<2003年8月>
■ なんでこんな仕様なんだか。
コブ改造記でも書いたとおり、隼のリアシートを外すのはキーのひとひねりで行える。
しかし、実はこれは「キーが外れるだけ」。
実際にシートを外すには、シートを手で持ち上げながら、キーを回す必要がある。
つまり隼は、片手ではシートを外す事ができないのである。
これは結構面倒だ。
ヘルメットを持ったままシートを…等、日常の生活でシートを片手だけで外したいと思う機会は多い。
何故こういう仕様になっているのかはまったく不明。機会があればスズキのお客様相談室に問い合わせてみたいほどである。
ところで、理由はともかく、開かない原因は簡単だ。
シートオープナーにバネが付いていないからである。
となれば対策方法はある。
毎度お馴染みHOC(隼オーナーズクラブ)のホームページでも紹介されているのだが、カワサキのZRX(1100,1200)用シートオープナーと交換してしまうという方法だ。
メーカーが違うのに不思議な事だが、このパーツは完全ボルトオン。
これで「キーを回すとポンッと跳ね上がるリアシート」が手に入る。
但し、例によって問題は価格。
バネ1本の為に4000円弱のアッセンブリを注文するのは俺はどうにも気が引ける。
どうせ外から見える場所ではないし、自作してみるとしよう。
■ インチキ以外の何者でもありません。
「自作」といっても大げさな話ではない。
要は、シートオープナーとシート間にバネが入れば良いのである。
適当なバネをシートオープナーに貼り付けてやれば良いだろう…と簡単に考えていたのだが、実際には結構試行錯誤する。
■バネには、シートを持ち上げられるだけの反発力がないといけない。
■しかし硬すぎるとシートがしまらない。
■更に、縮んだ時、オープナー:シート間に収まるサイズでないといけない。
等々。
ホームセンターをいろいろと見て回るが、思うようなバネが見つからない。
半分あきらめかけながらガレージの棚をひっくり返すと、以前外したV-Maxのダイアフラム用のバネが見つかった。
試しにと適当な長さに切り、仮止めしてみるとなかなかに具合が良い。
ちょいと反発力が弱いので、Wスプリングにしてみると更に具合が良くなった。うむ、これを使うとしよう。
バネ長をあれこれ調整し、配線用のステーで留めてやれば完成である。
まっすぐ付いていないのはご愛嬌
どれくらい耐久性があるかはわからないが、ま、材料費100円で耐久性を求めるのは酷というものだろう(笑)