☆ ナンシーを探せ! ☆

ナンシー観察記録


さぁ、それでは実際に観察されたナンシーの生態を紹介していこう。

あなたの遭遇したナンシーの情報も是非ご連絡いただきたい。

ナンシー観察記録はこちらまで

※※ 現在募集は休止しております ※※



過去のナンシー 001~050  051~100

# 114  
発見者      YtNs
発見日、時刻  :2010年4月8日夜
天候、気温   :晴
該当車両    :ZZR400
発見者の服装 :冬用ジャケット+左手にフルフェイス
発見場所    :大学の研究室
種別       博士研究員ナンシー
主たる泣き声  「Sports type?」
 近半年ほど前にうちの大学に来たイギリス人男性がナンシーでした。
 おなかがすいたのでそろそろ帰ろうと思い、ジャケットを着てヘルメットを持ったところで研究室にノートを置きっぱなしだったことに気づき、そのままの格好で取りに行ったところ遭遇。以下ナンシーの発言はすべて英語です。
 研究室に入りノート回収ついでに少しパソコンをいじっていると、後ろから「motor…」という鳴き声が。よくよく聞くと「キミ、バイク乗ってたの!?」と言っているようです。
 突然話しかけられてビビリながら「いえす!」と精一杯の英語で会話開始。「何のバイク乗ってるの?」と言われ、ズィーズィーアールという発音に自信がなかったので「Kawasaki」と英語っぽい感じで答えると「oh! Kawasakiー」とどうにか通じたようです。
 「どういうタイプのバイク乗ってるの?普通の?スポーツタイプ?」と今度はライポジを真似ながら聞いてきます。通じにくいと思ってボディーランゲージを混ぜてくれ
たことに感激です。
 「すぽーつたいぷ。すぽーつつあらー」と答えると「へーカッコいいね!」とサムアップかましてくれました。
 そのまま会話を続ける能力もないので、ジャパニーズスマイルでサンキューと言いながら逃げました。自分にもう少し英語力があれば「ナンシーシー?」と鳴かせることもできたのに…というのが残念です。

遭遇時間    :2分

管理人より :「なんしーしー?」が米国で「What size?」であるのはキシュツではありますが、クイーンズイングリッシュだとどう発音されるのかには非常に興味が沸くところです。カワサキといえば漢のバイク、日本男児の威厳を持って「ぜっとぜっとあーる!」と言い切って良かったかもしれません。研究員というとボンデージ姿のセレブ女性がデフォルトである昨今、外国人と聞いた私の脳裏に浮かんだのが背のひょろ高い眼鏡の男性だったのは秘密です。万が一研究室の酢酸に興味を示すようなことがあれば、激昂すると妙に日本語が流暢になったりしないかの確認が必要かもしれません。


# 113  
発見者      えもと
発見日、時刻  :2010年4月3日 PM7:00前後
天候、気温   :晴
該当車両    :FJ1200
発見者の服装 :ライジャケ Gパン ブーツ
発見場所    :近くのセルフスタンド
種別       GSナンシー
主たる泣き声  「せんにひゃくしーしー?」「300きろくらいでますか?」
 近所のセルフスタンドで給油中のことでした。
  他の客に熱心に話しかけているバイトのお兄ちゃん、洗車やオイル交換を勧めているのだろうと思っていました。そして私の給油が終わる頃、私の方へも近づいてきました。
 その瞬間!私の背筋に電気が走り感じたのです!「コイツはバイトの兄ちゃんじゃない!ナンシーだ!」「鳴け、”なんしーしー?”だろ?鳴いてみろ!」
 その念が通じたのか口を動かすバイトの兄ちゃん。しかしその言葉に耳を疑いました!
  「せんにひゃくしーしー?」
 なんと、こちらの排気量を言い当てました。
 一瞬「ナンシーじゃないのか!?もしかして盆栽先生?」と思いましたが、私のバイクのサイドカバーにはデカデカと「1200」の文字が。 「くそ、サイドカバーさえなけりゃ”なんしーしー”が聞けたのに。」
 その後はナンシー特有の泣き声のオンパレード。「大きいですね~」「速いでしょうね~」「かっこいいなぁ~」
 そして「そろそろアレが聞きたいなー。やっぱ”なんきろでる”だよな~」と考えていた時!
 「300きろくらいでますか?」
 しばし呆然。わたしも「なんきろでる?」って聞かれたら「200位はでるよ」と自信を持って答えてあげるつもりでしたがまさかの300!予想外でした。
 すっかり動揺したこちらの空気を察したのか、ナンシーは”お気をつけて”の言葉を残し去っていきました。
 せっかく遭遇したナンシーですが、お決まりの”なんしーしー””なんきろでる”は聞けませんでした。次回の遭遇に備え、動揺しないよう訓練を続けたいと考えています。
 また次回は必ず聞けると信じてこれからも「ナンシー採集」に尽力を尽くす次第であります。

