＜２０００年７月下旬のある日＞

お披露目って程でもないんですが（笑） 　当ＨＰでもお馴染み、埼玉在住のＢ．Ｗさんが買ったSUZUKIのＳＶ４００Ｓ、そして俺の隼。新車が揃ったという事でオフ会でもしようか？との話になる。 　開催場所は栃木県の日光市、せっかくなので帰りには宇都宮で餃子でも食べよう・・・と、＜梅雨明けおめでとう！SV&BUSAお披露目餃子も食べたいよ～オフ！>が計画される。 　Ｂ．Ｗさん＆いずらんさんの「お茶でもいかが掲示板」で公示（笑）するとなかなかの反響。参加者の本当のお目当ては、峠なのか？はたまた餃子なのだろうか（笑） 　当日朝、集合時間の３０分程前に集合場所である日光市内のコンビニに到着する。 　夏の土曜日の朝の日光、しかも広い駐車場のあるコンビニ。当然のようにツーリング途中と見られるバイクが多数集まっている。 　ぐるりと駐車場を一周して手頃な場所に隼を停める。「まだ時間もあるしな、飯でも食おうか。」 　午後には餃子を食うのだ。朝飯は軽くしておこう。 　お茶とおにぎりを買ってコンビニを出ると、見覚えのあるＶＴＲ(250)が停まっているのに気付く。声を掛けるとやはり参加者の一人、昌－Ｒ３４さんであった。 　どもどもと挨拶し飯を食いながら話をする。昌－Ｒ３４さんは今回のオフ会をずいぶん楽しみにしていたらしい。「晴れてよかったですねぇ…」と見上げる空は今日も青い、どうやら気持ちの良い一日になりそうだ。 　時間と共に参加者が続々と集まってくる。 　主催者のＢ．Ｗさん、いずらんさん夫妻が登場。いずらんさんには先日頼まれていた「花坂Ｇラストリムーバー」をお渡しする。「最近サビが気になって…」というSUZUKIボルティ(250)も、これでまた綺麗になることだろう。 　ＣＡＴさんは自分と同じ隼（'99赤黒）で登場。初めてお会いするのだが、実は以前宇都宮市内を一緒に走ったことがあるのだ。（「2000kmインプレ」参照）その後某ＭＬにてその時の事が話題になり今回の参加となる。いやはやネットの繋がりというのは不思議なものだ。 　ＣＡＴさんと同行の月子さんは三菱パジェロホンダオデッセイにての参加。さすがに四輪車では一緒に走るのは無理なので、華厳の滝駐車場に車を停めておき、以後はＣＡＴさんの隼にタンデムするとの事。ま、今日はゆっくり走りがメインだから大丈夫でしょう（笑） 　swskiさんは先日のツーリングオアシスの時と同様、ＧＳＸＲ(750)のLimited。相変わらず乾式クラッチのカラカラ音が勇ましい（笑） 　種ちゃんは50,000km走行後のオーバーホールから戻ったばかりのＺＸ９Ｒ(900)で参加だ。 　残るは東京以南組の博さん（Ｒ１１００ＲＳ）とあじさん（ＺＸ７Ｒ）だが、珍しい事に集合時間を過ぎても姿を現さない。 　「パンクかな？」「どこかで昼寝してるんじゃないか？」「きれいなお姉さんにくっ付いて仙台あたりまで行っちゃったんじゃないか？」本人がいないと思って皆勝手な事を言う(爆) 　程なく、途中で間違って有料道路を降りてしまったというお二人が到着。恐縮する博さんに「んじゃ今日の餃子は博さんのオゴりって事で…」と告げ（笑）ゆるゆると出発するとしよう。
