そこそこにオイルが流れ出たら、いよいよフィルターを外す。
フィルターレンチをフィルターに被せて・・・って、全然被せられる気がしない。
手元の新品フィルターと合わせてみると、かなりきつく作られているようだ。
エンジンに装着されたフィルターの前部に余裕があれば、何かで叩いてセットする事もできそうだが、隼の場合はエキパイが邪魔をしている。
あれこれ試したけれどどうにも無理そう。「う~、1000円もしたのに・・・」
カートリッジ慣れした(笑)amiさんの勧めに従って「ドライバー差込み強引回し」を敢行する。
長めのマイナスドライバーを、フィルターにハンマーで叩き込み、それを使って強引に回す方法だ。
途中からはナメたボルトのタガネ叩きの要領で回す。
苦闘すること15分、哀れぼろぼろになったフィルターがやっとオイルパンから外れた。
バイクを傾けたり、ゆすったりしてもオイルが出てこなくなったら「抜き」は完了、新しいオイルを入れてやろう。
まずはドレンボルトを取り付ける。
実は、アルミ製ブルーアルマイト仕上げ&磁石付きのドレンボルトを購入してあるのだ。
新車の時に出る金属カスを磁石に吸い付けるという能書きのこの製品、一度試してみたかったんだよね(笑)
そのボルトを「適当な力」で取り付ける。アルミ製のボルトだ、過剰な締め付けトルクは禁物禁物・・・
新品フィルターをセット。
カートリッジ式のものは「手で締め付けるくらい」のトルクでOKらしい。
さすがにこのあたりはインナータイプに比べて楽だ。そのとおり道具を使わずに手のみでしっかりと締め付けてやる。
※後日、「やはりレンチ等できちんと締めこんだ方が良いのでは?」とのご意見を頂きました。別に「そうそう、手のみでOKだよ」とのアドバイスも頂いていますので、どちらが良いのかは実行される方がご判断下さい。ちなみにうちの隼に限れば、オイル漏れする気配は今のところありません。
オイル投入。
一旦ジョッキに移したオイルを流し込む。
クランクケースに書かれている容量は3300ml、とりあえずそれだけの量を入れて様子を見る。
エンジン始動。注意して見ていたのだが、フィルター&ドレン部からのオイルもれはなさそうで一安心、エンジンを停め、オイル点検窓を確認する。
う~む、窓から見える量が妙に少ない。LOWレベルまで届いていないのだ。
※もちろん車体はレーシングスタンドで水平にしてある。
しばらく放っておいてオイルの落ちてくるのを待ってみたが変化なし。ちょっと心配なのでマニュアルを読んでみよう
(←最初からそうするように!)
輸入代理店のカキウチのマニュアルに寄れば、フィルター交換時にはやはり3300mlで良いらしい。(交換なしの場合は3100ml)しかし、英語(&仏語?)で書かれた原本を見ると3500mlという表記も見える。う~む、どちらが正しいのだろう?
ともあれ、あと200ml程の追加でオイルレベルは中央部に来た。
とりあえずこちらを信用する事にしておこう。
エキパイにかかったオイルを拭いて、カウルを取り付ければ作業は終了。
トータル時間は1時間半ほど。まあ手順はわかったので次回からはもうすこし手際良くできる事だろう。
オイル受けに溜まった廃油を空き缶へ移す。
プラスチックの容器の底には銀色の粉末上のもの、これはギアとかの削りカスだろう。
そしてなにやら赤い塗料のような細かい粉末もある。なんだろう?コレ。ちょっと心配なので後でショップに問い合わせて見ることにする。
オイル受けの底に最後に残ったのは、落ちてしまった純正のドレンボルト。
先程取りつけた市販品の空き箱に入れておこうと取り上げる。
付いたオイルを拭うと、「こ、この中央に付いているものは・・・」
純正ドレンボルトの中央にぴょこんと飛び出した黒い金属。ドライバーを近づけるとカチリとくっ付く。
「え゛、ちゃんと付いてたの?磁石・・・」
ああ・・・せっかく2k円も出して市販品に購入したのに・・・(笑) |