遭遇時間    :3分

管理人より :「現役のFJって何台くらいあるんだろ?」と余計な心配をしてしまう管理人の友人がFJ1100乗りだったのは実は秘密の話です。「ナンシーシー?」と聞かれれば排気量を答えることができますが、ずばり言い当てられるとどう応対して良いか迷うのは致し方のないところ、「本当は1188ccですけどね」では悔し紛れに聞こえてしまうのが難点といえるでしょう。セルフスタンドの増大と共にGS店員ナンシーとの接近遭遇は激減しています。貴重な機会を逃さぬよう「伝説のミハラスペシャリティが~」と小一時間語れるノウハウを身につけておいてください。


# 112 
発見者      ふりぃだむ
発見日、時刻  :9月前半 AM8:00前後
天候、気温   :快晴
該当車両    :09隼 07GSX-R1000 05CBR1000RR
発見者の服装 :HYODジャケット+皮パン
発見場所    :阿蘇 大観望 (平日)
種別       正統派ナンシー
主たる泣き声  「これなんしーしー?」「なんきろでる?」
 現地到着後、連れとの休憩中に遭遇。
 気配を消したまま突如後ろから現れ、僕達の会話の中に無理矢理割り込んできました。
 開口一番に発した泣き声はスタンダードな「これ、なんしーしー?」 でした。
 GSX-Rに乗っていた僕が「1000ccですよ」と答えると、「で、なんきろでる?」とこれまた定番の鳴声にニヤリ。「怖くて出した事ありません」と無難に茶を濁して観察を開始しました。
 ナンシーはグルリと一周回り終え「俺も昔は~」と語りモードに移行しようとした矢先にトラブル発生!!
 香水の臭いをプンプンさせながら中国人の団体様がこちらへズカズカ接近してきて、勝手に撮影会を開始してしまいました。挙句の果てには馴れ馴れしく肩を組んでの撮影を強要してきたので「ゴラァ臭せぇんだよ」と言いたかったのですが言葉がわからず、とっさに「Don't touch me」と揉めているあいだに何と・・・ナンシーを逃がしてしまいました。
 もう少し観察を続けたかったのですが非常に残念です。

遭遇時間    :10分

管理人より :典型的正統派ナンシーへの接近遭遇おめでとうございます。ヒット&リリースは実に残念ですが、次回遭遇の際の試金石になったのではないでしょうか。情け容赦のないスキンシップは東南アジア系団体様ご一行に共通の現象ですが、かつての日本でも同様だったのは「農協月へ行く」(筒井康隆著)でもあきらかです。国際化に伴い今後中華な人々との接触機会はより多くなることが予想されます。「これは1000ccです」「日本では100km/h以上出してはいけません」を上海語と北京語で日々練習し、日中友好に貢献して下さい。


