<2004年4月>
■ 懸案ではあったんですが
現在、トリクル充電器の導入により、V-Max、隼ともバッテリー上がりの心配は無い。
乗りたい時に乗れる、というのは実に嬉しいものである。
ところで、MAXについては心配な点が1つある。
休日の朝、バッテリー満充電で出発し、1日ライトを切った状態で走り回り、自宅へ戻り充電器を繋ぐと充電「されてしまう」のである。(つまり減っているという事)
隼(バッテリーは4年前のもの)ではこういうことはない。
常時点灯のまま走り回り、帰ってきてから充電器に繋いでやると、はじめこそ充電しようとするが数十秒後には「充電されてるから大丈夫だよん」モードに切り替わるのだ。
V-Maxのバッテリーが走ったのに充電されていない(足りない)とすれば…原因はやはりレギュレータであろうか。
※バイクの充電・整流を制御しているのが「レクチファイア・レギュレータ」(以下レギュレータ)
本来は別の機能だが、V-Maxは一つの部品にまとまっているのでこう呼ばれている。
実は、レギュレータは俺のような旧型Maxの有名な弱点の一つである。
「アイドリング状態だと充電しない(1750rpmから充電開始)」という機能的な問題に加え、「熱対策が貧弱でパンクし易い」という構造的な問題も抱えている。
メーカーもさすがにまずいと思ったのか、'96式以降のレギュレータは「アイドリングから充電」「熱対策済み」と改良されている。
「MAXの電気系はまずレギュレータから」と言われるほどメジャーな対策。
本来なら一番に交換して良い部品なのだが、12k円以上の価格に二の足を踏んでいたのだ。
しかし、例によってGWにはロングツーリングが控えている(予定)
1日ならともかく、3日4日と走り回るツーリングで充電の心配をしたくない。何より出先での電気系トラブルはもうこりごりだ(笑)
今年は交換してやることにしよう。
パーツリストを調べ、純正の新品(もちろん最新型用)を手配、ああ、また昼飯を削らねば…
物が届いたら早速交換に入る。
レギュレータのあるのは左タンデムステッププレートの裏側である。
まずは左サイドカバーを外す。
そういえばサイドカバーを外すのは久しぶりだな…
この裏側ですな
次はタンデムステップのプレート本体を外す。
これまで外した事のないボルトだし、さぞかし固く…と思っていたのだが、Tレンチであっけなく緩んで一安心。ところがこの後が大変だった。
ボルトは全て外れたのにプレート本体が外れない。
プレートからフレームに差し込まれている部分が錆び付き、固着していたのだ。
CRC-556を浴びせかけ、ゴムハンマーで叩きながらズラしていく。
ううむ、取り付ける時には錆び落とししてグリス塗ってやらないといけないな。
えんやこらと何とかプレートを取り外す。
このプレートの裏側に着いたのがレギュレータである。
やっと見えました
本体は、プレートに+ネジで取り付けられているのだが、これまた熱と錆びで固着している。
CRCとインパクトレンチで攻撃する。基本は「押し7、回し3」、プラスネジって力入れられないから面倒なんだよねぇ…
ぶつぶつ文句を言いながら本体の取り外しが完了。
配線を辿り、コネクタを外す。
取り付け用プラスネジと友締めになっているアース(黒線)も取り外す。(※レギュレータ側とは別に、ラインを辿っていった先の車体側コネクタで外す:後述)
これで旧型の取り外しは完了、あとは新型を付けるだけである。
ところで、新旧ではレギュレータ本体の厚みが違うので、元のボルト(ネジ)では取り付けることはできない。
ホームセンターでM6・30mmのステンボルトを2本購入し、取り付けに使用する。
もちろん完全ボルトオンです。
コネクタも当然ボルトオン。
形は新旧でまったく同じ。なお、赤と黒のラインは同じコネクタを使用しているのだが、オスメスの付き方が逆なので間違って付ける心配は無い。この辺りはさすが純正品である。
<追記>
新レギュレータにはコネクタが3つあるのに対し、旧レギュレータには2つしかない。
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さくさく組んで作業完了。
もちろん錆は落とし、グリスの塗布も忘れなく。
コネクタとボルトを指差し確認し、エンジン始動。問題なく一発でかかってほっと一息。
自宅周辺をちょいと一回り。
当然の事だが、交換した効果というのは感じられない。
レギュレータの交換は「安心料」みたいなものだ、次回ツーリングの前と後でバッテリーの充電具合だけチェックしてやるとしよう。