☆ ナンシーを探せ! ☆
ナンシー観察記録
051 ~ 100
# 100
発見者 :Ak!rA
発見日、時刻 :2008年12月
天候、気温 :晴天
該当車両 :隼
発見者の服装 :冬ジャケ
発見場所 :某喫茶店
種別 :店員ナンシー
主たる泣き声 :「なんシーシーなの?」
喫茶店にて休憩中、コーヒーを運んできた顔見知りの店員(女性)から「あのバイクってナンシーシーなの?」と唐突に聞かれ驚く。
「1300ですよ」と答えると、「でっかいんだねぇ、ガッハッハ」と豪快に笑いながら去っていった。
この手の出会いをきっかけにしたTVドラマは山ほどあるが、ドラマは現実に無いからドラマになるのだということを実感する。
#いや、相手が妙齢の女性だったらまた違った対応方法が…
遭遇時間 :1分
# 099
発見者 :モーカッター
発見日、時刻 :1998年ごろ
天候、気温 :晴天
該当車両 :CBR250Rハリケーン(1987)
発見者の服装 :ジーパン、カドヤのジャンパー
発見場所 :神田近辺の昭和通り
種別 :段ボールナンシー
主たる泣き声 :「4気筒!」
バイク便のバイトをしていた時のこと。
神田で配送を一旦おわり、昭和通りの反対側にいくために高速下の横断歩道をバイクを押していた。そこに段ボール集めの黄色いリアカーを引いた初老のオジサンが
「これは何ccですか?」 と、興味津津だけど、淡々とした語り口で話しかけてきた。
「250ccです」と答えた私。
「すごいですねー、250ccなのに4気筒なんですね。コンパクトで大したものですね」目を輝かせて語るオジサン。
「オジサン詳しいですね」
「昔はバイク好きで、4気筒のカワサキが好きでした。RSからFXIIIまで乗りましたよ」と、すっかりバイク乗りの話し口!
「すごいですねー!」 オレも先輩として尊敬の眼差しを送る!
すると急にダンボール集めの顔に戻り、「でも今はリアカー…」 と言い残して黄色いリアカーを引き始めました。
「……」 私も返す言葉がなく、黙って通りの反対側までバイクを押してエンジンを掛けました。
オジサンはエンジン音にも振り向くことはありませんでした。
遭遇時間 :3分ぐらい
管理人より : 「あの娘探すのさMidnightチューチュートレイン」といえばシャネルズのハリケーンですが、チューチュートレインならぬカムギアトレインの金属音はなかなか忘れがたいものでもあります。RSがゼファーでないのはいわずもがな、750FXがIII型で角型タンクに戻り、当時のファンをほっとさせたことを覚えているのはいったいどのくらいの世代からになるのでしょうか。いずれにせよ、リーマンショックの2009年においては少々リアルな「リアカーでダンボールを探す旅」にはあまり出たくないのが正直なところです。
# 098
発見者 :銀ねずみ
発見日、時刻 :2008年5月某日 午後4時頃
天候、気温 :晴れ
該当車両 :BMW1200R
発見者の服装 :メッシュジャケットにジーパン
発見場所 :某キャンプ場駐車場にて
種別 :シルバー派遣ナンシー
主たる泣き声 :「ほォー」「へェー!」「ハァー!」
2008年のGW期間中に佐渡島にキャンプツーリングをしたときのことです。
フェリーで佐渡入りし、軽く島を半周してから予約してあるキャンプ場に到着。すると作業服をきた70歳くらいの人生のベテランが軽トラから、軽やかに降り立ち「おたくさんは、○○さん?」と声をかけてきた。市から委託されたシルバー人材センターの「料金徴収係」だった。
ロケーションが良かったので2泊したい旨伝え、指定されていた料金を支払い、手書きの領収書をもらう間一服しつつ周囲をのんびり見回していると、唐突に「おたくさんは、どっから来なさった?」
キター!の予感。軽く狼狽しながらも、「あっ、東京です。」
「ヒェー!また遠くから来なさったね。ここまで何日かかった?」
「ハア、途中で1泊しました。」
「ほォー!すごいね!これ、いくらするの?」
来ました。これでナンシー決定です。早いとこテント立てて身軽になって買出し&温泉と行きたかったのですが、ここはじっくり観察することにしました。
金額につきオプションやら付のリアルな金額を言うのも何だったので、「軽自動車より、少し高いくらいです。」
「ハァー!そんなモンかね。で、ナンシーシー?」
「1200です。」
「ホオー!!燃費は、ドンぐらい走るかね?」
「はあ、大体20km/Lくらいですね。」
それまでも、驚愕の表情をしていましたが、さらに目を見開いて、倒れるのではと思えるくらいの顔で、「ヒョェー!!!俺の軽トラより走るンか、ハァー!!」
ここまでで既に10分くらいでしょうか、潮時と思い、施設の説明をお願いして観察を終えました。
基本的に人の良い人柄が偲ばれましたが、一言ごとに感嘆してくれるのには驚きました。このあとも、役場の許可が下りず、こいのぼり渡しが今年は縮小になった話ですとか、ご子息が東京近郊に住んでいる話だとかありましたが、計20分くらいになったので、そこは膨らまさずにおきました。
過去にもナンシー観察の経験はありますが、こんな話であの年代で、あそこまで驚愕してくれたナンシーは初めてでした。
遭遇時間 :不明
管理人より : 1200Rの燃費が20km/Lと聞いて驚愕するという意味では当該ナンシーも私も同義であると言わざるを得ません。おそらく気づかれなかったであろうBMW製という点にまで言及すれば「ベンベかねっ!!!」の泣き声も観察されたのではないかと考えると残念気がしてなりません。高年齢化が進む地方の公共施設勤務者においては今後益々ナンシーが増加していくことは間違いなし、キャンプに限らず、温泉や道の駅でも油断せぬよう日ごろから注意を怠りなくしてください。
# 097
発見者 :odeon
発見日、時刻 :2008年8月31日 午後1時半頃
天候、気温 :雲り、27℃
該当車両 :ZRX1100
発見者の服装 :メッシュジャケットにジーパン
発見場所 :市内公園の駐車場
種別 :家族待ちナンシー
主たる泣き声 :「カワサキっちゃメグロけ?」
日立市内にある「かみね公園」の駐車場にあるベンチで一服後、バイクに戻ると家族を待っていた推定70代のオジサンが近付いてきました。
そして、「これメグロけ?」「カワサキっちゃ、カワサキメグロのカワサキけ?」
と語りかけてきました。
当方が「昔の話なので、よく分かりませんねぇ...」と答えると、
「せんひゃくかぁ...」「昔メグロってバイクがあったんだよなぁ...」と、一人納得した様子でバイクを一周していました。
その隙に同行の友人に記念写真を撮影してもらいました。

遭遇時間 :5分
管理人より : ハマの伝説巨人ODEONさんからの報告です。目黒製作所が川崎重工業に吸収されたのは巷で有名な話ですが、それ以前の名称は「鈴木鉄工所」。これが後の鈴木自動車との提携に影響があったかどうかは神の味噌汁というところでしょう。ZRXを見てローソンレプリカを思い出すか火の玉Z2を想像するかW1まで遡ってしまうかでその人となりが判ってしまうような気もします。次回当該ナンシーとの再会に備え、神戸カワサキワールドへの参詣と「カワサキ モーターサイクルズストーリー」(小関和夫:三樹書房)の熟読をお願いいたします。
# 096
発見者 :ジジイ1000RR
発見日、時刻 :2007年9月12日 午後1時頃
天候、気温 :晴れ
該当車両 :CBR1000RR '06
発見者の服装 :ホンダメッシュジャケにジーパン
発見場所 :長野県松本市安曇 道の駅 風穴の里
種別 :隠居ナンシー
主たる泣き声 :「これ何キロ?」
秋空のもと、白骨温泉につかり甲斐路へ向かう途中に寄った道の駅での事、待ちに待ったナンシー確保の予感・・・的中!
休憩を済ませ愛機へ戻ったところ、悠々と隠居生活を送ってるいるであろう恰幅のいい初老の男性が愛車を前後左右から観察している。
当方初めての遭遇である為取り扱いが判らず、メットを被り乗車の準備をしていると・・・メットの中の私の顔を覗き込み「これ何キロ?」
ブハッ・・何CC?では無いのか?
恥ずかしくも愛機の乾燥重量・装備重量を知らない私は「170キロ位ですかねぇ~」とごまかしていると「倒したら起こせないね~」・・・こう言う着眼点もありかと関心させられる一言を発したのです^^
勿論、ナンシー特有の「何CC?」が立て続けに質問されましたが、なんだか拍子抜けしてしまった遭遇でした(笑)
定番の問答を繰り返した後・・「重いね~気をつけてね~」が最後の泣き声でした。
気づき点:ナンシー一匹が発生すると釣られナンシーに取り囲まれる危険ありですね。
帰宅してから愛機の乾燥重量177Kg・車両重量206Kg・総排気量998ccなど等スペック表にて諸元を確認することと相成りました。
遭遇時間 :5分
管理人より : 「ZX10にRRってあったっけ?」とKawasakiサイトを探してしまったのは実は秘密の話です。「これなんきろ?」は比較的よくある問いかけ、車検証のコピーと車両のパンフレットはいつでも取り出せるようにしておく必要があるかもしれません。乾燥重量と車両総重量のどちらを答えるべきかは「状況による」というのが正直なところですが、キャンプ用品フル装備のV-Maxの場合、「300kgくらいですね」があながちネタでないのが実は辛いところです。「起こせるか?」の問いに対しては「倒すなんて考えたこともないな…フッ」とニヒルに佇んでみるのも良いのではないでしょうか。
# 095
発見者 :まーぼー
発見日、時刻 :2007年7月27日 午後1時頃
天候、気温 :晴れ
該当車両 :NSR250R
発見者の服装 :街乗り的なシャツとパンツ(そしてフルフェイスとグローブ)
発見場所 :海老名パーキングエリア
種別 :おじさんナンシー
主たる泣き声 :「これ排気量いくつ?」
代休を利用して、タイヤとチェーンの慣らしに出かけた時の話です。
うだるような暑さに参り、水分補給しようとパーキングエリアに寄りました。
停車してグローブを外していると、両手にカップコーヒーを持ったおじさんがマジマジとこちらを眺めつつ期待通りに鳴き始めました。
「お~」
「どうも」
「これ排気量いくつ?」
「250しかないんです」
「250!?最近の250は巨大なんだな~」
「もう10年くらい前の(バイク)なんですよ」
「へ~、レーサータイプってやつ?」
「そうです。あんまり流行りのタイプじゃないですけどね」
「そうなの?カッコイイけどな」
「ありがとうございます」
「熱中症には気をつけてね。降りたとたんフラついたりするからね」
「ありがとうございます。気を付けます」
「じゃあ事故に気を付けて」
「はい。さようなら~」
会話内容から、元ライダーの可能性が高いような気もします。それとも誰かに聞いて熱中症の事を話していたのでしょうか?初の愛車が納車されて週間弱での出来事でした。
「時代遅れのレプリカでも、ナンシーには出会えるんだ」という自信と希望を持つ事ができました。今後も積極的に捕獲して参る所存です。
遭遇時間 :2分
管理人より : 一見親父ライダー風ではありますが、名車NSRの存在を知らないとなるとやはりナンシーである確率が高いと思われます。杉下右京が北野広大だったのは確かに熱中時代ではありますが、NSRが発売される更に前の話だけに今回との関連は薄いと思われます。熱中症と事故を心配してくれたということは医療関係者である確率も高いのではないでしょうか。次回は場所を首都高湾岸線に移し、深夜の市川パーキングで黒いポルシェに乗る当該男性を探してみてください。
# 094
発見者 :darkstar
発見日、時刻 :2007年8月29日 午前9時30分
天候、気温 :晴れ、22~3度ぐらい?
該当車両 :ハーレー・XLH883 スポーツスター (黒)
発見者の服装 :クシタニ紺色ジャンパー、メッシュ・ライディングパンツ黒、ブーツ黒
発見場所 :蓼科ビーナスライン、展望駐車場
種別 :マイサンナンシー
主たる泣き声 :「何日間のご予定ですか?」
10年間コツコツと貯金をしてついに買った憧れのハーレー・スポーツスター。購入後1年半が経過し「ついにやって来たぜ、信州一泊二日の旅!」
早朝に蓼科の宿を出て、平日のガラ空きのビーナスライン往復75kmを一気に走り切った後の白樺湖近くの展望台駐車場午前9時30分。
信州の山々をバックに愛車の写真を撮りながら、「う~む、オレはさすらいの旅人だな」などと『さすらいのライダー・ブロンソン』的気分に浸っていると、60歳前後のオバサンと40歳前後の男2人が乗用車から降りてこちらに近付いて来た。
おっ、来たなナンシー! 安物だけど、俺のバイクはハーレーなんだからな、俺はさすらいの旅ライダーなんだぞ、ナメンナヨ。
オバサン:「バイクで旅行ですか? いいですね~」
俺:(おっ、なかなか上品な鳴き声!)「ええ、まぁ。信州はイイところですね」
次には必ず「このバイク、なんしーしー?」と聞いてくる筈だ。今日は何と答えようかな。やっぱり今日も「880cc」でいくか、と考えていると、
オバサン:「何日ぐらいの日程の旅行なんですか?」
俺:「えっ、あ、今回は横浜から一泊二日の予定です」(予想外の知的な鳴き声に少々戸惑う)
オバサン:「実は、ここに居るウチの息子もバイクに乗ってるのよ。」「ウチの息子、つい3日前に世界一周の旅から帰ってきたばかりなのッ」
俺:「えっ? せっ、世界一周ですか!?、、、、、バ、バイクで、ですか?!!!」
オバサン:「そう、2年間も行ってたのよぉ~。久しぶりに帰ってきたからこうやって一緒に旅行してるの」
俺: 「・・・・・・・・・・!!!」
私もかつてはオフ車でキャンプツーリングなどを経験したことがあるので、テントを積んでキャンプをしながら世界を回るライダーには、昔から尊敬&畏敬の念を抱いていたのである。2年間世界一周に比べれば、オレの信州2日間の旅なんてツッカケぞうりを履いて3軒となりのタバコ屋にショートホープを買いに行くようなものだ。全身がしびれて意識がもうろうとする中で、息子氏を相手に必死に「すごいですね~」「どんな国を回ったんですか?」「なんしーしーのバイクですか?」などと話しを合わせているうちに、ついにオババのとどめの一刺しが来た!
