YAMAHA V-Max

☆ メンテナンス編 ☆

ドライブシャフト点検記2


<2003年5月> 
 

 4年ぶり…かな?

 特にトラブルも無く戻ってくる事が出来た今年の四国ツーリング

 しかし、実は帰り道の途中から、(エンジンを掛けずに)取り回す際、ドライブシャフト付近から微かではあるが「ギッギッ…」という音が出るようになってしまったのだ。

 これは以前発生したのと同じ現象である。
 前回はドライブシャフトを外し、グリスアップすることで解消できた。今回も同様に整備してやる事にしよう。

 某日、からりと晴れた晴天の下、作業を開始する。
 手順は前回と同様だが、今回はせっかくなので画像を撮りながら行ってみよう。

・リアホイールを外す。

 作業は手馴れたものだが、久しぶりに外すリアホイール。
 引っこ抜いたアクスルシャフトには、大きな傷もグリス切れもなく一安心。

 ノーマルの場合はナンバープレートを外さないとホイールを抜き取るスペースが出来ないのだが、俺のようにルーカステールランプ&ナンバープレートカチ上げ(笑)状態だとそのまま抜き取れるのがありがたい。
 まぁちょっとコツはいるのだが。

・サスペンションを外す。

 ノーマルならなんら問題なく外れるリアサスだが、スーパートラップのマフラーステーを兼ねている俺の場合だとなかなか面倒。
 マフラーステーのボルトを緩めて外へと逃がし、その後サスペンションを抜き取ってやる。
 サスの取り付け部に錆びは出ていないようだ。取り付けるときにはまたモリブデングリスを塗っておく事にしよう。

 両方のリアサスを外すとスイングアームとデフがフリーになる。床に落とさないように注意注意。
 リアデフを固定している4本のボルトを緩め、外す。
 デフをそ~っと外すと、それにドライブシャフトが付いてくる。
 シャフトを上にして床に置けば取り外しが完了である。
 #迂闊に置くとデフオイルが漏れるので注意。

  
すっかり外れました。        デフは置き方にも気をつけましょう

 デフからシャフトを外すのには、単に引っ張れば良い
 サークリップが見えるので(外さなければいけないのかと)心配になるところだが、その内側のギア部から外れるので大丈夫なのだ。
 #…でした→某氏


左がエンジン側、右がデフ側

 外れたシャフトをしげしげとチェック。

 やはり曲がりや歪みは感じられない。
 ダイヤルゲージとかで確認したわけではないので勘だけだが、すくなくとも音の原因はシャフト自体ではないようだ。

 ただ、よ~く観察すると、デフ側に付いたオイルカップリング(?)が曲がっている気がする

 ゴム製のこの部品、デフ側に付いたスプリングで固定されるのだが、ここが擦れて音を出していたのだろうか。
 
 


つまんでいるのがスプリング

 デフ側のスプリングは、デフ側の凸部にハメ込むだけという実に簡単な構造である。
 念のため、一度取り外してきちんとまっすぐにハメ込んでやる。

 カップリングもまっすぐにしてデフ側に仮止め。
 納得したらもう一度外し、念の為エンジン側のスプラインをグリスアップ。

 前回の轍を踏まぬよう、まずシャフト単体をスイングアーム内へと差込み、スプラインをきっちりと合わせてやる。

 その後デフをセット。シャフトのギアとハメる為に、デフ内側のギアを回しながら様子を見る。

 きちんとハマったところで各部をネジ止め。
 念の為、ホイールを仮セットして回り具合をチェック、を~し、スムーズに動くぞぉ。

 さくさく組んで作業終了。

 どれとメインスタンドを外し、ガレージ前で取り回す。

 うむ、まったく音はしない。以前より軽く感じるのはグリスアップのせいか気のせいなのか(笑)

 ともあれ、またもや「ドライブシャフトのネジ切り」ではなかったようだ。
 他のV-Maxではこんな症状は出ていないのだろうか?



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