☆ ツーリング紀行 ☆
箱根さっくりツーリング記


本当はコレを見に行くはずだったんですが…
 


<2006年5月>

出かけすぎですか?

 エンジンが完調となった隼を走らせたくてどうにも仕方が無い。

 走るといえば、もちろんいつもどおり栃木県北部一周でも悪くは無いのだが、どうせなら毛色の変った(?)ところへ走りに行きたい。

 そういえば日曜日には箱根の大観山でスズキの「ツーリングオアシス」があったはず。

 例によって変態個性的なバイクがたくさん集まるだろうし、峠道にも事欠かない。よし、さっくりと出かけてみるか。

 当日。

 自宅近くのコンビニで「おめざ」のコーヒーとパンを食べ終わったのが7:30am。
 予報どおり見事に晴れ渡った青い空。昨日の曇り→雨のコンボが嘘のようだ。

 今日は「走るぞぉ!」と気張って皮ツナギを着込んでいる。
 この様子だとこれから暑くなるのかな?皮に暑さは禁物なのだが、まぁ山の上なら多分平気だろう。

 例によって国道4号バイパスを南下する。

 皮ツナギに朝の風を受けて走る。

 うちのツナギはメッシュではないのだが、脇下や肘の内側、膝の裏にはケブラーニット素材が使われているので若干ではあるが風を通す。
 それでも真夏には地獄のダイエットスーツと化すツナギ。でも今くらいの気温だと気持ちいいんだよなぁ…

 先のとおり隼は絶好調。
 本当に「どうしたの?」と思うくらいエンジンが気持ちよく吹け上がる。

 掃除が成功したのが一番の要因だろう。
 例のクラッチスイッチのキャンセルがどう影響しているのかは不明のままだ。

 さほどの交通量は無いバイパスを吹っ飛んで走る。

 皮ツナギにフルフェイスだとスピード感が希薄になる。
 メーターを確認してびっくりする程のスピードが出ていることもしばしば。注意注意っと。

 あっという間に東京都内へ突入。

 首都高速へ上がるとこちらもなぜか渋滞は無い。
 C2→C1経由で3号渋谷線。ここだけは集中工事中という事でのろのろ走行を強いられた。

 東名高速。
 先の渋谷線で詰まっていたせいか、こちらは快調に流れている。

 日曜の午前中だからか、何故か変な車が多い。

 GTウイングを付けたポルシェはまだしも、フェラーリの「えふふぉーてぃ」とかランボルギーニの「でぃあぶろ」とか。挙句の果てには「むるしえらご」とか。
 ふむ、お金持ちってのはいるもんなんですなぁ・・・

 いろいろな車と遊びながらこれまた吹っ飛んで走ったら、海老名SAへは9:30amに着いてしまった。
 ありゃりゃ?2時間で着いちゃったか。

 いつもなら首都高に乗るまででも2時間近くかかるはず。そんなに飛ばしたつもりは…いや、今日は結構いいペースだったかも…

 お目当てのパスタ屋が開くまで待ち、本格的な朝食&休憩。

 四輪車もそうだが、駐車場にはバイクも多い。
 ソロにタンデム、レプリカにビッグスクーター

 妙にスズキ車が目立つのは気のせいなのだろうか。

 たっぷり1時間の休憩&隼に給油の後、出発する。

 この先、今日は小田原厚木道路を使ってみよう。
 この道、箱根への「往き」に走るのは初めてなんだよね。

 「小田厚は覆面多いから気をつけなよ」と誰かに言われたのを思い出し、ゆっくり走っていたら、早速路肩に止めさせられている車を発見した。

 もちろん覆面パトカーによる取締りである。
 やれやれ、時間はたっぷりあるから慌てずにっと。

 小田原で一般道へと降り、ちょっと走ればターンパイク入り口。
 どれどれ500円玉を取り出して……って、なんだなんだこのバイクの群れは!

 手前のパーキングも料金所もバイクでいっぱいである。

 車種はレプリカにアメリカンにネイキッドにと様々、料金所は3箇所全部が開いているのだが、それぞれに数台づつ順番待ちするほど混んでいる。
 そうだよなぁ、こんな良い天気だとツーリングにも出たくなるよなぁ。

 10台程のハーレー軍団の後ろにつき、料金所を通過。
 嫌だぞ、入り口はともかく、ターンパイクの中が渋滞してたら泣くからな、俺。

 幸いなことに、中へはそこそこのペースで走ることができた。

 例によって道幅が広いので追い越しは楽。
 ただ今日は白バイやらパトカーやらが妙に多く巡回している。料金所の混雑をみるにしかたがないか、まぁおとなしめで走るとしましょ。

 風と景色を楽しみながら、たらたら走って大観山レストハウスへと到着。すると・・・
 「うわっ、ここも大混雑だっ!」

 箱根・大観山レストハウスには、これをぐるりと囲む大きな駐車場がある。
 そしてそこがバイクで一杯なのだ。

  
 