オバサン:「もうこれで3回目なのよぉ~、世界一周ゥ。定職は無いし、嫁さんには逃げられるし、もういい加減落ち着いて孫でも作って欲しいワ。ギャハハハハハハハ !!!」
俺: 「さっ、さ・ん・か・い、、、ですか、、、せ、世界を3回、、、、、ですか、、、!!!」
ズタズタになったプライドを更にシュレッダーで千切りにされたような気分。
「2日間の旅で喜んでいる自分なんて、バカ丸出しだ」「今までの俺のバイク人生は何だったのか?」「もう、ツーリングなんてバカバカしくてやってられないぜ」「いっそのことバイクをやめてしまおう、、」精神が錯乱して半狂乱になりながら「あ、あの、先をイショギますので、コ、これでシチュレイしましゅ・・・」と、逃げるようにその場から走り去った。
ナンシーハンターの撃退に成功して勝ち誇ったような笑みを浮かべ「気をつけて”旅”を続けてネェ~」と手を振るオババの言葉がグサグサッと背中に突き刺さるのであった、、、。
遭遇時間 :20分
管理人より : 883だけにパパサンかと思いきや、マイサンナンシーだったというのがなかなかに興味深いところです。親の息子自慢は世の定め、ナンシーとて例外ではありませんが、本人(息子)がそこにいるのに自慢すを繰り返すとはかなり毛深い心臓を持つナンシーであると言わざるを得ません。一泊二日ツーリングは700日間世界一周に比べれば確かに井の中の蛙なのかもしれませんが、「されど蒼空を知る」との例えもあります。次回遭遇に備え「お一人様歓迎、片道100kmご近所名所ツーリングレポート春の陣」につき独自に調査しておく必要があるでしょう。
<謝>
PCのトラブルにより、2008年1月~4月間のメールが消去されてしまいました。
この間にメールをいただいた皆さん、大変申し訳ありませんが何卒ご容赦ください。 m(__)m
# 093
発見者 :クロネコ
発見日、時刻 :2007年2月某日 午後四時頃
天候、気温 :晴れ
該当車両 :CT110保貯箱付き
発見者の服装 :MA-1にジーパン
発見場所 :某ホームセンターの駐輪場
種別 :おばちゃんナンシー
主たる泣き声 :「これ何馬力?
」
とあるホームセンターで用件を済ませ、駐輪場で愛車のハンドルロックを外そうと手を伸ばした時、何やら目の前に熱い視線が。
どこにでもいそうなおばちゃんが、まじまじとCTの真っ赤な車体と蛇のようなマフラーガードを凝視した後、この車体では初捕獲となる期待に応えるかのようにおもむろに鳴きはじめました。
「キレイなバイクやね~」
「ありがとうございます」
「これ何馬力?」
(ひゃく…ば、ばばば馬力?)「う~ん確か7馬力くらいでしたっけね」
「…ちゃうちゃう。250とかあるやんか~」
(排気量かいっ!250馬力ってどんなモンスターマシン)「110ですよ」
「へぇ~…ウチの息子も昔バイク乗っててねぇ…」
という定番のパターンに。
バイク歴1年ちょっとの少ない経験ながら、「なぜナンシーの息子さんは必ずバイク乗りで、必ず事故をしているのでしょうか?」との疑問が沸き起こりました。
あたりさわりのない会話をしてお別れしましたが、母親を「息子が事故ナンシー」に成長させないよう、安全運転を心に誓うのでありました。
遭遇時間 :3分
管理人より :排気量や馬力という概念をナンシーに説明するのが至難の業であることは今更語るまでもない事実ですが、「ナンシーの息子は必ずバイク乗りで事故を起こしているの法則」は確かに検証する価値のある案件かもしれません。「赤いバイクは郵便局のバイクの法則」により日本郵政公社の備品に間違われがちなCT110ですが、少なくともスーパーカブの血を引いていることだけは誰の目にも明らかです。「赤い」という形容詞に流され、通常の3倍の速度で走ることのないよう、今後も安全運転を心がけてください。
# 092
発見者 :チョイクールオヤジ
発見日、時刻 :2007年 お正月
天候、気温 :晴れ、11度前後
該当車両 :XJR1300
発見者の服装 :冬ジャケ、Gパン
発見場所 :関西の某バイクショップの駐車場
種別 :通りすがりナンシー
主たる泣き声 :「なんしーしー?」「免許が無いからなぁ~」
状況詳細 :
お正月休みのある日。
某バイクショップで中古車等を見た後、店の外へ出てXJRを見ていると、先ほど玄関付近で手にゴミ袋と透明なプラスチックの棒のような物をもっていた見た目55歳前後で背の高いおじさんが近寄ってきました。
いでたちは皮のパンツにトレーナー。髪は肩まであり身長も180超えていそうなベテランライダー風。
「こんなんでドルゥーーンドルゥーーン♪と走ったら気持ちええやろなぁ~」
話かけられるとは思っていなかったので少々驚きましたが、軽く相槌をうちながら心の中では「Vツインちゃうちゅーねんっ」と思っていました。すると次には、「これはナンシーシーやろ」と来たのです。
ライダーのかっこしたナンシーーだったのね!
とりあえず「「これは1300ですねぇ~」と柔らかく返答していました。
するといきなり「免許がなくなったんやぁ」と言うので、「免停中ですかぁ?」とたずねたら、30数年前に事故に在って入院中に更新切れをおこしたそうです。
その後しばらく身の上話になったのは言うまでもありません。
最後には「この年になってからまた一から取りにいくのもなぁ~と」潤んだ瞳で語っていました。
哀愁を漂わせて帰るその姿に、「60歳を過ぎていたんだぁ~、なんで皮パンはいてるねんっ」と思ったりしましたが、バイクが好きな事に変わりは無く、ナンシーの種類の多種多様さに今更ながら気づいたこの日の出来事でした。
遭遇時間 :不明
管理人より :免許を取リ直すか否か30年間悩んでいたとはこのおじさん、「くよくよナンシー」の称号を与えても良いかと思われます。はぐれナンシーの身の上話が始まれば30分の停滞は必定、一月の寒風が体を芯から冷やしてしまった事は想像に難くありません。それにしても身長180cmに長髪皮パンでドルゥーーンドルゥーーンではまさにボーントゥビーワイルト。「デニスホッパーが日本人をスカウト!」の報が流された暁には、是非アメリカ国旗をペインティングしたヘルメットをプレゼントしてあげてください。
# 091
発見者 :まーぼー
発見日、時刻 :2007年1月1日 午前三時頃
天候、気温 :晴れていましたが とても寒かった
該当車両 :リトルカブ(改)50cc→100cc(ピンクナンバー)
発見者の服装 :オーバーパンツにダウンジャケットとモッコモコ
発見場所 :東京某所の神社
種別 :酔いどれナンシー
主たる泣き声 :「焼きそば食べる?」
状況詳細 :
草木も眠る丑三つ時、一人寂しく初詣に某神社近くに駐車、初詣を済まして愛車の元に戻ると…愛車を止めた横のベンチに座るおじさん3人組がいました!
※当方の車両は、リトルカブ50cc→100ccエンジンに積み替え、原付2種登録のピンクナンバーで結構な爆音と外装の改造をしています。
酔ってるみたいだし絡まれたらやだなーとエンジン始動、いきなり鳴きました…”おースゲー音だな~、これ何シーシー?”
来た!!と思いすぐさまエンジンオフしました。
”100ccですよ~”と答えると”スゲー”と鳴き”これはシートが長いけど2人乗りできんの?”
”はい””スゲー”と連続鳴き…何か質問をして当方が答えると”スゲーッ”と鳴きっぱなし。
20分位の長い遭遇時間だったのですが、書き切れないほどの質問→回答→スゲーッを繰り返し…最後の鳴き声は”焼きそば食べる?”でした!
さすがにそれは遠慮して帰宅致しました。
新年になり初めて話したのが、知らないナンシーだったのは幸運なのかと自問自答を繰り返しております・・・・・・今年も爆釣の予感です。
遭遇時間 :20分位
管理人より :初詣でナンシーに遭遇する事が吉兆なのか凶兆なのかは非常に意見の分かれるところですが、少なくともひと波乱もふた波乱もある一年になる予兆であることは間違いありません。ピンクナンバーのカブがナンシーにとって未知との遭遇であった事は疑いようの無い事実、「スゲー」の鳴声を「ス→ゲ↑エ→エ↓エ→」と5つの和音で表現したであろうことも容易に想像が付くところです。次回遭遇の際にその期待を裏切らぬよう、カブに3色のネオン管を装備し深夜の峠で未確認走行物体と化してみるのも一興ではないでしょうか。
# 090
発見者 :ごおせ350
発見日、時刻 :2004年 夏
天候、気温 :曇り、不明
該当車両 :goose350
発見者の服装 :皮ジャケ、Gパン
発見場所 :和歌山県龍神村付近
種別 :観光客ナンシー
主たる泣き声 :「なんしーしー?」「どこの?」
状況詳細 :
関西では有名なツーリングスポットである、高野山から龍神村(温泉で有名)を繋ぐ龍神スカイラインでの事。
休息に中間地点の護摩壇山スカイタワー駐車場へ愛車を止め、缶コーヒーをすすっていると・・・来ましたよ、それらしきお方が。噂には聞いていたものの、遭遇ははじめてです。
年のころは40から50代の男性がお一人、観光バスの休憩タイムなのか、うろついていた際に我が愛車に気付きました。
テクテクと近付いてきて、しげしげ愛車を眺めて開口一番「これ、なんしーしーなん?」
おぉっ、型にはまったナンシーっぷり!感動に近いものを覚えつつ、「350ccですよ」と答える私。
「へーっ、めずらしナー(珍しいなーの意)。」と仰る男性。
何か違和感を感じつつ、初めての遭遇の緊張?で気付かぬ私。
その後も、あちこち我が愛車眺めています。
私が「スミマセン、ちょっとうるさかったですか?マフラー換えてるもんで。」と言って謝ると。
「そうか?気にならんかったで。ところでこのバイク、どこのん?」と男性。
「へっ?スズキですけど・・・」と私。
「ほーっ、外車かと思たわ。」と言って男性は近くに寄ってきた、同じバスに乗っていたであろう男性となにやら話しながら、去っていきました。
もしかしてその男性、実は昔バイクに詳しかったんじゃないかと思う次第であります。
gooseと言うバイク、ノーマルでレプリカばりのセパハン、トラスフレーム、シングルエンジンで350ccと言う中途半端な排気量、今で言うネイキッドのバイクです。
しかも我が愛車は、真っ赤。タンクにはスズキの「S」をあしらったエンブレムではなく、gooseと入ったエンブレム。
メーカーがわからないと言うのはわかるのですが、外車って・・・
あのお方、ドカのシングルマシンを知っていた大先輩なんじゃ・・と思ってしまった次第であります。
ドカのスーパーモノは350ccだったはずですから。
もしそうなら、侮り難し!ナンシー。
遭遇時間 :不明
管理人より :その華麗な姿から「がちょうの湖」として知られるグースですが、確かに排気量の判別が難しい一台である事は間違いありません。「タンクにエンブレムが無いバイクは外車に間違われるの法則」はBROSやバリオスだけの話ではないことがこれで証明されたわけですが、「Hで始まる長い名前のバイクは全部ハーレーだと思われてしまうの法則」により、ハスクバーナオーナーが血の涙を流している事はあまり知られていないようです。GOOSEに乗っているからにはヘルメットはもちろんスコーピオンのはず。次回遭遇の際には額に輝くSマークを指差し伝説のズスキマンを気取ってみてはいかがでしょうか。
# 089
発見者 :Leo
発見日、時刻 :2006年11月4日 10時頃
天候、気温 :晴れ メッシュのライダージャケットがちょうどいい気温
該当車両 :GSX1300R 隼
発見者の服装 :Gパン ベイツのメッシュジャケット
発見場所 :埼玉県某所
種別 :駐輪場のおじさんナンシー
主たる泣き声 :「これは1300cc?」他
状況詳細 :
病を患っている私は病院へ通っています。そして、病院の駐輪場には自転車を整理している管理人のおじさんがいます。
前々から、私がバイクで来るとおじさんがこちらに熱い視線を投げかけてきていたので、これはもしやと思い、今日は意を決して「こんにちわ~」と声をかけてみました。
するとおじさんは、「これは1300cc?」との鳴いたではありませんか!
