<2004年3月下旬>
■寿司を食いましょ寿司をね~
見事に晴れ上がった朝空を見上げながら考える。「Gパンか皮パンか、それが問題だ」
今日は久しぶりのツーリング。"海まで出かけて寿司(但し回る奴)を食うぞツアー"の日なのだ。
結局「暑いのはなんとかなるが寒いのは我慢できないの法則」に従い皮パンツをチョイス。
上半身には革ジャンパー。この組み合わせはお腹が出て見えるからあまり好きではないのだが…ま、事実出ているのだから仕方ないか。
昨日オイル交換し、バッフルを入れたV魔のエンジンを始動する。
ううむ、確かに静かだ。1日おいて聞くとまた感慨も新たである。これなら次回の車検は楽になりそうだ。
自宅近くのコンビニで、朝飯代わりのおにぎりを食べていて気づく。
「ありゃ、クーラントが漏れてら」
エンジン前部のパイプの継ぎ目から、ぽたり・ぽたりと漏れてくる冷却水。
昨日はなんともなかったのに何故だろう?まぁたいした量ではないし、まだエンジンも温まりきってはいない。とりあえずこのまま様子をみて、だだ漏れになるようであれば水を継ぎ足しながら走れば良いだろう(お気楽発想)
食後の缶コーヒーを飲み終わる頃、作業服を着た親父がMAXの周りをうろつき始めた。
しげしげとメーター周りを覗き込む親父。
俺が缶をゴミ箱に棄てようと立ち上がった瞬間、「これ、なんしーしー?」
う~む、予想していたとはいえ、自宅から2分の場所でナンシーキャッチすると慌てるなぁ…
ナンシーと一通りの儀式を済ませた後、ゆるゆると出発する。
ルートは、丘の上発水田地帯経由畑の中行き。
3月末の北関東の朝、日差しはあるが気温は低い。3シーズングローブの中の手がじわじわと冷え込んでくる。どうやら皮パンツを選んで正解だったようだ。
「もちっと根性だせ太陽ぉ~!」と叫びながら50km程走り、国道50号線沿いの集合地点へ到着する。
ここで毎度お馴染みの参加者各位と合流、どもども、お世話様です。
#某1名「すいません、まだ寝てますのでパスです」の連絡あり。次回のお昼はよろしくね>某氏
毎度です。
お馴染みなメンツではあるがバイクで走るのは久しぶり。
総勢4人、コンビニの駐車場でしばしのバカ話。
バイクを眺めながらわいわいとやっていたら作業服を着た親父がMAXの周りをうろつき始め…(以下略)
…うむ、晴れ上がった天候のせいか今日は大量である。
「そうだ、どうなったかな?」とエンジン下を覗き込むと、どうやらラジエター液漏れは収まった様子。
ま、これは機会があったらOリングを交換してやるとしよう。
4台のバイクが出発する。
一人で走ることの多い俺だが、マスツーもまた楽しいものだ。
やっと温まってきた春の風を浴びながら、最後部より皆の走る姿を眺める。うむ、善哉善哉。
R50をひたすら東へ。
昔混雑して抜けるのが大変だった茨城県水戸市の市街地は、陸橋のバイパスが出きていてあっけなくスルー、まったく便利な時代になったものだ。
海沿いの細い道をあれこれと走り、目的の茨城県那珂湊市場に付いたのは11時過ぎ。
漁港沿いの駐車場は既に満車に近いが、どこにでも停められるのが2輪車の良い所だ。
ヘルメットを脱いでほっと一息。さて、んではとりあえず市場を探索しますか。
結構な盛況の市場。売り手のダミ声を聞きながらあちこち覗いて回る。
スズキにカツオにイカにハマグリ。イワシにアジにブリ。
うう、皆旨そうに見えて仕方が無い。
ザク切りにされ売られているマグロの頭が気になって仕方が無い。ハマグリの殻に乗せられて焼かれているウニの黄色が目に残る。「だ、ダメだ、腹が減っている時に買い物したら大変な事になる…」
とにかくまずは腹を膨らませましょうと、今日の主目的である回転寿司屋になだれ込む。
掲げられた黒板に書かれた「本日のお勧め」に従い、スズキと目鯛をベースにカニ汁やらエンガワやらをやっつける。
値段は決して安くはないが、この新鮮なネタは内地ではなかなかお目にかかれない。ま、今日はちょっとだけ贅沢させてもらいましょう。
今回の高額皿チャレンジはウニ。あ~、やっぱり100円均一寿司のウニとは違うねぇ・・・
満腹の腹を叩きながら店を出る。
さて、これからどうしましょうか?
