ま、どうしてもって訳じゃぁなかったんですが
■ 思いつきと言えばそれまでですが
思いついてハンドルを交換する。 特に純正のハンドルバーに不満があるわけではない。
もちろん、欲を言えばキリが無い。
V-Maxを買った当初は「ハンドルはもう少し低くてもいいな」と思ったものだが、隼を買い、V魔はツーリングでの使用がメインとなった今では、もう少々お気楽なポジションでも良いような気がしてきた。 「より狭く」は上記に逆行するようにも感じるが、これは単に好みの問題。
ポジション以外でいえば、ブレースバーを付けたいということもある。
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■ いざとなると迷います。
あちこちのショップで市販のハンドルをチェックしてみる。 <余談>
文献を漁ると、V-Maxの純正ハンドルのスペックは「幅690mm、高さ90mm」らしい。
ハンドルのスペックには、他にも絞り角やタレなど様々な要素があるが、正直あまりアテにはならない。
結局選んだのは、定番(?)HARDYのインターミディ。もちろんブレースバーつきである。 素材はアルミ。転んだ時の事を考えると鉄やステンレスの方が良いのだろうが、軽量化にもなるし「オフ車なんてみんなアルミだしな…」とわかったような理屈をつけてみる。 色はアルミ地の銀。青や金の派手派手仕様も置いてはあったが、地味な俺のV魔に付けても浮いてしまうだけだろう。 高さは純正よりほんの少し高い100mm。HARDYには145mmのミドルというサイズも存在するのだが、さすがに50mm以上上げては「珍走ポジション」になってしまいそうだ。 幅はほぼ同じの700mm。絞り角は純正より浅い(小さい)ので、取り付けると少々遠く感じるはずである。
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■ 取り付けましょう
さてさてと交換作業。 まず純正ハンドルからレバー&スイッチ類を取り外す。
取り外した純正ハンドルは、綺麗に錆を落とし、磨いてしまっておこう。うむ、長い間お疲れ様でした。 新しいハンドルは、まずご丁寧に貼られたシールの類を剥がす。
パーツクリーナーで洗浄し、すっかり裸になった新しいハンドル。
「え~ん、ド○えもぉ~ん。ハンドルがちょっと長いんだよぉ~」 ♪ぱっぱらっぱら~♪ 「か~な~の~こ~ぎ~り~」 ハンドルを万力に咥え込み、金ノコでゴリゴリと切りとばす。
さすがはアルミ、思っていたより簡単に切断することが出来た。
更に5mm分切り、結局20mm短くする。
こうして左右で40mm詰めたハンドルだが、角度が付いているので全幅がそのまま短くなるわけではない。 実測すると680mmにちょっと欠けるくらい。
ともあれノーマルからだと全幅で十数ミリ短くなったことになる。
新しいハンドルをセットしてクランプを仮止め。位置をいろいろと試す。
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■ まさかこんなところで・・・
さぁ、後はさくさくと組むだけだ。 ハンドルを一旦取り外し、右スロットルを差し込んだ後、位置を確かめてクランプを本留め。
ここまでできれば後は何も考える必要はない。
ぐはっ、右のブレーキレバーが付かないぞぉ! 右スイッチからハンドルの曲がり始め位置までの距離が短すぎて、RC30用ブレーキマスターのクランプ(バックミラー穴付き)が取り付けられないのだ。 しげしげと眺めるが、どう見ても付けられる余裕はない。
「成る程、ハンドルを切る長さは、スイッチ&レバー類を仮組みしてから決めないといけないのだな…」って、今気づいても遅すぎるんですが。 さぁ、困った。いくら考えても切ってしまったハンドルを戻すことは出来ない。
そういえば、"V-Maxにハイスロを組んだ時にはスイッチを薄型のOW01用に換えないとダメだ"なんて情報もあったねぇなどと今更ながらに思い出す。
ふと気づく。同じだけ切ったにも関わらず、左側のデイトナクラッチマスタはきれいに付いているのだ。 見ると取り付けクランプは極薄タイプである。
パーツ屋へ直行。ディトナの奴を1500円で購入してくる。 一旦右スイッチボックス&スロットルをずらし、極薄クランプを使って出来るだけ中央よりにブレーキマスタをセット。
右のグリップエンドの端が数ミリバーエンドにかかる(ハンドルから出る)ものの、さほど違和感のない仕上がりになる。
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■ とりあえず及第点?
最後にミラーをセット。
作業完了。 改めてバイクに跨りポジションチェック。 予定通りちょい高ちょい狭。
途中トラブルはあったものの、なんとか満足できる仕上がりとなった。
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■ 走行インプレッション
というわけで、ツーリングかたがた新しいハンドルをチェックしてみる。 前に書いたとおり、ポジションは良好である。
左右レバーと干渉しないようにスイッチボックスの位置決めをしたのだが、全体的に少々上を向いた感じになっている。
さて、実走行で気づいた点で一番問題になったはハンドルのブレである。 そもそもブレースバーには期待を抱いていなかったのだが、「軽く」「短く」なった分、ハンドルのバランサーとしての機能は確実に落ちているようだ。
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