■ ヤマハのフラッグシップモデルである(…と言ってもいいだろう)新型VMAX。
生産台数が少なく(年間800台程度:国内)高額(220万円:車両本体)であることもあり、通常とは少し違った形で販売されているのだ。
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■ まずは前調査の段階で
◆ 販売店が限定されている
VMAXは、YAMAHAから特別に認定された「VMAX取扱店」でしか購入できない。
通常のショップからの所謂「取り寄せ」も不可能。
ヤマハのサイトなどから近隣のVMAX取扱店を探し、直接出向く必要がある。
でまぁ、俺の場合なんですが。
事前に「YSPでしか購入できない!」とかの噂があって心配してた(栃木県にはYSPが無い)んですが、実際には県内で3つのショップが取扱店の認定をとってくれました。
「つきあいのあるショップから買えないなんて!」なんて批判もあるようですが、後々の事(メンテ・中古の扱い)を考えると妥当な方法のような気がしますよ。
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◆ 展示品は存在しない
VMAXは完全受注生産である。
従って「展示・見本品」が存在しない。(メーカー:YAMAHAの展示品を除く)
実車はメーカーのイベント等でしか見ることができない。
これはもう絶対見たほうがいいです。百聞は一見にしかずってことで。
まぁこれからは街中でも見られるようになってくると思いますけどね。 で、展示品がないってことは、もしショップにVMAXが置いてあったらそれは既に販売済み(=オーナーさんがいる)ってことです。
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VMAXは「ユーザーは、メーカー(ヤマハ)から直接購入する。販売店はその仲介。」という形式で販売される。
従って販売店での値引きは不可能。定価で購入する必要がある。
また取扱店がYSP店の場合、「YSPスペシャルローン・Yローン」が用意されている。
買う側からすると、値引きなしってのは正直厳しいです(笑)
救いは「全国統一なので買う人は皆同条件」って事ですね。 ま、車両自体は十分価格なりの価値があるバイクですけれど。 それとふと思ったんですが、VMAXの価格としては定価ですが、下取り車がある人はそちらの価格で交渉の余地がある…んでしょうか? |
◆ 契約はヤマハへ
先のとおりメーカーから購入する形になるので、契約時にヤマハへのユーザー登録(ショップからWEB経由で)を行う。
※契約書自体はショップ名義
登録時にはユーザーの個人情報(住所・氏名・生年月日他)の他に、自筆のサインが必要となる。
この時点で「VMAX-ID」というID番号が付番され、契約書に記載される。
取扱店のPCから、ショップ専用のサイトを経由して契約登録されるみたいです。
お店とだけではないのでちょっと緊張しますね(笑) 契約後のキャンセルはどうなるんだろ?と気になりますが、まぁ通常の契約でもキャンセルにはそれなりのペナルティが科せられますから同じといえば同じかも。 VMAX-IDは、購入後にも使われるようです。
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受注生産品であるVMAXは、注文を受けてから手配(生産計画は別途あると思うが)となる。
従って、納期は後日連絡になる場合が多い。
1ロットの台数はほぼ一定らしい(1ロット150台?)ので、あとは受注数との兼ね合いになるのだろう。
日本国内仕様のVMAXが発売されたのが2009年4月20日。
これ以前に注文済みだった人には、4月下旬に納車になっていたようです。(地区により違いはあったようですが) ゴールデンウイークに間に合わせようと工場も頑張ったなんて話もちらりほらり(笑) 俺の場合、注文から納車まで1ヶ月弱待ちました。
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取扱店でのみの販売なので、納車手続き(整備他)に心配は無い。
車両引渡し時の手続きも通常同様。但しハイテク機器満載のため長めの説明時間が必要である。
いや、とにかくいろいろ付いているので覚えるのが大変です。特にマルチファンクションディスプレイの設定が(笑)
でもほとんどの部分は丸覚えしなくとも(弄らずに標準のままでも)大丈夫ですけどね。 旧V-Max乗り以外の人だと、シートの開け閉め&給油手順はしっかり覚える必要があります。
サイドカバーの開け閉め(車載工具の取り出し)も実際にやってみないと判りにくいかな?
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◆ メンテナンスパッケージ
初回(1000kmまたは1ヶ月)/12ヶ月/24ヶ月/36ヶ月目の各定期点検は無料となる。
基本的に油脂交換だが、点検の工賃に加え使用する油脂類(エンジンオイル・ドライブシャフトオイル等)も無料となる。
確かに嬉しいサービスなんですが、3年間でたった4回ですからねぇ。
実際のオイル交換は倍の回数必要だし、節約できる金額もさほどではない気がします。 まぁでも、定期的に専門家に見てもらえるというのは安心できるものです。
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◆ ロードサービス
3年間有効、365日対応のロードサービスが用意されており、トラブルの場合に無料で利用できる。(実費別)
輸送距離は無制限。
これは嬉しいサービスです。そうか、九州からでも無料なんだ・・・(と遠い目をする)
最近は個人でロードサービスに入っている方も多いと思いますが、「距離無制限」の魅力は高いですね。
ちなみにこれとは別に有料で「車両移動サービス」というのもあるそうです。
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◆ 盗難保険
1年以内にVMAXが盗難に遭った場合、新車が提供される。
※完全無料ではない。
時勢を表したサービスですよねぇ・・・
最初は「無料で新車って凄い!」と思いましたが、よくよく聞くと負担額も相応にあるようです。気になる方はショップで詳しく聞いてみてください。
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◆ VMAX開発ストーリーブック
契約後送られてくるハードカバー本
VMAXの開発史(一部旧V-Maxを含む)が紹介されている。
中身はなかなか素敵なモノクロ写真と英語の本文。
別途日本語訳も付いている(というか、こちらを元に英訳したとの事)ので俺でも安心です(笑) 開発プロジェクト云々のあたりは、会社でチーム組んで仕事をした事がある人ならうんうんと頷ける内容ですね、読み応えありました。 それにしても、「テストを続けた開発ライダーの首が太くなった」というエピソードにはびっくりです。
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賛否両論あるようだが、少なくとも品質とアフターサービスに関しては十分な満足を得られるのは間違いない。
また各種サービスのそこここから、メーカーの「日本のオートバイの地位・文化を向上させなくては」という思いが伝わってくる。
その思いに応えるためにも、新型VMAXオーナーは(実年齢に関わらず)「大人のバイク乗り」としての自覚を持っていたいものだ。