そうです。おじさんはリアシート下に書かれた1300の文字を事前に確認していたのです。
私は、「そうです~、1300ccなんですよ~」と、できる限りフレンドリーに答えてあげました。
するとおじさんは、「1300ccか~、やっぱりそれだけ大きいと、200万位するんでしょうね~」とやや見当はずれの鳴き声が。
ここで「中古で100万くらいですよ~」などとおじさんナンシーの自尊心を踏みにじるようなことをしてはならない思い、「まあ、そのくらいですね~」と答えてあげました。
するとオジサンは自分の予想が当たったのが嬉しかったのか、「そうだろう、そうだろう。なんてったって1300ccだもんな~、兄ちゃん金持ちだな~」と、
嬉しいことを言ってくれるではありませんか。
その後、どのくらいスピードが出るのか、今までに事故にあったことはないのかなどという鳴き声を聞くこともでき、私は満足して病院の受付に向かったのでした。
遭遇時間 :5分位
管理人より :典型的なナンシーゲットおめでとうございます。こちらから声を掛けるというのは本来禁じられている行為なのですが、顔見知りナンシーともなればいた仕方の無い事だといえるでしょう。「これ○○万円?」との問いは非常にメジャーな質問であるといえますが、その内容は実に千差万別。いかにバイクの価格が一般的ではないかを示す何よりの証拠であるといえるでしょう。その中において200万円という判断はのは非常に優秀、「価格.comナンシー」の称号を与えて良いようにも思えます。次回遭遇時には「これは1300ccなんで130万円なんですよ」と答え、価格の普及に一躍かっていただきたいものです。
# 088
発見者 :V-MAX初心者
発見日、時刻 :2006年10月21日 昼前
天候、気温 :晴れ、20度
該当車両 :V-MAX モトグッチ・ルマン
発見者の服装 :皮パンに黒のライダージャケット
発見場所 :上信越道 横川SA(下り)
種別 :カメラマンナンシー
主たる泣き声 :「せ、せんにひゃくう!?」
状況詳細 :
VMAX購入後の初めてのツーリングのときです。その日は絶好の行楽日和で横川SA
も観光客でごった返していました。
休憩を終えて出発の準備をしていると、35mm一眼レフカメラをぶら下げた初老の男性が我々のほうに近づいてきました。
『VMAXで初めてのナンシー捕獲か!?』と期待をしながらも冷静を装いシートバックの締め付け具合を確認していると、私のバイクの横に立ち、「でかいねえ、これなんしーしー?」と鮮明で大きな声で鳴きました。
『やった』と思いながらも冷静に「1200ccです」と答えると「せ、せんにひゃくう!?」。
さらに車体に興味を持ったのか「重さはどんくらいあんの?」「300キロ弱です」「さ、さんびゃくう!」と何事にもオーバーな反応を見せてくれました。
しばらく2台のバイクを眺めてから「オラア昔、飲酒運転で運転免許全部取り消されちまったんだよ・・普通免許、大型免許、バイク全部だぜ・・」と身の上話を披露し始めました。
そして首からぶら下げた一眼レフカメラに目をやり「これが俺の商売道具だよ」とつぶやきました。
自業自得の事とは言え我々のバイクを眺める姿には哀愁さえ感じさせました。
最後にスピードメーターに興味を持ったらしく「メーター何キロまであんの?」「155。マイル表示ですけど」「マ、マイル?てーことは逆車かい!100マイルだと160キロだね。」
出発の準備も整ったので、エンジンをかけると爆音を愛おしげな表情で聞き入った後、引き際を悟ったのか「じゃあ、気をつけてね!」と言い残し観光バスに向かって去っていきました。
排気量、総重量、最高速度と的を突いた質問を投げかけ、今の社会問題を取り入れ飲酒運転の話題まで盛り込み、引き際もスマートなところを見るとベテランナンシーとお見受けしました。
遭遇時間 :3分
管理人より :横川を通る際には無条件で釜飯を買ってしまう私ですが、付いてくる漬物がちょっとだけ苦手な事はどうか秘密にしておいてください。釜飯ナンシーならぬカメラマンナンシー、観光地で観察される事が多いその心の奥底にはやはり小僧の魂が隠されているのでしょうか?次回訪問の際にはレオタードにピンヒール、巨大日傘を差してカメラ小僧のハートを釘付けにしてください。
# 087
発見者 :yaza
発見日、時刻 :2006年9月16日 夕方
天候、気温 :晴れ、21度
該当車両 :V-MAX
発見者の服装 :Gパンにメッシュジャケット
発見場所 :八王子インター入ってすぐのSA
種別 :息子自慢ナンシー
(強襲型)
主たる泣き声 :「俺の息子」
状況詳細 :
長雨が続く中、雨の間の晴れをめざして奥多摩に友人とツーリングに出かけた時の事。たっぷりと走り充実した一日の終わりに遭遇しました。
帰りの下道は渋滞が予想されたので高速を利用、渋滞情報を得るために八王子インター入ってすぐのSAに入りました。
渋滞情報をチェックし、ひと休み入れてすぐにヘルメットとグローブを装着し、セルスターターを押して、キュルキュル…「これ何シーシー?」
突然のナンシー出現にびっくりして、危うく立ちゴケする所でした。
ナンシーマニュアルに【ナンシーは出発準備を行えば自分からリリース】とあったので、完全に油断してました。
エンジンは既にかかっていましたが、この強襲型ナンシーの生態は貴重な資料になると思い、一旦エンジンを止めました。
「1200ccですよ。」と丁寧に答えると、
「俺の息子は1600ccのってるんだ。」……息子かよっ!?
「俺の息子はYAMAHAの1600ccだよ。」……えっ?
「俺の息子はYAMAHAの1600ccの逆輸入車だよ。」……涙
「俺の息子はYAMAHAの1600ccの逆輸入車だから到着するまで一ヶ月かかったんだ。」……嗚咽
口を開くたびに息子情報が一つずつ増えて行き、一言一言がボディーブローのようにズシリズシリと蓄積して行きました。
既にこちらは膝に力が入らないくらい打ち拉がれ、涙ながらに一言「へぇ~すごいですね」……惨敗しました。
このナンシーが今後も善良な市民を強襲する事を考えると胸が痛くてなりません。強襲型ナンシーに遭遇した際は速やかに撤退する事をオススメします。
遭遇時間 :3分くらい
管理人より :スキー場のリフトの終点で腰を上げまさに降りようとしたその瞬間リフトが止まり前へ投げ出されたのは私の友人の話ですが、セルを回した瞬間に声を掛けてくるとはまさに恐るべき強襲ナンシーと言えるでしょう。つぎつぎ繰り出されるマイサン攻撃は確実にレバーを直撃、これには亀○三兄弟も12ラウンドをクリンチで逃げるしかありません。当該ナンシーに二度と遭遇することのないよう、これからル・マン式スタートの練習に勤しんでください。
# 086
発見者 :Daikuma
発見日、時刻 :2006年9月16日
天候、気温 :晴れ、26度くらい
該当車両 :Honda VTX
発見者の服装 :Gパンにカナダホッケーシャツ
発見場所 :静岡県沼津駅前novaの真ん前
種別 :日本語堪能ナンシー
主たる泣き声 :「ナンシーシー?」
状況詳細 :
私がnova英会話を終え、脳みそ飽和状態でほっと一息ついて帰り支度をしていると、横から「恰好いいね」とささやく声がしました。
VTXに乗り始めて早5年。SA、自宅駐車場、果ては信号待ち時等様々なシチュエーションの中ナンシーGETをしてきた私。英会話直後で鋭敏になった耳はその微妙なイントネーションの違いを聞き逃しませんでした。
横を向くと、アーミーパンツを履いたうるうる目の中南米系あんちゃん。
「僕もバイク乗ってるんだけど、今はアレね」と横に停めてある真っ赤なスカイラインを指さしてにっこり。
そして「これ、なんしーしー?」とお約束の発音をした後、おもむろにサイフから免許証をとりだし「大型でしょ、本当。これで乗れるの」
自分の免許証の「大自二」を指すその姿は、英会話教室でテキストを見ながらの「リピートアフターミー」そのものでした。
しかし、走り出した私がバックミラーで確認すると、あんちゃんは手を振って見送った後、スカイラインをその場に残したまま雑踏の中に消えていきました。次回もアフターレッスン付きになりそうで怖いです。
遭遇時間 :不明
管理人より :novaと言われて真っ先に柴田昌弘の漫画が脳裏に浮かんでしまった私の立場は非常に微妙なものであると言わざるを得ません。「♪いっぱい聴けていっぱい喋れる♪」のは英会話教室では大変にありがたい事ですが、ナンシーとの課外授業でとなると二の足を踏んでしまうのも無理の無いところです。緑の中を走り抜けていく真っ赤なスカイラインは本当に中南米兄さんの持ち物だったのでしょうか?次回遭遇の際には英語で問いかけられる前にこちらからハコスカ・ケンメリ・ジャパンから鉄火面に至るまでの流れを滔々と語り相手の反応を伺って下さい。
# 085
発見者 :CALL119
発見日、時刻 :2006年8月23日 昼過ぎぐらい
天候、気温 :晴れ、30~35℃?
該当車両 :GSX1300R 隼
発見者の服装 :Gパンにメッシュジャケット
発見場所 :奈良県 針テラス
種別 :熟年夫婦ナンシー
主たる泣き声 :「なんしーしー?」+α
状況詳細 :
天気も良かったので、久々にバイクで出かけた時の話です。
遭遇現場にて、私はバイクの横で缶コーヒーをすすりながら、私は少し離れた所から私のバイクに注がれるの熟年夫婦(50代半ばぐらい?)の熱い視線(?)を察知していました。
そして予想(期待)通り、夫婦は私とバイクに接近してきました。
バイクの付近をしげしげと見て回る夫婦に、私は捕獲し損なう事の無いようさりげな~く「こんにちは~」とさわやかな笑顔いっぱいで挨拶を試みました。
すると、男性より「これなんしーしー?」との鳴き声が!!!
私は心の中でガッツポーズをしながら、「1300ccですよ」とさわやかな笑顔と共に返答しました。
その後は、夫「おっき~ね~」 夫「何キロぐらいでるの?」 妻「高いんでしょう?」とまさに入れ食い状態で私の心はどんどん満たされていきました。
そして一連の捕獲&観察活動が終了。「気をつけてね」の言葉の後、熟年夫婦が振り向き立ち去ろうとしたまさにその時、私はかすかにですが、確かにかつて聞いた事の無い鳴き声を聞いてしまいました・・・
妻「あの人、ハヤトさんって言うみたいね~」
夫「どうして?」
妻「だってバイクに名前が書いてあったわよ」
そう、サイドカウルに張られた「隼」の文字。確かに名前であれば「ハヤト」と読めなくも無いで文字でした・・・
純正であれば「Hayabusa」との文字もありますが、私の隼はオールペン後、Ak!raさん同様カッティングシートで自作した「隼」のステッカーを貼っていたのです。
もしかするとこのタイプのナンシーは、「隼」を見かける度に「あの人、『ハヤト』さんって言うみたいね~」と鳴いているのかもしれません。
おそるべしナンシー・・・。
遭遇時間 :不明
管理人より :三段逆スライド方式といえばもちろんハトヤの大漁苑ですが、隼にもハヤトとサンハヤトが存在するのでしょうか?カウルに書かれた文字が名前であるのなら、世間にはホンダさん、ヤマハちゃん、カワサキくん、スズキりん等が溢れているに違いありません。隼がハヤトならまだ僥倖、カタナが全盛の時期、サイドカバーに張られた刀ステッカー(日本刀マーク付き)から「このバイク、『ハ(刃)』って言うのかい?」と聞かれたライダーの数は相当数に登ると言われています。フルカウルマシンの広大な面積の宣伝効果に気づかされた今、今後カウルに名前を書きこみ選挙活動する政治家が出てくるのも時間の問題といえるでしょう。
# 084
発見者 :G
発見日、時刻 :2006年6月2日
天候、気温 :晴れ、28度
該当車両 :バンディット1200と思いきや600
発見者の服装 :Gパンにポロシャツ
発見場所 :スペイン、マラガ
種別 :スパニッシュナンシー
主たる泣き声 :「セイチェント」
状況詳細 :
その日、私は仕事でスペインのマラガに来ていました。勿論バイクでではありません。
仕事に来た先の従業員用駐車場にバンディット1200が止まっているのはその日の朝にはもうチェック済みでした。マフラーは社外品に交換されています。
夕方、仕事を終えて帰ろうかと思っていると、従業員用駐車場から野太い排気音が聞こえていました。
朝に見たバンディットに違いないと駐車場に行ってみると、なんと昼間一緒に仕事をした相手の一人である小柄な中年のおじさんがバンディットに跨って暖機しているでは有りませんか。
そのおじさんは、仕事着そのままのチノパンにポロシャツ、革靴にノーグローブと言う出で立ちにミニバイク用のような半キャップとジェットの中間のようなヘルメットをかぶっています。
サイドスタンドを立ててはいるものの足はツンツン立ちで、チノパンの裾からはごく普通の靴下と脛が覗いています。
一緒に仕事をしたものの、こちらは片言の英語しか喋れず、向こうはスペイン語しか喋れません。でもバイク乗りどうし、何とかなるだろうと話し掛けて見ました。
「ナイスモーターサイクル。ユーチェンジマフラー?ナイスサウンド!」
「≒♪〆※、≒♪〆※」
何を言っているのかさっぱり分からないので、こちらも単語を絞って「バンディット、バンディット」と言っていると、ようやくおじさんが何と言っているのか聞き取れるようになりました。
「セイチェント、セイチェント」
同時にタンクの上に指文字で、6・0・0と数字を書いています。スペイン語でセイは6、チェントは100。おじさんは「ロッピャクシーシー」と言いたかったのです。
「おぉー、セイチェントね、セイチェント!(てっきり1200と思っていたけど、海外だとバンディットにも600が有るんだなぁ)」
「シー、シー、セイチェント、セイチェント、シー、シー」
スペイン語でシーがイエスに当たるくらいの知識は事前に仕入れていきました。しかし私には、おじさんがロッピャクシーシーと泣いているようにしか聞こえなかった事は言うまでも有りません。
ナンシーは一般人の中のみに居る訳ではなく、バイク乗りの中から一般人に感染していったのだと感じた1日でした。
遭遇時間 :不明
管理人より :とうとう海外からの観察記録です。「ナイス・モーターサイコゥ」とはその昔、私が当時発売されたばかりの隼を持ち込んだ奥多摩の駐車場で米国の軍人さんからかけられた言葉そのままですが、もしかすると国際派バイク乗りの間では時候の挨拶として使用されているのでしょうか。「バイクが1台あればご飯3杯はいける」というのは良く知られた事実ですが、スペインではきっと「パスタ1kgはいける」と言われているに違いありません。バンディットがどんな名前で発売されているのかスペインスズキのサイトまで確認しに行った私に言える事かどうかはわかりませんが、この後このおじさんが「コノマエ、ニホンジンカラなんしーしーッテキカレテナァ」と仲間に話したであろうことは想像に難くありません。
# 083
発見者 :あきひさ
発見日、時刻 :2006年5月14日 14:00頃
天候、気温 :晴れ、20℃くらい
該当車両 :イントルーダー750(私)、GSX1400(友人)
発見者の服装 :vansonの革ジャン
発見場所 :つま恋、北ゲート口
種別 :タクシーナンシー
主たる泣き声 :「なんしーしー?」
状況詳細 :
静岡は掛川のつま恋の北ゲートにて、係員のお姉さんに道を尋ねている時の事です。
友人が私のバイクに跨っていると、客待ちしているタクシーのおっさん二人が小走りにコチラに駆け寄ってきて「このバイクなんしーしー?」と正統派の泣き声。
私が「750CCですけど、マフラー変えてあるんで音がうるさくてすみません」と優しく答えてあげると「やっぱナナハンだな」などとかなり御満悦なお二人の様子。
それではと思い「あっちにとめてあるのは1400ccですよ」とあらたなエサをまくと、またもや小走りに友人のバイクに近寄り「太いタイヤだなっ」とこれまた立派な泣き声を披露してくれました。
笑顔で見送る二人のナンシーを背に、もはやナンシー狩りの狩人と化してしまった私たち二人は、次の獲物をもとめて狩猟の場を御前崎に移動。しかしそこは風も強く、カップルばかりでナンシーの捕獲は断念。改めてナンシーをゲットすることの難しさを思い知りました。
翌日、友人がバイクにガソリンを入れに行ったところ、軽トラのおっちゃんに「これなんしーしー?」と聞かれ「1400ccです」と答えると「すごいな、体がおいていかれるなー」と泣かれたそうです。
二日連続でナンシーをゲットするなんて、友人の狩猟能力のレベルの高さに感心した次第です。
遭遇時間 :不明
管理人より :警察官とトラッカーにバイク好きが多い事は良く知られていますが、タクシードライバーが声を掛けてくるのはなかなかに珍しい現象であると言えるでしょう。街中で治外法権を主張するタクシーと二輪車はまさに怨敵、「こっちはLPGの2000ccだぜ!」とマジバトルを仕掛けてこられても何の不思議もありません。まして掛川といえばヤマハの本拠地。縄張りを荒しに来たスズキのバイクにトヨタ・クラウンコンフォートに乗ったタクシードライバーナンシーが因縁をつけてくることも充分に予測されます。つまらぬいさかいを避ける為、イントルーダーのタンクに音叉マークを張ってみるというのはいかがでしょうか?