# 111 
発見者      こてつ
発見日、時刻  :2006年 3月位 土曜日の午前11時位
天候、気温   :晴れ
該当車両    :DUCATI ss900IE 黄色
発見者の服装 :スノボー用のコート(KISS MARK製)
発見場所    :地元のGS(静岡県沼津市)
種別       仲間(同車種)が居ない(ほしい)ナンシー(ナンシーかは微妙)
主たる泣き声  「やったー仲間だー」
 3年ほど前の話です。地元のセルフスタンドで給油中、私の周りをうろうろジロジロとしている30代くらいの男がいました。
 私のバイクは近所ではあまり見かけない車種ですので、眺めたり話しかけられることがよくありました。またかと思っていた所、案の定話しかけて来ました。
 「あの~地元の方ですか?すみませんジロジロ見て。」
 私が適当に返事をしていると、そのナンシー(?)は「やったー仲間だー。」という様な鳴き声を数回奏で、「私は2004年式のss800の赤に乗ってるんですよ。地元でssに乗っている人ははじめてですよ。」「いつもどの辺を走ってますか?私は土日の午前中に箱根を走ってます。」と鳴きました。
 そして最後に、「ではまた山で会いましょう」と鳴いて去ってきました。
 小物ナンシーはよく掛かりますが、これだけの珍種は今の所これだけです。ちなみに箱根は近所すぎてあまり行かないので最初で最後の接触でした。

遭遇時間    :2~3分

管理人より :確かにナンシーか?と問われると微妙な状況であることは否めません。ご近所バイク乗りがGSで出会うのは、ご近所ミニバン乗りが洗車場で出会う・ご近所犬飼い人が散歩道で出会う同様実はよく知られた事象でもあります。すぐ近くだからといって夏に短パンTシャツノーグローブ姿で給油に出掛けあらぬ噂を立てられぬよう充分な注意が必要といえるでしょう。尚余談にはなりますがkissmarkとIGNIOが同じアルペングループのブランドであることを知り驚愕したのはきっと私だけではないはずです。
 



 
# 110 
発見者      idzumi
発見日、時刻  :2009年10月吉日、昼前
天候、気温   :晴れ
該当車両    :YAMAHA YZF-R1
発見者の服装 :多機能ジャケット+ジーンズ
発見場所    :家の近所
種別       近所オッサンナンシー
主たる泣き声  「ニヒャクゴジュウか?」「ホンダか?」
 とある日曜。チェーンクリーナーを購入すべく、メンテ後の慣らしも含めてちょっと離れたパーツ屋に行こうと思いたった時の話です。
 一通り準備を終え、さあ行こうとエンジンかけてヘルメットに手をかけた瞬間、「カッコエエバイクだな」と突然の声。思わずヘルメットを落としそうになりました。
 声の方を見ると、50台くらいの男性。
 更に「これ排気量いくつだ?」と声をかけられ、おおこれが噂に名高いナンシーかと感慨にふけっていたところ、「ニヒャクゴジュウか?」と言われ腰が砕けそうになり、「い、いや、だ、大体いっせんしーしーです…」と声を絞り出すことしかできませんでした。
 更にその後「会社はどこだ?ホンダか?」と立て続けに聞かれ、タンクの横にある音叉マークを指して「いや、ヤマハです…」と回答。カウルの下部にはYAMAHAと書かれていたはずなのですが。
 その間に暖気も終わり、そこで別れを告げたのですが、R1は意外と小さく見られるものだと複雑な心境に至った次第でございます。

遭遇時間    :1分くらい

管理人より :ヤマハの音叉マークが発動機と楽器で異なっているのは非常に有名な話ですが、当該ナンシーが音叉マークがYAMAHAである事すら知らなかったのは火を見るよりも明らかです。リッタークラスの先鞭をつけたと言って過言ではないR1、そのスリムさ故に小排気量車に間違われてしまうのはオーナー諸氏共通の悩みであるとの噂を聞いたこともありますが、「見た目の排気量はライダーとバイクの大きさとの比率で決定される」を新たなるテーマとする管理人としては発見者氏の身長も非常に気になるところです。身長2mオーバーであればジャケットも特注サイズ、割増料金に涙する発見者氏が瞼に浮かびます。


