☆ ツーリング紀行 ☆
2006 北海道"セレブ"ツーリング記

<3> 


<2006年8月14日>

3日目は丘を走ります

 6:30起床。う~む、またキャンプの時と同じような時(以下略)

 素泊まりなので朝食を待つ必要はない。さくさくと荷物をまとめ出発となる。
 
 空は…霧か?
 昨日の霧多布同様、白いモヤがサロマ湖を覆っている。北には青い部分も見えるのだが…ま、とりあえず走ってみるか。

 国道238を北へ。

 時折さぁっと霧が晴れ、青い空から太陽が照りつける。
 かと思えばいきなり周囲が真っ白になり、視界が百メートル程にまで落ちる。
 気温もそれにあわせて激しく上下。
 うーむ、こりゃぁかなり気まぐれな天候だな…


場所によっては見事な青空なんですがねぇ





 サロマ湖を離れ、コムケ湖のキャンプ場脇へ。

 そう、いつもの場所で画像を撮ろうとやってきたのだ。
※コムケ湖とオホーツク海に挟まれた狭いダート

 しかし、残念なことに今日のこの場所は霧の中であった。(海沿いだからなぁ…)

 バイクを停め、海沿いを散歩する。
 うまくすれば散歩中に霧が流れて…と考えていたのだが、そうは問屋が卸さないのが人生というものである。


海すら見えません


でもまぁ、そんな景色も面白いかと


思うんですがどうでしょう?

 国道238へと戻った9時過ぎ。
 セイコーマートでの朝食は、缶コーヒーグランディアブラックと例の豆パン。
 あまりに旨いこの2つの組み合わせを「軽食黄金セット」と勝手に命名する。

 R238は、相変わらず霧と青空が交互に現れる。
 途中、道道334に乗り換え、向きを西へと変える。

 途端に当然のように晴れ上がる空。気温も急上昇。
 ううむ、やっぱり晴れると気分も盛り上がるな、内陸部の道道は取締りはさほど厳しくないとは聞くが、お巡りさんにだけ気をつけながら行くぞぉ…


どっか~んと晴れました

 道道334は長々とした直線。
 道道137に変わった辺りからはくねくねの峠道。
 毎度同じ表現で申し訳ないが、この道も快適なツーリングルートだった。
 
 目を三角にするつもりはないので、ギアを6速に放り込んだまま走る。
 このギアでもなんの問題もなく走れるのが隼の凄いところだ。
 尤も、回転が低いので感覚的に遅く感じてしまい、カーブに突っ込んでから大慌てという事があるので注意が必要なのだが。

 道道137から道道61。
 上紋峠(?)はスノーシェイドがかかっていてトンネル状になっている部分が多い。
 もちろん雪対策(風もあるかな?)なのだろうが、見通しが利かず急カーブがあったりするのでちょいと怖い。
 まぁペースを落とせばなんて事ないんだろうが。

 道道101
 くっそ~、こんないい道なのになんで誰一人走ってないんだぁっ!

 イイ感じに走った後は、わき道の川原で休憩。
 太陽も水のせせらぎも気持ち良いけど、ここ、熊とか出てこないだろうな?


ならこんなところで休まなきゃいいものを・・・
 
 

 一気に走って旭川。

 市街地に用はないのだが、今日の宿のある美馬牛(昨夜予約した)へ抜けるためには仕方がない。

 旭川郊外の道の駅で昼飯休憩。

 入り口で茹でとうもろこしを売っていたので何気に注文すると「150円です」という。
 おいおい美幌峠の半額じゃないか。しかも茹でたてでバカウマ。地元の婦人会の出店らしいが、これは良いところへ出くわしたぞ。

 気分が乗ったので、隣のラーメン店へと入ってみる。

 ところがこちらは大失敗。
 どのくらいの失敗かというと、この俺が麺を残してしまったほどである。うう…このダメージは大きいな…

 HPを回復すべく西瓜ジェラードを購入。メロンかと思うほど香りが高く、これは大正解でほっとする。
 「そうかメロンか、明日はメロンを制覇しなくてはな」


あきらはすいかじぇらーどをてにいれた

 さぁて市街地はスルーして…と気づく。そうだ、市街地ならバイク屋があるじゃないか。

 昨日のチェーンがどうにも気になって仕方がない(←気にしないって言ってなかったか?)
 バイク屋でチェーンのメンテ「だけ」をしてくれるかどうかは微妙だが、チェーングリスは売っているだろう。

