<2003年4月>
いぢっても壊れる心配はないし
冬の間悩んでいた事にサスペンションのセッティングがある。
走行距離が18,000km近くになった隼だが、さほどサスがヘタった感じはしない
(以前書いたとおり、サスのヘタりは乗っている本人には気づきにくいものだが…)
それでも、荒れた路面を走った時など以前よりリアが暴れるような「気がして」いるのだ。
冬は体も固く、アベレージスピードも低い。
のんべんだらりと走っていてこう感じるのだから、ペースが上がればより顕著に症状が出るだろう。
「暖かくなったらサスのセッティングを見直してやろう」そうずっと思っていたのだ。
これまでのサスセッティング
F INIT=5 COMP=9 TAIN=3
R
COMP=8 TAIN=11
※単位は「戻しクリック数」以下同様
試すには良い機会です。
春真っ盛りの4月中旬、某所にてツーリングの企画を耳にする。
コースは栃木県から福島県、茨城県の海岸線にまで足を伸ばす1周約300kmのワィンディングルート。
個人的にあまり出向かない地域なので新鮮だし、なによりサスペンションをあれこれ試すには絶好の機会である。
他の参加者も大排気量が多いので、他のバイクとの比較もできる事だろう。
幸いにして休みも取れたのでそそくさと参加表明を行う。
当日、朝こそ霧が深かったものの、次第に空は晴れわたり、絶好のツーリング日和となる。
久しぶりに着込んだ皮ツナギだと汗ばむほど気温も高い。
まずはいつもより弱めのセッティングを試してみる。
今日のサスセッティング
F INIT=5 COMP=11 TAIN=4
R
COMP=10 TAIN=13
これは、いわゆる「純正弱め」のセッティングである。
初めは隊列を組んでの街乗り走行。
思ったとおり、街中ではさほど印象が変わる事は無い。
バイクに股がった時のシートの沈み込みが少しだけ大きくなった気がするのと、信号待ちでブレーキをかけた時のフロント沈みこみが若干増えたかな?と思える程度である。
乗り心地自体は…あまり変わらないか?
最初の峠道でフリー走行となる。
通る車もほとんど無い田舎のワィンディング。
前半の上りは道幅もあり、3・4速6000rpm前後といったペースで走る事ができる。
そこそこ荒れた路面なのだが、リアの追従性は良い。
ハーフバンクの最中にギャップを拾っても「ぽこん」といった感じにすんなりと戻る。
「飛ぶ」わけではないので姿勢が乱れるようなこともない。
フロントも落ち着いている。
あまりぐりぐり回っていく気はしないが、結構なペースなのでアンダーステアの方が安心できる。
うむ、なかなか良いセッティングではないか。
以前、同じようなセッティングで乗った時には剛性が落ちたような感じを持ったものだが、今日はそれが感じられない。
コースのせいなのか乗り手の問題なのか、まったく不思議である。
ワィンディングの後半は極細の下りとなる。路面の状態も悪い。
ペースは当然落ち、ギアは2・3速。
2000~4000rpmでコーナーリングというよりはUターンに近いライディングとなる。
下りのブレーキングになると、Fサスはまだ固い気もする。結構なF加重にもかかわらず、沈み込みが少ないのだ。
時折あえてフルブレーキングしてみるが感触は同じである。
また、上り同様思っていた程の「回り込み」もない。もう少し柔らかくても良いのだろうか?
リアは正直わからない。
ちょいラフにブレーキングするとロックしてしまうのだがまぁこれは以前からのもの。いつかリアブレーキパッドを「効かない奴」に交換しようと思っている。
休憩を利用して、セッティングを変える。
F INIT=5 COMP=11 TAIN=4
R
COMP=11 TAIN=14
リアのみ、よりソフトへと振ってみる。
街乗り。相変わらずよくわからない。
確かに変わっているのだろうが、メリットもデメリットも感じられないのでどちらでも良いのかも不明である。
2本目の峠はアップダウンの激しいワィンディング。
ちょい荒れてはいるものの、道幅があるのでラインの自由度は大きい。
とりあえずコースイン
ペースは1本目と同じような感じである。
上りは問題なし。
1本目よりは曲がりやすく感じるのだが、これがサスのせいなのかコース状況によるものなのかは不明である。
下りも怖くは無い。
1本目に比べるとコース幅が広いので、いろいろと試して走れる。
フロントはやはり多少の上下動のある方がきっかけがつかみやすくて俺には乗りやすい。
反面、リアは動いては欲しいものの大きな挙動はちょっと嫌。う~ん、難しいものですなぁ。
峠の途中で止まり、1本目と同じセッティングに変えてみる。
上りは・・・正直わからない。変わらないような気がするのだが。
下りはこちらの方が安心できる。リアはこのくらいが良さそうだ。
峠の終点で思い悩む。
とりあえず、1本目のセッティングが汎用性が高い気がする。
中央自動車道東名高速の右ルートを大きな声では言えないようなスピードで曲がるなら別だが、俺程度の腕で一般道の峠道をへいこら走るには(やりすぎない程度に)柔らかめの方が良いだろう。
あとは馴染みの峠で試行錯誤を繰り返せば…泥沼にはまるかな?(笑)
なんかこんなバイクばっかりでした(笑)
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