<2005年6月>
・・・というわけで、ツーリング先の富山から無事戻ってきたV-Max。
修理ついでにあちこちのパーツ交換も行ったので、忘備録を兼ねてレポートしてみる
■ 今回の故障
今回発生した現象としては
★プラグ4本とも電気がこない→当然点火しない
…である。
同様の現象が発生した3年前のツーリング。この時の原因はピックアップコイルだった。
そして今回は、3年前にビーパスのご主人に指摘された「もしくは」の方、「イグナイター」と呼ばれるパーツが原因だったようだ。
外したイグナイタ
ピックアップコイルを「クランクの位置・回転数を拾う」ものとすれば、イグナイタは「その情報(+α)を元に点火時期&長さを決める」ものといえるだろうか。
ご存知のとおり俺は電気に激しく疎いので、ぼんやりとしたイメージでしかないのだけれど。
エンジン前方、タコメーター下にセットされたこのパーツは、前期型の場合、防水のシールが甘く、激しい雨に会うと浸水→ショート→動作不良、となることがあるという。
俺の場合はまさにコレだったようだ。
※3年前のレポートに「コンピュータに浸水なし確認」とあるが、これは左ダミーインテーク内のパーツを言っていた。
今回、外したパーツの内部はこれである(通常は分解不可)
赤いあたりが怪しい雰囲気
う~む、確かに錆びていた跡がある。この状態でよくぞこれまで走ってくれたものだ。
<余談>
実はショップにてこのパーツを分解し、ある程度錆を落としてしっかり乾燥させたら復活(正常動作)したとの事だ。さすがは純正部品、丈夫だねぇ…
ちなみにこのイグナイター、新品パーツの価格は9万円オーバーである。
「電気系パーツに中古は使わない」が俺の信条だったのだが、この値段を聞いてあっさりと心変わり。
ツテをたどって'97モデルの中古品をゲットする。
'97というと8年物だが、同じ2WEからの取り外しとの事だし、'90の15年物を修理するよりは安心して使えるだろう。
雨に対する耐水性(シール)も向上しているはず…だよな?
■ スタータークラッチ交換
今回の故障の原因究明(ピックアップコイルのチェック)の為、クランクケース左カバーを開けたというので、ついでにスタータークラッチの交換も依頼した。
外したスタータクラッチ
現在はほんの時たま「ガリッ」という程度でまだ交換の必要はないと思うのだが、これまた過去にいや~な思い出があるパーツである。
早めに処理しておいて損はないだろう。
※修理をお願いしたのがSST(特殊工具)を持つショップだから、という理由もある。
外してもらった旧パーツをチェックすると、今のところ問題になるような場所はみられない。
本体にもクラックは入っていないし、内部のコマもボルトも問題なし。
あえて言うなら、コマの擦れた跡がうっすらついている程度である。
素人目にはなんともなさそう
これなら交換することもなかったかな?まぁ、これは安心料という事で。
当然だが、左クランクケースガスケットも新品に交換。
これで洗車の度に気になっていたクランクケースカバーからのオイル漏れ(という程の量ではないが)も無くなるだろう。
左を開けたのなら右も…というわけではないが、これまたついでにクラッチ板の交換もお願いする。
外したクラッチ板(他)
「交換しなきゃな」と思い始めて早数年(←をい)
低いギアで症状が出るまで悪化したら…と思っていたのだが、良い機会なので新品にしよう。
実は、クラッチ板交換は「自分でやろう」と思っていた部分。
手順も調査済みだし、SSTが必要ないことも確認済み。
まぁパーツ代としてはさほどでもないので、工賃がまとめられる今回、プロにお願いするのは間違いではないだろう。
これが判断できる方いらっしゃったら是非ご教示下さいまし
新品と比較していないので、これがどれくらい減っている状態なのかはわからないが、こちらはスタータクラッチと異なり、明確な現象が出ていた部分。
ナラシを終えたら高速道路で全開チェックをしてやるとしよう
それにしても…HPのネタが1つ減って残念だなぁ…はっはっは(←心にもない事を)
というわけで、きれいさっぱり治してもらったV-Max。
どうやら今年の夏は思い切り走り回れそうである。
#あ、その前にフォークのオイルシール交換しなきゃ…
##あ、あと車検が…