# 109 
発見者      半月板損傷
発見日、時刻  :2009年8月末の平日午前中
天候、気温   :晴れ
該当車両    :SL230
発見者の服装 :バカボンTシャツとGパン
発見場所    :地元(兵庫県T市)某整形外科医院診療室
種別       同級生ドクターナンシー
主たる泣き声  「気ぃつけて乗れよ」
 実車の無い状況でのナンシー確保です。
 SLで町中を流していたところ、前方の車がブレーキをかけたのに気づくのが遅れ、思いっきりブレーキレバーを握ってスリップダウン。
 後ろからきた車の女性に「大丈夫ですか?」と尋ねられましたが、早くこの場を立ち去りたかったので「大丈夫です」と返答して家に逃げ帰りました。
 その後、今リハビリに通っている小学校時代の同級生が開業している整形外科医院に右足を引きずりながら自力で到着。
 診察室に入るなり「どうした?」と聞かれたので、「こけた。バイクで。」と答えました。
 早速、右側の肩・肘・腰・すね・くるぶしの擦り傷の治療後、事故状況を説明。
 いろいろと話をしていると「バイク、何cc?」(キタ━━━━(゜∀゜)━━━━ !!!!!)
 230ccと言ってもピンとこないと思い「250だ。」と返答。「俺も乗りたいけど、これ (転倒)があるからなぁ。家族が反対するんだ。」「気ぃつけて乗れよ。」「この程 度ですんで良かったな。」と鳴いてくれました。
 結局その日はリハビリはできず、お目当てにしていた若くてかわいい療法士さんに会うこともできなかったうえ、SLの修理代に約1万7千円かかってしまいました。

遭遇時間    :不明

管理人より :「イシャはどこだ?」と立ちつくすのはクラゲに刺された時と相場が決まっていますが、ライダーにとって知り合いに医者がいるというのはなにかと心強いものです。芸能人は歯が命なのと同様、手が命のドクターがバイクに乗れないのは仕方のない事なのかもしれませんが、その分深夜の湾岸道路をポルシェで爆走している可能性もなきにしもあらずです。SL230と言えば何をかくそう私のオフロード初体験のバイク、あの足付きの良さは万人に勧められるところです。全てのバイクにABSが標準装備され「握りゴケ」が死語となるその日まで、ブレーキングには十分な注意を払ってください。


# 108 
発見者      距離感不確認症候群
発見日、時刻  :2009年8月 スーパー半額セール時
天候、気温   :晴れ
該当車両    :R100RS
発見者の服装 :ヒットエアーメッシュジャケット クシタニ皮パン
発見場所    :神戸市内某スーパー駐車場
種別       あんちゃんナンシー
主たる泣き声  「タイヤ細ぉ~」
 ツーリングの帰り、夕食の購入の為に某スーパーに寄った時の事です。
  スクーター数台と250ccクラスのバイク1台でたむろって居るあんちゃん達の横にバイクを停めて買い物をして帰ってくると、そのあんちゃん達が丁寧な言葉で
  「そのバイクってナンccなんですか?」と聞いてきました。
  「センタースタンドをあげるのって重いんですか?」とも聞いてきたので、「軽いからやってみるかい?」と言うと、こかすと怖いとビビッていました。
 将来をになう少年たちをあまりいじめてもいけないのでそうそうに引き上げましたが、久々のナンシー捕獲を楽しましていただきました。
   ナンシーにもあんちゃんナンシーって居るんですね。

遭遇時間    :不明

管理人より :見るから外車、そしてサイドカバーに輝く「R100RS」の文字に当該あんちゃんたちが「もしや100ccなのでは?」と思ったのもいたしかたのない事だと言えるでしょう。水平対向エンジンにサイドスタンドは禁物というのはもはや過去の話となりつつありますが、巨大な車体でのセンタースタンド掛けが感嘆のまなざしを集めることは今も昔も変わりありません。V-Maxでのマル秘テクニックと言われた「乗ったままでのセンスタ掛け」はBMWでも可能なのか?非常に興味をひかれるところです。