  
とにかくバイクでいっぱいでした。
隼の横がTL-RとGSX1400、そして前にSV(笑)

 バイクの間には複数の大型テント。そして停める場所を探して出入りする4輪車。
 どうやら今日はツーリングオアシスだけでなく、他のイベントも開催されているようだ。

 隙間を見つけて隼を突っ込みエンジンストップ。やれやれとヘルメットを脱いで手近なベンチに座る。
 ああ、なんか暑くなってきたぞ。誰だ山の上ならツナギでも平気だなんていってた奴は。(←お前だお前)

 ツナギの上半身を脱ぎ(ツーピースはこういうときに便利)周囲をうろうろと見学する。

 お目当て(?)スズキのツーリングオアシスはいつものとおり。じゃんけん大会は遠慮して、チョイノリポケットティッシュをGETする。
 こっちのテントはハーレーの試乗会のよう。
 そしてなぜか雑誌BIKEBROSの腕章をした人がアンケート用紙片手に歩き回っている。

 GSX1400が十数台、妙に固まって停まっている。その向こうはエリミネーターの集団。
 あっちの駐車場はDトラッカーばっかりだったし、なぜか片隅にはアクロスが数台。
 4輪もスマートとかMOVEとかの集団がいる。
 こりゃぁ今日はいろいろなオーナーズクラブの集会とかもあるみたいだな。

 一通り見て周ったところで、おなじみ博さんのRTが停まっているのに気づく。
 程なく博さん奥さんSGTさん登場。
 今日、ここへ来るとの事だったので連絡しておいたのだが、この混雑の中すんなり会えたのは奇跡みたいなものである。

 某オーナーズグループを見学かたがた、あれこれダベった後は、んじゃせっかくだしちょっと走りますか。

 俺の希望で芦ノ湖スカイラインへと向かう。

 ここはなかなか面白いコースだそうだ。
 実は一度走った時もあるはずなのだが、人の後ろだったので覚えていない。
 いや、道ってのはやっぱ自分で探して走らないと覚えな(以下略)

 料金所を超えてコースイン。
 すぐ先の通称「ヤギさんコーナー駐車場」で謎の写真撮影が終了したら、んじゃちょっと行ってきますね。


♪このぉ木なんの木気になる木~

 芦ノ湖スカイラインから箱根スカイラインへ向けて走り出す。

 道幅は決して広くは無く、路面も綺麗…というわけにはいかないが、それでも見通しのきくコーナーが多いので走りにくくは無い。
 何より遠くまで見晴らせる尾根のワィンディングロードは、たっぷりのマージンを取って走っても実に気持ちが良いものだ。
 加えてこの青空。あ~、やっぱり来て良かったなぁ…

 箱根スカイライン料金所の手前、適当な駐車場を使ってUターン。
 復路はちょっとだけペースを上げてみる。

 実はそろそろ交換時期のリアタイヤ。しかし悲しいかなサイドにはたっぷりと溝が残っている。
 今日はこのサイドをしっかりと使ってやるのだ。このまま交換してしまうと夜に「もったいないおばけ」が出るに違いないからねぇ。


タイヤが使えて満足げな奴(笑)

 そこそこに使えたタイヤサイドに満足したら山を降りる。

 「んじゃ次は餃子オフで」と博さんと別れた後は、SGTさんの先導で某ショップへ。
 先のリアタイヤ交換の件で「田舎はタイヤが高くてねぇ…」とボヤいたところ、良いお店を紹介してくれたので行ってみるのだ。
※東京は(交換もしてくれる)タイヤ専門店があっていいよなぁ…

  ★

 夕刻、無事タイヤ交換を終えた隼で帰路につく。

 お付き合い頂いたSGTさんと、これまた「んじゃ次は餃子オフで」と別れた後は国道246を一人旅。
 
 走っている最中、ヘルメットの中でぶつぶつと呟き続ける。
 「リアタイヤが新品リアタイヤが新品リアタイヤが新品……」(←交差点で転ばない為の呪文)
 
 R246→環8→外環状線→R4バイパス

 北へと戻るにつれ、あんなに暑かったツナギの中がひんやりとしてくる。

 とっぷりと日が暮れた後、往きの倍近い時間をかけて自宅着となる。

 あ~、走った走った。

 今日はゲップが出るまで走れたし、タイヤもきっちりと使い切った。そして思いもかけず新しいタイヤにも交換できた。
 いやぁ充実した一日だったなぁ……まぁ日帰り600kmってのはさすがに疲れるけれど(笑)

#しかも高速道路は100kmくらいか?
 

<本日の走行距離=約600km><本日の教訓=画像が少ないのが走り回っていた証拠>




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