# 082
発見者 :のぶを
発見日、時刻 :2006年5月4日 13時頃
天候、気温 :快晴、20℃位
該当車両 :'99 アフリカツイン
発見者の服装 :Gパンにメッシュジャケット
発見場所 :森林公園駐車場
種別 :年配親子ナンシー(亜種)
主たる泣き声 :「めずらし~、見たことな~い、知らな~い」
状況詳細 :
春の陽気に誘われて森林公園を散策し駐車場に戻ってみると、私のバイクの周りに日傘を差した年配3人組。
一人は結構なお年で、残りの二人は4、50歳ぐらいに見えた。顔がそっくりだったので母と娘だと思われた。
「こんにちは~」と挨拶をしながらキーを挿そうとすると、
母「これおにいさんのバイク?」
私「はい」
娘A「なんていうバイク?」
私「アフリカツインと言います」
娘B「日本のバイク?」
私「はい、ホンダですよ。」
各々「めずらし~」「見たことな~い」「知らな~い」
毎年限定生産だったし、現行車ではないから珍しいんでしょう、と説明すると、全員納得したような顔をされた。
その後も最高速度値段、使用用途?を聞かれたが、なぜが「なんし~し~?」とは聞かれなかった。
リアカウルに大きく750と書いてあったからだろうか?
親戚や近所の人にバイク乗りが多いらしく、いわゆる普通のバイクはよく見るが、この形は初めて見たので珍しかったようだ。
エンジンを掛け、メットをかぶり発進するまでずっと好奇な目で見られました。
軽く会釈して発進しミラーを見ると、手を振ってくれてる3人組が映っていました。
なんだかちょっと照れくさい春のひと時でした。
遭遇時間 :不明
管理人より :アフリカツインとスーパーテネレ、これにDR800が加われば旧パリダカ3兄弟の完成ですが、タンクの大きいバイクがナンシーを引き寄せやすい傾向にあることはどうやら間違いが無いようです。23Lであっても見掛けが大きければそれは巨大タンク、当該母娘の目にアフリカツインの航続距離が日本列島縦断も可能であるように写ったであろうことは想像に難くありません。リアカウルの「750」はさぞかし神々しく輝いていた事でしょう、次回遭遇の際には「良いバイクですよ、なにしろナナハンですからね」の一言と共に華麗に走り去ってみるのも一興かもしれません。
# 081
発見者 :みつる
発見日、時刻 :2006年4月4日 20:30頃
天候、気温 :晴れ、多分14℃
該当車両 :GPZ900R
発見者の服装 :作業着
発見場所 :ディスカウントストア駐車場
種別 :タクシーナンシー
主たる泣き声 :「1000しーしー?」
状況詳細 :
仕事帰りに、ディスカウントストアからお酒を下げて駐車場へ戻ってきたところ、突然隣のタクシーの運転手から話しかけられました。
「これなんしーしー?1000しーしー?」
ナンシーキターー(゜∀゜)ーー!
・・・と思いましたが、さりげなく「いいえ。これは900です。」とだけ言ってその場を立ち去りました。
春になったのでナンシーも活動が活発になってきたのでしょうか。
遭遇時間 :10秒
管理人より :海外ではカワサキの大型車が全てニンジャと呼ばれることは周知の事実ですが、当国においてGPZ900Rが某飛行機野郎映画で一躍有名になったのも紛れもない事実です。作業服姿で酒瓶片手にニンジャに近寄ってはまさにトップガン野郎。みつるさんがトム・クルーズ似か否かは神の味噌汁ですが、その時タクシードライバーの脳裏にデンジャー・ゾーンが流れていたであろう事は想像に難くありません。次回遭遇の際に期待を裏切らぬよう、今夜にでもヘルメット上部に「MAVERICK」の文字をしっかりと刻み込んでください。
# 080
発見者 :ふじあつ
発見日、時刻 :2006 3月
天候、気温 :晴れ
該当車両 :ホーネット900 EU仕様
発見者の服装 :スキージャケット(XLサイズ) ツーリングパンツ(BMサイズ)
発見場所 :清水港 フェリー乗り場
種別 :ナンシーもどき
主たる泣き声 :「なんしーしー?」
状況詳細 :
ツーリングで利用する清水→土肥(伊豆)のフェリー乗り場。
まだ発着時間まで余裕があるのでバイク集合場所でまったりしてると、作業服のおやじが「なんしーしーですか?」。
きたー!! 久しぶりのナンシー捕獲だぁぁぁ!!!
当Hpナンシーファンのわたしとしては(過去に投稿あり)釣り落とすわけにはいきません。
頭の中で問答集を作ってみます(^^♪
その1:「919ccです」←おやじライダーだった場合を想定した答え
その2:「900ccっす」←これが普通かなぁ?
その3:黙ってシートカウルの900のロゴを指差す。遠く海を見ながらマルボロ咥える。ふっ・・・
まー普通にその2でいくかな。
「900ccっす」と答えると、作業服のおやじは「じゃーこれを乗船券売り場に出してください。」
え?しまったぁ この人はフェリー会社の人だぁ!
渡された紙には排気量750cc以上の欄に丸がついてます。どーみても400~600ccぐらいにしか見えないバイクに乗ってるのに正直に答えてしまい500円高くなってしまった!!
500円あったら船の上で売ってるたこ焼き買えたのになぁ。ぐっすん
その後、ツーリング仲間が河津桜見学ナンシーや関西おばばナンシーを順調にゲットしていく中、疑い深くなった私がそれを遠くから見守る事しかできなかったのは言うまでもありません。
遭遇時間 :不明
管理人より :四輪で高速道路を移動中、SAの駐車場でライダーが「これなんしーしー?」と問いかけられているのを発見すると思わずにやりとしてしまうのは私の悪癖ですが、「なんしーしー=ナンシー」と早合点してしまうのもまた危険な事象ではあります。かつてRF900に乗るライダーがフェリーに600ccで申請した際、アンダーカウルのロゴを泥で汚しておいたと言うのはもはや伝説と化した出来事ではありますが、ホーネットのシートカウルに書かれた900の文字をプロの作業服親父が見落とさない事は必定。「これは600ccで…」といった瞬間に「はい、車検証見せて」と言われたであろうことは想像に難くありません。それにしてもフェリーの「大型」の規格が何故「ななはん」なのか?今後の調査が待たれるところです。
# 079
発見者 :CH☆AKIRA
発見日、時刻 :2005年の秋頃の休日の11時ごろ
天候、気温 :晴れ
該当車両 :GSX1100KATANA
発見者の服装 :ジャケットにジーパン
発見場所 :伊勢崎のヤマダ電気の駐車場
種別 :伊勢崎オートナンシー
主たる泣き声 :「1本?」
状況詳細 :
伊勢崎のヤマダ電気に買い物があって、駐車場にカタナを停め入ろうとしたら、どこからともなく現れた伊勢崎オートで見かけるような風体のオヤジが話しかけてきた。
「ほうでっかいバイクだね。なんしーしーあるんだい?」
おれ 「1100ですよ」
オヤジ 「高いんだろこれ、新車だといくらするの?」
おれ 「いやこれ中古で買ったんですよ」
オヤジ 「へえ中古かい、中古だといくらくらいするんだい?」
おれ 「60万ちょっとですよ」
オヤジ 「へえ新車だとどのくらいするんだい?」
おれの心の中(新車はもうないんだよ。でもそう言っても理解されないかもしれない)
そこでおれ 「新車だと100万ちょっとじゃないすかね」
オヤジ人差し指を立て 「へえ!1本かい」と妙に納得した顔をして、満足そうに去っていった。
遭遇時間 :1分くらい
管理人より :伊勢崎オート前の通りを1kmほど南へ下ったところにあるイタリアンレストラン・カンターレのペスカトーレは旨かったなぁ・・・と過ぎ去りし日々を懐かしく思い出す今日この頃ですが、確かに1本=1束100万円というのはなかなかにギャンブラーな表現だと言わざるを得ません。麻雀なら1本=デカピンは間違いなし、ヒリヒリするレートにドラを振る指先が震えてしまうのも致し方の事だと言えるでしょう。次回遭遇の際には右手の指先に煙草を挟み、上目遣いに「あんた、背中が煤けてるぜ・・・」とニヒルに呟いてみてください。
# 078
発見者 :D-まっくす
発見日、時刻 :2005年12月26日(月) 19時15分
天候、気温 :快晴
該当車両 :V-MAX
発見者の服装 :薄手のジャンパー
発見場所 :自宅の管理人室前
種別 :管理人ナンシー
主たる泣き声 :「あれ、なんしーしーあるの?」
状況詳細 :
自宅の管理人室前での出来事でした・・・
管理人<バイク乗り換えたの?
D<はい
管理人<最高級品買ったねぇ~
D<そうですねぇ~最高ですよぉ~
管理人<あれ、なんしーしーあるの?
D<きたぁぁぁ!(心の叫び)、せんにひゃくしーしーデス!
管理人<せ、、せん、、にしゃくしーしー??それはおっきぃーねぇー
D<あははは。そうですねぇ~
「最高級のバイク買ったね・・・」と言われた時に「もしや知ってるのか!?」と、思ったのもつかの間、完全にフェイントでした。
しかも少々声を震わせており、「ひゃく」が「しゃく」になってました。
ぬぬぬ、こんな身近なところにいるナンシー恐るべし。しかも管理人は今や有名な●嶋社長似。
管理人ナンシーというより、●ューザーナンシーとでも言うべきなのでしょうか。
遭遇時間 :30秒くらい
管理人より :バイクの価値とは値段でも性能でも希少価値でもなく単にオーナーの自己満足の度合いであるというのが私の持論ですが、その意味においてV-MAXが最高級品であるのは間違えようの無い事実です。時の人である●嶋社長似管理人氏に対し、1197ccのV-Maxを「せんにひゃくシーシー」と言い切ってしまうのはまさに偽装発言。国会証人喚問であれば偽証罪に問われてしまうに違いありません。次回遭遇の際には例え問われたとしても「刑事訴追の恐れがあるので証言を控えさせていただきます」と答えねばならないでしょう。
# 077
発見者 :笹熊
発見日、時刻 :不明
天候、気温 :快晴
該当車両 :マジェスティ125
発見者の服装 :革のジャケット
発見場所 :コンビニの駐車場
種別 :おばちゃん2人組ナンシー
主たる泣き声 :「無限」
状況詳細 :
選挙の街頭演説が行われている場所に、近所の人間がわさわさと出てきていました。
演説が終了し、聞き終わった私が帰ろうとすると、おばさんが2人、私のバイクの前でこちらを見ながら話しています。
「こんにちは」と挨拶したところ、「それ、なんしーしー?」と定番の一声。
(心の中では「こんにちはって言ったんだから、こんにちはって返せ!」と思っていました)
「125ccですよ」と返事すると、「あら、そうなの?」とおばちゃん二人であーだこーだ話しています。
その後「ウチの息子は無限っていうのに乗ってるよ」と自慢げに鳴きました。
「無限とはなんぞ?」と思いましたが、大型免許のことなのかはたまたパーツの話なのかさっぱりわかりませんでしたので、「そうですか、いいですねぇ」と言い、その場を去りました。
はたしてなんと返事してあげればよかったのでしょうか・・・。。
遭遇時間 :2分くらい
管理人より :「無限」といえばもちろん本田博俊氏。その昔清水の舞台から飛び降りるつもりで買ったφ36.5の無限ステアリングが今でも私の部屋の片隅に飾られているのは隠しようの無いない事実です。「うちの息子の乗っている」のがピカピカメッキのCBRであればなかなかのブルジョワナンシーと言えますが、ステッカーを張っただけのCIVICであった可能性も捨てきれません。次回遭遇の際には是非「それはナンシーシーですか?」と問いかけ「シビックはやっぱテンロクよね」の答えを確認してください。
# 076
発見者 :ロッシ
発見日、時刻 :2004年8月某日
天候、気温 :快晴
該当車両 :CBR1000RR(私)、GSX-R1000(友人)
発見者の服装 :ジーパンにライダースジャケット
発見場所 :能登半島のとある民宿前
種別 :おばさんナンシー
主たる泣き声 :「ハイカラな色の単車じゃないの」
状況詳細 :
夏休みを使っての能登半島一周ツーリングの時でした。
我々はいつも夕方の16時位には近くの駅前の観光案内所でその日の宿を探すのですが、ナンシー遭遇場所の今回の宿は前もって予約を入れておいた所でした。
宿に到着するやいなや、おばさんに声を掛けられました。
おばさん「ずいぶんハイカラな色の単車じゃないの。」(ちょっと語尾が上がる)
「これは何cc位あるの?」
私 「これは1000ccですよ。」
おばさん 「あーそー、ナナハンじゃないんだ」
この言葉にカチンときたらしい友人は、
友人 「これは1000なんでナナハンより上なんですっ!!」
おばさん「・・・・??」
夕食後、宿泊客が集う応接間でオリンピックの野球中継を観ながら同じ質問をされたのですが私は酔っていたので、質疑応答を全て友人に任せました。
遭遇時間 :不明
管理人より :「ハイカラ」という言葉に「♪は~いは~いは~い」でいくか「♪ずっきんどっきん」でいくかここ1週間悩み通しだったのは実は秘密の話です。レプリカ車の発祥の地が日本であることはバイク史を紐解く必要も無い明白な事実、ハイカラ=西洋風の意味であれば「いえ、これは純日本風です」と主張しても良かったのではないでしょうか?ナンシーにとってななはんが1000ccより偉いのは太陽が東から登る事と同様ごくあたりまえの事柄です。排気量という概念をナンシーに納得してもらうという空虚な作業に時間を使わなかったのは実に賢明な判断だったと言えるでしょう。
# 075
発見者 :BOSS
発見日、時刻 :平成17年11月13日(日) 午前10時頃
天候、気温 :晴れ(寒い)
該当車両 :ZRX1200R&CB1300SF
発見者の服装 :Gパン・ライダージャケット
発見場所 :大田原市(旧黒羽町)『くらしの館』 栃木県R294
種別 :オジジナンシー
主たる泣き声 :「これイクラ?」
状況詳細 :
栃木県の那須へ向かう途中の休憩時。
突然ワゴン車から現れたナンシー。これ「ナンシーシー?」「これイクラ?」その後、聞いてもいないのに自分達のことを色々語り始める。
仲間が現れ、「これイクラ?」「これナンシーシー?」と同じ種族らしく聞くことも同じだった。
おもむろにバイクに跨りはじめるが、足が届かず右足はシートに乗せたまま(犬のおしっこの姿勢)でしばらく語っていた。
その他「カワサキってまだあるのか・・・。」「ベーンベーって高いんだろう?」などなど。
実害は無かった。
遭遇時間 :3分程度。
管理人より :集団ナンシーにとり囲まれてしまうのはあながち珍しい出来事とはいえませんが、次々「これナンシー」「これナンシー」と問いかけてくるとはなかなか手ごわい相手だったに違いありません。「せんにひゃくです」「せんさんびゃくです」の答えがナンシーに届いたかどうかは神のみぞ知る事実ですが、おおきなななはんに跨るというのはナンシーにとってはまさに僥倖、ワンワン姿勢のまま感動の涙を流していたであろう事は想像に難くありません。
# 074
発見者 :toshitec
発見日、時刻 :11月14日 昼12時50分ごろ
天候、気温 :晴れ けっこう寒い。そりゃ11月の田舎だもんな・・・・
該当車両 :05CBR1000RR ブルー/シルバー
発見者の服装 :会社の作業着
発見場所 :会社の敷地内
種別 :オッサンナンシー
主たる泣き声 :「セ、せんシーシー??」
状況詳細 :
会社で昼休みの終わる予鈴のベルが鳴り、さて午後の仕事にとりかかろうとしていたときです。
突然、「おい、今度のあのバイクはなんだ?ナンシーシーだ?」と話しかけられました。
(先月まではトリッカーだったのです)
「キター!!とうとうROMってた俺にも投稿の千載一遇のチャンス!」と、何食わぬ顔で少々照れながら言ってみました。
私 「1000ccです。」
相手 「なに!セ、センシーシーだとォ??」
(さぁ、次のアクションカモーん!「300キロ出ます」とか「120万円でした」とか言ってやろうじゃないか!)
