その6
2004/8/14
寝ぼけ眼で部屋のカーテンを開ける。
外は見事な青空の広がるピーカン陽気。ううう、帰る日にこの天気かよぉ…
慌しく荷物をまとめる。
帰りのフェリー出航は10:30。
例によって1時間前に埠頭へ行くとして、それまでにどこかで旨い朝飯を食わねばならないのだ。
MAXのエンジン始動は8:00。
駐車場のバイクは既に半分がいなくなっている。きっとこの天気に誘われて朝駆けにでもでかけたのだろう。
朝飯といえば漁港だが、まずはと小樽の街中をゆっくりと回る。
朝なので交通量は少ない。
昨日の運河、美術館に資料館。寿司屋街からガラス館。
歩くのも良いが、こうしてバイクから眺めるのもなかなかに味のあるものである。
いい天気でしょ?
漁港へと周り、市場に食堂を発見する。
とりあえず飛び込んでメニューは…「今日からです」の文字に惹かれてのサンマ定食。
じっくり焼かれて出てきたサンマはもちろん今年の初物である。
旨い、実に旨い。え~、ご飯のお代わりお願いします。
腹が膨れたところで海沿いの公園へとMAXを乗り入れる。
天気は最高。日向だと紫外線が痛い。
昨日、雨の中撤収したテントを引っ張り出し、MAXの上に広げてやる。
風に煽られてはためくテントとタープ。
乾くのを待ちながら、俺は缶コーヒーでもやっつけるとしよう。
風が気持ちいいねぇ…
出航1時間前、埠頭へと到着。
当然のようにバイクが多数。皆大荷物にホクレン旗を挿しているのが面白い。
お疲れ様です、皆の衆
定刻に乗り込みが完了し、フェリー出航。
デッキへと出て、遠ざかっていく小樽港を眺める。
さらば北海道、また来る日まで。
この次来る時は全日今日みたいな天気になれよぉ~
さらば北海道…
帰りは2等寝台なのでゆっくり落ち着く事ができる。
ツーリング中のメモをまとめ、デジカメとMPEGカメラの映像をリプレイし思い出に浸る。
揺れもなく快適な18時間の船旅の後、翌朝新潟港へ到着。
磐越道へと乗り込み、雨も降っていないのに何故か北海道より低い気温に雨具を着込み、東北道から自宅へと向かう。
11:00、自宅到着。
荷物一式を降ろし、着替えを済ませ、ほっとする。
9日間に渡る"初"北海道ツーリングはこれにて無事終了。
結局V-Maxはノントラブル…というより絶好調。まだまだイケることがわかった(笑)
結構な距離を走ったような気もするが、今回回れたのは北海道のごく一部である。
道北や道南ももちろん、回ったつもりになっている道東にも、行ってみたい場所は山ほど残っている。
う~む、こりゃぁ再訪しないわけにはいきませんな(笑)
今日はちょいと冷え込んでいる栃木県だが、午後からは天気も気温も回復してくるようだ、
ノントラブルで走りきったV魔をばっちり洗ってやる前に……ビールを1本だけ空けるとしよう。ふ~っ。
<本日の走行距離=約175マイル=約280km><本日の給油回数=3回><本日の教訓=あっという間の9日間でした・・・>
★
<9日間の総走行距離=約1641マイル=約2625km>(うち北海道内5日間で約1300マイル=2080km)<総給油回数=22回>
<追記2>
文中、「県道」と記載された部分については「道道」と置き換え下さい。