買い物をはじめてもいいのだが時間はまだ早い。お土産背負って走り回るのもアレだねぇ…ととりあえず市場を出発、海沿いへとバイクを走らせる。
まずは海岸線を北上。適当なところでまったりしましょうとの話だったのだが。
日立港手前の整備地域。
見通しの良い直線をだーっと一気に走って左90度カーブ、すぐまた左90度カーブ。そして直線。
だーっと走って左90度&左90度カーブ。
ふむ、「四角形の内角の和は360度である」の法則に従い、元の場所へ戻ってしまいました。
改めて見通しの良い直線をだーっと走ると先ほどの90度カーブ。それをまた…と半周走ったところで先頭がバイクを停め、頭をかきながら降りてくる。
え~っと、こういうのを専門用語でなんというんだったかな?「迷走」だったか?
大騒ぎしながらUターン。あれこれ走ってなんとか海岸線へと出る。
#くそぉ、大騒ぎしすぎてメーターが33,333マイルになったところを見逃しちまったぜ…
海はいいねぇ…
海辺にバイクを停めてのまったりタイム。
波打ち際で遊ぶ家族連れを見ながらぼーっとする。潮風が気持ち良い…けどやっぱ海からの風は冷たいわ。
「ウエアを脱ぐと寒いが着ると暑いな」とかなんとか騒ぎながら引き返す。さて、んじゃお土産タイムとしましょうか。
戻った市場は先ほどに増す混雑状態だった。
今度は躊躇する必要は無い。集合時間を決めた後、一斉に市場の中へと散る4人。んじゃま俺は…とりあえず手近な売り場で値切り交渉の開始かぁ?
混んでますなぁ
あれやこれやと発泡スチロールの箱いっぱいの魚(荷紐付き)を抱えてバイクに戻り、リアキャリアに箱をくくりつける。
うむ、やはり今日はV魔で来て正解だったな。
みんな箱買いかな?と思っていたら、2重に被せたとはいえ、魚の入ったビニール袋をそのままタンクバックへしまいこむ某氏。ねぇねぇそれ、大丈夫?
#帰宅後「魚臭いタンクバックってどう思います?」のメールあり。
少しだけ西へ傾いた太陽へ向かって4台で走り出す。
朝と異なり、混雑の増した市街地を抜けるのに少々手間取ったが、国道50号線へと出ればあとはまっすぐ走るだけ。
休日の午後は我々のようなツーリング帰りの集団も多い。
モンキー軍団を追い越し、ドカ軍団に追い越され、サイドカー軍団に前を塞がれながらまったりと走る。
茨城県と栃木県の県境近く、某コンビニにて最後の休憩、解散となる。
いやはや、今日はお疲れ様でした。峠走りはなかったけれど、偶にはこんなツーリングもいいもんですな。んじゃま次はキャンプでも>参加者各位
解散後の帰り道、地図で見つけた初めての道をいいかげんに走っていたら、とんでもない細い道&山の中へ入ってしまった。
また迷走かぁ?と思いつつも先へと走る。ところどころに現れる小さな看板を頼りに、なんとか主要道へと合流。
今更だが、地図上と実際の道の状況は違うものだねぇ
太陽が赤く染まる頃、無事自宅へと到着。
よしよし、どうやら今日も無事に走りきる事ができた。
朝の液漏れは結局再発せず。これはもう少し様子を見るとしよう。
メンテナンスもそうなのだが、そろそろゴールデンウィークの計画も立てなければならない。
九州?それとも四国?東北?
悩む話はさておいて…とりあえず今日はこの魚を肴に一杯やるとするかぁ!