＜２００２年４月３０日＞

いざ九州へ。 　7:00am、朝飯に遅れてならじとばしっと起床。 　その朝飯は昨夜の夕飯と共に合格レベル。やっぱり宿の朝は海苔と佃煮だよな。 　さくさくと準備をして、8:00amには出発の準備が整う。 　今日も朝から風が強い。天気予報によれば午後からは雨の可能性もあるようだ。どうやら今日は早め早めに動いた方が良さそうである。 　萩市内から国道１９１号線を昨日とは逆方向へと進む。 　昨日１時間半もかかったチンタオ島（←まだ言うか）までの道程を30分で走破、うむ、さすがは国道である。 　その後も海岸線沿いの国道を進む。 　風は相変わらず強いが天気はさほど悪くは無い。交通量も少なめ。白い波の立つ海を右手に見ながら快走する。 　10:00am、下関市内到着。 　「フグ」「サバ」「アジ」などと言う言葉が頭のなかをぐるぐると過ぎる。 　しかし時刻はまだ１０時、薄い財布も考えて、とりあえず九州上陸を優先させよう。 　その九州はどんな感じでしょう？と、今日宿泊を予定している阿蘇の坊中キャンプ場へＴＥＬしてみる。 　「今日は空いているけど、夕方から雨だから早めにテント張った方がいいよ」との熊本弁。 　う～む、やっぱり雨ですか。九州へは一般道で渡るか高速を使うか悩んでいたのだが、やはり高速道路を使うとしよう。 　下関ＩＣから九州自動車道へと乗り込んでいく。 　何気に関門海峡を通過。「しまったぁ～、ＰＡ（パーキングエリア）に入って写真撮るの忘れたぁ～」 　失敗した失敗した…とぶつぶつ言いながら高速を走る。 　途中、一瞬だけさぁっと雨が過ぎるものの、通り雨のようで空はまだ明るい。	風は強いけど天気はまあまあ
途中下車。 　朝からの走行距離は約100km。鞍手ＰＡで休憩＆ルートチェック中、携帯にメールが来ている事に気がついた。 　お馴染み博さんからの緊急指令「福岡を通る者、必ず元祖長浜屋ラーメンを喰うべし」 　薄い財布もラーメンならば問題なし。わかりました、寄りましょう、福岡へ。 　福岡ＩＣから都市高速へと乗り換え、天神下ＩＣで降りる。 　周囲をぐるぐると探索、お、あったあった、ここだここだ。 　元祖長浜屋ラーメン。お昼前の為か店内は比較的空いていた。 　豚骨スープの匂いが立ち込める店内、空いている丸椅子を陣取り「ラーメン１つね」と金髪のお兄さんに注文する。 　待つ事３分（早！）、福岡名物長浜ラーメン(400円)が目の前に届けられた。 　スープはもちろん白濁した豚骨スープ、麺は細めの固ゆで。チャーシュウと万能ネギの脇にはもちろん紅しょうがのトッピング。 　どおれ、やっつけてみましょうか。匂いのきついスープは確かに癖があるものの、俺の嫌いな味ではない、というか癖になりそうな味である。細めの麺も良い。 　「ウマし！」と（口には麺が入っているので心の中で）叫びながら完食。 　「替玉100円」に心惹かれながらも何時の間にか外に並ぶ人たちのために席を立つ。 　「う～い、喰った喰った、昼休みにするか」と近くのコンビニの駐車場へバイクを停める。 　すると何故か目の前にも「元祖長浜ラーメン」の看板がある。 　あれ、んじゃあっちは「本家」とかか？と確認するが、あちらも「元祖」。 　う～む、元祖が２軒あるとは知らなかった。いったいどっちが美味いんだろう？（さすがにもう１杯食べる余裕はなし） 　福岡市内にて給油の後、再度九州自動車道へ。 　　風が相変わらず強い。時折り横に１車線分飛ばされながら前に進む。 　1:30pm、無事熊本ＩＣ到着。ん～、なんか雨は降りそうにないぞ？	元祖です。 でもこっちも元祖です。
阿蘇到着 　またまた給油の後、九州ツーリングのメイン、阿蘇山へと向かう。 　国道５７号を東へ。30分とかからず市街地を抜けると周囲の景色が急に山のそれへと変わる。 　国道からキャンプ場へ抜ける県道２９８号へ入ると…「うわ～、すっげぇ～」 　ぽこりと持ち上がった阿蘇山頂へと向かうワィンディングロード。 　付近は一面の草原、そしてここも何故か他の車は走っていない。草を食む馬がこちらを眺めているだけである。 　「独占独占ん～」とＭＡＸを走らせる。 　時折りステップを接地させながら右へ左へコーナーを抜ける。 　う～ん、これだけでも来た価値はあったな… 　目的の坊中キャンプ場は、一旦登ったワィンディングを阿蘇町方向へ少し下った場所にあった。 　管理棟で２泊分（←２泊３日すりゃぁ１日くらいは晴れるだろうとの甘い考え）の受け付けを済ませ、バイクのままテントサイトへと下りていく。 　噂どおり実に綺麗なキャンプ場である。テントサイトまで舗装された小道が続いているのでオンロードバイクでも気軽に入って行く事ができる。 ※混雑時には歩いてしか入れないようだが 　テントサイトはもちろん芝生。晴れた日なら周囲を取り囲む阿蘇の山並みが雄大な姿を見せるのだそうだ。（今日は曇りだけど） 　広いサイトにテントの数はごくわずか。たっぷりと場所はあるものの、う～む、明日は雨だろうしなぁ…設置場所悩むよなぁ… 　ともあれ、そこそこに高台でそこそこに便利そうな一角にテント設営。雨の予報なのでドカシー（正式名は養生シート）を敷き、テントの上にはタープをセット、ペグはフルオプションで打っておく。 　さて、時間はまだ早い、風呂へでも行くとしようか。 　「お風呂セット」を積み込んだＭＡＸで峠を駆け下りる。 　ツーリングマップルで目星をつけた「一宮温泉センター」はこじんまりとはしているものの、露天風呂まである必要にして充分な温泉であった。これで料金200円というのはバカ安である。 　但し来ている客は地元のお年寄りばかり。べたべたの熊本弁で話し掛けられ、明るく頷いてはいたものの、９割方理解不能だったというのは秘密である。 　帰り際に街中で夜食＆酒の手配。 　今日はキャンプ初日だし、軽くしておきましょうと食い物は出来合いのオカズを購入する。 　酒はもちろん地元の焼酎。これこれ、九州へ来たらこれを呑んでおかないとねぇ… 　キャンプ場へ戻り、とりあえずのビールと格闘していると、「行くかも～」と言っていたつちもとさん(V-Max)がTOTORO氏(TDＭ)を伴って現れた。 　愛知県は名古屋在住のつちもとさんだが、この人の神出鬼没ぶりにはもう慣れた（笑） 　「まぁまぁまぁ」とテントサイトへ案内する。 　夕刻、日が暮れる。 つちもとさん、TOTORO氏、それに両氏とフェリーで一緒だったというZZR(400)氏と共に宴会が始まる。 　タープにドカシーをくくり付けた簡易宴会場での盛り上がりは深夜０時まで続いたと言う。 　 ←ＢＡＣＫ　ＮＥＸＴ→	県道２９８はこれまた快走ルート 設営完了

＜本日の走行距離＝約２０８マイル＝約３３３ＫＭ＞＜本日の給油回数＝３回＞＜本日の教訓＝ワィンディング最高！＞