☆ ツーリング紀行 ☆
ご近所山道探索記


偶にはご近所レポートもいいんじゃないでしょうか?
 


<2006年6月>

例によっていきあたりばったりです

 久しぶりの「完全な」土曜日の休暇。

 もちろん梅雨シーズン真っ只中だが、前日の天気予報は「もしかすると晴れるかもしれませんよ、旦那」(誰?)

 それではと目覚ましをセットし、翌朝、ベッドから寝ぼけ眼で外を覗いてみると…「おお、結構晴れているじゃん。」

 空はうす曇、だが太陽もちらちら覗き充分に明るい。

 がしがし歯磨きしながら聞いた天気予報では、「曇り時々晴れ、でも夜になったら雨ですぜ、旦那(だから誰?)

 よ~し、んじゃぁ出かけるかぁ!

 ★


 クローゼットから新品のメッシュジャケットを引っ張り出す。

 紫外線焼けで色あせ&ファスナー不調となった前ジャケットの後継として、何年ぶりかで新調した夏用ジャケット。
 今日はこれの着心地も試せるだろう。

 下はGパン、グローブはメッシュ。
 完全に夏仕様の格好となる。


今年の夏はこの格好でいかせていただきます

 ★

 隼で走り出す。
(V魔はウォーターポンプ修理中)
 さて、それではどこへ出かけようか。

 夜から雨だし、夕方にもヤボ用があるので遠くまで行く気にはならない。
 日光はこの前行ったし、買うものはないからライコランドもいま一つ、何より混雑は御免だし…「そういえば古峰ヶ原付近の道路が新しくなったって言ってたよな」
 
 うちのBBSで発煙党幹事長さん&百式さんが話していたのを思いだす。

 鹿沼市から山を登ったところにあるそこそこ有名(?)な古峰ヶ原神社付近は、快適なワィンディングの宝庫でもある。

 道が曲がりくねっているだけでなく、交通量が少なくので気持ちよく走る事ができるのだ。

 考えてみれば、あの辺りへはここしばらく行っていない、ちょいと覗いてくるとしよう。

 ★

 宇都宮市内を抜けて、だーっと走って鹿沼市内。

 今日は天気が良いだけに気温も高い。道路わきの電光掲示板には28度前後の表示がある。
 
 晴れるとすっかり夏の気配だねぇ…、いやぁ、それにしても新しいメッシュジャケットってのはやっぱり・・・
 
 「せんせぇー(誰?)走ってると涼しいんですが停まると暑いですぅー」

 「半メッシュ」とでも言うべきこのジャケット。走行中はきれいに風が抜けるのだが、信号待ちで停まっていると汗をかく。
 まぁ、メッシュジャケットの宿命といえば宿命なのだけれど。
 
 「しかし28度程度でこれだと、真夏の35度のときとかはどうなるんだ?それに山の上に行った時、これまでのように『ぴっちり前を留めて防寒』というわけにはいかないよなぁ…」
 ぶつぶつ言いながら隼を走らせる。ま、そのうち良い方法が見つかるさ。(そうか?)

 ★

 市街地はそれなりに混雑していたが、案の定、山間部へ入ると交通量は無くなった。

 川沿いの田舎道を快適に流す。

 道路と並行して流れる(というより道路が並行して作られているわけだが)大芦川は、梅雨の雨のせいで増量中
 だが不思議と濁っていないので流れが実に綺麗だ。

 時々伸び上がって川を眺めながら快走、川面を渡ってくる風が気持ち良い。


水量増量中


 まったりと走って、程なく古峰ヶ原神社へと到着。

 神社の駐車場手前から左へと曲がるのが粟野方面へ抜ける道である。

 どぉれ、ここがどんな感じに変ったんだ?

 なるほど、その昔、荒れ荒れの林道だった場所は綺麗に舗装されたワィンディングに変わっていた。
 
 一部(初期に舗装された部分?)はちょい路面が荒れ気味だが、それ以外はギャップもなく走りやすい。
 
 見通しが良くない部分もあるからペースは上げられないが…うん、軽く流すには良い道だな。


広い場所もありますよ

 良い道は、粟野町へと降りる分岐点まで続いていた。
 
 その先、山を越えていく道は現在工事中。
 これが前日光牧場…というか、粕尾峠の頂上まで抜けてくれると、日光まで行くルートがもう一つ増えるんだが、この分だと繋がるまでにはもう少し時間がかかりそうだな…

 景色を楽しみながら一息ついてUターン。
 
 一気に古峰ヶ原まで戻って、今度はそこから山の上に上ってみる。

 こちらの道は細く、カーブも180度の九十九折れ。
 斜度も大きく、山側からは水やら落ち葉やらがどばどばと流れてくる。「あ~、帰ったら洗車してやらないと」

 この道は、峠の頂上の湿原で行き止まりとなる。
 
 砂利のスペースに隼をとめてまた一息つく。
 
 さすがにここまで上ると気温は下がる。止まっていても汗をかくことは無い。
 
 この先も道を作っているけれど、ここはここで行き止まりのままでもいいような気がするなぁ…


静かな湿原なんですよ

 それっと山を降りていく。
 
 とりあえず神社まで戻ったものの、このまま帰るのではつまらない
 
 そうだ、いつぞや確認した土砂崩れ現場がどうなってるか、行き止まり覚悟で確認してこよう。

 古峰ヶ原神社の大鳥居から脇道へと入っていく。
 通行止めでなければ、ここは日光から鹿沼への裏抜けルートだ。ルートは既にレポート済み…って、そういえば「栃木県北部ツーリングガイド」しばらく更新してやってないなぁ。

 人家のあるうちはまともだった路面だが、上に登るにつれ荒れてくる。
 
 「8km先行き止まり」の看板を横目に通り過ぎるころからガレ場状態となる。
 いや、道ってのは人が通らなくなると急に荒れるもんなんだねぇ。

 路肩には雑草が生い茂り、日陰の路面は苔だらけ。
 落石がごろんごろんと転がり、雨で流れた落ち葉が前を塞ぐ。
 あ~、50扁平タイヤだと気を使うぞぉ・・・

 「熊出没注意」の看板にビビりながら、なんとか崩落現場まで到着。
 
 状況は以前来たときとまったく変っていない。
 ふ~む、手前の看板に「平成19年3月開通」って書いてあったけど、あと9ヶ月でこれ全部直せるんだろうか?


崩落しっぱなしですな

 よいしょと切り替えして、来た道を戻る。
 
 倒木を潜って岩を避けて・・・こんな苦労をしていったいここまで何しにきたのか自分でも今ひとつよくわからないが、ま、いいか、ネタになるなら。

 
こんなとことかですが

 
 県道まで戻れば、後は一気に帰るだけ。
 
 この分だと、今日の走行距離は200km弱か?
 夕方までには時間があるし、せっかくだから鹿沼で蕎麦でも食べていくとしよう。

 

<本日の走行距離=約200km><本日の教訓=ネタの為なら走ります>




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