかげである。
 
 友人知人連中に加え、「ホームページ見てます」な方々の参加があるのが実に嬉しい。
 遠隔地からわざわざ来てくれる人にも感謝感激。何しろ栃木県での開催だというのに、今年は名古屋や大阪、あるいは岩手からの参加もあるのだから。


 文句を言いながらごそごそ支度をし、ヘルメットを被る頃には雨はなんとかあがってくれてた。

 VMAXで走る国道の路面もじわじわと乾きつつある。
 気温は高いから、このまま降らなければなんとかドライ路面に変わってくれるだろう。変わってくれるよね?変わってくれるといいなぁ…

 

 集合時刻の30分前、集合場所に到着…って、うわっ!

 なんと、既に10台代近い車両が集まっているではないか。
 うーむ、皆気合が入っているな。


20分前で既にこれですから

 「初めまして…」「毎度毎度…」と挨拶して回る。
 
 その最中にも続々と集まってくる参加者達。
 いつもなら駐車場へ入ってくるバイクを動画撮影したりするのだが、今日はまったくその余裕が無い。
 なにしろ今回の参加者は、なんと26台(+俺)と過去最大なのだ。

※しかしこの駐車場を狭く感じる日が来るとは思わなかった。次回は場所を変えないと…


こんなになっちゃいました
(しかも画像に入りきらなかった車両多数)

 定刻。「そうです私がAk!rAと呼ばれる男です」(←なんか偉そう)と挨拶開始。
 
 「コースは予定どおりですが変更するかもしれません。路面は乾いてるかもしれませんがウエットかもしれません。走り方とか順番とかはまぁ適当に…」
 まったく説明になっていない説明だけど、ま、走り出せばなんとかなるでしょ。(ポジティブシンキング←いいかげんとも言う)

 ゆるゆると出発する。

 予想通り、27台ともなると最後尾をお願いしたにょろさん(さんきゅ)先頭から確認するのは不可能だった。
 街中では厳しいけれど、山の中へ入ってしまえば多分問題なし…だよね?

 田園地帯から山間部へ。

 路面はまだセミウエットだが、次第に太陽が輝きだす。そして交通量はゼロですこぶる走りやすい。
 んじゃ、この辺りで例のお約束動画の撮影をしときましょうか。

 
 
お約束の数々

 山あいの広場で集まりなおし、隊列を整える。

 いちにいさんしー…と数えても途中で間違えそうな台数なので、最後尾のにょろさんが来たらOKっと。


いや、だって全部なんて到底…

 セカンドステージは極細のくねくねルート。

 今回は大排気量車も多い。それはもう1200とか1300とか1700とか。
 トルクはあってもUターンが続くこのルートでは大きな車体は苦労するはず。でもまぁ、軽い車両が有利なコースもないと不公平になりますからね(笑)

 峠頂上の高原、白い雲をバックにどかんと山が映えている。
 をし、この様子だとこの先の天気は期待できそうだぞ。

 国道手前で再度隊列を整え、有料道路の日塩もみじラインへとなだれ込む。

 いつの間にやら路面は完全ドライ。陽も本格的に差し始め、絶好のワィンディング日和となった。

 ここでは当然フリー走行となる。
 先ほどの鬱憤を晴らすべく、大排気量車軍団が吹っ飛んでいく。
 交通量は…いつもに比べるとちょい多めかな?

