☆ RGV250ガンマ ☆
サーキット日記
◆その3◆ ライパで那須 (1999/11)
またまた晴れ渡った秋の空。ここは栃木県の那須にある「那須モータースポーツランド」今日は「ライダースクラブ」誌主催の「ライディングパーティ」(通称ライパ)へ参加するのだ。
このサーキットへは3度ほど見学に来たことがあるのだが、自分で走るのは今日が2回目、だが初回は先導車付きの『かるがも走行』だったのでまったく走った気がしない。事実上今回が初走行といったところだ。
ここは1周1分弱の小さなサーキットだが、なかなかにツィスティで難しい。大排気量車より小型車のほうが良いタイムが出るとの事。ううむ、変なプレッシャーがかかるなあ…
走行はクラス分けされて行われる。那須が(事実上)初めての自分は受付で「緑ゼッケン」を渡される。「他サーキット経験者でライパは初めて」というクラスらしい。この上(?)に「黄」「赤」とあり、下(?)には「サーキット初めて」の「青ゼッケン」が用意されているようだ。
総勢100台を超える参加者だけに車種も様々。もともとライダースクラブ誌は大排気量車乗り向けの雑誌だけに、いわゆる大型車両(排気量600cc以上)が90%以上を占める。国産の大型車はもちろんだが、ドカティやらBMWやらの海外組も大勢いる。その他、ビモータSB8RやらMVアグスタF4なんて200万円オーバーの車両も参加するようだ。まあ、それ(サーキット走行)が主目的で作られた車両なんだから良いんだろうけど…転んだらどうするんだろ?(←貧乏性)
ミーティングが済めば、早速クラスごとの走行が開始される。
はじめは先導車付きの完熟走行だ。1セット10分程度(10周くらい?)ずつゆっくりと回る。「スピードは低いけどレコードラインを通りますからね」とは先導者談、どれ、なるべく先導者の真後ろ走るようにしておこっと・・・
「かるがも走行」を続ける我々をよそに、「赤」「黄」の経験者グループのフリー走行が始まる。
今日はサーキットを丸々借り切った走行会だけに走行時間はたっぷり用意されている。「午前中に転んで走行不能になるともったいないよ…」というのがミーティングの時の主催者の弁だったのだが・・・「1コーナーでコースアウト!」「2コーナーで転倒!」「ヘアピンにオイルが出て・・・」う~む、あちこちでなにやら始まってしまっているらしいですなあ・・・(笑)
昼食(バイキング形式)が終わると我々の組もフリー走行が始まる。
うちのガンマのエンジンは相変わらず好調だ、那須の短いストレートなら大排気量車とそう変わらない走りが出来る。今日の為にと交換してきたシンターのフロントブレーキパッドもなかなか良い具合で、ストレート終わりの小さなS字(通称ツバメ返し)への突っ込みもそこそこイケる・・・だが、「う~む、なんか違うなあ・・・」
どうにも走りがキマらない。1本目のフリー走行の後同行の友人にタイムを聞くと「全然ダァ~メ」との事。そうだよなあ、乗れてる気がしないものなあ・・・
2本目のセットからちょっと気合いを入れてみる。だがスピードを乗せて行くとどうにもラインが決まらない。
この前の筑波で底付きしていたフロントサスは、オイルの油面を5mm上げ、更に突き出し量を~2mmしてある。ただし、正直なところこのペースではサスのセッティング云々の問題ではない。
未だ体が車重の軽いバイクに馴染んでなっていないのだろうか?V-Maxと異なり、ガンマは比較的自由にラインが変更できてしまうだけに、ベストのラインがなかなか見つからない(見つけられない)のだ。
加えてバンク角が一発で決まらない。トラクションの掛け方が悪いのかなあ?まあどちらにせよ、原因はやはり自分自身の乗り方に問題があるようだ。
その後、多少タイムは上がるが大同小異といったところ。「速いクラスで走れば引っ張ってもらえるかな?」との甘い期待の下に「赤ゼッケン」へクラス変更して走るが、さほど変わる事はない。
ラインを変えて走り、ブレーキングポイントを変えて走る。
1セット10分程度だけに疲労で腕が上がってしまう心配がないのがありがたい。それでも上がらないタイム。無理するとタイヤが滑るし、かといってさほどバンクさせているとも思えないのだけれど。ううううう、悩むなあ・・・
ともあれ、首をひねりながらも、丸1日お腹一杯になるまで(笑)走る。
日暮れ直前に走行会は終了、新品だったタイヤはどろどろに溶け、満タンだったガソリンタンクは空っぽになる。
ブレーキレバーを折った者、コースアウトしてカウルが傷だらけの者、何故かバッテリーを上げた者と、同行した友人達にもいろいろとトラブルはあったが、とりあえず皆五体満足(俺は無傷(笑))、いや、良かった良かった(笑)。
それにしても、結局同行のCBR250RR氏には3秒以上の差を付けられてしまった。1周1分弱のサーキットで3秒といえば「あっという間に見えなくなってしまう・・・」程の差だ、同じ排気量だってぇのにくそぉ・・・腕の差か・・・それとも年の差…か?(爆)
帰り道も一人トランポの中で首をひねる。ううむ、後で撮ってもらったVTR見て勉強しておかねばなぁ・・・
油面を上げておいたのに、こんなところまで使ってました。>Fサス