# 107 
発見者      
発見日、時刻  :去年の夏頃
天候、気温   :晴れ、異常なくらい暑かった
該当車両    :SUZUKI イナズマ400
発見者の服装 :全身黒のジャケットにパンツ
発見場所    :宇都宮2りんかん駐車場
種別       判別不能ナンシー
主たる泣き声  「外車かい?」「油冷、ああ、スズキのバイクか」
 今から大体1年ほど前の夏ですが、地元の宮城からツーリングバッグを探しにツーリング気分で宇都宮の2りんかんに行ったときの話です。
 店の入り口前、駐車場の自動販売機と灰皿が置いてあるあたりにバイクを停め、開店時間前だったのでタバコを吸っていると、しっかりとした服装の男性(40代くらい)で整った髭を生やした人が近づいてきました。しばらく私のバイクを眺め、私の方に来て「あれは、なんしーしーなんだい?」と鳴きました。
 私が「400ccです」というと「大きいねえ、いや、ナナハンだと思ったよ」と非常に紳士的な感じで反応しました。その方はもう一度私のバイクの周りを眺め、タンクをじっと見ながら「外車かい?」と言いました。
 「いえ、日本のメーカーです」というと「へえ、珍しいねえ、見たことないよ」と仰りました。
 話を続けようと思い「400ccで油冷のエンジンなんです」と私が言うと「油冷、ああ、スズキのバイクか」と…
 後はナンバープレートの宮城の文字をみて泊まりで来たのかとか、宮城は行った事あるよ、という他愛も無い話を続けましたが、開店時間が近づき駐車場に他のバイクが来たのと同時に「気をつけてね」とだけ言って去っていきました。
 今までに結構多くのナンシーを見てきましたが、解読不能な言語を用いてきたりこちらの返答を理解しないことが多かったです。油冷エンジンと聞いて「ああ、スズキのバイクか」と答えたところを見ると、やはり親父ライダーだったのでしょうか?

遭遇時間    :不明

管理人より :「油冷」から即「スズキ」という言葉が出てきたのであればやはりオヤジライダーの可能性が高いと思われますが、他のバイクが来た瞬間に立ち去るという辺りに何か秘密を感じずにはいられません。実は新しいチームや謎のバイク道場のメンバーを探すマネージャーだったというのもあながち無い話ではありません。そのしっかりした服装の髭の男性は銀のチェーン付き片眼鏡をしてはいませんでしたでしょうか?宮城に孤児院があるかどうかは未確認ですが、今後ヘルメットに虎柄のペイントを施す必要があるかもしれません。


# 106 
発見者      さすらいのとも
発見日、時刻  :六月下旬の昼下がり
天候、気温   :晴れ、30℃
該当車両    :'07 GSX-R1000
発見者の服装 :黒いTシャツに黒いGパン
発見場所    :バイクのふるさと浜松
種別       サラリーマンナンシー
主たる泣き声  「競技用かっ!?」
 梅雨の合間、久々に晴れ渡った週末。前日にサーキットでくたくたになった私は、次の日にガレージにてトランポから車両を降ろしていました。平日でしたので(私は有休)、道路には営業とおぼしきサラリーマンの姿もちらほら…
 汗だくになりながら作業をしていると、向こうから50代位のスーツ姿の男性が。何故か小学校低学年くらいの子供が二人一緒にいて、「あのバイクすご~い」と言っているのが遠くからでも聞こえてくるじゃないですか!
 これはもしや、私にも第一種接近遭遇のチャンスが!?期待に胸と鼻の穴を膨らませながら待っていると、案の定声を掛けてきました!
 「スゴいバイクだな!競技用かっ!?」
 うをっ!?確かに黒/橙のカラーリングは派手ではありますが特にステッカーを貼ったりしている訳でも無いのに競技用と訊かれるとはっ!?このおじさん、もしかしたらレース好きなんだろうか…
 とりあえず、「市販車ベースの改造ですよ」と伝えると、「そうかそうか!」と豪快に笑い、垣根の向こうへ子供達と共に消えてゆきました。
…はっ、肝心なセリフを聞いていなかった…と30分、呆然としていたのは言うまでもありません。

