YAMAHA VMAX 1700 (VMX17)

☆ メンテナンス編 ☆

キャリア(フックステー)再製作(してもらい)


キャリアはじめました、の2
  

<2010年8月>

  プロにお願いするとどうなるんでしょうか

 以前作ったこの自作キャリア(フックステー)

 手前味噌だがなかなかに格好良く便利に使えてもいる。
※これ無かったら去年秋のML全国大会へも行けなかったかもなぁ…

 本気のキャリア(?)としてはともかく、フックステーとして使う分には強度も充分。外観デザイン的な個性もでた。
 だが、「それならプロに頼むともっと格好良くなるかな?」とか考えてしまうのが俺の悪い癖で。

 とりあえず「これから作り直すとしたら?」と考えてみる。

 先のとおり、現状でもなかなかに気に入っている。
 あえて弱点を言うなら、素材が既製品のアルミ角パイプなので面白みがないところだろう。
#なんとかしようと曲げたり削ったりしているけれど。

 横から見た時、一定の幅ではなく根元を太く先端を細くすると格好いいだろう。
 取り付け角度的にはもちろんカチ上げ。フロントのエアインテークと同じ角度で上がっていると見栄えが良いはずだ。
※今のキャリアもこれを狙ってはいる。

 同様に、上から見た時の幅にも変化をつけたい。
 実際の幅(素材の厚み)を変える事は難しいだろうが、曲げ方を工夫することで3次元的な形状にできないだろうか?
 また、ちょっと安っぽい取り付けステー(スペーサー)をカバーする(見えなくする)ようにできれば更に良い。

 材質で言えば、なんとしてもアルミで作りたい。それもパイプではなく分厚い質感のあるアルミ材でだ。

 強度はさほど必要ない。先のとおりキャリアというよりフックステーだし、グラブバーとして使用するつもりもないからだ。
 今の1mm厚10mm幅の角パイプでも充分、ステンやクロモリを使う必要性はないだろう。
 ま、「必要ないだろう」というより、単に「使いたくない」だけなのだけれど(笑)

※俺の中の素材ヒエラルキー
 チタン>カーボン>アルミ>ステン>鉄
 (マグネシウムとかインコンネルとかはよくわからないので割愛)

 さて、厚手のアルミ材でそれなりに複雑な形状となると、素人にどうこうできるものではないし、そもそも素材が手に入らない。
※逆に「せっかく作り直すんだから素人が加工できる程度のものでは嫌」ともいえる(笑)

…というわけで、ワンオフしてくれる業者さんを探してみることにしよう!

 「探してみることにしよう!」とは言ったものの、もちろん予算はない。
 いや、お金があるならさくっとY'sの5万円のを買いますって。(←さてどうでしょう?)

 WEBを巡って個人向けに一品物を作ってくれる業者さんを探す。
 できるだけ安価に…とはいえ、どこも「まずは見積りから」なのだけれど。(ま、当然ですな)

 で、見つけたのがこちらの業者さん。日本プレート精工(NPS)

 どれとメールを送り話をしてみると、なんと担当者が元先代V-Max乗りの方だった。

 こうなると話が早くなる。
 こちらで製品のイメージを考えて送ってアドバイスもらって。
 3Dでの形状をあれこれ考えていたら頭がおかしくなったので、ダンボールを切って模型を作ってみたりする。
「うーん、格好良くて個性的って難しいよねぇ…」(ま、自己満足できればいいんだけどさ)


いろいろ曲げすぎてへろへろになってしまいました

 手書き→EXCELでのインチキ3面図からCADに起こしてもらい再確認。
 CADといっても取り付け穴以外の数値は正直正確でなくて良い。何しろ前回は手曲げで作ったのだから(笑)
#ま、依頼される側からすればそうはいかないのだろうけど。

 全体のイメージとしてお願いしたのは「先代V-Maxのグラブバーのような雰囲気に」

 もちろん形状はまったく違うのだが、エアインテークとのバランスというか、表面の仕上感というか、そんなのを似せてみたかったのだ。

 そして出来上がったのがこちら。「うわーい」


できるものですねぇ…

 さすがはプロ、綺麗に切って曲げて磨いてくれていた。
 10mm厚のアルミ板をクラック無しでこんな風に曲げることができるんだ、凄いなぁ…

 表面処理はバフがけのみ。これなら後々自分で磨く事ができる。

 取り付け方法は前回同様、もちろんなんの問題もなし。
 ステー(カラー)は前回のものを使用。とはいってもせっかくなので、一回り細いパイプを切り出し、二重構造にして強度をあげてみた。


せっかくですからね

 装着後の横から見たときのカチ上げ感、上から見たときの内側への追い込み感、共に希望通り。
 サイズがいいかげん(←俺の指定が、の意)だった割に、ほぼ思ったとおりの形・位置関係になっていた。


 

 

 

荷物を積むとこういう感じに

 フックはアルミ製の市販品を奢ってみた。
 とはいえ1セット1000円程度のシンプルなもの。余り派手なものだとせっかくのこの渋さから浮いてしまう気がする。

※実はこの後、先端部の左右連結もやってはみたのだが、手持ちの材料だと本体の質感に敵わず断念した。
 何か良い素材が手に入ったら繋げてみようと思う。黒いカーボンパイプだと格好いいだろうなぁ…

 期間的には、デザイン確定(正式発注)から納品までが2週間強。
 その前の打ち合わせを入れると、ほぼ1ヶ月と言う感じだろう。

 費用は内緒(笑)
 ただし、もちろん全部(市販フック分も)ひっくるめても、Y'sの定価には届かない。それどころかゴニョゴニョ…(とお茶を濁す)

 ともあれ、俺的に満足できるものが出来上がった。
 汎用性もあるからこれからあれこれ弄ることもできるぞぉ!

<余談>
 一品物として作ったので「Ak!rAと同じものを!」はできない…はず…


今後はこの仕様でいかせていただきます(笑)



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