☆ ツーリング紀行 ☆
2006 北海道"セレブ"ツーリング記

<4> 


<2006年8月15日>

4日目は…え?もう最終日?

 6時前起床。う~む、ま(以下略)

 8:30出発。
 去年より1日少ない今年の北海道ツーリングは今日が事実上の最終日。もったいないので小樽まではゆっくり走るのだ。

 美馬牛から南へ、太い道を避け畑の中の農道をふらふらする。
 空は見事な青空、朝だというのに既に気温はイイ感じに上がってきている。こりゃぁ今日は暑くなるぞぉ…

 まずは朝の記念撮影。見晴らしの良さそうな丘に向けて砂利の農道を駆け上げる。
 あ、そういえば去年はこれで失敗したんだよな…


今年は大丈夫でした

 上富良野手前。思いついて道道353から966、十勝岳へと上っていく。
 ここは去年、(風呂を探して)夕方から夜にかけて走ったがとても気持ちの良い道だった。今年は昼間に走ってやろう。
 
 森林の中をずどーんと通る太い道。正面にはどかーんと十勝岳、空は真っ青。くはぁっ気持ちいいぃ~!

 高度が上がると道はワィンディングへと変わる。
 山の頂上付近は少しだけガスっていたが、それでも雄大な景色をみせてくれた。
 一気に上って一休み。あ~空気が旨いなぁ…


駐車場は車でいっぱいでした

 道道291の下りで一緒になったのが、キャンプツーリングと思えるゼファーの軍団。この先頭の1台が妙に速かった。
 荷物満載なのに下りの中速コーナーをリーンウィズでするすると曲がっていく。うーん、俺はあんなスピードだともう少し気張らないと曲がれないなぁ、ってのはこういうところに出るんだよねぇ…
 
 R237はゆっくり走り(パトカーがやたら多い)中富良野の先で「確かこのあたりだったはず…」と左右を見渡す。
 ありました、去年入ったメロン屋(いや、メロンだけじゃないけど)が。
 
 「おばちゃん、メロン食わせてくれ!」

 半分かい?と聞かれたので、いや1つまるまると答える。
 冷蔵庫でよく冷やされたメロンを半分に切ってもらい、カレースプーンで豪快に頂く。

 うん、旨い。
 おばちゃんは「今年のはちょっと固くてなぁ」と言っていたが、いやこれ充分柔らかくて美味しいよ。

 一気に食べ尽くしたくなるがもったいないのでゆっくりと食う。
 後から入ってきた家族連れの子供がじぃっとこっちを見ている。ダメだ、これは俺のものだからやらないぞ(←同レベル)

 もちろん完食。ふぅ、さすがに1.5kgクラスのを1個やっつけると腹に溜まるねぇ。

 
いただきます&ごちそうさま

 甘いゲップをしながらR237を南下。日高まではこれまたゆっくりと走る。
 こういう時、前に1台地元ナンバーの車をおいて走るとなにかと安心できるものだ。

 ピーカンだった天気だが、山間部に入と雲が増える。
 晴れているところはすさまじく暑いが、雲の下に入るとひんやりとした風が首筋をなでる。
 う~、こう気温の上下が激しいと風邪とかひきそう

 日高で休憩の後、向きを西へと変えて札幌方面を目指す。
 もちろん札幌市内に用はない。あるのはサッポロビール園にのみ。
 
 R274を延々と走り、北広島あたりから地図を模索しながらなんとか到着したビール園。中は意外にもひっそりとしていた。
 駐車場は車でいっぱいなのだが人の姿はちらりほらり。みんな「ビール醸造見学コース」とかを回っているのだろうか?
 
 ビール園へと来た目的はもちろん昼飯。当然ジンギスカンである。
 
 レストランへと入り、メニューを前にさてと悩む。
 基本は「食べ放題コース」なのだろうが、最近の俺は食が細い(そうか?)。しかも今日はビールを飲めない。
 迷いながら、お勧めの「手もみ3種盛り」なるものを1人前だけ注文する。まぁこれで足りなけりゃ追加すればいいさ。
 
 ところが運ばれてきた肉を見て仰天する。「おねぇさん、これ1人前だよね?」

 普通の焼肉屋だと確実に3人前の量。しかも肉の切れが大きい。うは、これ2人前とか注文しなくてよかったぁ…


画像だと少なく見えますが、実物見ると驚きますよ・・・

 ゆっくりと焼いて食う。

 「寂しいものがあるとすれば、それは一人で行く遊園地とジンギスカンである」(読み人知らず)

 いや、遊園地はともかく、ジンギスカンは結構楽しいけどなぁ・・・

 量だけでなく、味的にも大満足。
 舌の肥えた道民の方にどうかは判らないが、少なくとも北関東の人間には充分に旨いジンギスカンだった。
 
 「よぉし、この次は車で(乗せてもらって)来て、ジンギスカン+ビール(もちろん飲み放題)ってのをやってやるぞぉ…」

 膨れた腹を抱えて出発。
 
 途中、道路脇でレーダーを設置中の場所を行き過ぎる。ううむ、やはり市街地の周囲は要注意なんだねぇ。
 
 札幌市へ入る手前でR230へと乗り換え、ぐるり西へと回って道道1号へ。

 ここは去年逆方向から試した道、川沿いのアップダウンのあるワィンディングで腹ごなしをする。
 
 峠を上って、そのものずばり「さっぽろ湖」の湖畔でまったり。
 ぐわっと降りて、360度ループをくるくると回る。
 

 
さっぽろ湖と360度ループ

 小樽のホテル到着は17時。
 屋根下の駐車場に隼を停めてぽんぽんとタンクを叩き、荷物を降ろす。

 暑い暑いとまずはシャワー。着替えを済ませて、さて、夜歩きに出かけようか。

 小樽運河の付近をぶらぶらと歩く。
 
 去年までとは逆の小樽駅方向へも行ってみたが、こちらもなかなか風情がある。
 ガラス店、皮細工、アイヌのお守り。見ていて飽きない店が延々と続く。


こっちへ回ったのは初めて

 夕飯は、いつか来てやろうと思っていた店。
 ここはいろいろな店が入っている食のパワーセンター(?)だ。何処にするか悩んだあげく「ビアホール」の看板を出していた店をチョイスする。
 メインの料理はジンギスカンらしいのだが、昼に食べたばかりなので寿司を頼む。だが…う~む、これは失敗だな。きっとジンギスカンに力を入れすぎているのだろう。ま、俺はビールが呑めりゃぁ我慢するけどさ・・・

 「今年は食い物の当たり外れが大きかったなぁ…」と考えながら、小樽運河で夕涼みと洒落込んでみる。


人出もほどほどで落ち着けました




 とっぷりと日が暮れた後、ホテルへと戻る。もちろん途中での小樽ビール購入も忘れない。
 
 部屋でビールをちびちびやりながら荷物を片付けて…
「あぁ、終わっちゃったんでゲスねぇ、北海道ツーリング・・・」(←セレブにあらず)
 

 
<本日の走行距離=約403km><給油回数=2回><教訓=関東ではUターンラッシュがはじまったとのニュースが>

←BACK   NEXT→




 ツーリング紀行へ戻る