その5
2004/8/13
宴会を早めに切り上げたせいか、昨夜はたっぷりと寝る事ができた。
う~し、これで先日来の寝不足も解消かぁ?
見上げる空は、天気予報どおりどんよりと曇っている。
こうしてみると、そう悪い天気には見えないんですが
「朝の儀式」を済ませたあたりでぽつぽつと小雨が降ってくる。
まったく、そんなに律儀に降らなくてもいいのにな。
濡れる程の雨ではないが、念の為にと雨具を着け、テントを撤収する。
今夜もここに連泊するというにょろさんにご挨拶。んじゃまた宇都宮で。
V-Max始動。
雨は相変わらずぱらぱら程度、ま、雨具は着たままにしときましょう。
朝飯にと停まったコンビニの駐車場で、大阪ナンバーのホーネット氏に昨日行った山田さん温泉付近の状況を聞かれる。
なにやらシカツメらしく解説する俺、偉くなったもんだな、おい(笑)
県道133から75を西へ。
さて、今日が北海道の(事実上の)最終日だ。帰りのフェリーは明日の午前に小樽を出る。
今日は夜までにその小樽へ着けば良いのだ。天気も良くないし、移動をメインにするとしよう。
国道38号に乗り込み、狩野峠へ入ると気温がぐっと下がるのが感じられる。雨具を着けていて丁度良い気温である。
今は時折濡れた路面が現れる程度だが、本格的な雨になったら気温は更に下がるに違いない。
峠の頂上付近はうっすらと霧がかかっている。
晴れてれば下に見えるだろう十勝平野も白く煙っている。う~む、悔しいなぁ…
晴れてりゃねぇ
10:00、道の駅南ふらので休憩。
併設売店の茹でとうもろこしの200円はいいとして…じゃがバター300円ってジャガイモ1個の値段かよっ!昨日の農家のおばちゃんところは(バター無しだが)2個で200円だったぞ!
ま、旨かったので勘弁してやるか・・・
かなやま湖畔へ寄り道し、とっくにシーズンを過ぎていると判っているラベンダー畑を覗いてみる。
うむ、やっぱりシーズン外れだな。
1ヶ月遅かったねぇお客さん…
初日と同じ国道237(38)を北上。
交通量の増えた富良野市内で、車線反対側の駐車場にお巡りさんを発見する。
そしてスピーカー様の機械、北海道で始めてみた速度取締りである。
うむ、やはりやるところではやっているのだな、俺も気をつけるとしよう(これから?)
本当は美瑛を再訪し、またあれこれ見てまわろうと思っていたのだが、この天候&混雑ではわざわざ寄るメリットは感じられない。華麗にスルーさせていただきましょう。
富良野を離れ、湖と川沿いに国道38を西へと進む。
交通量が更に増えてくる。
道のせいというよりは、お盆休みが本番にはいったからだろう。
滝川で昼食。GSで聞いたラーメン屋に飛び込んで味噌ラーメン&チャーハンのセットを頼む。
味は可もなく不可もなく。とりあえず体が温まってほっと一息。
ラーメン屋から外へ出ると、雨がしとしとと降り始めていた。
この天気だし、素直に札幌経由で小樽へ向かえばいいものを、「どうせなら海岸線を…」と考えてしまうのが俺の貧乏性なところである。
国道451を山に入っていくに従い、雨は次第に本格的に降ってくる。
路面はもちろんびしょ濡れである。
昨日まであれほど気持ちの良かった高速コーナーが怖くて仕方がない。
うっかり轍に入り込んで滑ること数回、あ~、早いペースに慣れすぎなんだよな・・・
曲がる場所を見落とし、延々遠回りしてなんとか日本海側へと出る。
海沿いもやはり雨。
晴れていればさぞかし気持ちいいだろう国道をのったりまったりと走る。
雨ですなぁ…
トンネルに入った途端、シールドが真っ白に曇る。
トンネル内が暖かく、外との気温差が激しいからだろう。という事は、気温の下がりが急速だったに違いない。
石狩川を越えると、周囲は街らしくなってくる。
交通量も増大、その分道路の車線も増えているので混雑することはないのだが。
16:00、小樽市内到着。
明日朝発のフェリーに備え、駅前のビジネスホテルを予約してあるのだが、まずは市内を付きぬけ、向こう側へと出てしまう。
何故か?ふっふっふ、ホクレンの道南エリアの黄旗をまだ貰っていないのだよ。
小樽郊外のホクレンで無事黄旗をget。これで全色コンプリートだ。
Uターンして小樽市内。目的のビジネスホテルはすぐに見つかった。
屋根下の駐車場には既に他のバイクが多数、安い宿だからライダーも使いやすいのだろう。明日同じフェリーで帰る連中もいるんだろうな。
お泊りセットだけを持ってチェックイン。
部屋で濡れたブーツに古新聞を突っ込み(物ぐさしてブーツカバーつけなかった)下着まで全て着替えてホッとする。
とりあえずは缶ビールを一本やって、あとは飯を…食べ…に…zzz(睡)
がばりと起き上がる。ヤバい、既に20:00ではないか!飯屋が閉まってしまうではないか!
100円サンダルを突っかけてホテルを出る。
小樽で食べるといえば海のもの以外にありえない。
時間が遅い為、行こうと思っていた怪しさ抜群の「ポセイドン」(ポセイ丼という丼が食べられるらしい)は案の定閉店してしまっていた。
くそぉと、いずらんさんお勧めのしかま寿司へ。
あ、なんか場所が違うぞ、新規店舗なのか?
新しい店内のカウンターに座り、磯ちらし(ちらし寿司の丼)を注文する。
もちろんビールは必須、お通しの巻貝の煮物が旨い。メインのちらしは言わずもがな。
たっぷりと食べ、店を出る。
帰り道は遠回りして小樽運河の夜景と洒落込もう。
雨も上がった小樽運河は結構な人出だった。
夜歩きのカップルや家族連れ、それ目当ての写真屋と人力車、そして路上パフォーマンス。
ふらふらと歩き回る。
確かに綺麗な夜景である。観光地図(ホテルのフロントで貰った)によれば、見て回るところは他にも沢山ありそうだ。
今度来る時は時間をとって、もう少しゆっくり見学するとしよう。
定番ではありますが
夜半、部屋へと戻る。
サンダルを脱ぎ、ベッドに倒れこむ。
走っている最中は気づかなかったが、やはり疲れが溜まっているのだろう。
乾いたシーツと白い枕が俺を誘う、そういえば冷蔵庫にビールがもう一本…あった…は……zzz(眠)