いろは坂でＧＯ！(笑) 　集合場所から第一ＳＳ（スペシャルステージ(笑)）のいろは坂までは５分程。時間が遅めの為かそこそこの交通量がある。 　後ろにペースを合わせながら先頭を走る。せっかくのマスツーリングだしゆっくり走ろうと思っていたのだが、後ろはあじさん種ちゃんを筆頭に、皆、なにやら気合入りまくりだ(爆) 　「お～い、まだ一本目なんだぞぉ、慌てなくても大丈夫だよぉ…」(笑) 　四輪車をかわしながら峠を登る。隼は相変わらずトルク一杯で、追い越し加速等にはなんの不安もない。 　逆に今日くらいのペースだと低速コーナーで寝かせ過ぎてしまい「おっとっと・・・」となってしまう程だ。最近「ちょい早」ペースで走ることが多かったせいかな？いずれにしてもまだまだ未熟ですな＞自分。 　先日の崖崩れの場所の手前でペースダウン、後ろにも合図を送る。 　明智平先で後続を待ち、皆が揃ったところで中禅寺湖までゆっくりと進む。 　ここ数日の常でじりじりと上がってきた気温だが、さすがに高度が１０００ｍを超えた場所では涼しいもの。ジャケットの襟元から吹き込む風が心地良い。 　「とりあえずもう一本」というご要望に応じて（笑）第一いろは坂を下る。 　下りは怖いので（笑）ペースは上げない。車線の右側だけを使ってゆっくりと降りる。 　余談だが、基本的に一車線の第一いろは坂を四輪を追い越しながら走る時、下手に車線の左右をふらふらするより、右側のみを使って走った方がスムーズに走れるような気がする。普段左側通行の四輪車だから右側に隙間が多くなるのだろうか？ま、これは経験則だけなので理論的な裏付けはまったくないのだが・・・ 　第一いろは坂を降りきったところの駐車場（馬返し駐車場の反対側）に隼を停めて、全員が揃うのを待つ。 　「ここの駐車場は便利なんだけど、前が下ってるから停め難いんだよなあ…」と思っていたら・・・ 　　「がっしゃ～ん」 　隣の種ちゃんの９Ｒがやらかしてくれました（爆） 　一旦停めたあとサイドスタンドが外れてしまったらしい。皆で助け起こすが、オーバーホール直後でピカピカだったカウルに傷が…あ～勿体無いぃ・・・	いろは坂下にて
登る半月山 　凹む種ちゃんを尻目に（笑）２本目開始。今度は皆に先に行ってもらい、俺は後ろから追いかける事にしよう（笑） 　交通量はまた少し増えてきたようだ。黒煙を上げて走るワンボックスやＲＶ、観光バスをかわしながら登る。 　さすがに小排気量組は登りの追い越しに苦労しているようだ。「峠は腕次第」とはいえ、絶対的パワーの差は仕方がない。「そうだよなあ、俺がＲＧＶγで走ってた時もずいぶん苦労したもんなあ・・・」まあγの時はパワーというよりパワーバンドが問題だったのだけれどね。 　一通り皆の後姿を観察させて頂き先頭へ。路肩で待っていた先ほどとは異なり、今度はきちんと明智平の駐車場にバイクを停めて小休止をとる。いや、お疲れ様でした。 　「タイヤが…」「ブレーキが…」「バンク角が…」「前の車が…」と一通り大騒ぎしたら出発だ。 　出発間際、博さんは観光バスに乗る小学生達と大きく手を振りあってすっかり人気者、う～む、さすがである。 　まだ時間も早いし、もう２、３周しても良かったのだが、交通量を考えていろは坂はこれにて終了。中禅寺湖畔から半月山へ登る旧中禅寺湖有料道路（県道中宮祠足尾線）へ向かう事にする。もちろんここが第二ＳＳだ(笑) 　毎度恒例、途中の土産物屋の駐車場で各々飲み物を購入し、峠道へ。 　予想通り、この道路はあれだけ混んでいるいろは坂が嘘のような静けさだ。 　木漏れ日のワィンディングをぐんぐんと駆け上がる。多少バンピーな路面だが、ホントの本気で走るのでなければ問題はない。邪魔されるもののないワィンディングは何より気持ちの良いものだ。 　これまたいつものとおり、半月山手前の駐車場に隼を停める。後続の皆も続々と集合。