◇その１８◇　大団円・・・か？

　８月某日、晴天。
　試乗も無事終了。エンジンの調子も良いし、なかなかに満足満足。 最後に保留にしてあったリアホイールの状況を見ようと、レーシングスタンドを懸ける。異常な個所には負荷がかかっているはずだから、試乗によりどこかのカラー（ベアリング）に編磨耗とか傷がついているかもしれない、確認しなくてはいけないだろう。

　チェック前、何気に「重いんだよなあ…」とリアホイールを手で回すと…「あれ、結構軽いじゃないか。」
　スムーズに回る、というほどではないがそこそこの軽さでリアホイールが回る。チェーンもブレーキパッドも付いている事を考えると許容範囲にして良い程の軽さだ。 「何故？何故なんだぁ！」

　リアホイールをバラす。各パーツに特に異常は見当たらない。擦れて光っているところもないし、傷がついた様子も見うけられない。
　う～む、これはどうした事だろう？ あれだけ苦労してチェックしたリアホイールだ、まったく納得がいかない。単に「アタリが付いたらＯＫ」なんて事はないよなあ。
　慎重にホイールを組みなおす。きっちりトルクをかけてナットを締めこんだけど、そこそこ回るリアホイール。まったく狐に化かされたような感じだ。むむむむむ……

　ともあれ、リアホイールがなんとかなれば、大きな保留事項は残っていない、とりあえず「街中走行には問題ない仕様」になったと言う事にしよう。１ヶ月半をかけて作業してきたレストア作業はこれで一段落、さあ、これから２ストの走りを楽しめるぞぉ！

◇さて、無事レストアが終了してナンバーもついたＲＧＶガンマ。これで終わりのはずが・・・・・・続くのか？(笑)