 新型VMAXでは初めてとなる餃子オフ。
 
 一番の走りステージであるもみじラインではどうかな?と思っていたのだが、いつぞやの試走のとおり(俺のレベルでは)隼にさほど遜色のない走りができるようだった。
 まぁ今日はホスト役だし、安全速度で行くとしましょう。

 頂上の駐車場で、本日初めてとなる本格的な休憩を取る。
 わいわいやりながら他のバイクを眺め、水分を補給する。


普段あまり見ないバイクも多いですしね

 さて、一息ついたら画像撮影やりましょうか。

 毎度お馴染みSALMONさんによる走行写真の撮影会を開始。
 峠をちょい下ったところでカメラを構えてもらい、1台1台走ってもらう。

 「あ、くれぐれも無理はしないでくださいね、"衝撃の映像"とか"戦慄の画像"とかは特に必要ありませんから」


今年も綺麗に撮って頂きました
(撮影:SALMON氏)


撮る方は大変ですが

 それっと山を下っていく。
 
 料金所の親父さんに「どうだ27台とは恐れ入ったか!」と1万円札をつき付け、「これだと足りませんね」と返される。くそぉ相手が一枚上手だったか。

 天気が良いのでわき道にも入ってみる。

 塩原温泉の源泉横を抜ける1車線のくねくね道。
 ペースは上げられないがのんびり走るにはもってこいの道。今のような天候だと木漏れ日が実に綺麗だ。「あ~硫黄臭くて温泉っぽい~」

 ぽかんと国道へ出たら福島方面へ。
 尾頭トンネルを越えた先でお昼になる。

 総勢27人で予約席に陣取り、蕎麦と山菜のテンプラを食う。
 
 これだけの人数だと、全席に蕎麦が行き渡るまでに相当の時間を要してしまう。
 まぁ蕎麦は茹でたてが一番だから、ちょっとだけ我慢してくださいな。


一升蕎麦と山盛り天ぷら

 先に蕎麦が届いたテーブルを眺めながら「はーやーくーこーなーいーかーなー」と器を箸でチンチンやってたら、唐突にザーっという音がした。「なんだなんだ?」
 
……スコールでした。

 突然の猛烈な雨に、バイクにヘルメットや荷物を積みっ放しにしていた面々が慌てて外へ駆け出していく。
 
 へぇ、さっきまでそんな気配はまるで無かったのにねぇ?今日の天気は相当気まぐれっぽいぞ。(←そうそう…)

 「ツユをくれ!」「蕎麦湯をよこせ!」と大騒ぎしたら出発になる。
 ほぉら、晴れ男のおかげでスコールは綺麗に止んだでしょ?(←傲慢)


さあ午後も行きますよ

 午後一番、まずはVMAX、B-KINGという航続距離短い軍団の為の給油タイム。

 塩原温泉まで戻っていつものガソリンスタンドへ…って、あ、空き地ぃ~!

 なんと、GSはきれいさっぱりと無くなり、杭に囲まれた更地になっていた。
 うわ、なんでこんな観光地の中のGSが潰れるんだよっ!(半年来てないと変わるもんだねぇ)

 頭の中の地図を探る。やはり温泉街の向こう側まで行くしかなさそうだ。
 
 ゆるゆると走ること10分。到着した田舎の小さなGSは、30台近いバイクに埋め尽くされてしまいましたとさ。
#次に入ってきた軽トラのおじちゃんが呆れていた(笑)


まさに給油バブル!

 「大勢で来てくれてありがとうね」の意味なのか、飴を一袋もらって出発となる。

 むぅ、意外なところで時間を食ってしまった。残念だけどワィンディングを1本飛ばしますね。

 ルートを若干変更。塩原温泉のバイパスから日塩道路方面へと戻る。

 山を登っていくとポツリと雨が降ってきた。
 「だけど空は明るいし」と走り続けるが、次第に雨脚が強くなる。
 
 ありゃ、結構本格的に降って来たな。仕方ない、雨具をつけるとしましょうか。

 路肩でごそごそ合羽を着込む。
 「どうせすぐ止むだろうし下はいらないか」とも思ったのだが、これから行く餃子の店で濡れているのも嫌なので下半身までしっかりと着込む。これが結果的に大正解となった。


突然の雨にカメラも曇ります

 峠を上ると、予感どおり雨は止んでしまった。
 
 ショートカットのワィンディングはセミウエット。「思い切り」というわけにはいかなかったけれど、そこそこには楽しめたんじゃないでしょうか。


新しいカメラマウントを試して…失敗orz

 またまた隊列を整え、通称「頭文字Dルート」へ。
 狭い峠道を上り、2車線になってからは下り。ホラ、注意しておいたトンネル出口、結構危ないでしょ?