しかし、相手はそのまますたすた歩いて行ってしまいました。
おい!それだけかよ!
つまんねえなあ・・・駐車場に止めてるだけじゃだめかあ・・・・・・
まあなによりも、この寒い時にバイク乗ってるだけでバカ扱いされるので釣り餌にはなりそうです。
ちなみに私は長野県です。
遭遇時間 :不明。
管理人より :「センシーシーだとォ??」とまで盛り上げておいてそのままとはこのナンシー、華麗にスルーナンシーの称号を与えても良いように思われます。CBRがトリッカーの4倍の排気量であることがナンシーに伝わったかどうかははなはだ疑問ですが「とてつもなくおおきいばいく」というイメージだけはきっと通じたに違いありません。これからの季節信州でバイクに乗っていればナンシー爆釣は間違いなし、自ら「それだけかよっ!それだけなのかよっ!」と突っ込む三村ナンシーを捕獲するまで是非頑張ってみてください。
# 073
発見者 :げしゅ
発見日、時刻 :古い話ですが、一昨年 夜
天候、気温 :くもり 暑かったです
該当車両 :ハヤブサ
発見者の服装 :ユニクロ
発見場所 :新宿の居酒屋
種別 :昔のクラスメイトナンシー
主たる泣き声 :「なんしーしー?」
状況詳細 :
高校時代のクラス会で現在の趣味の話題になり、「バイク」と言ったところ、ちょっと好きだった(でも相手にされなかった)女のコ(今はオバサン)に、「なんしーしー?」(キター!)と聞かれ、鼻の穴おっぴろげながら「1300」と言ったら、「すごーーい!」(目にキラキラ☆)と言われ、得意の絶頂に!
これだけでその日は気分良く飲めました。昔の借りを返した気分です。このときほど「ハヤブサ買ってよかった」と思ったことはありません。
ちなみに高校時代自分は勉強もスポーツもビリで、ミソッカスでした。
男どもからは「おまえじゃ足とどかねーだろ」(160cmです)とか、「そんなスピードどこで出すんだよ」とか散々な言われようでしたが、全く気になりませんでした。
女のコに「(大きくて)すごーい!」と言われてうれしいのは、バイクとお○ん○んで、どっか共通点あると思います。
すでにハヤブサは手放しましたが、たくさんめぐり会った「なんしー」の中で最も想い出深く、うれしかったのをご報告させていただきました。
遭遇時間 :2時間。
管理人より :またまたクラスメイトナンシーの遭遇報告です。甘酸っぱい青春の日々を思い出しつつも、既におじさんおばんさんと化してしまった己の姿を思い知らされる事の多いクラス会ですが、バイクを肴に一躍ヒーローに躍り出たとあれば実に有意義な一日であったに違いありません。1300という排気量が国産のスズキ製バイクを示していた事に果たして何人が気づいたのでしょうか?おそらく「それ、はーれー?」の鳴声が激しく飛び交っていたことと思われます。バイクとお○ん○んの共通点については一家言ある私ですが、ここではあえてそれに言及しないのが当HPの品位を守る最善の方法と言えるでしょう。
# 072
発見者 :takabusa
発見日、時刻 :10月9日 午前9時半頃
天候、気温 :少雨 やや肌寒い。(メッシュジャケット失敗)
該当車両 :GSX1300R隼 (グレイ・シルバー)
発見者の服装 :Gパン・メッシュジャケット(KISS)
発見場所 :那須高原SA
種別 :オヤジナンシー?
主たる泣き声 :「これアルミだなっ」
状況詳細 :
ツーリングの待ち時間に、駐輪場にてナンシーらしき初老の男性を発見。
じっくり隼を観察しているので見ていると、片手にタバコを持ち、タンクやや下方に手をのばし、あわやタバコの火がフレームに・・・とその瞬間、「これアルミだなっ。」と鳴きました。
「ええ、そうですよー」と答えると、きました「これ何千CC?」
(そんなに大きくないって)「1300です。」
そして最後のセリフが「俺も免許あんだけどなー。おっかなくて乗れねー」
遭遇時間 :30秒。
管理人より :アルミフレームに興味を持つとはこのナンシー、もしや親父ライダーの成れの果てなのかもしれません。初期型ガンマからエンジンを下ろした際残ったAL-BOXのあまりの美しさに呆然と見入ってしまったのは何を隠そうこの私ですが、当時を知るライダーが当時の数倍の断面積を誇る極太ツインスパーフレームに気がついた時「もしかしたら排気量も数千cc?」と考えてしまうというのはあながち不思議な話ではありません。「おっかなくて・・・」は確かにメジャーな鳴声ではあります。ここは親父ライダーか否かを確認する上でも「むかしのななはんよりのりやすいですよ」とやさしく諭してあげるのはいかがでしょうか。
# 071
発見者 :BADD
発見日、時刻 :10月3日
天候、気温 :曇、25度付近
該当車両 :VT250 SPADA、ゼファー750
発見者の服装 :長袖Tシャツ ジーパン
発見場所 :田舎の畑
種別 :農家ナンシー
主たる泣き声 :「あーるえすななはん」
状況詳細 :
先日普通二輪を取得し、ライダーの仲間入りを果たしたBADDと言う者です。
初乗りの日に父のゼファー750とツーリングに行きました。
畑が広がっている長閑な景色を目の前に休憩する事になりバイクを止めました。
父がどこかに行ってる間にあっちの方で畑を耕していたおっさん二人がこちらへやってきました。
ナンシーA:(ゼファーを指差し)これは古いよ、25年くらい前のやつだな。
ナンシーA:・・・でも、こりゃーエンジンを載せ換えとるな
ナンシーB:分かるの?
ナンシーA:おお。本物のあーるえすななはんは○×▽&%$・・・・・(よく覚えてません
ナンシーA:おお、よしむらの集合管がついとる
ナンシーA:こりゃーよう売れた奴だよ。
ナンシーA:なんかバケモンみたいなバイク合ったな・・・なんだっけな~?
ナンシーB:マッハ~だろ?
ナンシーA:お~ありゃーとても乗れたものでは○×%$&・・・・・
↓で
ナンシーB:(スパーダを指差し)こっちはいくつですか?
BADD:こいつは250です
ナンシーB:結構大きいね~。
ナンシーB:(ゼファーのタンクを指差し)これって何リットル入るの?
BADD:18だったと思いますよ
ナンシーB:(ゼファーを指差し)これって古いよね?
BADD:う~ん・・・・15年は前の奴だと思いますよ
ナンシーB:ふ~ん・・・・
ゼファーがZ2外装だった為声をかけてくれたのでしょう。まさか初乗りの日にナンシーに遭遇できるとは・・・
遭遇時間 :数分。
管理人より :「いっけ~、俺のぜっつ~!」といえばもちろんケンジ君ですが、Z750RSといい500ssといいこの二人、農家ナンシーというより農家親父ライダーだった可能性が大であると言えるでしょう。火の玉タンクのゼッツーがRSと間違えられるのはW650がダブワンと間違えられるのと同様ありがちな事例ではありますが、それだけお好きな方にはたまらない素材であると言えるのではないでしょうか。機会があればCB400SSに跨りここを訪れ、「おお、よんふぉあとは懐かしいのぉ」の鳴声を聞いてみたいものです。
# 070
発見者 :アーノルド
発見日、時刻 :6月中頃
天候、気温 :晴天
該当車両 :ヤマハ FZS1000 フェザー
発見者の服装 :Gパン・ポロシャツ
発見場所 :友人宅
種別 :友人親族ナンシー
主たる泣き声 :
状況詳細 :
高校時代の友人3人で滋賀県の大津に行き、バイクを近くに住んでる友人宅に止めて、電車で大津市内に遊びに行った帰りの事でした。
バイクを停めさせてもらっていた友達の母親と姉が、バイクを出している時、家から出て来ました。
そして、定番の「大きいねぇ~」「私だったら、こかしたら起こせないわぁ」等の泣き声を披露してくださいました。
「バイクに乗り出して三か月目でついにナンシー遭遇だぁ~」と感動しながら、「これナンシーシー」もしくは「これナナハン?」あわよくば「これハーレー?」の響きを期待していた僕の耳にとんでもない鳴き声が聞こえてきました。
「これ、250シーシーですか??」
ガァァァ~ン。フェザーって250に見えるんだぁ…。頭が一瞬真っ白になりながも、微笑みながらなんとか「1000ですよ」と答えました。
フルローンを組んで買ったバイクを250と言われたショックで、帰りの高速はフェザーの限界近い2.6SEIGENで走りながら、「うらぁらぁらぁらぁ~」と奇声を発しながら帰りました。
いったいどこから250という文字が出て来たのでしょうか…
遭遇時間 :不明。
管理人より :「FZS1000ってFZ1とどう違うんだっけ?」とWEBを検索してしまったのは実は内緒の話です。250と言われショックを受けたオーナーですが、かつてヤマハにFZ250フェザーという名車があったのをご存知でしょうか?排気量の違いがあるとはいえ同じ5バルブ4シリンダー、当該母娘がFAZERとPHAZERの違いにまで気づいたかどうかは定かではありませんが、ジェネシスの流れを汲むことだけは本能的に察知していた可能性はあります。次回遭遇時論破されぬよう、EXUPとヤマハハンドリングにつき入念な予習が必要であると言えるでしょう。
# 069
発見者 :ムーミン
発見日、時刻 :2005年3月某日
天候、気温 :ほどよく暖かいバイク日和
該当車両 :CBR1100XX
発見者の服装 :ジーンズ、スニーカー、HONDAジャケット
発見場所 :知り合いの家の近所のコンビニ
種別 :懸賞ナンシー
主たる泣き声 :「応募したら当るんか思たわ」
状況詳細 :
近所にあるコンビニにコーヒーを買いに立ち寄り、コーヒーとタバコを堪能していた時のこと。
現場勤務と思われるハイエースバンから降りてきたのは初老の色黒のお父さん。
「兄ちゃんこれまたデッカイバイクやのぅ。ナンボくらいあんねん?」
その言葉に私は、「お。今日も出た出た」と心の中で思ったものです。
※事前にお伝えしなければならない事ですが、私の愛車は鈴鹿8時間耐久レースに出場するセブンスターホンダチームのカラーに色を塗り替えてあるのです。
素直に「1100ccですよ」と答えると、
「ほ~、でかい思たけどそないデカいんかい。いや~300ccくらいか思うたわ」との泣き声。
私はナンシーを引き止めるべく、「昔は300ccのバイクも大きかったですからねぇ」と相槌を打ってみたのです。
次の泣き声は「で、これ、セブンスターのタバコ買うたら懸賞で当るんかいな?」
しばし絶句した私は相槌を打つのを忘れてしまい、「いえいえ、これは色だけなんですよ~」と何ともつまらない返答をしてしまいました。
その後ナンシーは、昔のバイクは凄かったと昔話をお腹いっぱい語り、去っていきました。
今にして思えば「セブンスターを5000箱買えばもらえるんです」などと言うべきだったのでしょうか。
遭遇時間 :約30分。
管理人より :「今、セブンスターの空箱10000個でもれなくXXが貰える!」とやれば相応数の応募があるのは火を見るよりも明らかです。缶コーヒーのおまけにバイクのフィギュアが付くこのご時世、タバコにバイクそのもののおまけが付いてもなんら不思議はありません。カウルに7つの星のあるバイクはやはりYour
SHOCK! 世界に波乱を巻き起こすのでしょうか?次回は是非全身をプロテクタに包み、襲ってくるナンシーの秘孔をあたたたたたたた(声:神谷明)と突いた上で「お前はもう(以下略)」とクールに言い放ち、周囲の少年達のヒーローとなってください。
# 068
発見者 :TAKA
発見日、時刻 :2005年5月4日 午後1時ごろ
天候、気温 :晴れ 20℃程度
該当車両 :BMW R1100RS(2台)
発見者の服装 :ジャケットに皮パンツ
発見場所 :湯西川温泉付近
種別 :観光客ナンシー
主たる泣き声 :「お兄さん達 お金持ちね~」
状況詳細 :
その日は朝から友人と2人で栃木県内の峠でブイブイしていました。(真っ赤なBMW R1100RS が2台です)
湯西川温泉の食堂で食事をしていると1台のワンボックスが・・・
中からは60歳前後と思われる男女が6名ほどガヤガヤと中に入ってきて食事を始めました。
食事も終わり、さて、そろそろ出発を・・・と準備をしていると、一団も食事が終わったらしく精算をしていました。
駐車場に出てくると、彼らはまるで時代劇に出てくる追っ手の一団のように我々2人を取り囲みました。
そしてその中の一人のオジサマが小声でボソッと、「これ外車なんだよな~」
(心の声:出たなナンシー!)