さて、しばしまったりと休憩しましょうか（笑） 　先日と同様、とんぼの飛び交う駐車場でバイク談義に興ずる。 　いずらんさんが駐車場内でＢ．ＷさんのＳＶの試乗（？）を開始する。もちろん今までにも乗ったことはあるのだが「まだ曲がった事はない！」（本人談）そうだ（爆） 　ここから先の登り、行き止まりの半月山駐車場までは片道１ｋｍ程のゆっくりとしたワィンディング。ためらういずらんさんを「バイクの試乗には丁度良い道だよ…」と皆でそそのかして（爆）送り出してしまう（笑） 　皆もそれぞれ行ったり来たり。「ハンドルに力が入るよぉ・・・」といずらんさんが帰ってきたら、どれ、俺もＳＶをお借りしてみよう。 　４００ｃｃのＶツイン。跨ってみると実にスリムだ。低いと思っていたハンドルも隼程ではない。 　ゆっくりと駐車場を出て峠を登る。エンジンはスズキ特有のざらざらした感じが残るものの実にスムーズに回る。（車体に感じる振動はちょっと大きめ） 　慣らし完了直後なので9,000rpm程度までしか回さなかったが（レッドゾーンは11,000rpmから）、エンジンはなかなかに好感触。ＳＶってもっとドカドカしていると思っていたのだが。(笑) 　足回りはかなり柔らかめ、フレーム剛性の割にサスが動きすぎる気がしないでもない。もっともこれは俺の体重やら、普段超ハードサスの隼に乗っている事が関係しているのかもしれないが。 　ブレーキはもうちょっと剛性感が欲しい気がする。でもフロントサスを固めてノーズダイブが減れば、それだけでもずいぶん感じが違ってくる事だろう。 　あれこれ考えながら走ったら、壊さないうちにと(笑)ＳＶをお返しする。 　皆でまたまたバイク話。 　ＣＡＴさんは今日のためにとわざわざ隼にフェンダーレスキットを入れてきたらしい。自分のＣＯＥＲＣＥ製とは違ってＡ－ＴＥＣＨ製。あれこれ見比べるとＡ－ＴＥＣＨには内側の小物入れが付属していないらしい。「え～、そっちのには付いているんですかぁ！」ＣＡＴさん悔しがる事しきりである。(笑) 　昌－Ｒ３４さんはなにやら自分のＶＴＲのタイヤをチェック中。「こんなに端まで使ったのは初めてだぁ…」と感動している。きっといろは坂でがんばったんでしょうねえ・・・	半月山手前、いつもの駐車場。 背後にそびえる男体山 バイク談義中(笑)
休んで走ってまた休む。 　３０分ほど「まったりと」(笑)したら出発。 　半月山を降りて中禅寺湖畔。ＧＳで給油を済ませたら戦場ヶ原へと登ろう。 　三本松駐車場へ入ったのは丁度お昼。とはいえ集合時間からさほど時間は経っていないし、何より帰りがけには餃子屋へ寄るのだ。「ちょっと休憩だけしましょうか？」と皆を振り返ると・・・え～、なんで皆食堂へ入っていくのぉ？！(爆) 　いやぁ、食べる食べる…(笑) 　味噌おでんだけの自分を尻目に、皆うどんやらそばやらをきっちりと召し上がる。ま、いいんですけどね…後で後悔しても知りませんよ…(笑)。 　（それにしても麺類はともかく、カレーってのはちょっと食べすぎじゃないでしょうか？＞某諸氏(笑) ） 　食った食ったと腹ごなしに戦場ヶ原を散策する。 　晴れ上がった空を白い雲が結構な速度で飛び去っていく。天気は良いし風も気持ち良い。予定には入れていなかったけれど、あまりの気持ち良さに山王林道（奥鬼怒林道）を登ってみる事となる。 　光徳牧場の横から山王林道へ入る。先ほどまでとはうってかわった細い道＆九十九折れでペースは上げられないが、ゆっくりと登る峠もまた楽しいものだ。 　