遭遇時間    :不明

管理人より :「大きい」「速そう」が子供ナンシーに大人気なのは周知の事実ですが、「車に積んであるバイクは普通の道は走れないに違いないと思われているの法則」がナンシーに適用されることが実証された貴重な体験報告でもあるでしょう。ステッカーは無くともK7のカウルに書かれた「GSXR」と「SUZUKI」の文字がレーサーイメージを与えていていたことは必定、外されていたであろうバックミラーがそれを助長していたことは間違いありません。次回「競技用か?」と聞かれた際には「これから元に戻すところです」と答えてみてはいかがでしょうか。


# 105 
発見者      上田馬鹿之助
発見日、時刻  :2009年4月吉日、22:00
天候、気温   :晴れ
該当車両    :DUCATI 1098R、HONDA CBR1000RR、YAMAHA YZF-R1、SUZUKI GSX-R1000 K9、KAWASAKI ZX-10R、APRILIA RSV4、BMW S1000RR
発見者の服装 :寝巻
発見場所    :愛知県某所
種別       スーパーバイク観戦ナンシー
主たる泣き声  「すぅぴゃあ~びゃあ~くって…」
 うちの父はバイクレースがF-1よりも好きという人ですが、MotoGPしか知らないため、この間実家に帰った時に家で録画した世界スーパーバイク選手権開幕戦フィリップアイランドのDVDを見せてあげました。
 DVDプレーヤーにセットし、再生を始めたら案の定、父は嬉しそうに喰いついてきました。
 父「なんやぁ、このレースは?」
 私「スーパーバイクって言うんだよ。」
 父「ふぅ~ん…。」
 しばらくテレビを見ていた父が、再び口を開きました。
 父「おい、すぅぴゃあ~びゃあ~くってなんしーしーだぁ?」(おい、スーパーバイクって何ccだ?」
 私「レギュレーションでは4気筒は1000ccまで、2気筒は1200ccまでだよ。」
 父「ほんじゃあ、もとじぃ~ぴぃ~ってなんしーしーだぁ?」(それでは、MotoGPは何ccだ?)
 私「今は800ccだよ。」
 父「ほったらおみゃあ、すぅぴゃあ~びゃ~くはもとじぃ~ぴぃ~よりはやぁ~んじゃにゃあ~んか。『すうぴゃあ~』ってゆぅぐりゃあ~だで。」(そうしたらお前、スーパーバイクはMotoGPよりも速いんじゃないのかね?『スーパー』と名乗るぐらいだからさ。)
 お父さん、あなたの理屈が正しければNASCARはF-1よりも速くなりますよ。
 この後も父からMotoGPとスーパーバイクの違いをさんざん質問され、その都度答えていたのですが、いま一つ理解できていない様子でした。
 スーパーバイクとMotoGPの違いは別の機会に見せた次戦ロサイルで、解説の八代俊二さんが言及してくれたおかげでようやく理解してくれましたが、排気量についてはもう少し時間がかかりそうです。
 また、父は日本人ライダーよりも日本製マシンを応援する傾向があるため、ドゥカティの芳賀紀行ではなくてヤマハのベン・スピースを応援しています。
(追記) 
 レースの終わりごろに母が居間にひょっこり現れてテレビを見るなり、「あっ!これってSMAPの森君が出とるやつ?」と鳴いて、父の質問攻めで弱っている私にさらなる追い打ちをかけたのでした。

遭遇時間    :2時間分

管理人より :家族ナンシーは珍しくない事象ではあるのですが、スーパーバイク観戦中というのは稀有な事例であるといえるでしょう。「何故800ccが1000ccより速いのか?」は「何故ブレーキのリザーブタンクにはリストバンドを巻くのか?」と同様非常に難しい質問です。フランコ・ウンチーニを例に「そもそもGPは500ccで…」辺りから始めてはいかがでしょうか。「SMAPの森君」が通じる相手にはリストバンドも通じるはず、次回家庭会議の際にはインディレーシングとCARTの確執について激論を戦わせてください。


