☆ YAMAHA VMAX (VMX17) ☆

(オーナー編)

峠インプレッション
 

アツい一日でした、いろいろな意味で(笑)

<2009年6月>

 やっぱりいつもの峠でないと

 新型VMAXの購入から1ヶ月と少々、走行距離は2000km超
 これまでいろいろインプレ(のようなもの)を書いてきたのだけれど、総まとめとして馴染みの峠へ持ち込んでみよう。

 場所はここ、日塩もみじライン(鬼怒川側)

 高校生の頃から走っていたまさに「馴染みの場所」である…のだが、実は最近は年に2,3回しか来ていなかったり。
#いや、だって400円かかるし…昔は朝来ると無料で入れたからなぁ。
 


その名のとおり、紅葉が沢山生えている場所です。
 

 久しぶりなので、まずは様子を見がてらゆっくりと上ってみる。

 峠下部は15R程のヘアピンの切り返しが続く。
 中部になると30R程のカーブと短い直線が現れる。
 上部は変則的なコーナーが連続する。
 長さは10kmほど。基本的に低速コーナーだが、結構なバリエーションが楽しめる面白い峠なのだ。

 状況チェック。
 路面よし、交通量なし。
 んじゃ2本目からペースを上げてみるか。

 ★

 いろは坂より曲がりこんでいるヘアピンコーナー。
 Rは似たようなものだがあちらは車線が倍(2車線)だ。

 突込みでガツンとブレーキをかけ、小さく曲がって一気に立ち上がるのは旧MAXと同じ乗り方だ。
(実は隼でも似た乗り方をする)

 エンジンは実にスムーズ。
 隼だとフル加速後のフルブレーキング時にちょいセキ込む(吹き戻しかな?)事があったのだが新VMAXでは皆無だ。
 パーシャルスロットルからのじわり開けでも綺麗に回転が上がっていく。

 開けて起こして閉じて寝かせて。
 前後への加重移動にあわせて車体を振ってみる。
 
 旧MAXだと、このバランスというかリズムがズレると大変なことになった。
 隼だと、スロットルワークに神経を使わないといけなかった。
 新MAXは…良い意味で「ズボラ」だろうか。

 スムーズに加減速するのギクシャク感が少ない。
 ブレーキはがっつり効くし、スロットルを開ければ凄い勢いで加速するのだが、なぜかこれが怖くない。余計な事を考えず、リズムに乗せることに集中できる。
 これは何だろう?フレーム剛性の高さから来る安心感だろうか?

 コース中盤、Rが緩くなりペースもあがる。
 頭の中を、「旧MAXモード」から「隼モード」に切り替えてみる。

 コーナーリングスピードを(俺基準で)ちょっとあげる。
 「これならまず転ばないもんね」から「何かあったら頼むぞ車体」へ、と言えば雰囲気は伝わるだろうか。

 減速しきらず、すぽんとコーナーへ飛び込んでしまっても不安感は少ない。
 あくまでも「俺基準で」の話であり物理限界には程遠いとはいえ、これは凄いことだと思う。

 前ブレーキを引きずったままコーナーへ、という旧MAXでは致命的な走り方をしても車体はぴくりともしない。
 「それなら!」と隼のつもりで突っ込んだら、ステップがバキッと接地して冷や汗をかいた。
 危ない危ない、バンク角だけは隼モードは無理だからな…

 ペースがあがるにつれ、ステップを擦る回数が増えていく。
 クリッピングでというより、倒しこみの瞬間に接地することが多い。きっと車体の上下動が多いのだろう。
 そしてそれは、きちんと一発で寝かせられている証拠でもあるのだけれど。

 ギアはずっと3速固定
 シフトチェンジに余計な神経を使わなくて済むから楽ではあるのだが、何よりこの車体がこのギアのスロットルワークだけで走れてしまう懐の深さに驚かされる。

 「そういえば、3速のギア比って隼とほぼ同じなんだよな」とスピードメーターを確認。
 うげ、結構いいスピードが出てるじゃないか。
 音が静かだから気づかなかったけど、もしかしてこのペース、(俺が)隼で走るより上かもしれない…

 調子に乗って腰を入れてみる。

 コーナー手前までにちょい腰をズラして外足の太股をシートに引っ掛けておきブレーキング。
 こうするとブレーキリリースと同時にスパンと車体が寝てくれるのだ。
 主としてSS(スーパースポーツ車)的な乗り方ではあるのだが・・・「うわ、曲がるわこれ!」

 VMAXの巨大な車体がぎゅっと曲がっていく。
 オーナーズミーティングで走ったFSWでも感じたとおり、SS的に乗ってもきちんと走ってくれる。というか、むしろこの車両はそう乗るべきなんじゃないだろうか。

 そして特筆すべきは下りの楽さ。
 アップライトポジションのおかげでハンドルにしがみつかずに済む。
 そして先の剛性感からくる安心感のおかげで、実にリラックスして坂を下っていけるのだ。
#もちろん無茶は禁物

 褒めてばかりではアレなので注意点もいくつか。

・車体はやはり重い。凄いブレーキで相殺されているとはいえ、ブレーキング時には常にそれを意識しておく必要あり。
・スタンダードのサスペンションはちょい固めか?あとでCOMPだけでも抜いてみよう。まあ俺程度の腕ではあまり影響ないかもしれないけれど。
・以前も書いたが路面状況は要注意。一旦滑ったらリカバリは…
・バンク角浅め。いや、決して浅くは無いのだが、車体のおかげで「まだまだイケる!」と誤解しやすいのだ。
#でもステップ下のボルトはやっぱり取ろう。怖いけど。


もう少しイケそうだけど?

 馴染みの道を8割ペースで走った感想としては、「やはりこれなら戦える!」(再)

 きちんと走らせればきちんとマシンが答えてくれる。
 そして多少の失敗はマシンが面倒を見てくれる。

 こう書くと「優等生バイクかよ!」と誤解されそうだが、例えば優等生バイク代表の○○○(←好きなアルファベットを入れて下さい)のように味も素っ気もないツマラナさは無い。
 それどころか、す・ご・く・面・白・い のだ。

 「うぉー曲がるぅ~」とか「止まるぅ~」とか「うっひょ~加速凄ぇ~」とか。
 ヘルメットの中で喚きながら走るのも実に楽しい。

 散々上り下りして駐車場でバイクを降りようとした時、膝が笑って危なかったのは秘密の話。
 あー、疲れに気づく暇もないほど走り回ったのは久しぶりかも(笑)

 「乗りこなす」のはもちろん到底無理なのだけれど、俺程度の腕でも充分「楽しめる」のを再度実感した。
 
 さて、これだけいろいろ遊べることが判った新型VMAX。これからバイク遊びが更に面白くなりそうだ(笑)
 



あー走った走った・・・

<本日の走行距離=250km><平均燃費=12.5km/L>
<本日の教訓=やっぱ峠で回すと燃費落ちるな…でもま、いっか(笑)>

<了>


Copyright 2009 garage Ak!rA
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