 コークスクリュー(←勝手に命名)をトルクにまかせてぐわっと登り、荒れた路面にABSが効き慌て、木漏れ日にうっとりとしてみる。
 「あー、空はまた晴れてきたぞ…」


またまた隊列を組みなおします

 県民の森方面へのルート。
 
 先頭をほこほこ走っていたら、地元のお兄ちゃん(FZ1?)に追いついた。
 それっと追いかけるが速い速い。下りのコーナースピードが段違いでじりじり引き離されてしまう。「だって車重が車重が…」(←言い訳。というかツーリングの先頭として失格)

 県民の森駐車場で最後の休憩となる。
 
 「んじゃ奥に場所を取って記念撮影でもしますかねぇ」とか言っていたら……ズオワーッ!

 またまた突然のスコールに来襲されましたとさ。

 先の好天に合羽を脱いでいた面々が慌てて着込む。
 上下着込んだままの俺は実害なし。ひゃっひゃっひゃ、前もっての準備というのは大切ですなぁ(←脱ぐヒマがなかっただけ)


整列する余裕なし

 記念撮影をすっ飛ばし、「見ろ、道が川のようだ!」と喚きながら出発する。
 後は餃子の店までリエゾンするのみ。俺は雨具を着なおす某氏のサポートに残り、集団はにょろさんに委託する。

 県民の森から塩谷へ抜けるまではずっと雨。強くなったり弱くなったり。
 ところが宇都宮市内へ入る頃には、またまた太陽の光が差し込みはじめた。
 ホント、一体どうなってるんだ今日の天気は。

 やがて先行する集団に追いつく。だが妙に数が少ない。
 10台ほどの台数に「?」と首を捻りながらもとりあえず餃子屋へと向かう。
 店の駐車場に入り、先行組に席のキープを頼み、後続を待つ。

 15分程で別働隊到着。なんでも曲がり角を1つ間違えたとの事だ。
 まぁ無事に到着してくれて良かった。リルートしてくれたbunsanさんありがとね。

 これにて全員集合。さぁ食うぞ餃子!3時間前に蕎麦とテンプラ食ったばかりだけどな!


では頂きましょう

 「餃子は別腹」とわしわしと食う。

 さっきまであんなに晴れていた空なのに、外ではまたまたスコール来襲。今日はいったいどうなって(略)
 
 そして膨れた腹を抱え、ニンニクのゲップをしながら店を出る頃、外には見事な夕焼けが広がっていた。今日はいったいど(略)


食べてますか?
 

食べてますね。


そしておめでとうございます(いろいろと)

 夕刻、駐車場で記念撮影。
 いやあ、これだけ大勢集まるとどこの大ショップのツーリングかと思いますな(笑)


いぇ~い (←昭和)

 ついでに新旧V魔の撮影会。
 しかし新型3台旧型2台ってどこの大ショップのツーリングかと(略)


ありがたいことです(しみじみ)

 「えー、本日はお日柄も良くなく悪くなく…」とクロージング。

 いやはや本当にお疲れ様でした。
 これだけの台数&天候のなか、何一つトラブルなく走りきれたのって凄い事ですよ。参加者の皆さんに感謝感謝。

 1台1台去っていく参加者を見送り手を振る。
 夕焼けの終わった西空がゆっくりと暗くなっていく。

 さぁて、んでは俺も引き上げますか。
 これから吹っ飛んで帰って風呂入って着替えて電車乗って…夜の部に間に合うか勝負だっ!

<本日の走行距離=約190km(集合ー解散間)><本日の教訓=結局、俺に勝つほどの雨男は誰だったんだろ?>




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