# 104 
発見者      紅芋
発見日、時刻  :2009年5月16日 15時ごろ
天候、気温   :曇り
該当車両    :YAMAHA XV250S Virago
発見者の服装 :至って普通の私服
発見場所    :地元(埼玉県K市)
種別       同郷初老ナンシー
主たる泣き声  「マフラ~がイイネ、マフラーが」
 バイトを終え、京樽で昼食を調達しようとした帰りのことです。
 いつもどおり店から少し離れたところに停め、店まで歩いていきました。用事をすませ停めておいた愛車の元に向かうと、知らないおじさんがぼーっと眺めています。バイクと微妙な距離感を保ちつつ、周囲をぐるっと回って、首をかしげて…
 なんだなんだと訝しく思いつつ、早足で戻り、ハンドルにかけてあったヘルメットを取ると、
 「それ、何CC?」
 “!?”(←特攻の拓的な)
 ナンシーとは主に高速道路で遭遇するものだと先入観を持っていたのでうろたえてしまいました。草原を歩いていたら突然伝説のポケモンが飛び出してきた時の驚きに似ています。
 「やっぱり自分でいろいろやんの?」「マフラ~がイイネ、マフラーが」「ホントに250?大きく見えるね」などの鳴き声が確認できました。
 ちなみに「マフラ~がイイネ、マフラーが」は3回ほど聴けたので、きっとお気に入りの鳴き声なのだと思います。

遭遇時間    :数分

管理人より :典型的ナンシーとの遭遇おめでとうございます。「アメリカンは大きく見られるの法則」によりナナハンとすら見間違われる事すらあるビラーゴですから「なんし~し~?」と呼びかけられるのはいたしかたのないところです。草原から飛び出されてびっくりするのはポケモンに限らずエゾシカでも同様、ポケモンの目がどのように付いているのかは非常に興味のあるところです。人は歳をとると次第に子供にかえっていくそうですが、気に入ったフレーズを連呼してしまうのは幼稚園児が「う○ちう○ち!」と叫ぶのにも似ているといえるでしょう。ちなみに「特攻」は「ブッコミ」でも「トッコー」でもなく「お○ん○○ぺ○ー○」と読むのが私のデフォルトとなっています。


# 103 
発見者      bunsan
発見日、時刻  :2009年5月3日 15時30分頃
天候、気温   :曇り
該当車両    :アフリカツイン
発見者の服装 :メッシュジャケット(インナー付き),Gパン
発見場所    :道の駅しもつま
種別       集団ナンシー
主たる泣き声  「これなんしーしー?」「しかしおっきいねぇ」「これってななはん?」
 先日、初めて"ナンシー"を捕獲しました。
 G.Wの中日、道の駅しもつまへ「干し納豆」を買いに出かけた時のことです。
 お目当ての商品をゲットし、「さて、何か飲み物でも買ってから帰るか…」と思い、リアボックスに干し納豆を入れた瞬間、7~80歳代とおぼしき数人の集団がいることに気が付きました。その中の一人がおもむろに「これなんしーしー?」との問いかけが来ました。
 努めて明るく「750CCです。」と答えると、「へぇ~、おっきいねぇ~」。「ホントだ。750って書いてある」,「転んだことある?」などと余計なお世話も含めて予想通りの会話が続きました。その中の一人が横の男性を指さし、「この人の倅は古いバイクを何台も直して乗ってるんだ」と、言われた男性もちょっと偉そうに頷いており、やはり「息子がバイクに…」という定説を確認することが出来ました。
 そして、出発しようとすると、ご婦人から「気をつけてね~」との別れの挨拶を頂けました。
 そんな訳で、飲み物を買うことを忘れて帰路についたのでした。
 
遭遇時間    :3分

管理人より :巨大アフリカツインがナンシーを呼び寄せるのはもはや必然とも言えますが、これまでの人生全てにおいて「下妻」を「しもづま」と読んでいた私が愕然とさせられる道の駅名である事も疑いようの無い事実です。「息子がバイクに…」はもはやナンシーの一種、「倅自慢ナンシー」の称号を与えてもよいのかもしれません。道の駅で地元の名産品を購入するのは実に楽しいものですが、私の食物連鎖中には存在しない「干し納豆」という謎の物体につき、茶菓子なのか惣菜なのかを含め詳細なるレポートの提出をお願いいたします。


