＜２０００年５月１日＞

淡路島だぜっ！ 　ＹＨの朝は早い・・・とはいっても既に６：３０ａｍ、キャンプならとうの昔に起きだしているところだ。 　朝飯を食って荷物をまとめる。 ＃珍しく夕食、朝食についての詳細な記述が無いことに気付いた皆さん、察してください、つまりそういうことなんです・・・(爆) 　外は相変わらず良い天気だ。 　前日までの天気予報では「夜から午前中にかけて雨」とのことで、雨具着用を覚悟していたのだが、バイクのシートが濡れている程度で道路も完全にドライ。 　ま、いまさら驚くにはあたらない。「晴天率５０％ＵＰ（当社比）の晴れ男」にとっては常識ですよ、ジョーシキ。（←いつか手酷いしっぺ返しが来ると思う・・・） 　ＹＨを出発し、ゆっくりと高速のＩＣへ向かう。 　早朝の京都市内、朝露に濡れた木々の新緑が美しい。 　さらば京都よ、この次来たときには……絶対夜遊びに出てやるからなあっ！(爆) 　京都南ＩＣから名神高速へ。終点まで一気にだーっと走って西宮ＩＣで高速を降りる。 　阪神高速を使っても良いのだが、今日は時間に余裕があるし、めったに来られない関西の町をゆっくりと走ってみよう。 　　阪神高速の下の片側５車線（！）の道路を西へと走る。 　芦屋から神戸へ。神戸の街中は、数年前の大地震を感じさせるものはまったく無く、実に立派な街だ。 　若宮からは海岸線、「お～、海だ海だぁ」 　しばらく海沿いに走ると、遠くになにやら建造物が見えてくる。近づけば近づくほど迫力を増してくるその建造物、それは・・・「で、でっかいですねぇ・・・」瀬戸内海、明石から淡路島にかかる明石海峡大橋だ。	さらば、京都の街並みよ。
橋のたもとの舞子公園で小休止。 　下から見上げる橋の威圧感は相当なものだ。「しっかしまあ、よく造ったねえ、こんなもの・・・」以前初めてＺＡＷＷＳ（ザウス：千葉県の湾岸通り沿いにある人工スキー場）を見たときと同じ台詞しか出てこない。 　すごいすごいと呟きながら、橋と逆方向に走り出す。そう、この大きな橋は、その基部があまりに高い場所にあるため、一旦数キロ戻ってからでないと乗り込めないのだ（笑） ＃もちろん高速道路だからＩＣからしか乗れないけど（笑） 　Ｕターンして、垂水ＩＣから神戸淡路鳴門自動車道に入り、トンネルを抜けるといよいよ橋の上。 　当然のように駐停車禁止（これ許すと観光の車の重みで橋が落ちるんじゃないか？（爆））の橋をゆっくりと走る。取り締まりのパトカーも心なしかゆっくりと走っているような？（笑） 　景色は当然のように最高！走りながらステップに立ち上がって海峡を眺める。う～ん、風が気持ちいいねえ。 　但し、路面（橋）の継ぎ目が鉄なので猛烈に滑る。その上吹きさらしの海の上、今日は天気が良いから平気だけど、雨や風の強い日は走るのに苦労するかもしれないな・・・ 　渡リ終えるのには、ゆっくりと走っても３分あれば充分。 　淡路島側のＳＡに入って今渡ってきた橋を眺める。ううむ、見れば見るほどデカい橋だ。って事は、これより大きい瀬戸大橋とかは凄いんだろうなあ。 　ＳＡ内を散歩。 　まったく意識していなかったのだが、淡路島では今「花博」（花の博覧会）が行われているらしい。 　今日はここ淡路島に一泊する予定、これは一般道が混んでいるかもしれないし、観光客も多いだろう。どうやら早めに今日の宿を決めておいた方が良さそうだ。	よく造ったよなあ お約束です。
