☆ YAMAHA VMAX (VMX17) ☆

(オーナー編)

購入・納車手順記



<2009年5月>

 ヤマハのフラッグシップモデルである(…と言ってもいいだろう)新型VMAX。
   生産台数が少なく(年間800台程度:国内)高額(220万円:車両本体)であることもあり、通常とは少し違った形で販売されているのだ。

 まずは前調査の段階で

 販売店が限定されている

 VMAXは、YAMAHAから特別に認定された「VMAX取扱店」でしか購入できない。
 通常のショップからの所謂「取り寄せ」も不可能。
 ヤマハのサイトなどから近隣のVMAX取扱店を探し、直接出向く必要がある。
 

 でまぁ、俺の場合なんですが。

 事前に「YSPでしか購入できない!」とかの噂があって心配してた(栃木県にはYSPが無い)んですが、実際には県内で3つのショップが取扱店の認定をとってくれました。
 全て自宅からはちょい距離のあるショップでしたけど(笑)

 「つきあいのあるショップから買えないなんて!」なんて批判もあるようですが、後々の事(メンテ・中古の扱い)を考えると妥当な方法のような気がしますよ。
 

 
 展示品は存在しない

 VMAXは完全受注生産である。
 従って「展示・見本品」が存在しない。(メーカー:YAMAHAの展示品を除く)
 実車はメーカーのイベント等でしか見ることができない。
 

 これはもう絶対見たほうがいいです。百聞は一見にしかずってことで。
 まぁこれからは街中でも見られるようになってくると思いますけどね。

 で、展示品がないってことは、もしショップにVMAXが置いてあったらそれは既に販売済み(=オーナーさんがいる)ってことです。
 だから勝手に跨ったりしちゃダメです(笑)


まぁ大抵はこんな感じになってますが

 買う側からすると、値引きなしってのは正直厳しいです(笑)
 救いは「全国統一なので買う人は皆同条件」って事ですね。
 ま、車両自体は十分価格なりの価値があるバイクですけれど。

 それとふと思ったんですが、VMAXの価格としては定価ですが、下取り車がある人はそちらの価格で交渉の余地がある…んでしょうか?


 

 契約はヤマハへ

 先のとおりメーカーから購入する形になるので、契約時にヤマハへのユーザー登録(ショップからWEB経由で)を行う。
※契約書自体はショップ名義
 登録時にはユーザーの個人情報(住所・氏名・生年月日他)の他に、自筆のサインが必要となる。
 この時点で「VMAX-ID」というID番号が付番され、契約書に記載される。

 取扱店のPCから、ショップ専用のサイトを経由して契約登録されるみたいです。
 お店とだけではないのでちょっと緊張しますね(笑)
 
 契約後のキャンセルはどうなるんだろ?と気になりますが、まぁ通常の契約でもキャンセルにはそれなりのペナルティが科せられますから同じといえば同じかも。

 VMAX-IDは、購入後にも使われるようです。
 カード(※後日オーナーに送られてくるというIDカード)の番号と同じなのかな?


 
 日本国内仕様のVMAXが発売されたのが2009年4月20日。
 これ以前に注文済みだった人には、4月下旬に納車になっていたようです。(地区により違いはあったようですが)
 ゴールデンウイークに間に合わせようと工場も頑張ったなんて話もちらりほらり(笑)

 俺の場合、注文から納車まで1ヶ月弱待ちました。
 今(2009年5月下旬)注文だと納車は7月か?と言われているようですね。

 いや、とにかくいろいろ付いているので覚えるのが大変です。特にマルチファンクションディスプレイの設定が(笑)
 でもほとんどの部分は丸覚えしなくとも(弄らずに標準のままでも)大丈夫ですけどね。

 旧V-Max乗り以外の人だと、シートの開け閉め&給油手順はしっかり覚える必要があります。
 あとトリップメーターのリセット方法は必須ですね。俺が聞き忘れていてGSで慌てたのは秘密です。

 サイドカバーの開け閉め(車載工具の取り出し)も実際にやってみないと判りにくいかな?


ま、嬉しくて聞いてるどころじゃありませんが


 

 メンテナンスパッケージ

 初回(1000kmまたは1ヶ月)/12ヶ月/24ヶ月/36ヶ月目の各定期点検は無料となる。
 基本的に油脂交換だが、点検の工賃に加え使用する油脂類(エンジンオイル・ドライブシャフトオイル等)も無料となる。
 

 確かに嬉しいサービスなんですが、3年間でたった4回ですからねぇ。
 実際のオイル交換は倍の回数必要だし、節約できる金額もさほどではない気がします。

 まぁでも、定期的に専門家に見てもらえるというのは安心できるものです。
 とくにその後、長く乗り続ける予定の場合には(笑)

 ロードサービス

 3年間有効、365日対応のロードサービスが用意されており、トラブルの場合に無料で利用できる。(実費別)
 輸送距離は無制限。
 

 これは嬉しいサービスです。そうか、九州からでも無料なんだ・・・(と遠い目をする)

 最近は個人でロードサービスに入っている方も多いと思いますが、「距離無制限」の魅力は高いですね。
 でも、できれば3年以上有効にして欲しかったです。トラブル出るのは大抵その後ですから(笑)
※故障じゃなくて事故向けとかなんでしょうけど。

 ちなみにこれとは別に有料で「車両移動サービス」というのもあるそうです。
 「ツーリングに来たけど疲れたから電車で帰る」とかいう人向け…なんでしょうか?

 盗難保険

 1年以内にVMAXが盗難に遭った場合、新車が提供される。
 ※完全無料ではない。
 

 時勢を表したサービスですよねぇ・・・

 最初は「無料で新車って凄い!」と思いましたが、よくよく聞くと負担額も相応にあるようです。気になる方はショップで詳しく聞いてみてください。
 
 盗難車両が発見された場合どうなるか?にもいろいろな条件があるようですよ。
 

 VMAX開発ストーリーブック

 契約後送られてくるハードカバー本
 VMAXの開発史(一部旧V-Maxを含む)が紹介されている。
 

 中身はなかなか素敵なモノクロ写真と英語の本文。
 
 別途日本語訳も付いている(というか、こちらを元に英訳したとの事)ので俺でも安心です(笑)

 開発プロジェクト云々のあたりは、会社でチーム組んで仕事をした事がある人ならうんうんと頷ける内容ですね、読み応えありました。

 それにしても、「テストを続けた開発ライダーの首が太くなった」というエピソードにはびっくりです。


インテリアとしても使えそう

 当初書いたとおり、国産車としては異例な高額と特殊な販売方法で発売された新型VMAX。

   賛否両論あるようだが、少なくとも品質とアフターサービスに関しては十分な満足を得られるのは間違いない。
 
   また各種サービスのそこここから、メーカーの「日本のオートバイの地位・文化を向上させなくては」という思いが伝わってくる。
 
   その思いに応えるためにも、新型VMAXオーナーは(実年齢に関わらず)「大人のバイク乗り」としての自覚を持っていたいものだ。
 

<了>


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