☆ ツーリング紀行 ☆
目指せ火の国!九州ツーリング記
<第4話>
「驟 雨」
<2002年5月1日>
雨
7:00am、雨の音で目が覚める。 テントから恐る恐る外を覗くと、絵に書いたような土砂降りの嵐。 昨夜の宴会の後、ぱらぱらと降り出したのは知っていたが、こんなに酷い雨になっているとは思わなかった。 食い物がないのだ(爆) 買い置きは昨夜の宴会中に食ってしまったし、飲み物は爽健美茶が1口分あるだけ。 テントを出、タープ下で雨具を着込み、ヘルメットを装着。 エンジンはなんと一発始動、力強い排気音が頼もしい。 昨日、風呂へ出かけた時の倍の時間をかけて、街中のコンビニへと辿り着く。 帰りのワィンディングの途中では、山側から流れる濁流が道を横切り、そこここに土や砂、はては枯れ木などが前を塞いでいる。 ホウホウの体でキャンプ場到着。 テント内で飯を喰い、茶を飲み、雑誌を読みながらごろごろして過す。
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♪やまなみなのねぇ~♪
昼近く、気づくと雨の音が止んでいる。 起きだしてきた3人と共に「太陽へ感謝を捧げる踊り」を舞った後、今日の予定を相談する。 「やまなみハイウエイ」は、熊本県の阿蘇と大分県の湯布院を繋ぐワィンディングロードである。 4台のバイクに火が入る。 一旦街中へ降りた後、峠道へと突っ込んでいく。 すばらしい高原の中を走る道路が目の前に広がる。 10kmほど一気に走り休憩、ヘルメットを取った瞬間、4人が4人とも「ふぅ」と息を吐いたのは何故だろうか(笑) 5分程峠を登った山の上は、やはり霧の中であった。 峠を走ること15分、見つけた温泉は意外に立派な温泉街であった。 巨大な木製の湯船にたっぷりのお湯、その名の通り天井から落ちてくる「うたせ湯」が実に良い風情をかもし出す。 上気した4人が外へ出ると、霧が先ほどに増して濃くなっている。 キャンプ場ではもちろん焼酎で宴会。 そう、この時にはまだ、そんな呑気なことを考えていたのだ…
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<本日の走行距離=約111マイル=約178KM><本日の給油回数=2回><本日の教訓=走って入って喰って飲みました>