ツーリングマップルでざっと調べて、淡路島西岸の「舟瀬キャンプ場」へＴＥＬを入れてみる。 　管理人らしいおばちゃんに「ああ、今日は空いてるから大丈夫だよ、バイクで来るの？大変だねえ・・・」という意味の言葉を淡路弁で言われる。よぉし、これで宿は確定。安心して走れるぞ。 　有料道路を降りて花博会場横を通過。平日のためか、心配していた道路の混雑はまったくなくて一安心。 　淡路島東岸を南下、途中の和食処へ飛び込んで昼食。せっかくここまできたのだ、メニューから「お造り定食 1200円」をチョイス。ああ、刺身が美味い・・・量的にちょっと寂しいけれど、そこはご飯のお代わりでカバー（笑） 　やっぱりこの辺で食べるのは魚に限るよなぁ、夕食も魚にしよう。 　県道８８号を使って島を横断。 　こちらからだと遠回りになるのだが、途中「地ビール」の工房があると聞いては回らないわけにはいかないだろう。 　幟を頼りにたどり着いた工房、その２階に上がってビールを吟味。（見るだけね） 　バイツェンやらエールやらが数種類。皆美味そうだけど今飲むわけにいかないし、何日も持って歩けるわけもない。 　係りのお姉さんの「保冷袋に入れておけば今夜くらいまでは冷え冷えですよ」という意味の淡路弁を信じて、３５０ＭＬ瓶(550円)を１本だけ購入する。 　よぉし、これで夜のお楽しみがもう一つ増えたぞ。	待ってましたっ！（笑） ブランド名は「Sealand」
県道をたんたんと走り、島を横断。西側に出る。 　こちら側が本当の瀬戸内って事になるのかな？（笑）海岸沿いの道路からひょいと覗くとすばらしくきれいな海の水。 　水深がどれくらいあるのかわからないけれど、砂地の海底とそこから生えている海藻の根がはっきりと見える。 　その間を縫って泳ぐ魚の群れ。うわっ、すっげ～、潜りてぇ～・・・（←シュノーケリングの意） 　ＴＥＬしてあったキャンプ場も海岸沿い。夏は海水浴客で賑わいそうだ。 　電話で話したおばちゃんはやはりなかなかにいい味を出している。「バイクなら1000円で良いよ。今日は空いているから、どこにテントを張っても大丈夫。海の見える丘の上あたりが景色がいいからそこにすれば」という意味の淡路弁に甘えて、芝生の一等地にテントを構える事にする。 　とりあえずの設営が終われば散歩＆風呂＆買出し。 　Ｖ－Ｍａｘに「お風呂セット」だけを積み込んで出発する。 　淡路島の西岸は、ちょい乗り観光には絶好のポイントのようだ。 　県道２５号は、道は細いが海岸べりを走る程よいワィンディングロード。漁村の中を抜け、堤防の脇を走る。 　相変わらず美しい海、交通量は無し（笑）しかしここでスピードを出すなんてもったいなさすぎ、２０００ｒｐｍでゆっくりと走ろう。 　こんな低回転でもどっしりと走れるバイクがこの場所にはお似合いのようだ。Ｖ－Ｍａｘで来て良かったなあ・・・ 　ぐるりと島を１／４周、淡路島南端の「道の駅うずしお」で一休み。 　その名の通り、展望台から眺める鳴門海峡のうずしおは、満潮ではないもののすごい迫力だ。 　水の流れは海というより渓流のよう。それが数百メートルの幅でごうごうと流れているのだ。これは観光船に乗って近くで見たら、凄いというより怖いんじゃないのか？凄いよなあ、自然って・・・ 　海峡の上に架かるのは「大鳴戸橋」。さあ、明日はあれを渡っていよいよ四国へ上陸だぞ。	本当に日本の海？ 海を見渡す一等地 この流れ、川じゃないですよ
海岸から内陸へ入ってキャンプ場へ戻る。 　キャンプ場まで数キロの場所にあるクアハウスで、「ふぅっ」とか「うぃぃ」とか意味不明の溜息をつきながら風呂(600円)を楽しみ、近くのスーパーで、造りたてのカツオのたたき＆ビール（これはキリンの奴）を購入する。 　キャンプサイトで暮れて行く夕日を眺めながら食事。 　判っていたけどカツオにビールは最高だぁっ！ 　一通りやっつけた後で、買っておいた地ビールを片手に海岸へ。 　さっきまで飲んでいたメジャービールとは異なり、どっしりとした重い味わいの地ビール。香りも強い。これをちびちびと飲りながら砂浜を散歩する。 　暗くなっていく海面に跳ねる魚、堤防の上をわしわしと我が物顔に歩いて行くカニ。あ～、ビールが美味い・・・ 　酔いに足元が怪しくなり始めた頃、ふらつきながらテントへ戻ってシュラフへ潜り込む。 　夜半、強くなる風。海沿いだしな、ペグをきちんと打っておいたのは正解だったなあ・・・	瀬戸内に日が暮れる・・・
←ＢＡＣＫ　ＮＥＸＴ→

＜本日の走行距離＝約１７０マイル＝約２７２ＫＭ＞＜本日の給油回数＝２回＞＜本日の教訓＝綺麗な海って素敵だよね＞