高度が上がれば植生も変わる。楢や檜の林を抜け、笹の広がる高原を走る。 　休日という事で峠にはハイカーの姿も多く見かける。山歩きは最近中高年層にも流行との事で、そこそこにお年を召した方々の姿も目につく。ここは急勾配の山じゃないし、今日の天気なら歩いての峠越えもなかなかに気持ち良い事だろう。 　峠の向こう側、川俣温泉まで降りてしまうとタイムオーバーなので、峠の頂上の駐車場で休憩とする。 　木陰にバイクを停めて、皆で円陣を組んで直座り(笑)、ま、偶にはいいんじゃないですか？こういうのも。 　風が吹き、鳥がさえずり、カメムシが背中を這い登る(爆) 　う～む、善哉善哉。夏の高原ってのはやっぱり良いものですなぁ・・・	木陰にバイクを停めて・・・ 現在位置確認。
餃子もあるでよ。 　さて、帰り道だ。 　来た道へＵターンし、戦場ヶ原からいろは坂、四輪参加の月子さんと同行のＣＡＴさんとはここでお別れとなる。お二人とも栃木県在住、ご近所だし、また遊びに行きましょうと再会を約束する。 　日光市内は東照宮の山道を通る裏道を使ってスルー、更に「とことん裏道」を使って今市市街を避け南下。 　さすがに「下界」は暑い。じりじりと情け容赦無く照り付ける太陽と路面からの熱気。そんな中、信号で止まるたびにレーシングを繰り返すのはswskiさんの油冷ＧＳＸだ。「エンジンが、キャブが…」真夏の油冷は大変ですよねえ… 　その後も渋滞を嫌っての裏道走り。狭い橋やら工事中の交差点、りんご畑に混雑する国道をかいくぐり、戦場ヶ原から１時間半で宇都宮市内…ってのはちょっと自慢できるかな？(笑) 　宇都宮市街中央部、二荒山神社山道の餃子専門店「来らっせ」へ到着。四輪車の駐車場は無いけれど、バイクなら何処にでも停められるからこういう時に便利だ。 　時間が時間だけに空いていた店内の一角を、一行８人で占拠する。(笑) 　実はこの店、自分も来るのは初めてだったりするのだ(爆)（一応下調べはしてある(笑)） 　宇都宮市内の餃子の有名店が共同で出店しているこの店は、加盟各店の餃子が食べられるのだ。 　壁には加盟店の写真が飾ってあり、日によって食べられる店が決まっているらしい（その店の写真下に印がしてある） 　今日のメニューは水餃子が２店に焼き餃子が５店。とりあえず…と全て２人前ずつ（計１４人前）を注文する。 　程なく運ばれてくる餃子、なるほど、それぞれに個性がある。水餃子はスープの味付け＆具の味付けが個性的なので皆で皿を回し合う。焼き餃子は５種類をこれまた回し合い。ニンニクの効いたもの、ニラの香りの強いもの、さっぱりとした味など様々だ。 　初回分をあっという間に食い尽くし(笑)同じ分だけ再注文。あの～、皆さん先ほどお昼食べませんでしたっけ？(爆) 　その後も注文を繰り返し、満足した一行は店を出る。これだけ食べても支払いは１人1,000円。「やっぱり餃子は安くていいねえ・・・」 　日は西へ陰り、ふと気付くと空には怪しい雲が広がりつつある。「夕立かな？降らないといいけど。」 　遠方よりの方々をお送りすべく、東北道鹿沼ＩＣへと続く道まで皆を先導。「ではまたいずれ…」と手を振り別れる。 　更に暗くなってきた空の下を３０分程走って自宅へと帰着。案の定、到着直前でぱらぱら雨が舞うがさほどの事ではない。「皆大丈夫かな？鹿沼あたりは夕立が多いんだけど…」 　またまた焼けてしまった首筋がひりひりする。 　さぁて、次回は自分が遠征する番かな？

＜本日の走行距離＝約２００ＫＭ＞＜本日の教訓＝いやはやお疲れ様でした。＞