一団はにわかにざわめき出し、一人のオバサマが・・・「何~?外車なの~ じゃあ 高いんでしょ~」
いや 新車は高いけど・・・中古で買ったから
「すごいわね~ 何cc?」
(心の声:1100ccですけど)
「家が買えるぐらい高いんでしょ~」
いや そんなに高いわけないでしょ
「お兄さん達 お金持ちなのね~」
(心の声:お金があったら、新車買いますって)
「ねえ いくら? 2000万ぐらいするの?」
(心の声:あほかー! バイクがそんなにするかー!)
そんなわけないじゃないですか~ たかがバイクですよ~みなさんの車(ライトエース)に方が高いですよ~
「本当?」
(心の声:だから なんで疑う必要があるのよ)
「でも 高いんでしょ~」
私からナンシーについて色々と話を聞いていた友人は、「あれがナンシーかー すごいなー」としばらくハイテンションな状態となっていました。
私は過去にも、タイプの異なるナンシーと遭遇していますが、さすがに2000万にはぶっ飛びました。
どうやら最近のイジサマ、オバサマの金銭感覚は狂っているようです。
遭遇時間 :約3分。
管理人より :BMWが外車であることを見抜くとはこのオジサマ、ゲーマーならぬビーマーだった可能性も高いのではないのでしょうか。BMWが二輪車を作っている事を知らず「バイクにBMWのマークなんぞ付けおって!」と憤る7シリーズ親父に比べれば非常に親しみやすい存在であるといわざるを得ません。ガハハおばさまにとって100万以上は全て「高いわねぇ」で同列、1台1000万なら2台で2000万、10台で1億ならBMWジャパンの売上がトヨタ自動車を越える可能性もないとはいえません。次回遭遇の際には「じゃぁ500万で買ってよぉ」と甘えてみるのも一興ではないでしょうか。
# 067
発見者 :Giraffe
発見日、時刻 :6月某日,午後1時
天候、気温 :結構暑い
該当車両 :アフリカツイン
発見者の服装 :軽装
発見場所 :自宅近所
種別 :強情ナンシー
主たる泣き声 :「いや,絶対4気筒だ。」
状況詳細 :
ジェベル250XCから,長年の憧れだったアフリカツインに乗りかえたところ,早速ナンシーが捕獲できましたので,報告します。
6月のある日,気晴らしに出かけようとアフリカツインをガレージから引き出したところへ、近所に住む60代半ばの男性が声をかけてきました。
ナンシー:「バイク買い換えたの?これナンシーシー?」
Giraffe :「750です。」(キターーー!)
ナンシー:「ふうん,そうかそうか。これ水冷?」
Giraffe :「そうです。水冷2気筒ですよ。」(水冷か空冷を気にするナンシーも珍しいのでは?ひょっとして珍種?)
ナンシー:「いや,これは4気筒だろう?」
Giraffe :「ここにTWINと書いてあるように,2気筒ですよ。」
ナンシー:「名前はツインでも,絶対4気筒だろう。」
Giraffe :カウルの隙間を指さして、「ここから見えるように,シリンダーは二つですよ。」
ナンシー:「外から見て二つでも,実際には中で二つずつに分かれていることもあるんだよ。」
Giraffe :「ふーん,そんなものですか・・・・。」
アフリカツインのようなバイクに乗っていると,ちょっと気を許すと,すぐにナンシーの襲撃を受けます。しかし,水冷か空冷かだとか気筒数を気にするナンシーには初めて出会い
ました。
ところで,なぜあのナンシーは,4気筒だと言い張っていたのだろうか・・・。
遭遇時間 :約5分。
管理人より :♪ア・フ・リ・カ・ツイン!♪と言うと何故か江頭2:50が腰をくねらせている姿が脳裏に浮かんでしまうのですがこれがデジャブという現象なのでしょうか?「ななはん」という究極の排気量に食いつかず4気筒に固執するとはこのナンシー、なかなかのものだと言わざるを得ません。万が一、アフリカツイン→ホンダの大型オフ車→トランザルブ→ツインプラグ→プラグが4本というコンボからの発言とすれば、ナンシーではなくホンダ大好き親父ライダーであった可能性も高いと思われます。次回遭遇の際には是非シリンダヘッドを開け、2個のピストンをしっかりと確認させてあげてください。
# 066
発見者 :オフ車乗り
発見日、時刻 :或る休日14時頃
天候、気温 :結構暑い
該当車両 :SUZUKI DR800
発見者の服装 :軽装
発見場所 :自宅近所
種別 :大ボケナンシー
主たる泣き声 :「で、それ高速乗れるんかいな?」
状況詳細 :
意外に身近な所に居て、若い頃はライダーだったと言うオジサンが突然ナンシーに変身したので御知らせ致します。
「ワシも昔は陸王乗っとったんや」と言う近所のオジサン(と言ってもマァマァの御歳)は顔を合す度に「ハーレーはええなぁ~、ほんまハーレーは格好ええなぁ~」「兄ちゃん、あんたもハ~レーにしたらどうや、サイドカーの付いたハーレー!、ほんま格好ええわ」と口癖の様に話し掛けて来ます。
年寄り相手にムキになっても仕方ないので、適当に「はぁ、ハーレーも良いですねー」と返事をしていたのがイケナかったようです。
オジサンのハーレー講釈はエスカレートする一方です。オフ車オンリーの私にサイドカー付きハーレーを熱心に薦めるのは余りにもナンセンス、元ライダーならジャンル違いだと判っても良さそうな物ですが。
話し相手を捕まえたら放そうとはしないオジサンに辟易としていた処、オジサンは私のバイクを見て、「ところでアンタのそのバイク何CCや?」と聞いてきました。
「800ですよ」「へぇっ!、そりゃまた凄いなぁ~、そないに有るんかいな?、で、それ高速乗れるんかいな?」
「オッチャン、昔ライダーやったんちゃうんかいな?」と思いました。
その時その時で言う事が滅茶苦茶だったりするので仕方無いですね、思いっきり汗をかいて暑い日なのに「今日はえらい涼しいなぁ、寒い位や」ですから。
遭遇時間 :不明。
管理人より :"戦うペリカン・DR800"をして「高速乗れるんかい?」とはなかなかに手ごわいナンシーであると言えます。はーれー大好きナンシー自体はさほど珍しいものではありません。「ハーレーは格好いいねぇ」と言いつつ目の前に883があっても気づかないことは必定、CHPのZ1000をハーレーだと固く信じているジョン&パンチナンシーがいるのは私がこの目で確認した事実でもあります。ここはDRに巨大風防とブルーのパトランプ、白のツナギを白のジェット、レイバンのサングラスを装備し「やっぱバイクはハーレーですねぇ」とオジサンナンシーを煙に巻いてしまうというのはいかがでしょうか。
# 065
発見者 :Gekkoh
発見日、時刻 :2005年3月26日 午後17時頃
天候、気温 :晴れ、15℃?
該当車両 :ホンダCB1300SB
発見者の服装 :ジーパン、フリース
発見場所 :自宅駐車場
種別 :近親ナンシー
主たる泣き声 :「これナナハン?ナンシーシー?」
状況詳細 :
本日納車になったばかりのCB1300SBが家族の目に触れるとまた面倒な事になりそうだったので、急いでカバーをかけようしていた所にタイミング悪く父親が現れた。
すると、なんといきなり「バイク買ったの?これナナハン?ナンシーシー?」と浴びせ掛けられてしまった。
あまりにも急襲だった為によける間も無く、無防備のまま自分はまともに攻撃にさらされてしまった。まさか、肉親がナンシーだったなんて。。。
自分がショックから立ち直るのにどのくらい時間が掛かったのかはわからないが、気が付いた時にそこに父親の姿はなかった。
ナンシー、一体どこまではびこっているんだお前達は!
遭遇時間 :とても長い時間に感じたが、実際には1分弱だと思う。
管理人より :「"SF、SS、SB"から連想されるバイクを答えよ」とはCB400のことですが、新車のCB1300SBというのは確かに人目を惹く存在であると言えるでしょう。親父さん世代にとって「大きい」「ホンダ」「CB」とあればもちろん"K0"。サイドカバーにしっかりと記された「1300」の文字を完全無視した「これ、ななはん?」の問いも至極尤もであると言わざるを得ません。今後はマフラーを4本出しに代え、旗棒・布垂れのぎりぎりスタイルでカミナリ族を気取り、親父さんの反応を伺うのも一興です。
# 064
発見者 :KAZUMAX
発見日、時刻 :2005年3月20日11時頃
天候、気温 :春めいた暖かさ&強風
該当車両 :SUZUKI GSX-R1100W
発見者の服装 :革ジャン ジーンズ
発見場所 :福島県相馬市 某コンビニ駐車場
種別 :早とちりナンシー
主たる泣き声 :「に、二千万!」
状況詳細 :
久々の3連休、学生時代を思い出し福島方面にプチソロツーで寄ったコンビニの駐車場でのこと。
背後から突然「おおきなばいくだねー、なんしーし?」とお決まりの声が。そこで威嚇するわけでもなく普通に「1100ccですよ」と答えました。
すると「おおきいねー、俺の車(略)」といつもの泣き声。ここまでならいつもの事なのですが、「こんなので大きなやつはいくらまであるの?」とバイクの最大排気量を聞いてきました。
少々驚きましたが、ボスホスの6500ccというのも大人気ないので「大体2000くらいですよ」と答えたところ、「に、二千万円!んじゃぁ、おにいちゃんのばいくは1100万円くらいか…」と勝手に解釈して去って行ってしまいました…。
そうですか、排気量を聞きたかったのですか。ごめんね、おじさん…。
遭遇時間 :不明
管理人より :「1馬力1万円」というのはかのバブル時代によく言われた言葉ですが、1100しーしーが1100万円とはまさにカズマックスならぬバブルマックスなナンシーであるといえるでしょう。2輪車としてのバイクの最大排気量がいくつであるのか?との質問は実は非常に難しいものだといえます。ボスホスはもちろんですが、某カワサキのエンジンを繋いだマシン等、一品物を加えると相当な大きさになるのではないでしょうか?「大きいことはいい事だ」は森永エールチョコレート世代の象徴でもあります。次回遭遇の際には、♪ちゃ~らちゃ、ちゃちゃちゃちゃっちゃららっちゃっちゃ♪に対して♪ちゃらちゃちゃらちゃちゃらちゃちゃ、ちゃらちゃちゃらちゃちゃ♪と答えてあげてください。
# 063
発見者 :K-N
発見日、時刻 :一昔程前、御昼前
天候、気温 :快晴
該当車両 :フリーウェイ
発見者の服装 :安物ツーリング装備
発見場所 :某所パーキングエリア
種別 :正義派ナンシー
主たる泣き声 :「原チャリで高速走ってエエ思てんのか!!」
状況詳細 :
某パーキングエリアで休憩していたフリーウェイのライダーに対して四十半ばの男性が顔を真っ赤にして「原チャリで高速走ってエエ思てんのか!!」と食って掛かっていた。
気の毒なフリーウェイのライダーが「此れ250なんですけど」と言うも、頭に血の昇った男性の耳には入っていない模様。
どうやらスクーターのカタチをしていれば何でも原チャリだと思っていたらしい。
遭遇時間 :不明
管理人より :これまたナンシーか否かの判断が難しい目撃報告です。ナンシーとはバイクに好感を持ち、「なんしーしー?」等と尋ねてくるのが大前提、この人物の目的が単に怒りをぶつけるだけだったとすれば「NOT
NANCY!」と叫ばずにはいられません。スクーターとはいえ巨大フリーウェイを原付きに見紛うとはなかなか壮大な勘違いです。当該人物に対してはナンバープレートを指差し、「使用の本拠の位置を管轄する運輸支局等を表示する文字」を明示する必要があるでしょう。
# 062
発見者 :osamu
発見日、時刻 :2004年秋の正午頃
天候、気温 :快晴
該当車両 :H-D FXDX
発見者の服装 :Gパン、革ジャン
発見場所 :一般道
種別 :カスタム願望ナンシー
主たる泣き声 :「俺のと全然音ちゃうな~」
状況詳細 :
一般道の交差点で信号待ちをしていたところ、後方から作業着を着てホンダスーパーカブに乗った年輩の男性が私の横に来て止まりました。
私のバイクを少し見た後、おもむろに「俺のと全然音ちゃうな~、これ何てバイク?」と聞いてきました。
私が「ハーレーです。」と答えると男性は、「いい音してるな~、どうやったらそんな音出せるの?」と更に聞いてきました。
「そのバイクでは無理です。」と言おうと思ったのですが、信号が青になったので会釈をして先に行きました。
遭遇時間 :3分
管理人より :この男性をナンシーと呼んで良いかどうかは非常に微妙な問題ですが、3分という待ち時間の信号が非常に長いものである事は揺るがしようの無い事実です。3拍子に例えられるハーレーの排気音を単気筒で再現する事は非常に難しいと考えられますが、ホンダの技術を総動員すればもしかして…と思わせてしまうあたりが本田宗一郎の恐ろしさだと言えるでしょう。カブに3拍子が出せるならゴールドウイングに和音が出せないはずはありません。6気筒の排気音で奏でられるゴッドファーザーのテーマには珍走兄ちゃんも裸足で逃げ出す事でしょう。
# 061
発見者 :nokaz
発見日、時刻 :2004年春頃だったと思う
天候、気温 :忘れた(^^;
該当車両 :YAMAHA TDM900
発見者の服装 :Gパン、トレーナだったと思う
発見場所 :自宅マンションの駐車場
種別 :誤解ナンシー
主たる泣き声 :「次はナナハンね!」
状況詳細 :
洗車をしようと、バイクを駐輪場から引っ張り出したところ、同じマンションに住むおばさんが声をかけてきた。
おばさん:「こんにちは♪ 大きなバイクね、何しーしー?」
nokaz :「900ccですよ」と愛想笑い
おばさん:「すごいわね~。じゃ次はナナハンね!」
nokaz :??