# 102 
発見者      kata
発見日、時刻  :2009年04月
天候、気温   :晴天
該当車両    :パン・ヨーロピアン
発見者の服装 :冬ジャケ
発見場所    :露天風呂の駐車場
種別       同郷妙齢ナンシー
主たる泣き声  「サイズ、お幾つですの?」
 ナンシー捕獲記初デビューです。
 晴れたGWの初日、オイラの姿はお気に入りの露天風呂のある山形県○王温泉の露天風呂の駐車場にありました。
 そこでいそいそと風呂の支度を取り出している時、ナンシーに遭遇しました!
 「○○市からですの?」との声に振り向くと、そこには湯上りの妙齢な女性が立っていました。色々話しているうちなんと同郷の方と判り、そしてついに「あの~、サイズ、お幾つですの?」と鳴きました!!
 オイラは思わず自分の○○のサイズのことかとうろたえてしまいましたが、すぐに排気量の事だと気がつき、「1300CCですよ」と答えると、「まあ、大きいのね、車より」と鳴きましたよ!
 このあと、旦那とおぼしき男性も交えて談笑し、「今度は草津の露天風呂で会いましょう!」とリリースしましたが、そのあと入った露天風呂で己の○○をしみじみ眺めたことは内緒です
 
遭遇時間    :不明

管理人より :大艦巨砲主義のフロイト的な意味については既に数多く語られているところですが、妙齢の女性からのサイズ問いかけとあっては対象がなんであれ必要以上に大きめに答えてしまうのが男の性(サガ)というものでしょう。「まぁ、大きいのね」の回答には○王の地蔵も赤面、「おっぱいバレー」以上の衝撃に男子中学生なら耐え切れず前かがみになってしまうこと間違いありません。品行方正を是とする当サイトですが、偶には小エロに走りたくなるのもまた男の性というものです。


# 101
発見者      seshil
発見日、時刻  :2009年1月
天候、気温   :曇り
該当車両    :ホーネット250
発見者の服装 :赤のウインタージャケット・ジーパン
発見場所    :東京都東村山市
種別       教習所ナンシー
主たる泣き声  「ちょっと質問!」
 大型自動二輪免許を取りに、教習所に通っていた時の事です。
 ちょうど平日の休みが取れたので、いつもは電車で行く教習所に、ホーネットで向かっていました。
 教習を始める前に、飯でも食べておくかとコンビニに寄ったところ、車から降りてきた30後半~40歳ぐらいの男性に声をかけられました。
 「ちょっと質問!これなんしーしー?」
 おお!東村山でナンシーに遭遇するとは!と思いながらも、「250ccですよ」と素直に答えました。
 すると、「へえ!最近のバイクは250なのにすごいねえ!タイヤすげえ太いじゃん!」と、ホーネットの特徴、リア180のタイヤを指摘。
 「いや、250でこんなタイヤはいてるのこのバイクだけですよ~。でも生産中止になっちゃいましたけどね。」
 「これ速い?」
 「まあまあですかね。250にしては速いですよ。」
 あれこれ会話している、何と自分と同じ教習所に今日大型自動二輪の卒検を受けに行くということが判明!リターンライダーの方でした。
 その後教習所でもう一度話し込み、「卒検がんばってください」と自分が応援してナンシーさんは卒検へと向かわれました。
 やはりなんしーしー?と聞く人はそれなりにバイクに興味がある人なんだなぁ・・・と思った冬の午後でした。
 
遭遇時間    :不明

管理人より : リッタークラス並みのリアタイヤを履いた250ccの存在を知ったリターンライダー氏は卒検の最中「なら250ccでいいかも?」と考えなかったどうかが非常に気になるところです。「ちょっと質問!これなんしーしー?」が田原総一郎氏の声で聞こえてしまう事と同様、「東村山」と聞くと反射的に「イッチョメイッチョメ!ワ~オ!」と叫んでしまう私は間違いなく昭和の人間であると言えるでしょう。免許取得者の減少に伴い今後は「朝まで生教習所」の登場が予想されます。カタールGP並みのナイト教習に備えヘルメットのシールドには必ずクリアーを用意してください。


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