 旭川市街の幹線道路でバイク屋探し。

 お盆真っ只中という事で休みの店も多かったが、SUZUKIの看板を出している店を発見できた。

 尋ねると、やはりチェーンのメンテ「だけ」というのはやっていないとの事。
 口には出さないが、店の親父が「チェーンなんてそんなに気にしなくても大丈夫だよ」目で語りかけているのがわかる。
 「いや、それは俺もわかっているんだよ。でも気になってんだから仕方ないじゃん!」とこれまた目で答えてみる。

 定番ワコーズのチェーンルブを購入。おまけに掃除用ウエスを貰い、礼を言って店を出る。
 
 まぁチェーンルブなんてのは消耗品だから、いくらあっても邪魔ではない。
 自宅ガレージの棚にはついこの前買った新品がまるまる一本あるけどなっ!

 コンビニの駐車場の片隅で、ウーロン茶を飲みながらチェーン掃除開始。
 ウエスで汚れを落とし、ルブを吹く。炎天下だが良い休憩となった。

 
チェーンルブゲット。それにしてもホイール汚れたなぁ・・・

 ピカピカになったチェーンに満足したら、さぁ、美瑛の丘を目指すぞぉ!

 これまた毎度お馴染み美瑛では、例によってあれやこれやと見て回る。
 月曜日なので観光客の数は少なめで、ゆっくりと見物して回る事ができた。


今年は「なんとかの木」というよりは


丘全体と言うかなんというか


そんなのを見て回ってました

 一通り見回って小休止。
 そうだ、そういえばこの先には「ジェットコースターの道」というのがあるらしい。ちょっと覗きにいってみるか。
 
 その名のとおり、そこはまっすぐな道が上下にうねりながら続いている場所だった。
 
 ぐわっと上ってぐわっと下る。
 昨日の開陽台のお約束コースを、高さはそのままに距離を縮めたような感じだろうか。


よ~く見ないと判りませんが、向こう側はうねってます

 ちょっとスピードを出して走るとなかなか楽しいのだが、なせか観光バスも多数走っているので無茶はできない。
 なんでこんな脇道をバスが走ってるんだ?国道の抜け道も兼ねているのだろうか?

 それでも面白がって走っていると、突然空に真っ黒な雲が現れた。
 
 おやおや?と思う間もなくボツリと降りだす大粒の雨。ヤバい、夕立だ!

 見上げる黒雲はまだ小さい。雲の流れる方向を探って……東へ逃げろ!

 東へ一直線に200Mも走ると雨はぴたりと止んだ。
 念の為そのまま走り続け、数キロ離れた場所で止まって様子を伺う。

 じりじりと離れていく黒雲。その下はもやもやとした塊に覆われている。
 う~んあれはやっぱり「大粒の雨」なんだろうな、とすると結構酷いことになってそうだ。

 30分ほどぼーっとして、そろそろと西へと戻る。
 カラカラだった路面がある一線で水浸しへと変る。予想通り局地的な雨だったようだ。


え~、ここから先が雨だったみたいです



 それにしてもこの路面だと観光するにはちと辛い、今日は早めに宿へ入るとするか。

 水しぶきに閉口しながら、美馬牛の今宵の宿へと到着する。

 歓迎してくれた宿のご主人に聞くと昨日も同じような天候だったらしい。
 「雨具着ないで済んだのはラッキーだったねぇ」との事。ええ、そりゃもう天下御免の晴れ男(意味不明)ですから。

 ゆっくり風呂に浸かってビール飲んで夕飯食って。

 「あ~、やっぱり布団で寝られるってのはいいざますねぇ」(←セレブ風)
 

 
<本日の走行距離=約351km><給油回数=2回><教訓=せっかくチェーン掃除したのになぁ・・・>

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