おばさん:「ナナハンって一番大きいバイクなんでしょ?」
nokaz :「・・・」
遭遇時間 :不明
管理人より :TDMと聞くと「あれ?850しーしーじゃなかったっけ?」と思ってしまう私は8耐に平忠彦がTRXで出ていた事実を知る世代であることは間違いありません。「ななはん=いちばんおおきなばいくの法則」はナンシーの最も基本的なデフォルト値です。ゴールドウイングやバルカンが「おおきなななはん」と呼ばれてしまう現状において、TDM900が「小さなななはん」と呼ばれなかった事はまさに僥倖と言えるでしょう。「次はななはんね」の問いに対しては「ななはんは高いですからねぇ」とやさしく微笑む事が平穏なご近所付き合いを維持する近道かもしれません。
# 060
発見者 :200mph
発見日、時刻 :2004年12月5日14:30頃
天候、気温 :12月とは思えない暖かさ+強風
該当車両 :SUZUKI 隼
発見者の服装 :Gパン、革ジャン
発見場所 :大観山ドライブインの駐車場
種別 :記念写真ナンシー
主たる泣き声 :「写真とっていいですか?
」
状況詳細 :
隼が車検から帰ってきた日のこと、11時過ぎにバイク屋に引き取りに行き、あまりの暖かさに(何と夏日を記録したそうな)フラッと首都高、東名、小田厚、ターンパイクを乗り継ぎ、椿ラインを攻めに行きました。しかし大量の落ち葉に戦意喪失。
そこで4日から営業再開された大観山ドライブインに休憩の為、隼を止めたところ、階段から降りてきた70歳ぐらいの夫婦と思わず目が合ってしまいました。
そのとき私は確信したのです。ナ、ナンシーだ!と・・・
奥さんがつかつかと私に歩み寄り、「綺麗な色ですね。」(くるか、くるか?)「なんしーしーですか?」(ついにきたー!?(~o~)/)
予想通りなのでちょっとうろたえながらも「1300しーしーです。」と回答。
そーすると「うちの車の倍ぐらいだ、うん!ちょうど倍だ。」と感動し、「写真とっていいですか?」ときました。
「どーぞ、どーぞ!」といったところ、すかさず奥さんがVサインで隼の前に立ち、旦那さんがパチリと1枚写真を撮って、隼の隣に止めてあった軽自動車で立ち去っていきました。
その後私は、ナンシー観察記録に投稿することばかり考えて帰ってきました。
(面倒くさくて1週間投稿が遅れたことは内緒です!)
遭遇時間 :約3分
管理人より :大観山ドライブインを「だいかんやま」と呼んでしまうのは大黒パーキングを「おおぐろ」呼んでしまう事と同様地方出身者のデフォルトとされていますが、ドライブインにはトイレを借りに寄るだけだった事を謝罪しつつ復活を影ながら祈る今日この頃です。12月とはいえ日曜日の午後ともなれば駐車場にはドカツナギ軍団ビーエム親父軍団が群れていたであろう事が予想されます。その中で隼に目をつけるとはこの老夫妻只者ではありません。乗っていた軽自動車がスズキ製、ナンバーが浜松であった場合には、伝説のスズキマニアの可能性もあります。次回遭遇の際には耳元で「横内…」とぼそりと呟き、相手の反応を伺ってください。
# 059
その1
発見者 :TM(記録:アル)
発見日、時刻 :2004年8月5日
天候、気温 :不明
該当車両 :KAWASAKI ZEPHYR1100RSと隼
発見者の服装 :ジーパン・Tシャツ(ライディングジャケットは脱いでいた)
発見場所 :長野県野尻湖
種別 :麦わらナンシー
主たる泣き声 :「これナンシシー?」
状況詳細 :
私(アル)とTM氏がツーリング中に、休憩ポイントとして寄った野尻湖で遭遇。
隼とZEPHYRを並べての写真撮影をしていると、麦わら帽子を被った人物が背後より近づいてきて、「これ大きなバイクだね。新車!?ナンシシー?」とのたまった。
私にとっては、初めての遭遇。一瞬時が止まった。
そして、そのナンシーさんは「いくらちゃん」でもあった。
私の隼を見て、「これいくら?」
ああ、ナンシーさんっていくらちゃんである確率も大変高かったんだと思ってしまった・・・
遭遇時間 :不明
その2
発見者 :アル
発見日、時刻 :2004年8月前半
天候、気温 :不明
該当車両 :隼
発見者の服装 :ジーパン・Tシャツ(ライディングジャケットは脱いでいた)
発見場所 :新潟県柏崎市
種別 :係長ナンシー
主たる泣き声 :「これナンシシー?」
状況詳細 :
職場の駐車場で、係長が帰る準備をしている私を発見。
そこで、「大きいバイクだね。ナンシシー?450ccぐらい?」
私は目が点になった。450ccって・・・いくら隼がコンパクトな設計とはいえ、1300ccを450ccというなんて。あまりの泣き声に、一瞬対応が遅れてしまった。
私が「1300ccです!」と言うと、係長はかなりびっくりして一言、「1300!軽自動車より大きいじゃないか!」
私は純粋に思った、そりゃそうです。軽自動車は660cc、隼の約半分の排気量ですから・・・
その後、係長は「1300ccか。私の車と変わらない。」と、ぶつぶつ言いながら去っていった。
遭遇時間 :不明
管理人より :ナンシーというとつい故ナンシー関を思い浮かべてしまうのと同様、イクラちゃんと聞くとムーンドッグスとか45度のサングラスが脳裏に浮かんでしまう私は確かに「昭和型」なのかもしれません。ななはん=巨大なバイクという先入観を持つナンシーにとって意外にコンパクトな隼が普通二輪に見えるのもあながちあり得ない話ではありませんが、何故400ccではなく450ccなのかはたっぷり小一時間は問いただしたいところです。当該係長氏には是非「価格は車より少し安いですから」と慰めの手を差し伸べてあげてください。
# 058
発見者 :He3
発見日、時刻 :2004年11月9日午後二時くらいです。
天候、気温 :晴れ、気温は18度ぐらいかと。
該当車両 :ナシ(後述参照)
発見者の服装 :レザーパンツにロンジャケ
発見場所 :某県の免許センター(宮城県ですが・・。)
種別 :引退ナンシー
主たる泣き声 :「こしがいたくてなぁ」等
状況詳細 :
この前長期の免停になり、短縮のために免許センターで行なわれた違反者講習の二日目のことです。
休憩の時にタバコを吸うため外の喫煙所に向かったところ、一人、職員と思われる55歳位のおじさんがいました。
免許センターという特殊な場所だからなのか、ここでは何故かよく話し掛けられます。今日もまた話しかれられるのかなぁ?と思いつつタバコに火をつけます。
すると案の定「違反者講習?」と聞いてきました。「ええ、長期の二日目です。」と応えると、「なんで捕まったの?」と更に聞いてきます。
ぐっ!痛いトコを衝くなぁと思いつつ、「バイク乗ってるんですけどスピード違反で・・」というと、おもむろに「なんしーしー?」と聞いてきました。
私の乗っているエリミネーターはあまり知られていませんので、「カワサキの400ですよ」と応えると、「400なら速いし、しょうがないよねぇ」「400は暴走族の盗難が多いから気をつけなよ。」「鍵なんかつけてても持ってくぞぉ」等と言ってきます。
やっぱゼファーとかと思っているのかと考えていると、「俺も昔乗ってたんだよ。」と言い出しました。
「えっ?そうなんですか?」乗っていたバイクについて話してもらえるのかな?と思っていたら、「今いくつ?」私が「21です」というと「じゃ、あと三年だな」と。
おいおい三年で飽きるって事?と思い、「いや当分乗るつもりなんですよ。大型も取るつもりですし」と言うと、すかさず彼は言います。「皆そう言うんだよ。」
さすがにムカッとしていると、「まぁ長く乗りなよ。」「俺はもう駄目だな。大型も持ってんだけどねぇ、腰が痛くなっちゃうからなぁ」と言って去って行きました。
親父ライダー?いやしかし・・・私はしょうがなく点けてしまった二本目のタバコをもみ消し、後半の講習に行きました。。
これはナンシーでしょうか?親父ライダー?いやしかし二十四で飽きるって・・・自分は大型を持っている等の話を聞くと盆栽?見分けがつきませんでした。
バイクが無くてもナンシーゲットが成立すると言う変わった事例かもしれません。
遭遇時間 :不明
管理人より :長期免停と長期メンテを聞き違え「ああ、そりゃあいい事だねぇ」と返事して顰蹙をかったのは私の友人の話ですが、講習会でナンシーGETとは実に珍しい現象だといえるでしょう。当該職員が本当にバイクに乗っていたかどうかは永遠の謎ですが、彼の息子が24の歳に「とうちゃん車買ってくれよぉバイクなんかじゃ皆にバカにされるんだよぉ」と彼に訴えたであろう事は容易に想像が付きます。「大型」の区分けが無かった時代の二輪免許はいわゆる「おまけ免許」とは似て非なるものですが自慢できるものでもないはずです、無事「大型二輪」免許取得の暁には同免許センターで当該人物に再会し「まだまだ乗りますよ」とニヒルに笑ってみるのも一興でしょう。
# 057
発見者 :かにまた
発見日、時刻 :2004年10月某日
天候、気温 :曇り(深夜)
該当車両 :KAWASAKI エリミネーター400
発見者の服装 :革ジャン、ジーンズ、スモールジェット
発見場所 :多摩堤通り
種別 :奥様連れナンシー
主たる泣き声 :「長いなぁ」
状況詳細 :
多摩堤通にて信号待ちしていますと、とても古そうなフリーウェイで奥様と二人乗りされている、いかにも「現場」な50前後のおじさんに声を掛けられました。
私の右横に停車し、こちらを一瞥された後、「なぁこれなんしーしー?」と定番のお言葉を発してくださいました。
そして「しっているよ~、えりみねーたーだろ?(だったら何故排気量を聞くのだろう)いやぁ長いなぁ、力ありそうだなぁ、古いよなぁ(私のは1985年式)、なんだタンクへこんでんねぇ事故かい?気をつけてよ~」と捲し立ててきました。
言葉を返す間もなくあっけに取られている私を気遣ってか、奥様が「ごめんね~、この人いつもこうなのよ~」を優しい笑顔でフォローしてくださいました。
なんだかとても楽しそうにバイクに乗られるご夫婦だなと思いながらも、なおも喋り続けるおじさんにはさすがにおなか一杯なので適当に挨拶をした後に、すぐに脇道にそれて逃げてしまいました。
もうすこしコミュニケーションをとったほうがよかったなぁと思っております。
遭遇時間 :不明
管理人より :信号待ちの間にナンシー捕獲というのは初めての報告と思われます。歩行者や左右の信号に気を配っている最中のこれなんしーし攻撃はまさに猫だまし、長尾秀平も裸足で逃げ出すに違いありません。125~900ccまで存在するエリミネーターの排気量を問われるのはありがちな事例ではありますが「長いなぁ」というのは実に斬新な表現だと言わざるを得ません。タンデムシートの奥様もなかなかの兵と考えられます。出先で「これなんしー?」を連発する旦那を毎回フォローするのであろうその姿には「よくやった、感動した」以外の言葉が浮かびません。
# 056
発見者 :ごひょう
発見日、時刻 :2004年8月31日(野菜の日?)
天候、気温 :晴れ(台風一過)
該当車両 :YAMAHA FZR400RR
発見者の服装 :ゴロワーズチームシャツ・ジーンズ・elfライディングシューズ
発見場所 :勤務先横の路地 (大阪)
種別 :フェードアウトナンシー
主たる泣き声 :「これ競走用か?」
状況詳細 :
それは台風一過の暑い午後。
得意先への納品があり、通勤にも使っている愛車FZR400RRで出かけようと、勤務先の横に停めたマシンに乗り込もうしたとき、後ろからおじいさんの声が…。
最初は「こんな所に停めるな」と怒られるのかと思ったのですが、おじいさんはフロントカウルをまじまじと見て、「これ競走用か?」
え?競走用?一瞬なんのことかわからなかったのですが、次の瞬間、レーサーなのかどうかを尋ねているのだと理解しました。
しかし「レーサーレプリカです」なんて答えたら、それで話が終わってしまうと思ったので、調子をあわせて、「ええ、それに似たようなもんです。」と答えておきました。
確かに自分のマシンはフルカウルだし、ゼッケンやスポンサーステッカーなどを貼っているのでおじいさんには競走用(レーサー)に見えたのでしょう。
次におじいさんはアンダーカウルあたりを眺めながら、「かなり重たいねやろなぁ…」
ここで「重たい」とは何と比較してのことなのかわからなかったので、無難に、「そうですねぇ」と答えておきました。なるほど車体色が「黒」なので全体的に重たいイメージに見えると思います。
次におじいさんは持ち上げるような手振りも加えながら、「倒したら起こされへんのやろなぁ」
実際は結構軽くて、すぐ起こせるんだけど、ここも逆らわずに「そうですねぇ」と答えておきます。
ここでおじいさんは、その場から遠ざかりながら、「馬力もあるんやろなぁ…◎△□…」とつぶやき、フェードアウトしてしまいました。
あ!もう帰ってしまうの?「ナンシーシー?」って聞いて欲しかったのに・・・
突然遭遇したナンシーを逃すまいと調子をあわせたつもりが、自分のあいまいな返事に、かえってナンシーをつまらなくさせてしまったのかもしれません。ちょっと後悔しています。
それにしても最初の問いかけの「これ競走用か?」にはとてもビックリしました(笑)
遭遇時間 :約2分でフェードアウト
管理人より :「競争用」とはなかなかの表現力を持ったナンシーであると言わざるを得ません。レーサーレプリカが競争用であればオフロードは荒地用、アメリカンは米国用に違いありませんが、往年のカフェレーサーがお茶用、そしてネイキッドが裸用であるか否かは定かではありません。「そのようなものです」はなかなかに秀逸ですが去りつつあるナンシーを繋ぎとめるまではいかなかったようです。次回遭遇の際には是非「そのようなものかもしれませんがどうですか?」等こちらから問いかけを行い、しっかりとナンシーを繋ぎ止めてください。
# 055
発見者 :のほほん
発見日、時刻 :2004年8月某日
天候、気温 :晴れ(猛暑)
該当車両 :BMW R1150GS-adventure
発見者の服装 :チノパン・ダンガリーシャツ
発見場所 :某同窓会会場
種別 :同級生ナンシー
主たる泣き声 :「昔はオレも」
状況詳細 :
8月某日、中学時代の同窓会で、酒も入りだんだん話が盛り上がってきた時の事。
私の話していた小グループは現在の趣味の話に突入しました。
私がツーリングを趣味の一つにしていると言ったところ、周りから「デッカいん乗りよん?」「なんぼの?」「速いん?」と次々に声が挙がりました。
私はなに食わぬ顔で話を続けながら、心の中で「集団ナンシー遭遇!」と叫んでおりました。
ただ、私の乗っているバイクが特殊だった為知っている人はなく、ピンとこなかったのか、一同「フーン…」。
私が心の中で「し、しまったー!!」と叫んだのは言うまでもありません。
その後は「昔はTZR250で峠を攻めてた。」「NSRで峠最速だった。」等の武勇伝が飛び交いました。
中にはおばさんと化した女性の「GPZ400Rで峠に出没していた。」等の発言まであり、大変楽しい(?)同窓会となりました。今はみなさん落ち着いており(笑)、その小グループ内でバイクに乗ってるのはどうやら私だけのようでした。
遭遇時間 :不明
管理人より :「同級生」という言葉にトキメキを感じていた日々を縁側に座って茶を飲みながら懐かしく思い出す今日この頃ですが、日々の移ろいと共に元同級生がナンシー化するのも致し方のない現実だと言えるでしょう。ナンシーの「おれもむかしはのってたんだよ」同様、自称元ライダーが言う「俺は峠最速だった」は「今日は涼しいですね」という時候の挨拶と同意義です。他に「ステップが磨れて無くなった」「タイヤが溶けて困った」等の泣き声は発見できなかったでしょうか?次回同窓会の際には現地へ颯爽と1150で乗りつけ、その巨体を前にした元同級生の「おれらにはもうのれないね」の泣き声を是非堪能して下さい。
# 054
発見者 :革章
発見日、時刻 ::2002年8月末日 13時ごろ
天候、気温 :快晴
該当車両 :ドラックスタークラシック1100
発見者の服装 :革ジャン・革パン・ブーツ・半キャップ
発見場所 :北海道稚内市の港
種別 :ロシアンナンシー
主たる泣き声 :解読不可
状況詳細 :
2年前の夏、初めて稚内を目指してやっとたどり着いた稚内近辺の港での事。
その頃私は、ナンシーと言う言葉も知らず、あまつさえ地図も持たず「海沿いに走ってきぁなんとかなるべ」などと安易かつ軽いノリで旅していました。
とあるたどり着いた港で、前方にいかにもエキゾチックな人々が10人ほどこちらに何か言いながら手を振っている。
恐る恐る近づくと、ボスと見られる男が片言の日本語で「スゴイバイクデスネ、ナンシーシーデスカ~ドコカラキタデスカ~」と聞かれました。
「1100ccです、千歳から来ました。」と返答しましたが、伝わらなかったのか、なにやら内部会議が始まり、パシリと思われる男が船内から紙とペンを持ってきて書けとジェスチャーしています。
その時私は、何故か伝えたい気持ちがいっぱいで、必死に対応していました。なんとか話が通じると、異国の民との交流のせいかその場はほんわか空気になり、何故か私も打ち解けていた・・・その時!!!
パシリと思われる男が船内からコップを持ってきました。
中には茶色の怪しげな液体が入っていて、ボスがすかさず「飲め!ロシアンジュースだ!飲め!」と鳴いています。
すごく怖かった。何せ見ず知らずのロシア人が茶色い液体を片手に、微笑みながら飲めと言っているのです。
しかも側ではガタイのいい男がタバコのちょっと太いような物を吹かしながらゲラゲラ笑っているのです。
私は、「ヤベー、これ飲んだら俺・・・」と思い、断ってはみたが、「ロシアノコドモタチコレノンデソダツ」などと言う強い押しに負けて飲んでしまいました。
私は、死ぬのだと思った。張り裂けんばかりに心臓が鼓動している中、うっすら覚えているが味は無く、ただひたすら甘いだけの水でした。
ほっと一息ついた所、今度はパシリにバイクに乗らせろとしつこく迫られました。
あまりにしつこいので乗らせてみると、ロングフォークのせいかやはりこかされました。ボスは責任感が強いのかパシリを叱っている様子でした。
うんざりしていると、私のバイクのタンクをじーっと見つめながらボスがパシリに指示をだしています。
パシリがまたもや船内から(葉巻のような物)を持ち出し、すかさずボスがメモ紙の(麻)を片手に「○リファナァ、ドウ~」と鳴いてきます。
エンブレムのドラックスターの字が、誤って解釈されたらしい・・・
私が断ると、今度はホワイトニッカを買ってきてくれと千円札を突き出してきます。私は、分かったと金を受け取り、そのまま旅を続行しました・・・
今考えると背筋が凍る話ですが、ロシアンナンシーは暖かく、人情味が深く深入りさえしなければ、友好な種族といえます。
但し皆さんがロシアンナンシーに遭遇して何らかのトラブルに巻き込まれても、私は一切責任を負えません。
遭遇時間 :不明
管理人より :ロ・ロ・ロ・ロシアンナンシーといえば偶にゃ無謀な遊びに酔いしれたくなるのも無理ありませんが、○リファナでは無謀を飛び越え犯罪になってしまうのは間違いありません。DragをDrugと見間違えるとはさすがウォッカをお茶代わりに飲むお国柄とも言えますが、GOOGLEにて「DrugStar」で検索すると当日本国において同様の勘違いしているオーナーがいかに多いのかという現実を突きつけられ愕然とするのもまた事実です。いずれにせよ当該ナンシーの帰国の際には「ニポンニハ"くすりノホシ"トイウばいくガハシッテルネ」と周囲に自慢すること間違いないでしょう。
# 053
発見者 :トマレ
発見日、時刻 :2000年某月某日
天候、気温 :曇り(大雪の翌日)
該当車両 :YAMAHA DS400
発見者の服装 :タートルネック・ジーンズ・サンダル
発見場所 :自宅前
種別 :神話ナンシー
主たる泣き声 :「昔はわたしも」
状況詳細 :
4年前、結婚して新居をかまえてすぐの頃です。
バイクを洗ってやっていると、引っ越してきた当初から仲良くさせてもらっていたお隣のおじいさんが通りがかり、「へぇ、バイクに乗るんですか」と当たり障りのないアプローチで話しかけてきました。そしておもむろに一言。
「これ、なんしーしーなんですか?」
ベンツなど乗り回し、奥さんと二人住まいの品のよいおじいさんです。近所づきあいの一環か、それとも話し相手が欲しかったのかもしれません。つかの間手を休め、素直な気持ちで「400ccッス」と答えました。返事はとても意外なものでした。
「400でこんなに大きいんですか。ボクが作ってた頃はもっとずっとシンプルだったなあ」
つ、作ってたんですか? それまでちゃんと話したこともなかったのでよくよくハナシをきいてみると、戦争でシベリアに抑留されたのちに帰国し(そういえば前日にいっしょに雪かきをしたときには年齢のわりに手つきがよかった)、かの本田宗一郎が創業してまもない本田技研で働くことになったのだとか。
そこで宗一郎そのヒトにみっちり技術屋として仕込まれたそうで、「あのヒトは本当に厳しいヒトでねぇ」などと、なんとなく誰でも知ってるようなエピソードをまじえつつ、ドリーム号開発秘話に触れていきました。ま・・正直ハナシはウロ覚えなんですが・・
で、売れ行きも上々で仕事がガンガン忙しくなったころ、同僚の一人がシンナーのしみこんだ作業着を着ていて引火させて黒こげになるという痛ましい事故を目の当たりにし、怖くなって辞職されたのだとか。「キタムラ(このおじいさんの名前?)とは二度と会わない云々」と宗一郎から散々恨み言を言われた、などの回想を開陳なさいました。
その後は新幹線の車両開発、家電用部品設計などに尽力され、現在はかつての特許で食べてるそうです。ロクにバイクの知識もなく、乗ってるバイクはヤマハだし、なんだか恐れ多い気がして思わず硬直してしまいましたが、その後は仲良くさせていただいています。
なんしーにもいろいろあるもんだ、と思いませんか?(笑)
あ、ちなみにそれから1年後に大型免許をとるために教習所に通っていて、ホンダの開発部にいるという方とチラッと話すことになり、「こういう方をご存知ないですか」と聞いてみたところ「キタムラ・・・う~ん、さすがにそんな昔のことはわかんないね」とのことでした。そりゃそーか・・・
遭遇時間 :不明
管理人より :「俺も昔は本田技研だったんだよ」とはまさに恐るべき伝説の神話ナンシーであると言えるでしょう。特許で食べる老後生活というのはある意味理想ですが、ご近所に話し相手が欲しいのもこの世の常に違いありません。話が全て本当であれば「実録・本田宗一郎の全て」の執筆も可能と考えられます、濡れ煎を持参しての茶飲み話の際には、デジカメ、MP3レコーダーとメモ帳が必携であるのは言うまでもないことです。
# 052
発見者 :ユカ
発見日、時刻 :2004年8月14日朝6時頃
天候、気温 :曇り
該当車両 :バリオス
発見者の服装 :Gパン+Tシャツ+サンダル
発見場所 :石川県輪島市大沢町の民宿駐車場
種別 :釣り師ナンシー
主たる泣き声 :「ナナハンやろ?」
状況詳細 :
能登半島に一人旅ツーリングの2日目の朝。夜のうちに降った雨で濡れた車体を拭いているときでした。
前の日の夕飯のときに隣のテーブルになったご夫婦のうちのオヤジが近寄ってきて「朝も魚は釣れんかった~」と言ったかと思うと、私が拭いているバイクを見て「ソレ、ナンボ?」
・・・・”何がナンボなんだろ・・価格?排気量?まさか走行距離?”などとグルグル考えているうちにまた言いました。「ソレ、ナナハンやろ?」
瞬間!!”やっぱりバイクはナナハンがフツーだと思ってる人がいるんだー!!”って感動しました!
私が「いえ、小さいんですよーコレは。250なんです」って言うと「えらい大きく見えるなー!」と驚いてみせてくれました。
夕飯の席で自前で持ち込みの泡盛をお裾分けしてくれたイイヒトなので、笑ってはいけないと思いつつ・・・(='m')
ウププ
『ナンシーシー?』の単語を聞くことができなかったことが残念ですが、これも一応ナンシーかな?なんて思いまして報告です。
遭遇時間 :不明
管理人より :ついつい「バリウス」読んでしまいがちなBALIUSですが「車体に排気量が書いていないバイクはナンシーを呼び寄せ易いの法則」に従い大量捕獲が可能なバイクとしても知られています。タンクに張られたエンブレムに「これ、フェラーリ?」と問いかけられた事例もありますので努々油断してはなりません。宿泊客がナンシーではまさに「かんぽの宿」ならぬ「ナンボの宿」、夜な夜な繰り広げられる「これなんシーシー?」攻撃には民宿のおばちゃんも激怒し、ビールの大瓶に「これは633ccです」と書き込むこと間違いありません。
# 051
発見者 :エリ
発見日、時刻 :2004年6月某日 17:00すぎ
天候、気温 :晴れ
該当車両 :なし
発見者の服装 :Gジャン+キャミソール+ブーツカットパンツ+レーシングシューズ
発見場所 :常磐道 上り守谷SA
種別 :疑似餌ナンシー
主たる泣き声 :「おおきいねぇすごいねぇころばないでね」
状況詳細 :
筑波方面をクルマで走った帰り道のSAでのこと。
当方、小雨や1~2時間の駐車では幌など閉めないオープンカー乗りですので、屋根開け駐車のまま、助手席の荷物を持って渋滞情報チェックに参りました。
偶然トランクが荷物満載で、ヘルメットを入れるスペースがなかったのが幸いしました。
メット片手に渋滞情報の電光掲示を見上げていた私に、50がらみの男性が「バイク乗ってるの?なんしーしー?」
「えっ… 1600です」
突然の事に慌てた私は(テンロクなんて言っちゃダメよ!ナンシーには暖かく!)という思いが頭をかすめたのが精一杯、タイヤが4つついているという事実を伝えそびれたのでした。
ナンシーは「おおきいねぇすごいねぇころばないでね」と呟きながら去っていきました。
えぇ確かに私は四輪で転倒した事がありますしね、コースアウトには気をつけます(爆)
私の対応がぎこちなかったためか、アタリのみで釣果に至らなかったのが残念です。
横に停めたバイクが撒き餌なら、四輪用ヘルメットはルアーかもしれません。
遭遇時間 :不明
管理人より :オープンカー乗りたるものグローブとキャップとサングラスが必携なのは定説ですが、確かにヘルメットを持ち歩くオーナーは少ないに違いありません。メット片手にサービスエリアではライダーに間違われるのは必定、ナンシーの大量捕獲も期待できるのではないでしょうか。次回はナンシーリリースの後颯爽とオープンカーに歩み寄り、ドアを開けずにひらりと飛び乗り、石原裕次郎世代の親父ナンシーのマドンナとなってください。
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